00/09/06
水の思い出といえば、おいしい水も忘れられないのですが、中国での水も印象が深いです。
よく海外では 「水に気をつけましょう!」 と言いますが、中国の水はまさにそうです。
過去、7回 中国に行ったのですが、戦績は 「一勝六敗」。。
つまり、ほとんど下痢して帰ってきてます。
私は胃腸が弱いのですが、中国の水は体に合わないようで、いつも悲しい目にあってきます。
歯を磨くときも、ミネラルウオーターという凄い人も仲間に居ましたが。。
さて、今回は 「井戸を掘った人」 「水が出た日」 の最終編です。
NHK出版 「今日の健康」 1998年3月号 「水とからだ C 水を生かす (加藤暎一先生)」より、
水道水をおいしく飲む秘訣をアップします。
水は 「百薬の長」。 昔からいろいろな効果があるといわれてきた。
昔から、酒とともに水も、 「百薬の長」といわれ、体のさまざまな調整役として使われてきました。
代表的なものだけでも、次のような役目が挙げられます。
● 利尿作用…尿量を増やす
● 鎮静作用…気持ちを落ちつかせる
● 強壮作用…元気を回復させる
● 発汗作用…汗を出して熱を下げる
● 嘔吐誘発作用…毒物を吐かせる
● 結石生成抑制作用…尿を薄めることで、結石ができるのを防ぐ
● 新陳代謝促進作用…細胞の新陳代謝には、水は欠かせない
● 排泄作用…便秘を解消する
● 希釈作用…体内の毒を薄める
● 解熱作用…水で熱を発散させる
● 興奮作用…神経に刺激を与える
● 睡眠作用…水が不足していると眠りにくい
● 嚥下(えんげ)補助作用…薬を飲みやすくする
以上のように、水は体に多様な作用をもたらす大切なものです。
それだけに、上手に水を生かして、体に取り入れていきたいものです。
水は前日にくみ、3分以上 沸騰させる。 水道水をおいしくする方法
水の味は場所によっても異なり、おいしいと感じる水は、人それぞれ違います。
しかし水道水、特に都会の水は、おいしくないと、誰もが感じることでしょう。
それでも、ちょっとした工夫でおいしくすることはできます。
手軽に水道水をおいしくする工夫を紹介しましょう。
朝一番の水道水には、夜のうちに溜まった有機物が多く含まれているため、おいしくありません。
そこでまずバケツ1〜2杯以上の水道水を流して、その後の水を飲料用や調理用に使います。
最初に流した水は、掃除や洗濯に使うとよいでしょう。
水道水は、消毒用に加えた塩素のにおいである 「カルキ臭」が気になります。
カルキ臭を取り除くには、まず夜のうちにくみ置きしておきます。
ひと晩おくと、その間に残留塩素が次第に抜け、カルキ臭も気にならなくなります。
それでも気になるようなら、沸騰させます。
1分以上沸騰させると、残留塩素はなくなります。
さらに、3分間以上沸騰させると、発ガン物質の疑いをもたれていた、 「トリハロメタン」もなくすことができます。
このようにしてつくった水を、冷蔵庫に入れて冷やすと、おいしい水の出来上がりです。
水は冷やしただけでも、おいしく感じられるものです。
10℃くらいが、最もおいしいといわれます。
ひと晩くみ置きしたり、沸騰させた水は、塩素がなくなるため、細菌が繁殖しやすいので、
その日のうちに、飲んだり調理に使ってしまいましょう。
また、最近は、 「家庭用浄水器」も普及しているので、
これらを使用するのもよい方法でしょう。
浄水器を使用する場合には、カートリッジの交換に注意してください。
カートリッジの濾過部分には、細菌が繁殖しやすいので、
定期的にきちんと交換しましょう。
トピックス 水道水はなぜまずい?
水道水は、近年ますます味が落ちているように思えます。
水道水をまずくしている最大の原因は、生活排水や工業廃棄物が垂れ流しにされてきたため、
水道水の原水であるダムや河川の水がたいへん汚れていることです。
汚れた水には、植物の栄養となる窒素やリンが多く含まれ、
それだけコケやアオコが繁殖してしまいます。
大量発生したコケやアオコのにおいが、水道水のカビ臭さを招いているのです。
また浄水場では、汚れた原水を消毒するため、塩素を多量に加えなければなりません。
水道水の塩素の含有量が増えたことが、まずさの最大の原因です。
浄水場で加えられえる塩素の量が増えたことには、
原水に圧力をかけて、高速濾過するようになったことも関係します。
以前は、原水をゆっくり沈殿・濾過させていましたが、
今は 高速で濾過するために、それだけ多くの塩素を加える「必要があります。
マンションの給水タンクも、水をまずくしています。
タンク内のサビなどの汚れが、水の味に影響するのです。
健康にとって大切な水だけに、安全でしかもおいしい水道水の供給が望まれます。
では、今回はこれまでで、次回は 「軟水」と「硬水」について、引き続き 「水」の話をしていきたいと思います。