カンジダ膣炎が良くなったお話です。
おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
平成19年7月から根気良く漢方をお続けになっているお客様から、
今月3月6日に嬉しいメールを頂きました。
多嚢胞性卵巣とカンジダ膣炎とのことで、
漢方薬を2種類お勧めしています。
ご本人様の了解のもとに、
メールの文章を掲載させて頂きます。
○平成20年3月6日
少しずつ気温があがり、春間近と思う日があれば、
今日の夕方は冷たい風が吹き、
冬に逆戻りのようでした。
私が土屋薬局さんで漢方薬を始めたのが、
昨年の7月くらいと記憶しておりますが、
半年と少し経ち、
漢方薬の効果を感じています。
まず、一番困っていたカンジダ膣炎にかからなくなったこと。
その次が生理痛が軽くなったこと。
以前は痛みと吐き気がひどく、
生理初日にひどい寒気と、嘔吐で寝込むこともありましたが、
漢方を始めてからはそのようなことがなくなりました。
また、以前は生理痛以外でも仕事を休みがちでしたが
体調が整ったのか、
そういったこともなくなりました。
あと、今回の冬はまだ一度も風邪を引いておりません。
先日の排卵出血のことなどもあり、
まだまだ自身の日常生活で改善していく余地はあると思いますが、
引き続きよろしくお願い致します。
…
体調も良く、カンジダ膣炎や生理痛が軽くなって、
また風邪など引かなくなったとのことで、
私たちスタッフも嬉しく思っているところです。
また後日に、下記のようなメールも頂いています。
…
○3月7日
ココログ掲載のお話、ありがとうございます、是非載せてください。
特にカンジダに悩まされている人に、漢方という根本的な治療法(改善法)もあることを
知って頂きたいです。
また、多嚢胞性卵巣という、よく分からない得体の知れないものを持つ身としては、
漢方薬の存在が、どれだけ心強いかしれません。
今後ともよろしくお願い致します。
<3月21日 我が家の庭 「福寿草」>
カンジダ膣炎とおりものの漢方対策
今日2回目の更新ですが、ちょうどカンジダ膣炎のお客様が来店されるので、
それに合わせて知り合いの中医学講師の先生から、電話で教えてもらいました。
それをまとめます。
カンジダ膣炎
症状:痒み、おりものが多い
おりものが白い→チャガなど追加
おりものが黄色い→湿熱(しつねつ) 基本処方に潟火利湿顆粒も使える。
カンジダの病機→湿熱(しつねつ)+淤血(おけつ) (痰湿もある)
処方は、清熱解毒(せいねつげどく)+活血化淤(かっけつかお)
中医の処方は、丹参、紅花、地黄、苦参、黄ごん、黄柏、金銀花、ヨクイニンなど。
○カンジダ膣炎→清熱解毒(五つのお華または白いお華)+活血化淤
○子宮頚管細胞異変→陽性反応が陰性反応になった体験。
4A→1Aに。
○衛益顆粒もOK
○紅沙棘OK
じわじわと3ヵ月後から。
…
活血化淤の分類
○全身の症状→肩こり、足の冷え、生理不順があれば、丹参製剤。
○血塊があれば、血府逐淤丸。
○若くてあまり症状がない人→弓帰調血飲第一加減。
○爽月宝は、シベリア霊芝と相性が良い。
…
カンジダの生活の養生法
×酒 →湿熱(しつねつ)が強くなる。
○早めに寝ること
×夜更かし→ホルモンバランスが崩れて症状が悪化する。
×ジーンズ
○通気性の良いものを履く。
<3月23日 表参道ヒルズの前>
性感染症の漢方
こんにちわ、薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
ココログのメンテナンスが終わりましたので、
そろそろ業務も終わりですが、書き込みたいと思います。
昨日は、店頭の漢方相談では、「性病になりやすい」
「コンジローマが3回再発していて、また最近も4回目が再発しそう」とのことで、
新規のお客様の相談がありました。
痒みがあるそうで、舌ベロを見せてもらいましたら、
舌の奥には白い苔が厚く付いていました。
患部に痒みがあるそうです。
これは「下焦湿熱(かしょうしつねつ)」と言って、
陰部や下半身に症状が出やすいのです。
漢方でも、このような解毒効果を期待するものとしては、
「温病(うんびょう)」の分野と言われ、従来は、日本の漢方では
対処するすべも無かったのですが、
当店は「効き目の良い・中医学」を実践しておりますので、
最近はそれも相談が可能になってきました。
ですからでしょうか、最近は、「カンジダが慢性化して治らない」など、
従来の当店の漢方相談のスタイルとはまた違った相談内容が
少しずつ増えてきているようです。
「地球温暖化」が言われて久しいですが、
私たちの体の中も「温暖化」「加熱」してきて、
炎症が出やすいのかもしれませんね。
昔の時代でしたら、寒い時代でしたので、
ただ体を温めれば、たとえば葛根湯(かっこんとう)や麻黄湯(まおうとう)の
ように、汗をかかせて病気が治っていたのですが、
今からの時代は ストレスや地球温暖化でオーバーヒート化している。
私たちの体を冷ますことも求められるようになったんだなあ、
時代が移り変わっているんだなあ、とシミジミ思った漢方相談でした。