0/10/19
前回までのあらすじ:
私は、意気揚揚と 東根から 新庄経由で酒田に辿り着いたが、
3時間以上の待ち時間に疲れ果ててしまいました。
その間に、寝台列車 「日本海4号」で寝過ごして、大阪まで行ったら大変なので、
コンビニで 目覚し時計を二個買ったり、雑誌を購入したりして、着々と準備を進めていったのでした。
そして、やっと 0:06分出発の 日本海4号に乗り込めることとなったのです。
@ 第三ルート 日本海4号
酒田 00:06 → 鶴岡 00:30 → 直江津 04:03 → 魚津 05:09 → 富山 05:29
→ 高岡 05:47 → 金沢 06:30 → 加賀温泉 06:57
いま、日本海4号の時刻表を綿密に調べていたら、私の勘違いに気がつきました。
ここに、訂正します。
「特急 日本海4号」は、青森から大阪まで行くのではありません。
なんと、函館を 16:52分に出発して、大阪に 09:56分に到着する 凄い列車でした。
飛行機で行けば、それこそ あっという間に着きますが、私も一度 函館まで 列車で行きたいと思いました。
日本海1号 がそれでした。
日本海1号は、日本海4号 と逆のパターンで、大阪を 16:12分に出発します。
そして、終着駅が 函館で 11:26分です。
ワクワクする話ですね。
山形の駅で、「東京」 という文字は当たり前ですが、
酒田で 「大阪」 という文字を見たときは、びっくりしました。
私は、朝に弱い人間なので、ひょっとしたら爆睡して、
加賀温泉を通り越して、起きたら 「大阪」だった。。
という展開も想像できます。
緊張する文字です。
夜の3番ホームは、とても寂しいものでした。
シーンとひっそりと静まり返っています。
ホームには、私を含めて 4人しかいません。
ただ じっと 日本海4号が到着するのを待つばかりです。
来た!
全国の鉄道ファン感涙の日本海4号です。
威風堂々。
貫禄の列車。
日本海4号に乗り込むと、B寝台の扉。
個室というものが、あるらしいのですが、
個室は寝心地が良いのでしょうか?
実は、切符を買うときに
「個室」を希望したのですが、満席でした。
B寝台は、飛行機の「エコノミー」のようなものなのでしょう。
おそるおそる、扉を開けます。
「グーグーグー」
「ZZZZ」
「グー。グオ!」
「ンー。ムニャムニャ」
寝ている人を起してはいけません。
私の寝床は、上の方で、梯子をがんばって登ります。
浴衣が置いてあります。
(トイレに行ったら、浴衣姿で歯磨きしている おじさんが居て、びっくりしました)
(走る旅館。日本海4号)
偶然にも、隣のベッドには、酒田駅から乗り込んだ女の子が入りました。
彼女は、直江津で降りるそうです。
睡眠時間は、3時間57分しかありません。
「起きれるのですか?」
「私も心配なんだけど、噂によると車掌さんに言えば、起してくれるんだって」
私は、枕もとに目覚ましを二つ並べて、なかなか寝付けず
ウトウトしていました。
彼女は、すぐに夢の中に入ったようでした。
眠れないのは、私一人。
みんな夢の中。
それで、噂は本当でした。
切符を点検したときに、車掌さんに
「あの、直江津で起していただけますか?」
と、頼み込んで夢の中にいる彼女に、
ちょうど10分前くらに本当に車掌さんが着て、
「お客さん。起きてください。」
「あとは、もう起しませんからね。」
そして、彼女は直江津で元気に
「さよなら!」
と降りていったのでした。
ついに着きました。
生まれて初めて、加賀温泉駅に到着です。
え?
加賀温泉駅に 06:57分に到着なのに、
時間が違う?
大雨が降ったのです。
それで、電車の到着時刻が30分くらい遅れたのです。
結局、私は あまり眠れませんでした。
一晩中、「ガタンゴトン。ガタンゴトン」
「カンカンカーンカーン」
(これは、踏み切りの音)
で、途中は大雨で、
「ザー」
そうこしているうちに、お日様が昇り
美しい北陸地方の田園風景を眺めていました。
まるで黄金のような稲穂がやさしく振れる。
晩夏の季節を味わいました。
さて、それからは、会場の「ホテル百万石」に一番乗りした私は、
ゆっくりとお風呂に浸かり、日本海4号の疲れを落としました。
(平泳ぎができる巨大なお風呂です)
午後は、無事に日本中医薬研究会 第7回全国大会に参加し、
中医学の教養を深め、目標を達成できました。
日本中医薬研究会は、日本に正しい中医学 つまり中国漢方を普及させる団体です。
また、もう一つのポリシーがあります。
それは、「日中友好」です。
日本と中国が過去の歴史を踏まえて、
次世代に新しい友好を築き上げていこう!と草の根運動をしています。
中国といえば、「パンダ」ですから、
やはり会場周辺には 「パンダ」がウロウロしているのです。
(噂によると、このパンダは、夏の暑さに弱いらしいです)