世の男性がドンドン弱くなっていると思いませんか?
やれ、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)の影響で、男性の精子の数が減ったとか、ワニのペニスが小さくなっているとか、動物の「オスのメス化」は、確実に進んでいるとか、ショッキングな報告が相次いでいます。
また、日本でもあの「バイアグラ」が医薬品として販売されています。インポテンツに悩む人や、“年だからなぁ”と諦めていた男性諸氏に大きな喜びと希望を与えてくれました。
このことは裏を返せば、現代男性の多くがいかに弱くなってしまっているかを如実に物語っているのではないでしょうか。
しかし、効果のない人もいますし、何よりも間違った服用により「副作用」で死亡されたケースも少なくありません。
山形県東根市神町 土屋薬局 薬剤師、不妊カウンセラー 土屋幸太郎
『男性を強くする漢方生薬のいろいろ』の巻
世の男性がドンドン弱くなっていると思いませんか?
やれ、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)の影響で、男性の精子の数が減ったとか、ワニのペニスが小さくなっているとか、動物の「オスのメス化」は、確実に進んでいるとか、ショッキングな報告が相次いでいます。
また、日本でもあの「バイアグラ」が医薬品として販売されています。
インポテンツに悩む人や、“年だからなぁ”と諦めていた男性諸氏に大きな喜びと希望を与えてくれました。
このことは裏を返せば、現代男性の多くがいかに弱くなってしまっているかを如実に物語っているのではないでしょうか。
しかし、効果のない人もいますし、何よりも間違った服用により「副作用」で死亡されたケースも少なくありません。
中国漢方(中医学)は古来より、自然界の恵みを活用しながら安全で効果的な“不老長寿”や“強壮強精”の薬を追い求め数々の名薬を創り出してきました。
中医学では、老化や精力不足を「腎虚(じんきょ)」といい、それを改善する薬を「補腎薬」と呼んでいます。
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◇精子を減少させる環境ホルモン・ストレスと栄養バランスの乱れでも
今、PCB、ダイオキシンなどの環境ホルモンが人間や地球の生物に大きな害毒を与え、特に精子を減少させることが問題になっています。
しかし、精子の減少、インポテンツ、性欲の減退など性機能障害の増加には、生活環境の急激な変化によるストレスの過剰、肉類のとりすぎと野菜不足による栄養バランスの乱れ、特に亜鉛、マンガンなど微量元素の不足、また鉛、カドミウムなど重金属の蓄積なども大きく影響しています。
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◇バイアグラは勃起させるだけ・精気を補い、精力を回復させることが大事
男性の性欲は本来、体力、気力が充実した状態の時に相手に対する熱い感情とともに自然に高まってくるものなのです。
ただ勃起させるだけならば「バイアグラ」を服んで、ペニスの海綿体の筋肉をゆるませ、血液を流れ込ませてやれば十分かもしれません。
しかし、もともと心臓病や糖尿病の人が使えば、思わぬ「副作用」を起こしかねません。
また、性欲を起こす働きはなく、体の弱い人をはじめ、約3割の人には効かないと言われています。
男性は一般的に50~60歳になると加齢とともに睾丸は小さくなりはじめ、またテストストロン(男性ホルモン)の分泌が低下し、からだの老化とともに性機能もだんだん衰退していきます。
例えば、70歳になると睾丸の大きさは平均して12歳とほぼ同じと言われています。
中医学ではこうした現象を「腎虚虚虧(じんきょきょき)」といいます。
老化を防止し、少しでも老化のスピードを遅くするためには、個人の体質や状態によって腎の精気を押しなう働きのある補腎薬を選んで、常に補充していく必要があります。
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◇正常な性生活は健康の証明です。過度のセックスは短命の原因です。
性欲は人間の本能です。
中医学の考え方では男が陽で、女が陰ですから、陰と陽が交合することはごく自然なことで、むしろ禁欲は健康にも悪く、病気の原因になると考えられています。
しかし、男性の性機能のピークは24歳から32歳で、女性は21歳から28歳と言われていますので、未成年のセックスは心身の発育によくないものと考えられ、特に女性の場合は妊娠・出産に悪い影響を与えかねません。
また、成人でも過度のセックスは中医学でいう「腎」を傷つけ、体力・精力を消耗させます。
中国歴代の皇帝は多くが短命でした。
それは性生活に問題があったからです。
現代医学でも、過度のセックスは内分泌、免疫、自律神経などを乱れさせ、甲状腺機能低下、腎機能の低下、慢性気管支炎、腫瘍、自律神経失調症などを誘発させることが指摘されています。
これらの病気があるときは性生活を控えることは治療の上からも必要なことです。
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◇セックスの回数は個人差が大きい・無理、過度は極力控えることです
健康な人のセックスはどのくらいが適当でしょうか。
もちろん個人差がありますが、一般的に20代は月5~8回、30代は4~6回、40代は4回、50代は3回、60~65歳は2回、66歳以上は1~2回と言われています。
しかし、その時々の体調や健康状態によっても違ってきますから、無理をしないことが健康のためにも一番大事なことです。
過剰なセックスによって顔色が悪くなり、疲れやすく、めまい、ふらつき、記憶力減退、動悸、不眠、耳鳴り、食欲低下などを招き、またひどい場合には、精液に血が混じる、射精痛、インポテンツなどにもなりかねません。
◇男性は8の倍数で節目を迎える「腎虚(じんきょ)」は40歳から始まるが・・・・
男性は腎(じん)とともに成長し、腎とともに衰えると中医学では考えています。
しかも、それは8歳ごとに節目を迎えるというものです。
40歳を境に「腎気(じんき)腎のエネルギー」が衰え始め、疲れやすい、物忘れ、毛が抜け、白髪が出、歯がぐらつきだすなどの、いわゆる老化現象が見られるようになります。
もちろん、個人差はあります。
特に「腎虚(じんきょ)」の人は健康な人よりも10年から20年早く気力・体力の衰えを感じるものなのです。
腎虚の原因は先天的なもの、加齢、慢性病などが主なものですが、若い頃からの過労、不摂生も深く関係しています。
過労には
1)肉体的なもの
2)ストレス、人間関係など精神的なもの
3)セックス、自慰の過剰によるもの
があり、特に現代人は2)と3)が多いでしょう。
逆に健康な中年夫婦であれば、病気がない限り、疲れを残さない、気持ちのいい性生活を営むべきです。
なぜなら、セックスレスは内分泌機能や性機能器官を早く衰えさせ、更年期障害、老年病などを早く招くからです。
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◇健康で長生きのためのにも、老人にもセックスは必要です。
このことは老人でも同じで、セックスを全くしないと廃用性インポテンツとなり、一般に老化が早まります。
年齢には社会年齢のほか、心理的年齢と身体的年齢があり、70、80歳になっても、若々しい気力と精神力を持った人はセックスは可能です。
確かに性ホルモンは加齢とともに低下してきますが、上手にセックスを継続させれば、長生きの秘訣にもなり、80歳になっても精子は作れます。
「年だから・・・」と諦めることなく、個人差がありますから無理をせず、楽しくセックスを続けることは健康維持にもいいことなのです。
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◆どんな症状が出てきたら腎虚といえるでしょうか?
疲れやすい、足腰がだるい、腰痛、健忘、脱毛、耳鳴り、めまい、歯が悪い、少尿あるいは多尿、こんな症状がいくつか出てきたら腎虚が始まっています。
そうした症状があって、しかも「冷え」が強ければエネルギーとなる「火」が不足した「寒がり型=腎陽虚(じんようきょ)型」で4タイプあり、「ほてり」が強ければ体液である「水」が不足した「ポカポカ型=腎陰虚(じんいんきょ)型」で5タイプあります。
イライラ、不眠を伴う「イライラ型=心腎陰虚(しんじんいんきょ)型」
空咳、かゆみを覚える「カサカサ型=肺腎陰虚(はいじんいんきょ)型」
目のかすみ、視力の衰えが見られる「ショボショボ型=肝腎陰虚(かんじんいんきょ)型」
中医学(中国漢方)が専門の中医学(漢方医)は、いつも体質と症状を細かく分けて「弁証論治(べんしょうろんち)」という患者ひとりひとりに合わせて補腎薬(ほじんやく)を選んでいます。
「男性を強くする生薬のいろいろ」の最終回です。
今号では、処方の紹介です。
●あなたは、どのタイプ?
■エネルギー不足―冷えタイプ
○寒がり型・腎陽虚(じんようきょ)型顔色青白・寒がり・手足の冷え・むくみやすい・足腰の冷え(夜間多尿)
○胃弱(いじゃく)型・脾腎陽虚(ひじんようきょ)型元気がない・食欲不振・胃下垂・腹痛・下痢・軟便
○ゼイゼイ型・肺腎陽虚(はいじんようきょ)型冷えやすい・薄い痰・咳・喘息
○ドキドキ型・心腎陽虚(しんじんようきょ)型全身的な冷え・青白い・息切れ・動悸・疲れやすい
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■体液不足―ほてりタイプ
○ポカポカ型・腎陰虚(じんいんきょ)型早老・口渇・頻尿・手足のほてり
○ショボショボ型・肝腎陰虚(かんじんいんきょ)型目の疲れ・かすみ目・目が乾く・視力の衰え・頭痛・めまい・肩こり・怒りやすい
○カサカサ型・肺腎陰虚(はいじんいんきょ)型鼻炎・空咳・喘息・のぼせ・湿疹・かゆみ・アトピー性皮膚炎など
○イライラ型・心腎陰虚(しんじんいんきょ)型イライラ・不眠・息切れ・便秘・動悸・不安感
○アツアツ型・陰虚火旺(いんきょかおう)型ほほが赤い・のぼせ・熱感・寝汗をかく・手足があつい
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●あなたの精力アップ大作戦・・中医学的にはどのタイプ?
○主な症状
勃起不能・勃起しても余り固くならない精液が薄く、量が少ない
腰膝に力がない
倦怠感・寒がり
顔色が白っぽい
耳鳴り
脱毛
歯が揺れ抜ける
舌の色は淡白、苔の色は白い
○主な原因
高齢者、中年の早老早衰
長患い
先天的に体が弱い
(高齢者によく見られる)
□中医学的な説明
○腎陽(精)不足体を温める腎の陽(機能、火)が弱く、腎精(エネルギー)が不足している
○主な漢方薬『至宝三鞭丸(しほうさんべんがん)』
『海馬補腎丸(かいまほじんがん)』
『参茸丸(さんじょうがん)』
『八味地黄丸(はちみじおうがん)』など
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○主な症状
性的に興奮しやすい勃起しても余り固くならない
精神緊張・早漏を伴う
腰膝に力が入らない
時々動悸・寝汗
足の踵が痛い
尿が黄色い
・便秘
・舌の色は赤い、苔少ない
□主な原因陰虚(体液不足)体質
長患い
自慰、セックスの過剰など
(若い頃に自慰頻繁の人によく見られる。20、30代に多い)
□中医学的な説明
○腎陰不足腎の陰(物質、水)は全身を潤し、陽をコントロールしているが、陰が不足すると陽の機能が過剰となる
○主な漢方薬「瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)」
「天王補心丹(てんのうほしんたん)」など
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□主な症状
勃起不全・勃起しても固くならない少しの情緒の変動でも勃起に影響する
睾丸・ペニス疼痛
射精痛・下腹部悶痛
抑鬱(よくうつ)・胸悶(きょうもん)
顔色黒い
舌の色は黒紫で、紫色の斑点がある
□主な症状夫婦の感情の不一致
緊張・心配・情緒不安
自慰、セックス時にむりやり射精を我慢する
(性的欲求不満、生殖系や全身的な慢性疾患、高齢者に多い)
□中医学的な説明
○肝鬱気滞(かんうつきたい)・血淤(けつお)
男性機能は腎の精気のほか、精神的な調和、気と血液の流れとも密接に関連し、その停滞は性機能を弱める。
□主な漢方薬『冠元顆粒(かんげんかりゅう)』
『血府逐淤丸(けっぷちくおがん)』
『星火逍遙丸(せいかしょうよがん)』など
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□主な症状
勃起不全精液が漏れやすく、白濁り
陰部がかゆくて湿っぽい
尿が黄色く濁る
イライラ
体が重く、動きが鈍くなる
舌の色は赤く、苔は暑く黄色い
○主な原因肉、脂肪食の摂り過ぎ、甘い物の摂り過ぎ
酒の飲み過ぎ
セックス過剰と泌尿器系炎症(肥満、がっちりした人によく見られる)
□中医学的な説明
○湿熱下注(しつねつかちゅう)体の中の水分と熱が下半身に停滞し、胃の調子も悪く、全体に体が重だるい
○主な漢方薬
『瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)』『瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)』など
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□主な症状
驚き、恐れによって突然勃起不能心悸・不眠・息切れ
じっとしていても汗が出る
抑鬱
舌の色は淡くピンク色、苔は白く薄い
□主な原因性格的に臆病で、驚きやすい
□中医学的な説明
○驚恐傷腎(きょうきょうしょうじん)・心身不寧(しんしんふねい)驚き、恐怖が腎を傷つけ、精神のバランスを乱す
□主な漢方薬『麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)』など
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□主な症状勃起不全、あるいは勃起しても固くならない
食欲低下
心悸・不眠
動きが鈍りだるい
舌は淡いピンク色、苔は少ない
□主な原因神経の使いすぎによって、睡眠、食事が十分に取れない神経衰弱の状態になる
(頭脳労働の人によく見られる)
□中医学的な説明
○心脾両虚(しんぴりょうきょ)精神活動には気血の供給が必要で、神経の使いすぎで、胃や腸の働きが衰え、気血が不足した状態になっている
□主な漢方薬『心脾顆粒(しんぴかりゅう)』など
…漢方薬は、一人一人の体質に合わせて相談していきますので、詳しくは当店までご相談してください。
漢方相談はこちらです。奥様は健康そのもので、検査も問題なかったという男性不妊の漢方相談
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