鷺草とか、ハエとかトンボとか。
午後の休憩時間に*ist Dsでまた撮影を試みました。
「パッシャ!」というシャッター音が素晴らしく、通りかかった妹にも「お兄ちゃん、カメラマンみたい」と誉められました。
ああ、いい気分です。
では、早くも残暑厳しいものの9月に入った本日の模様です。
昨日は鷺草をおもてに出して撮影しましたが、今日は店内で先ほど5時ごろに撮影です。
処方箋を持ってくる患者さんたちなど、余裕がないせいか目にも止まらないようですが、このように素晴らしい世界が身近にもあります。
「鷺草(サギソウ)の編隊飛行」は、まるで空を飛ぶかのよう。
店内から外に出ると、綿花の鉢植えが目に入ります。
昨年よりもだいぶ増えました。
一体、この蕾の中であの可憐な花がどのようにして、
「綿」に変身をつげるのでしょうか?
自然とは不思議です。
「ハエと薄荷」
マクロレンズでじっと眺めていると、ハエまでが愛おしく思えてきます。
命って大事なんですね。
とんぼ。
なかなか焦点が合わずに苦労します。
まだまだ修行が足りないようです。
しかし、カメラを片手に身の回りの小さいものたちを写していると、自分が「詩人」になったような気もします。
9月にしては、真夏の太陽が降り注いだ山形の今日一日の紹介でした。
「プレイス・イン・ザ・ハート」と「最後の綿の花」
昨年の「最後の綿の花」に引き続き、今年度も「最後の綿の花」を撮影できましたので、ご紹介させて頂きます。
「最後の綿の花〜2005年」
綿の花は実に美しいですね。
今年の我が家では、この白い花と
ピンク色の花の2つ咲いたことが収穫でした。
昨年よりも数が増え、とても頼もしかったです。
上記の画像は、9月3日に撮影しました。
さて私は「綿の花」を見るたびに、アメリカ南部を舞台にした名画「プレイス・イン・ザ・ハート」を思い出します
。
「マルコヴィッチの穴」で有名な名優のジョン・マルコヴィッチさんが、盲目の青年役を演じています。
盲目の青年はサリー・フィールド演じる未亡人の家に下宿して面倒をみてもらっています。
そこの家の使用人で一生懸命女主人のために綿花の収穫を手伝っている黒人青年が、ある晩「KKK」という黒人差別団体の白覆面軍団に集団で襲われてしまいます。
そのときの映画の緊迫感!
夏の夜の暗闇の中、盲目で周囲が見えない中でもただならぬ物音に気がついて、銃を持ち、懸命に外に張ってある糸を手繰り寄せて現場に向かい、黒人青年を助け出そうとします。
自分が盲目なのでうまく助けられない無念さ、黒人青年も黒人であるがゆえに差別される「レイシズム」の非条理さ、誰と無く差別もしないで皆平等に人と接してきたはずの女主人に対する「周囲の風当たり」(実は近所などの知り合いも白覆面を被っています)、それぞれの悲しさ、やり切れなさが残るシーンでした。
あのときのマルコヴィッチさんの演技は、最高に素晴らしく私の心に今でも残っています。
映画を見ながら私は「こんな凄い演技をする俳優もいるんだな?誰だろう?」という感想を持ったのですが、最後のエンドロールで「ジョン・マルコヴィッチ」と分かり、
納得した次第です。
この素晴らしい演技で、マルコヴィッチさんは映画初デビューながらアカデミー助演賞にノミネートされました。
(サリー・フィルードさんは、この作品で「1984年アカデミー賞主演女優賞」を獲得しています)
さて、こちらも終りを迎えようとしています。
「鷺草(さぎそう)〜2005」
子供の頃に見た、「ガッチャマン」を思い出すかのような美しい白い色です。
まるで空を飛んでいるかのような錯覚を覚えてしまいます。
「綿の花」を見れば「プレイス・イン・ザ・ハート」を思い出し、「鷺草」を見れば毎年この季節が来たことを実感し、自然の美しさ、素晴らしさを再認識する毎日です。
晩夏の日中線記念館
そろそろ東北地方は夏も終りです。
夏の間にはずっと神輿の活動で、なかなか身動きが取れなかったのですが、先日久しぶりに福島県は会津地方喜多方郊外にある「日中線記念館」に行ってきました。
今日はそのときの模様を紹介したいと思います。
台風の影響か、晩から早朝までずっと激しい雨が雷雨になり、ここ「日中線記念館」に訪れることを諦めようかとも思いましたが、午前中から曇りとなり、多少天候が心配でしたが出発することとしました。
米沢から121号線を通り、大峠トンネルを越えていくと、もうそこは福島県会津は喜多方地方です。
正確には「熱塩温泉」の近くに「日中線記念館」はあります。
ヨーロッパチロリアン風のモダンな建物が現れます。
ペンタックスのデジタル一眼レフカメラの「*ist Ds」を購入してからは、真っ先にここを撮影したいと思いました。
呼ばれているような気もしました。
ラッセル車キ100とオハフ61が静かに眠っています。
会いたかったんだ、君たちに。
カメラバッグを車から取り出し、喜んで駅構内に入っていた私の目の前に、女の子が1人、廃線の駅のプラットフォームに座り、ずっと前を見つめながら何かを悩んでいるような、また独りでいることを楽しんでるかのように佇んでいました。
ここの場所で他の人に会うのは、地元の草むしりをしている人達以外は初めてでしたので、ビックリするとともに、「いい趣味をしているなあ」とも思いました。
「そうか、駅の入り口においてあった自転車は彼女のものだ」
「彼女は地元の人で、自転車で来れる距離にあるんだ」
「何を悩んでいるんだろう、恋とかいろいろかな」
などとも想像しました。
私が、ラッセル車キ100とオハフ61や周囲の風景を撮影している間に、いつの間にか帰られたようですが、印象深い出来事でした。
今まで気が付きませんでしたが、日中線記念館の周りには稲が育っていました。
前夜の雨もキラリと滴(しずく)になって光ります。
露草(ツユクサ)です。
やはりデジタル一眼レフのマクロレンズは
素晴らしいようです。
きれいに撮影できます。
夏花に彩られ、静かに輝いています。
周囲に止まっていた蝶です。
マクロレンズで自然を覗いていると、生き物や草花が愛おしいです。
蜘蛛でもきれいに見えてくるから不思議なんです。
葛根湯(かっこんとう)に配合されている皆様ご存知の「クズ(葛)」です。
つる植物でグルグルと回りに寄生していきます。
イーパオにも入っているんですよ。
血行を良くして、コリをとったり、痛みやしびれを軽減していきます。
田は緑に染まり、生き物たちも精一杯生きています。
時間が止まっている日中線記念館の周りだから、よけいに景色がコントラストに美しく見えます。
今年の夏は、JR東日本で「会津特集」をしていたので、この日の喜多方の町は観光客でうじゃうじゃでした。
嬉しい反面、やはり私は誰も観光に来ないこのような静かな場所のほうが落ち着くし、自分を癒せるんだなと思いました。
女の子も独りで来ていたし、ステキな場所なんですね。
夏の終りの日中線記念館を紹介してきました。
もうすぐ夏が終わるんだな。
彼岸花が咲きました。
「大原の彼岸花(2)」に続き、季節の話題を。
我が家の彼岸花も京都から帰ってきた後には、きれいに咲いています。
毎年思うのですが、とてもきれいで「美」を感じます。
美しいですね。
彼岸花の上には、あけびがなっています。
山形では、「あけび料理」にして食べます。
中身の甘い白いつぶつぶをとって、肉を詰めて焼いて食べるのです。
ほろ苦い、大人味のビター味です。
山形の秋の名物詩「芋煮(いもに)」に並んで、郷土料理の代表とも言えます。
漢方コラム「あけび」でも漢方的な解説をしておりますので、お楽しみしてください。
こちらは一昨日に咲いていた、ピンク色の「綿の花」です。
やはりデジタル一眼レフの画像はきれいなようで、これらの色がすべて人間が見た映像と一緒ですので、写真を撮ったあとも、世の中の景色はいかに美しいかを実感させてくれます。