中国漢方のお話(3) ココロとカラダの悩み解決

体質の特徴を知り、血を健康にしよう

生理痛、生理不順、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前緊張症の漢方、漢方薬


山形県東根市神町 土屋薬局 薬剤師・不妊カウンセラー、国際中医専門員A級(中国政府認定)・
NPO法人日本不妊カウンセリング学会会員 土屋幸太郎

サンデータイムス9月1日号より、土屋薬局が取材を受けたページを紹介します。



生理痛・生理不順は、女性のみが抱える体の 大きな悩みのひとつ。

生理痛といってもその症状は人によってさまざま。

毎月のことだからこそ、なんとかしたい。


体にやさしく生理痛、生理不順を改善する方法を、
中医学のスペシャリスト、土屋薬局(東根市神町)の
土屋幸太郎先生にお話を伺いました。





生理痛がひどい。毎月憂鬱です。(22才・OL)


大半の女性が抱える悩み 「生理痛・生理不順」。
痛いのは しょうがないと、我慢される人も多いと思います。


女性は 毎月の生理で一定の血液を消耗し、妊娠、出産、授乳のときにも
大量に血液を消耗します。


血液が不足すると、生理不順、不妊症、冷え性のほか、
肌荒れや抜け毛などの原因にも なります。


中国漢方では、女性の健康は 血(けつ・血液)にあるとします。


これは女性特有の生理的な活動は、血で支えられているということで、
普段から 健康な血液を養うことが 健康の基本であるとし、
「婦人は血(けつ)をもって本となす」と言います。


日本でも 古くから婦人病は 「血の道の病」といわれ、
血液から 女性の体調不良を治すことに 重点をおいています。

血液が体調を左右するといっても 過言ではないでしょう。





血のタイプ別症状


◎ お血タイプ


血液がドロドロの血行不良です。


生理痛が初日、2日目にひどくて鎮痛剤を服用する。

レバー状のかたまり、黒っぽい血液が出る。

肩こり、頭痛が絶えない。

シミ、ソバカスが気になるなど。


子宮筋腫や子宮内膜症になりやすいタイプです。


◎ 気滞タイプ


体のエネルギー(気)が 滞っています。

生理前に胸が張る、イライラや鬱(うつ)になるなどの
月経前緊張症(PMS)が起こる。


このタイプの人は、ストレスに弱く、生理の周期も乱れやすいですね。


漢方では気の乱れですが、西洋医学的に言うと、
視床下部や卵巣のホルモンバランスの乱れから生じます。

自律神経とホルモン系に 変調を来たしているのです。


◎ 血虚タイプ


血が足りない、薄いという 血液不足です。

以前より 月経量が減っていて、周期も遅れがちになる。


立ちくらみ、不眠、不安感がある、また髪がパサつく、抜け毛、白髪が増える、肌荒れしやすい、
化粧のノリが悪い、さらにドライアイや眼精疲労などの目のトラブルも。


寒がりや冷え性も このタイプに多いです。





血の健康対策は?


◎ お血タイプ


血液をサラサラにし、溜まったものを流すために、
ウオーキングなどの適正な運動をすること、血液がサラサラになるための
食事を心掛けましょう。


イワシ、サンマなどの青魚やタマネギなどが お勧めです。


漢方薬では、血液をサラサラにしてくれる 「丹参製剤」がいいですね。


◎ 気滞タイプ


ストレスを溜めないように、深呼吸でリラックス状態を作りましょう。


不規則な生活習慣も禁物。


香りを使ってのリラックスも効果的。


菊、ジャスミンやハーブでのアロマテラピーや、シソ、ミント、バラのお茶を飲むなどは
体に いい気を巡らせます。


漢方薬は 自律神経やホルモンバランスを整え、
イライラを鎮めてくれる 「ストレスを緩和する漢方薬」が効果的です。


◎ 血虚タイプ


毎日の食事から 血液を補って、鉄分の多い食材を 意識して取りましょう。


レバー、ほうれん草、にんじん、かぼちゃ、アサリ、ブドウ、黒ゴマなど。


半身浴で ゆっくり体を温める、夜更かしをしないことも重要。


漢方薬では 血を補い、体を温め、肌に潤いを与える 「当帰を主成分にした漢方薬」をお勧めします。


甘く飲みやすいので、ファーストチョイスにぴったりです。





中国漢方では、普段の食事や 日常生活を見直すことで
体質改善を図ります。


天然の生薬からなる漢方薬は、体に無理なくやさしいものですが、
必ず専門家に相談してから 服用することをお勧めします。





土屋薬局は、若い女性の健康を一緒に考えていきます!

漢方では一人一人の体質に合わせて相談していきますので、詳しくはご相談してください。

漢方相談は、
漢方相談室のフォームファックス(0237−48−1477)
お電話(0237−47−0033、0237−48−2550)
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