子宮腺筋症の漢方療法
こんばんわ、土屋です。
先日のお客様からの嬉しいお話です。
42歳のA子さんです。
子宮腺筋症が分かってから、1年が過ぎました。
腺筋症のコブは5センチです。
子宮腺筋症は、「子宮筋腫」というよりも、「子宮内膜症」の一種です。
(「子宮内膜症と漢方療法」も参考にしてください)
……
生理のある女性の10人に1人がかかっているともいわれる子宮内膜症。
以前は30代、40代に多い病気でしたが、最近は10代、20代の女性にも増えています。
子宮内膜症は、子宮の内側を覆う子宮内膜が別の場所で増殖してしまう病気です。
卵巣や卵管、腸などさまざまな場所に発生し、子宮内膜と同じように生理のたびに増殖とはく離を繰り返しますが、血液の出口がないため、その場にたまって血豆や血腫のようなものを作り、炎症を起こしてしまうのです。
さらにやっかいなのは、破れたときに周囲の臓器に癒着し、排便や性交などの生理以外のときに引きつれるように痛むこともあります。
子宮内膜症が発見されるのは、おもに生理痛などの「痛み」と「不妊」によってです。
これらは人に相談しにくいものも多く、日常生活でも大きなストレスとなるだけでなく基本的な日常生活や対人関係から性生活に至るまで、あらゆることに影響を及ぼしますので、精神的なストレスを強く抱えてしまうことにもなるのです。
子宮内膜症の自覚症状
・生理痛・・・86%
・生理以外の下腹部痛・・・76%
・レバー状のかたまりが出る・・・66%
・腰痛・・・60%
・排便痛・・・58%
・腹部膨満感・・・55%
・不妊状態・・・50%
・生理の経血量が多い・・・47%
・性交痛・・・46%
・疲労感や消耗感・・・42%
子宮内膜症は、起こる場所によって大きく3種類に分けられます。
ひとつは卵巣、卵管、骨盤腹膜など、骨盤内(子宮の筋層を除く)に発生したもので、これが狭い意味での「子宮内膜症」。
この中でもとくに卵巣内に発生すると、古い血液がたまってチョコレートのような嚢腫ができるため「卵巣チョコレート嚢腫」と呼ばれます。
子宮内膜症のうちでももっとも発生頻度が高く、7割の人にみられます。
2つ目は子宮筋層内に入り込んで増殖したもので「子宮腺筋症」と呼ばれます。
3つ目は肺やへそ、膣、外陰部、リンパ節などの骨盤以外の臓器に発生した「骨盤外子宮内膜症」で、ときには手術の傷跡に発生することもあります。
子宮腺筋症は、内膜組織が子宮の筋層内に入り込んで増殖したもので、子宮全体が大きくなるために、間違って子宮筋腫と診断されることもありますし、また子宮筋腫との合併も多くなります。
……
さて、嬉しい話に戻ります。
A子さんは、CA125が360を越えていることもあり、手術療法またはホルモン療法を勧められています。
(CA125は元々、腫瘍マーカーです。本来は卵巣癌の診断を目的としていましたが、
子宮内膜症、子宮腺筋症でも高値を示す為、診断判定に用いられます。
子宮内膜症保持の場合は、軽度:40〜60、中度:80前後、重度:120くらいとなります。)
生理痛がつらいことがあります。
ロキソニンやボルタレンを服用するそうです。
最近は、更年期が近いせいか周期が乱れることもあります。
さて、当店からは「当帰を主成分にした漢方薬」と「血行を良くする漢方薬」をお勧めしました。
A子さんが経過観察とともに、その期間手術なども念頭において漢方も試してみるとのことだったからです。
(あくまでも病院の先生の指示には従ってくださいね)
1ヶ月後には、左の卵巣も5センチだったのですが、3・5センチに小さくなってきいていると嬉しい報告でした。
さらに3ヵ月後には、CA125が350を越えていた数字が、70にまで下がったそうです
卵巣嚢腫のほうも、5センチ→3・5センチ→2・4センチと順調に小さくなりました。
まだ、子宮は腫れていますが、とりあえずは手術をしなくても良くなったとのことで、
A子さんも喜んでいます。
今後は、更年期の対策も進めていくために、
「血液サラサラ健康法」も「当帰を主成分にした漢方薬」などともに併用していきます。
私たちスタッフにも嬉しかったお話でした。
2005年4月14日の若木山の登り道から眺める葉山連邦と月山です。
月山は、残念ながら雲に隠れています。
お隣の仙台では桜が開花したそうですが、若木山の桜はまだ蕾のままです。
少しずつ大きくなってきていますので、観察しているのが楽しい毎日です。
陸上自衛隊第六師団の敷地内では、紅梅が可憐に咲いています。
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飯豊山と大峠の猫柳(飯豊山は飯が豊かになる山)
こんにちわ、土屋です。
今日の昼休みに地元の若木山の桜が開花したので、
喜んで撮影してきました。
パソコンにアップロードして取り込んで、
このココログに掲示しようとしたのですが、
その前に昨日に撮影した写真がきれいでしたので、
急遽タイトルを変更しました。
「飯豊山と大峠の猫柳」です。
世間は、桜のお花見で盛り上げっているのに、
私のサイトは一体何時まで「雪国の早春」を特集するのでしょうか?
そういえば、先週には日帰りで秋田県矢立温泉経由の碇ヶ関でも、
ステキな猫柳を撮影してきましたので、こちらもがんばって連休前にアップしたいところです。
(昨年の碇ケ関の模様は、漢方コラムの「碇ヶ関の猫柳」にあります)
日時:2005年4月24日 場所:米沢市121号線─通称「大峠」
山形県米沢市と福島県会津地方喜多方市を結ぶ121号線「大峠」から、雄大な飯豊山、飯豊連邦を眺めます。
南陽市の有料道路の時点から、ハッキリと視界に入っていました。
いざ米沢に入り、だんだんと県境越えで飯豊連邦が間近に迫ってきていましたので、
ただ大峠トンネルを通過するだけでは勿体ないです。
車を停めて撮影します。
ここ山形県側からの撮影ですが、
この飯豊山の下の「大峠」などのトンネル群を越えて行くと、喜多方入りです。
「大峠のトンネルを越えるとそこは喜多方だった」なのですね。
喜多方に到着して後ろを振り向いても、飯豊山が鎮座しているのを眺められます。
母なる山─飯豊山を山形側から見た印象と、峠越えで福島県喜多方側から眺める飯豊山に
受ける印象は違っていて、見比べてみると面白いと思います。
ほかの山並みは曇っていたのですが、ちょうど神々が飯豊山に鎮座しているかのように、
飯豊連邦だけに陽射しが射していました。
今年の2月に大雪のときに、喜多方を訪れたときに、
大和川酒造で酒造りを見学させて頂いた時に、
案内の方が述べた言葉が忘れられません。
大和川酒造さんを始めるとする喜多方の酒造さんたちは、
飯豊連邦から湧き出る恵まれた伏流水を使っているので、
味がおいしいのだそうです。
ガイドさんが酒造りを解説していきます。
「飯豊山(いいでさん)は、飯(めし)が豊かに実る山です。
その飯が豊かになる山からの伏流水で日本酒が造られますし、
喜多方の田んぼもおいしい稲穂が実ります。」
私はこの言葉を聞いて感動したのですよね。
うん、間違いないです。
いい言葉でした。
「飯豊山(いいでさん)」は、「飯(めし)が豊かになる山」なんですね。
喜多方の水や米、また自然の財産を使ったお酒は、
すべて飯豊山から恵まれていることを感謝する気持ちに、
造り酒屋の心意気を感じました。
いつの日にか、大和川酒造さんをめぐる「漢方コラム」を作成したいものです。
上の画像は、大和川酒造さんのある伏流水です。
冬は暖かくおいしく、今の時期もキリっと冷えて飲みやすいです。
大体15度くらいだと思います。
昨日の24日に撮影していますが、その間にも、近所のかたがペットボトルで水を汲みに来ていました。
あの飯豊連邦からの伏流水なんですよ。
皆様も、写真を見ていると想像が膨らんできませんか?
さて、大峠の猫柳でお別れしましょう。
米沢市121号線の大峠です。
大峠トンネルに入る手前です。
まだ残雪が残っています。
なんと自然が豊かでしょうか。
そして猫柳が遅い峠の春を喜んで輝いていました。
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