2005年5月5日撮影 場所:奥会津
只見川沿いで温泉巡りをしていて、
ふと共同浴場から土手を見上げると、
紫色のきれいな花が咲いていました。
思わず土手を駆け上がります。
カタクリの花です。
当店の道路沿いに面したショーウインドーのようなところでは、
季節ごとにテーマを持った野草などのお花を飾っています。
ちょうど今は、春の喜びの「カタクリ」のディスプレイです。
いつかは自分の目でも、カタクリを見たいと思っていましたので、
偶然の出会いですが、カタクリの群生に感激しました。
ポケット図鑑「日本山野草」成美堂出版より
(引用させて頂きまして、ありがとうございます)
カタクリ 花期 3〜5月 ユリ科
「生態」
北海道、本州、四国、九州の山野の明るい林内や、
丘陵地の北側斜面などの群落をつくる多年草。
「特徴」
高さ15cmぐらいの茎の先に、
紅紫色の花を1個、横向きから下向きに開く。
花茎4〜5cm。
花被片(かひへん)6個は狭い被針形(ひしんけい)で、
後方に強く反り返り、ユニークな花形となる。
葉は茎の下部に1対つき、楕円形で長い葉柄があって横に広がる。
葉の両辺に少し破曲があり、表面にふつう紫色の斑紋があるが、
ないものもある。
花後、実を結び、種子を散らした後、
地上から姿を消す。
古名はカタタゴ、別名はカタコ。
カタクリの名の由来は、クリの片葉に似ることからといわれるが、
異説もありはっきりしない。
カタクリは全草が食べられる。
葉、茎、花はゆでておひたしや和え物に、また生のまま天ぷらに、
鱗茎(りんけい)は甘煮にする。
地下の鱗茎(長さ4〜5cm)からは良質のデンプンがとて、
それが本当の片栗粉である。
現在、片栗粉として市販されているのは、
ジャガイモなどのデンプンから作ったもの。
もち歩き「山野草ウオッチング」大泉書店より
(引用させて頂きまして、ありがとうございます)
カタクリ 片栗(ユリ科)
草丈=15〜20cm
葉=狭卵形2枚、斑入りも多い
花=花茎4〜5cm
花色=紅紫色、淡紅色
花期=4〜5月
分布=北海道、本州、四国
山野草の中でも1、2をあらあそう人気の高い多年草で、
落葉樹林内に群生していることが多い。
花は淡紅色や紅紫色。
6枚の花弁をすっきりとそらせて、
内側のW字型の模様をのぞかせる花姿は女性的でなんとも可憐。
大きく突き出した、濃紫色の葯(やく)の美しさも見のがせない。
離れたところから眺めても、間近で観察しても、
どちらでも十分楽しめる見ごたえのある花といってよいだろう。
カタカゴという名で万葉集にも登場している。
カタクリの紫色の花が連なっていると幻想的。
ふと周囲を見渡すと、早春を祝う桜も咲いています。
さあ、日が暮れてきました。
夕方です。
今宵もここで、土屋薬局の看板に電気を入れましょう。
いつかまたカタクリに会えることを夢見て。