<「子宮内膜症」の漢方相談の実例>
山形県東根市神町 土屋薬局 薬剤師・不妊カウンセラー、国際中医師(中国政府認定)・NPO法人日本不妊カウンセリング学会会員 土屋幸太郎
今回の「漢方薬は女性にお勧め5」では、生理痛(月経困難症)、「子宮内膜症」の漢方相談の実例、不妊漢方での妊娠、出産の漢方体験談を紹介したいと思います。
その前に、まずは西洋医学の見地から、今回の内容─ 「子宮内膜症」に関することを紹介していきましょう。
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◎ 「生理のトラブル」は体の異変を知らせる大事なサイン
女性ホルモン分泌の周期的な変化にともなって、毎月規則的に起こるのが「生理」です。
女性が妊娠するためには、欠かせない大切なプログラムです。
ですから、もし 「生理」に何らかのトラブルがあれば、それは女性にとって異変を知らせる重大なサインになります。
女性は、10代の初めに初潮を迎えてから50歳前後の閉経まで、一生のうちでおよそ、40年という長いあいだを 毎月「生理」とともに過ごします。
長年経験する「生理」とどう向き合い、どうとらえて過ごしていくかは、女性にとっては生き方そのものです。
また 「妊娠」や「出産」、「更年期」という人生の重要なステージを左右するだけに、たかが生理、と思わずに大切に考えていきたいものです。
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◎つらい「生理痛」
「生理痛」は、子宮を収縮させて経血を外に押し出すときに起こる痛みです。
「生理痛」がひどい人では、ちょうど出産時の陣痛にも似た痛みを覚えることもあります。
生理のたびに寝込んでしまうほどの痛みが強い場合には、「月経困難症」と呼ばれ、治療の対象になります。
また、痛みの背後には病気が潜んでいる場合があります。
つらい場合には、一度婦人科を受診しましょう。
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◎ 一般的な「生理痛」の原因
A:経血の通り道が狭い
子宮頚管が未熟で狭いなどで、どうしても痛みが強くなってしまいます。
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B:押し出す力が強すぎる
子宮内膜からプロスタグランディンというホルモンが分泌され、月経血がスムーズに排出されるようになりますが、このプロスタグランディンが多く分泌される体質の人は、子宮を収縮される力が強すぎますので「生理痛」がひどくなります。
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C:冷えやストレスなど
生理のときに冷えて血行が悪くなっても「生理痛」になります。
冷えて血行が悪くなると、子宮内膜からのプロスタグランディンの分泌量が多くなるのです。
心理的な問題では、「生理」そのものを否定的に考えて、痛みが強く感じる場合もあります。
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◎ 「生理痛」で考えられる病気
A:「子宮内膜症」
子宮の内側をおおう子宮内膜が、別の場所で増殖してしまう病気です。
子宮以外にできた内膜は、生理のたびに増殖と剥離(はくり)を繰り返しますが、血液の排出口が無いために、その場にたまって 血豆や血腫のようなものをつくり、これが毎回破れて痛みを引き起こします。
さらに破れたときに周囲の臓器などと癒着してしまい、排便や性交などの「生理」以外のときも 引きつかれるように痛むこともあります。
とくに痛みがひどいのは、子宮の壁(筋層)内に内膜が飛び火した「子宮腺筋症」です。
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「子宮内膜症」とは
月経痛がひどい人は一度チェックを!
子宮内膜は本来、子宮の内膜を覆っている膜をいいます。
妊娠しなければ毎月ホルモンの作用で剥がれ、出血して体外に排出されます。
それが月経と言われています。
その子宮内膜と同じ組織が、卵管や卵巣、腹膜、膀胱、膣、直腸など、子宮以外の部位にできてしまうのが「子宮内膜症」です。
まれに肺にできることもあります。
この組織は本家本元の子宮内膜と同じように月経のたびに出血を起こします。
そしてそれぞれの部位で次のようなさまざまな症状を引き起こします。
※腹膜にできた「子宮内膜症」→強い月経痛
※直腸にできた「子宮内膜症」→月経時の下痢、血便
※膀胱にできた「子宮内膜症」→月経時の血尿
※卵巣にできた場合→「チョコレート嚢腫」と呼ばれるチョコレートのような液体がたまった嚢腫ができる。
※子宮の筋肉にできた場合→子宮全体が硬く腫れ、月経痛が激しい
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癒着がひどくなると「凍りついた骨盤に」!
なかでも妊娠に影響が出てくるのは卵巣にできたときや、出血が繰り返されることで卵巣や卵管周囲に癒着が起きる時です。
卵巣に「チョコレート嚢腫」ができると排卵しにくくなります。
卵管周囲に癒着が起これば卵管が閉塞することもあり、また卵管采周囲に癒着が起これば卵子をつかまえられなくなります。
さらに症状がひどくなると、子宮、卵管、卵巣など骨盤内の組織が強力な癒着でひとかたまりになり、骨盤壁ともくっついて「凍りついた骨盤」になってしまいます。
これでは、ほとんど妊娠は望めません。
最近はまた、「子宮内膜症」によって出る物質が受精に悪い影響を与えるという説もいわれています。
いずれにしても「子宮内膜症」は「不妊」の大きな原因になる困った病気です。
治療して妊娠は可能ですから医師と相談しましょう。
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生理のある女性の10人に1人がかかっているともいわれる「子宮内膜症」
「子宮内膜症」は以前は30代、40代に多い病気でしたが、最近は10代、20代の女性にも増えています。
「子宮内膜症」は、子宮の内側を覆う子宮内膜が別の場所で増殖してしまう病気です。
卵巣や卵管、腸などさまざまな場所に発生し、子宮内膜と同じように生理のたびに増殖とはく離を繰り返しますが、血液の出口がないため、その場にたまって血豆や血腫のようなものを作り、炎症を起こしてしまうのです。
さらにやっかいなのは、破れたときに周囲の臓器に癒着し、排便や性交などの生理以外のときに引きつれるように痛むこともあります。
「子宮内膜症」が発見されるのは、おもに生理痛などの「痛み」と「不妊」によってです。
これらは人に相談しにくいものも多く、日常生活でも大きなストレスとなるだけでなく、基本的な日常生活や対人関係から性生活に至るまで、あらゆることに影響を及ぼしますので、精神的なストレスを強く抱えてしまうことにもなるのです。
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「子宮内膜症」の自覚症状
生理痛・・・86%
生理以外の下腹部痛・・・76%
レバー状のかたまりが出る・・・66%
腰痛・・・60%
排便痛・・・58%
腹部膨満感・・・55%
不妊状態・・・50%
生理の経血量が多い・・・47%
性交痛・・・46%
疲労感や消耗感・・・42%
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「子宮内膜症」は、起こる場所によって大きく3種類に分けられます。
ひとつは卵巣、卵管、骨盤腹膜など、骨盤内(子宮の筋層を除く)に発生したもので、これが狭い意味での「子宮内膜症」。
この中でもとくに卵巣内に発生すると、古い血液がたまってチョコレートのような嚢腫ができるため「卵巣チョコレート嚢腫」と呼ばれます。
「子宮内膜症」のうちでももっとも発生頻度が高く、7割の人にみられます。
2つ目は子宮筋層内に入り込んで増殖したもので「子宮腺筋症」と呼ばれます。
3つ目は肺やへそ、膣、外陰部、リンパ節などの骨盤以外の臓器に発生した「骨盤外子宮内膜症」で、ときには手術の傷跡に発生することもあります。
子宮腺筋症は、内膜組織が子宮の筋層内に入り込んで増殖したもので、子宮全体が大きくなるために、間違って子宮筋腫と診断されることもありますし、また子宮筋腫との合併も多くなります。
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A:「子宮腺筋症」とは
子宮内膜症が柔らかな子宮の筋肉の中にできて、その筋肉が硬く腫れた状態をいいます。
子宮腺筋症があると受精卵の着床が困難になり、不妊になりやすいと考えられています。
B:「子宮筋腫」とは
子宮にできる良性の腫瘍で、子宮の壁の中や内側、外側にできた筋肉のこぶのこと。
筋腫ができる場所や大きさによって、自覚症状もない場合もありますが、とくに生理痛がひどくなるのは、子宮の内側に向かって大きくなる筋腫の場合です。
C:「卵巣嚢腫」とは
卵巣にできる良性のしこりを卵巣嚢腫と言います。
自覚症状が現われにくいのですが、嚢腫が大きくなると生理時に 子宮を圧迫して生理痛が起こったり、下腹部痛がつれる感じや排便痛などがあります。
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◎ 「生理痛」だけじゃない「月経困難症」
吐き気、腰痛、頭痛、眠れない・眠い、貧血、肩こり、イライラ、のぼせ、だるい、憂うつ、食欲がない、下痢、過食、めまい。
隠れた病気のサインになることもあります。
まずは、産婦人科を受診されることをお勧めします。
器質的な疾患があるかないかを見極めたうえで、漢方療法を選択できます。
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◎ 「痛み」や「不妊」…こんな症状から「子宮内膜症」と分かりました。
「子宮内膜症」が発見されるのは、おもに生理痛などの「痛み」と「不妊」によってです。
ただし「痛み」といっても「性交痛」「排便痛」など、人に相談しにくいものも多く、日常生活で大きなストレスになります。
「子宮内膜症」の症状としては、"生理痛・下腹部痛、生理の経血量が多い、レバー状のかたまり(血塊)がある、吐き気・嘔吐、不妊、肛門奥痛・排便痛、性交痛"などがあります。
「子宮内膜症」は、命に関わる病気ではありませんが、完治が難しいのは事実です。
「癒着(ゆちゃく)」が起こるとさらにやっかいになります。
原因もはっきりと分かっていませんので、精神面への影響が大きく、自分を責めてしまう人もいます。
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◎ 起こる場所によって「子宮内膜症」は大きく3種類に分かれます。
卵巣、卵管、骨盤腹膜などの骨盤内に発生したもので、これが狭い意味の「子宮内膜症」になります。
このタイプのなかでも卵巣に発生すると、古い血液が溜まってチョコレートのような嚢腫ができるため、「卵巣チョコレート嚢腫」と呼ばれます。
子宮内膜症のうちでも、もっとも発生頻度が高く、7割の人にみられます。
2つ目は子宮筋層内に入り込んで増殖したもので、「子宮腺筋症」と呼ばれます。
3つ目は、肺やへそ、膣、外陰部、リンパ節などの骨盤外の臓器に発生した「骨盤外子宮内膜症」です。
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◎ 治療法
薬物療法:
鎮痛剤…「痛み」を和らげていきます。
漢方薬…後述します。
ホルモン療法:妊娠や閉経と同じ状態をつくり出す療法です。
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①低用量ピル…排卵、生理を止めることで、症状を軽減します。
ピルは、生理のリズムに関係する卵胞ホルモンと 黄体ホルモンを合わせた薬です。
避妊薬というイメージがありますが、妊娠と同じ状態をつくり出し排卵を止めることで、生理のときの子宮内膜の増殖を抑えます。
35歳以上でタバコを1日15本以上吸う人が使うと、心臓発作や脳卒中を起こすリスクが高くなるというデータがあります。
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②GnRHa療法…脳に作用して女性ホルモンの分泌を抑えます。
GnRHaとは人工合成ホルモンで、脳に作用し、女性ホルモンの分泌を促す「性腺刺激ホルモン」を出させる働きがあります。
これを投与すると、最初は脳の下垂体が反応して性腺刺激ホルモンを多量に分泌しますが、その後は逆に反応しなくなるため、女性ホルモンの分泌が弱まり、一時的に閉経と同じ状態がつくり出されます。
副作用は、更年期障害と同じようなほてり、のぼせ、発汗、肩こり、頭痛、倦怠感、膣乾燥などの症状がみられます。
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③点鼻タイプ…スプレキュア、ナサニール。
注射タイプ…リュープリンなどがあります。
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④ダナゾール療法…脳や卵巣に作用し、女性ホルモンの分泌を抑制
体重増加やニキビなどの副作用も。
男性ホルモン系のステロイドホルモン剤。
女性ホルモンの分泌を促す「性腺刺激ホルモン」を出さないようにする作用に加え、卵巣にも左右して女性ホルモンの分泌を抑えます。
これにより、人工的に閉経状態をつくって、症状を抑えます。
副作用には、体重増加、肩こり、ニキビ、皮脂分泌の増加などがあります。
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◎ 「子宮内膜症」の手術
開腹手術と腹腔鏡手術があります。
年齢や患者さんの希望により、選択します。
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最後にまとめます。
①「不妊症と子宮内膜症」
今まで原因不明とされてきた不妊症には、「子宮内膜症」によるものが多く見られます。
子宮内膜症は現在急増しつつある疾患の1つで、激しい生理痛、腰痛、排便痛、性交痛、月経以外での下腹部痛などのつらい症状以外に、不妊の大きな原因となっています。
妊娠可能な女性の約10%がかかっていると言われています。
また、「子宮内膜症」は簡易検査では分かりにくく、安易な排卵誘発剤や黄体ホルモン剤使用で、悪化、複雑化させるケースも多いのです。
腹腔鏡やMRI(磁気共鳴画像診断装置)などの検査が必要とされます。
一方、中国漢方の最大の利点は、月経サイクルを正常に保ちながら、「子宮内膜症」の軽減を目指すことです。
つまり、無理に排卵を抑え、生理を止めたりすることはしません。
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②「不妊症と瘀血」
「瘀血(おけつ)の女性は妊娠しにくい」という格言があります。
下腹部や太腿の付け根あたりが硬く感じられる場合、血液の流れが悪くなっているからだと考えます。
血液の流れが悪いことに起因する、その他の症状としては、"生理が遅れる、生理痛がつらい、月経血に血塊が多い、色がどす黒く粘りがある、月経中に頭痛や肩こりが起こる"など月経の不調が多く見られます。
また、舌に青紫や赤紫、あるいはどす黒いチョコレート状の斑点が現われたり、目の周りや唇が黒ずむなどの症状も現われます。
このように血液の流れが悪い状態を中国漢方では「淤血(おけつ)」といい、この「瘀血(おけつ)」を改善するために「活血化瘀(かっけつかお)」という方法を用います。
「活血化瘀(かっけつかお)」の方法は、不妊の原因となる「子宮筋腫」や「子宮内膜症」、「卵巣嚢腫」や「癒着」などが起こるのを防ぎ、さらに骨盤の血流を良くして、新鮮な血液が十分に卵巣や子宮に行きわたるようにします。
これだけでも「卵胞の発育」が良くなり、「排卵」や「着床」が促進され、すべてが「妊娠」に有利な要因となります。
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③「生理痛やレバー状の血塊の軽減を目指す。全周期から生理痛対策を」
「子宮内膜症」や「子宮腺筋症」などは、「瘀血(おけつ)」と認識して、活血化瘀剤を「当帰を主成分にした漢方薬」に併用していくことが多いです。
「生理痛」やレバー状の血塊が多いなどの軽減を目標にします。
その際には、効き目としては鎮痛剤の服用する回数が減ることや、痛みそのものが楽になることを目指していきます。
「生理痛」がひどいような場合には、生理のときだけではなくて、周期全般から生理痛の軽減を目指しますので、生理以外の期間にも、「当帰を主成分にした漢方薬」や「血行を良くする漢方薬」などをしっかりと服用していくことが大切です。
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④「気滞、気鬱(きうつ)といった気の巡りをスムーズにすることも大切です」
「生理痛」には、ドロドロ血液の淤血のほかに、気滞または気鬱(きうつ)といった気の詰まりが関係している場合もありますので、「ストレスを緩和する漢方薬」もPMS(月経前緊張症)や「生理痛」対策にとても有効です。
「通じざればすなわち痛む」ですから、気血(きけつ)の巡り、すなわち「気」や血液をスムーズに流していけば、生理痛の軽減につながります。
「気」とは、自律神経や気持ちの問題、ストレスに関係がありますので、ストレスの解消や心を前向きにすることなども大切です。
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⑤「補腎薬を併用することは、卵胞や子宮内膜に有効です」
妊娠を目指すときには、補腎薬を卵胞期や黄体期などに、「当帰を主成分にした漢方薬」に併用していき、「卵胞の発育」や「子宮内膜の厚さ」を良くしていきます。
黄体期(つまり高温期のことです)に併用しますと「黄体機能不全」のような高温期の温度が足りない、日数が短いといった悩み対策になります。
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⑥「養生法もしっかりと」
日常生活の養生法も大切です。
香りの良いものを楽しんでリラックスしたり、睡眠を十分にとる、ストレスを上手に発散してイライラしない、散歩をする、半身浴など、心と体の健康を守っていくこともお勧めです。
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<土屋薬局での過去の「子宮内膜症」の「不妊症」。子宝漢方相談の実例>
その1) 「子宮内膜症」でチョコレート嚢腫6センチ、漢方4か月後に自然妊娠! やったー!
2005.07.01
「子宮内膜症」でチョコレート嚢腫6センチ、漢方4か月後に自然妊娠
<「子宮内膜症」でチョコレート嚢腫のC子さん。不妊症の子宝漢方・漢方体験する前です>
おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
先週から「不妊症」で土屋薬局で子宝の漢方相談をしていたお客さまのうち「妊娠しました!」という嬉しい報告が4人ありました。
今回はC子さんを紹介します。
C子さんは、「子宮内膜症」で「チョコレート嚢腫」が右側の卵巣に6cmとのことでした。
今すぐに手術ではなくて経過観察中でした。
C子さんは結婚して2年目で、幼稚園の先生(保育士さん)をしていますので、お子様が欲しいですから、半年間生理を止めるような治療はしていません。
今月から、婦人科で卵胞チェックをして排卵の状態を診ていくとのことでした。
初潮は14歳で、生理は31~38日で、3日間です。
月経周期、生理の周期が31~38日と生理不順なのは、漢方ではストレス性の「気鬱(きうつ)」または「肝気鬱結(かんきうっけつ)」があるのではないかと認識しますので、ストレスを軽減すること、漢方でも「疏肝理気(そかんりき)」といって、「気」の流れをスムーズにすることが大切になります。
生理の量は、20代の頃よりは少なめになっています。
C子さんは「宮内膜症」の「チョコレート嚢腫」ですから、「生理痛」がつらい様です。
「子宮内膜症」は、「異所」で子宮内膜が増殖する病気で、8割ぐらいのかたは卵巣に何らかの影響があり、「チョコレート嚢腫」にもなりやすいといわれます。
さて、「生理痛」は初日がつらいです。
鎮痛剤で痛みを軽減させているそうです。
たまに生理が多い多いときに、血塊がかなり混ざることがあります。
生理前のイライラや胸の張りなどの「月経前緊張症(PMS)」は、ひどくありません。
排卵痛があるかもしれません。
土屋薬局からは「生理不順」「生理痛」の対策をメインに漢方薬をお勧めしました。
「子宮内膜症」とのことで、生理期に不要の内膜と血液を出すようなことを重要視して生理をスッキリ終わるようにしてもらいました。
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<「子宮内膜症」で「チョコレート嚢腫」のC子さん。不妊症の子宝漢方・漢方体験後です>
「子宮内膜症」の漢方薬を服用してからは、すぐに手足がポカポカしてきたそうです。
4ヶ月後にはめでたく自然妊娠されまして、C子さんも私どもも大いに喜んでいるところです。
妊娠した周期には、「チョコレート嚢腫」でない反対側の左側の卵巣から良い卵ができて、「子宮内膜の状態もとても良かった」とお医者さんに言われたそうです。
病院では卵胞チェックだけで、誘発剤などは使用していませんでした。
後日談ですが、「不妊症」で悩んでいたC子さんは妊娠している友人と一緒に来店されて、その友人のかたは出産したそうです。
「妊婦さんのお腹を触ると妊娠しやすい」という俗説もあるだけに、それも効いたのかなあとも、C子さんと話しました。
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<あなたの力になります! 薬剤師、漢方・とくに不妊症漢方に詳しい専門家、不妊カウンセラー 土屋幸太郎から一言>
<不妊症・子宝漢方・漢方のストレス対策について>
幼稚園や保育園の先生は、普段から小さいお子さんと接していますので、これは小学校の教員の先生方にも言えますが、自分の子供が授からないということはストレスやプレッシャーが物凄いのです。
ですから漢方相談をするときには、メンタル面も良くなるように、励ますことなど多いです。
小さい子供と接すると母性本能が働くので、プロラクチンが高くなりやすいとも言われています。
舌の先が赤いときには、ストレスがあり「心熱(しんねつ)」とも言われています。
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<「血」の巡りを改善する方法について>
一般に低温期に「活血化淤(かっけつかお)」で「血」の巡りを改善することを考えますが、高温期にも「活血化淤」を考えることがあります。
そしてお身体が整って結果として妊娠されることも多数経験しており、高温期にも「血」の巡りを改善する事を今後重視していきたいと思っています。
先日、仙台で東京医科歯科大学の産婦人科医の別府先生の勉強会に出席しましたが、やはり「不妊症の患者さんには約100%淤血(おけつ)があると考えている」とおっしゃっていました。
「子宮内膜症」「チョコレート嚢腫」などの不妊でお悩みのかたは、子宝相談をお気軽に漢方の土屋薬局までお寄せくださいませ。
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その2) 子宮内膜症とチョコレート嚢腫
2011.12.08
「チョコレートのう腫」5センチ近くから漢方で小さくなって、そして妊娠、ご懐妊の話です。また他のお客様も2周期目で「チョコレートのう腫」3センチを持ちながらご懐妊です。やったー!おめでとうございます!
おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今朝の山形は雨降りで天気予報には相変わらず、雪だるまマークがでています。
最近、「子宮内膜症」で「チョコレートのう腫」のお客様2名の方が、漢方開始早々に妊娠されていて私もその効き目にビックリです。
1名の方は、今年の9月30日からのご相談でした。
結婚2年目、「チョコレートのう腫」が以前に手術した左の卵巣が腫れてきている。
4・7センチ。
右の卵巣は昨年の9月に4センチからこぶし大の大きさになって手術をしています。
術後経過良好。
その後の生理は28~32日周期。
たまに生理に血塊が混じります。(おもに2日目)
いまはそれほど生理痛がひどくありませんが、生理の直前に痛むことがあります。
冷え性で手足が冷たいです。
小水をするときに左の下腹部が痛くなるときがあります。
土屋薬局からは、「子宮内膜症」の漢方薬3種類をお勧めです。
卵巣の腫れ、血液が溜っているような瘀血(おけつ)の状態に痰湿(たんしつ)の邪気も絡んでいると考えて、同時に養血調経(ようけつちょうけい)で女性の基本となる血(けつ)を整ていくことにしました。
その後、「チョコレートのう腫」を手術することもなく今月12月にはご懐妊7週目が分かり、「チョコレートのう腫」は4・7センチから3・5センチに小さくなり、「経過観察で十分です」とお医者さんにも言われて嬉しい限りです。
今後は安胎とつわり対策など総合的にやっていくところです。
ほかにも市内のお客様で結婚4年目で「チョコレートのう腫」3センチあって、なかなか授からなくて悩んでいるお客様がいらっしゃいました。
実のお母様と一緒に来店されまして、しっかりと漢方相談させて頂きました。
最初の1周期目から、高温期がまるで妊娠したかのように驚くほどきれいになりました。
「妊娠したかと思いました!」
という勢いだったのですが、結局、2周期目で今はご懐妊中です。
漢方薬、「子宮内膜症」、「チョコレートのう腫」に効き目があるなあと感心している毎日です。
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その3)
40代の後があまりない、不妊治療の体外受精。足掛け4年、「不妊症」の子宝の漢方相談で土屋薬局をご利用頂いていたお客様。久しぶりにご来店だったのですが、18週目、5か月だったそうです。ヤッター!おめでと=!
今日、4回目の山形の土屋薬局 ブログで漢方通信(子宝報告)の更新です。
平成25年4月26日から足掛け4年、「不妊症」の子宝の漢方相談で土屋薬局をご利用頂いていたお客様。
久しぶりにご来店だったのですが、18週目、5か月だったそうです。
もうびっくりで嬉しくて、とっても感動しました。
妻も何回かお話しさせて頂いたお客様でお仕事の共通の知り合いはいるし、ご主人様は私の高校の後輩ですし、ちとっても気になる、お友達感覚のお客様でした。
良かったです。
40代の後があまりない、不妊治療の体外受精。
「子宮内膜症」がひどく、「子宮腺筋症」かも?とも言われていました。
最後の1個の卵、採卵して凍結した卵のうちで1番グレードが悪いもので全然期待していなくて、今まで使ってた妊娠検査薬も諦めて「また採卵からすればいいか!」と思っていたそうです。
予想外の「あ、妊娠ですね!」という産婦人科の先生の言葉に驚きだったそうです。
周囲のお客様も含めた40代の女性のかたたち、妊娠ラッシュで子宝がみんなのところに一斉にやって来ているそうです。
1人の友人は「もうダメだ。妊娠できない」と泣いていたのに、そのかたは無事に出産されたそうです。
私は感覚的に女の子のような直感だったのですが、さてどうでしょう?
(スピリチュアルはお話ですが、おばあちゃんのお陰で子宝がやって来たそうです。ですから、もしその話が本当でしたらきっと赤ちゃんは女の子のはずです)
(自分用のメモ、杞菊地黄丸、冠元顆粒、五涼華などクールないぶし銀の漢方を体外受精に併用していて、あまり体が火照らないようにしていました)