カンカンと本間さん

00/6/21


今日の夜は、NHKテレビを見ていました。

パンダの「カンカン」 「ランラン」が日本に来てもらうための秘話や、苦労話などを、久保アナウンサーや豪華ゲストの黒柳哲子さんが語っていました。

当時の上野動物園のパンダの世話係は、本間さん。

ご当地、山形県出身者だそうです。

それを、黒柳さんが妙に上手く、山形弁をしゃべる本間さんを真似していました。

ールダニエル真っ青!の上手な山形のイントネーションでした。

いったい、黒柳さんは、いつ練習したのだろう? 我々のしゃべる言葉よりも、なまっています。(れは、本当です)

番組は順調に流れていき、私も床をピカピカに掃除しながら、番組を聞き流していました。

すると、突然に 「カンカン」がカゼをひいて、鼻水を垂らして、元気がなくなりグッタリするというエピソードに突入していきました。

パンダは、薬が嫌いで、薬とばれると飲んでくれないのだそうです。

困った本間さんは、途方にくれていたところ、町を歩いていて、偶然に漢方薬局を見つけたそうです。

「そうだ! 漢方薬なら、自然のものだし、服用してくれるかもしれない! 」

とひらめいた本間さんは、店のご主人に

「子供がカゼをひいていて、こういう症状で、体重は××キロです」

と怪しまれながらも、機転を利かして、無事に漢方薬を購入できたそうです。

番組で漢方薬を求めていくところでは、煎じ薬を処方するような画像が流れて、実際に10種類くらいの薬草が写っていました。

ところが、実際に 「カンカン」にその漢方薬を飲ませるときは、ぜか粉末のエキス剤をミルクに混ぜて、ハチミツで味付けして、「カンカン」にばれないように服用させたというエピソードでした。

(パンダに薬を飲ませるのにも、お互いの信頼関係が成り立っていなくては、駄目なので、これは素晴らしいことなのです)

さて、次の日の映像が流れ、ごとに 「カンカン」がカゼがたった一日で治って、元気を取り戻して、ササを食べているシーンとなりました。

漢方薬では、弁証論治が正しければ、比較的早くカゼが治ります。

30分間くらいで、カゼを撃退できることもあります。 パンダのカゼを弁証論治できたご主人は、よほどの漢方の達人だったのでしょう。

(実際に、カゼを的確に治すということは、簡単なようでいて、一番と奥が深い世界なのです。
中医師の大先生や日本漢方の大先生たちも、必ずカゼの症例集を書いています)

私の番組を見た感想は、「うーん、あのカンカンが飲んだ漢方薬は、なんだったんだろう?」が第一です。

個人的な推測ですが、@ 葛根湯 A 小青竜湯 のどれかであるか、または合方したのではないか?と考えています。

しかし、パンダに向かって「をかきますが? 鼻水は透明ですか? ゾクゾクと寒けがしますか?」と聞くのは、やはり凄いと思うのでした。

(これは、本間さんが 「カンカン」と一心同体で、自分の子供のように世話していたからでしょう。

だから、カゼの症状も詳しく答えられたのですね。きっと。 これは、凄いことなのです。 私も胸が熱くなりました)