日本中医薬研究会の新執行部に臨むこと─販促、学術、その他

13/01/15


日本中医薬研究会の新執行部に臨むこと─販促、学術、その他


南東北中医薬研究会  土屋幸太郎



1)日本中医薬研究会の新執行部に臨むこと─販促面から(中成薬の普及に向けて)


このたびは新会長就任おめでとうございます。

新執行部の門出、「一帆風順」でありますこと心から願っております。

今年度から南東北中医薬研究会会長の大役を引き受けさせて頂きました
山形県の土屋薬局 土屋幸太郎です。

どうぞよろしくお願い致します。

この文章は12月18日でまだ総会の議事の認めを得てない段階ですので、
中医薬研究会の一会員として、おそろらく南東北中医薬研究会の先生方も
このような考えであろうと仮定して書かせて頂きます。

まず販売促進のテーマです。

従来、南東北中医薬研究会の先生方は、コツコツと勉強して、
パッと飛びつくのは遅いかもしれないが着実に自分たちのものしていくという
東北人らしい粘り強さが信条と言われております。

販売促進、中成薬の普及のためには、
会員の先生方、一人一人の学術面での理解をより一層深めて
進化、深化させて店頭での「効き目」を上げることが一番だと思います。

「あそこの薬局にいけばいい漢方が置いているよ」

「あそこの薬局にはいい先生がいるよ」

「あそこの薬局にいったら体調が良くなって元気になったよ」

などと地域で評判が立つような薬局になれば、自然に売り上げも上がっていくはずです。

医療人として安心を与えるように、コツコツと勉強できる場を
今後とも提供していって頂きたいです。

私たちもより精進して努力を積み重ねていきたいです。




2)日本中医薬研究会の新執行部に臨むこと─学術面から


販売促進と学術面は昔からテーマに登る議論です。

車の両輪のようなものだと思います。

どちらが欠けてもお店の繁栄はありませんが、
南東北中医薬研究会では、学術が進んだ結果、
相対的に自然に売り上げも上がることが理想です。

医療人として店頭に来られるお客様は
笑顔で明るく接し、心から楽しい。

そして楽しい会話、お客様も笑顔。

元気で帰って頂いて、またあの薬局に足が向くようになる。


そのためには中医学の弁証論治を私たち会員がより
自分たちのものとしてつかめるようにして頂きたいです。




3)日本中医薬研究会の新執行部に臨むこと─その他


南東北中医薬研究会は、宮城、山形、福島の南東北3県が集まった団体です。

大震災では太平洋側沿岸部は津波が襲い、
自宅を流された方、家族や親せきを亡くされた方など
実際に耳にします。

また福島では今なお原発事故の放射線の影響があります。

これからは長い風評被害との戦いもあるでしょう。

被災地からは人口が流出して、経済的に厳しい状況に置かれているときに、
中医学に希望と夢が持て、将来像を描ける魅力ある薬局経営にしていきたいです。

先日は福島県郡山市でラジオ福島さんと共催で「みんなの漢方道場」が
無事に成功して地元の多くのお客様たちにも喜んで頂きました。

福島の先生方にはより一層希望を持って頂いて、
また、まだ震災の爪痕残る沿岸部の宮城の先生方にも
店舗繁栄の仕掛けや暖かく、人と人の心に届くハートのある運営を心掛けたいです。

他の薬局の会や問屋さんやメーカーなどでもこのような取り組みは、
なかなかないと思いますので、日本中医薬研究会をのこころを一つにするためにも、
私たち被災地のことを忘れないで、そして暖かいご支援を希望するものです。