こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今日は、目の痒みと新しい重鎮安神の漢方について、張先生に教えて頂きましたので忘れぬうちにログしていきたいです。
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1)目の痒み
「1年前から花粉症のように目が痒いです」
目の痒みには、「5つの花の漢方」が効果的です。
1日3回服用で。
痒みがひどいときには、コットン、ティッシュに液体を溶かして目の周りにつける。10〜15分程度。
目のパックになる。
菊花茶も良い。
杞菊地黄丸は目の乾燥に。補陰が役立つ。
冬場の乾燥など季節的な要因に。
痒みが強いときには、消風散。
目の痒み、顔の痒みに。
☆目にはストレス、緊張、寝不足などが関係しやすい。
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2) 土屋 「新しい重鎮安神薬について教えてください」
「肝火上炎、心火上炎、肝陽上亢などに。
必ずしもそれらの証が厳密にとられなくても、興奮気味の人には使ってよい。
めまいや耳鳴りなどにも。
火が浮いている。
ベースが不足している。
下降させる。
補うものは時間がかかるので、その間に最初、重鎮安神薬を使って効き目を早めにする。」
<2012年2月11日 江の島から眺めた海>
<江の島植物園のチューリップ>
今から20年以上も前の星薬時代の私は茅ヶ崎市本村に家のある友人の家に泊まりに行きました。
二人で自転車を漕いで、近所の美味しい中華料理屋で盛り上がったり、そしてチャリンコで江の島まで行ったことがいまだに懐かしい思い出です。
当時の江の島は、射的やスマートボールなどのお店が境内までの坂道にずっと並んでいて、友達K君と一緒に「うわ、江の島、超マニアック!」と喜んだものでした。
もちろん植物園は、鄙びた感じで「塔」などもありませんでした。
昔の鄙びた江の島に行けたことは、ほんとに良き懐かしい思い出です。
目のゴロゴロ感がひどい、涙目の漢方相談
神町中学校の学校保健委員会に学校薬剤師として出席してきました。
給食を食べて三班に別れて、意見もしてきました。
「性教育」などの話題で少々照れくさかったです。
さて、お客様から「目のゴロゴロ感がひどい、涙目」という漢方相談を受けました。
最近、連日よう先生にお聞きしていたのですが、ログしていきたいです。
「お客様が目のゴロゴロ感がひどくて、朝から寝るまで大変です。
涙目もあって辛そうです。
眼圧検査や涙腺検査では異常は認められません。
足腰や膝の痛みもあります」
よう先生のアドバイス
「目のごろごろ感の症状改善には、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)がよろしいでしょう。
それに少量の丹参製剤をたとえば、半包×2回で追加します。
涙目は、もし風邪をひきやすい、疲れやすいなどがあれば黄耆が配合されている玉屏風散製剤を併用するとより効果的です。
ゴロゴロ感には、淤血(おけつ)という血行不良と痰湿(たんしつ)の2つが絡んでいることが多いです。
固摂作用といって、体液などが漏れることを防ぐ力が弱いことも原因の一つになります。」
とのことで大変に勉強になりました。
<2012年2月24日 赤い屋根のある風景>
2012.03.06
眼瞼痙攣と幻聴の漢方
こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
本日は目の漢方相談のまとめです。
1)
先日に長年の当店をご愛顧くださる娘様のお母様がご相談にいらっしゃいました。
眼瞼痙攣のご相談で、眼科でボトックス注射もやっているが良くならないとのことでした。
私は「肝を抑える漢方薬加陳皮半夏」と「杞菊顆粒」「胆を温める漢方薬」の3つをお勧めしました。
→ようびん先生にお問い合わせしてみました。
筋肉の動きによって涙目になるので、去風薬、去風鎮痙薬が必要です。
もし「胆を温める漢方薬」で効き目がない場合には、重鎮安神薬のミンハオまたは重鎮安神、鎮痙で柴竜蠣でも良いです。
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2)幻聴の漢方相談について教えて下さい。
弁病では、柴竜蠣にミンハオが良いです。
後は必ず弁証が大切。
腎虚だったら杞菊地黄丸、肝鬱だったら逍遥散や加味逍遥散など必要。
<2012年3月4日 山形市 蔵王眺め>
ペンタックスさんにカメラのist DLを修理にだして直してもらいました。
もう製造中止とのことですが、幸いに交換する部品があってまだまだ現役でいられるようです。
有難いことです。
2012.04.18
加齢性黄斑変性症の漢方相談について
こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
最近、目の漢方相談を受ける機会が増えてきました。
目の悩みは誰でも抱えていますので、比較的に今後漢方相談が耳鳴りのように増えるかもなあと思っている今日この頃です。
昨日、加齢性黄斑変性症についてようびん先生にも問い合わせて勉強しておきました。
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「60代 男性
加齢性黄斑変性症と末端血行障害があり、耳鳴り、過活動膀胱、動脈硬化、高脂血症、足裏の火照り、のどの渇きもある。
白内障もありますが、加齢黄斑変性症とともにまだ治療の段階ではないでそうです。
飲酒が止められない。」
…
一つは慢性の目の症状、白内障や加齢黄斑変性症などがありますので、腎虚(じんきょ)があると思われます。
一番と効果的なものは、杞菊地黄丸のロウ丸といって食べるタイプの漢方があります。
「飲む目の漢方」と言われています。
もし服用することが辛かったら杞菊顆粒という飲みやすい粉薬もございます。
よく目に効き目があります。
腎虚に淤血(おけつ)の存在もあって、活血化淤といって丹参製剤で血液をサラサラに流していくと加齢性黄斑変性症の進行の予防にも効果的です。
脾虚といって胃腸の弱さもあります。
お酒の飲み過ぎ、。
1合以内にすること。
3合飲むと湿がたまる→動脈硬化が進行する→目の症状にもでる
高脂血症も進んでいけば、動脈硬化。
眼底出血もしやすくなる。
ミンハオといって睡眠が浅かったりする場合には、こちらの成分も効果的かも。
ミンハオには目に良い成分の真珠母が配合されています。
のぼせ、ほてり、イライラが強かったら逍遥散に加えたものがいい。
ストレス→肝木が亢進する→胃熱→過食になる。
養生法は、何度もいいますがお酒は1合以内、休肝日もつくっていきます。
<2012年4月12日 朝日連峰眺め>
2012.04.18 ドライアイの漢方と漢方薬…涙目、目の痒み、目のゴロゴロ感, 何先生や中医師の先生から漢方のこと聞いたこと | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
円錐角膜、白内障、緑内障などの目の漢方相談について
おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
目の漢方相談が最近、多いです。
こちらもようびん先生にお聞きしておきましたので、ログさせて頂きます。
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「円錐角膜(両目経過観察中)、白内障(両目治療済)、緑内障(両目治療中)、網膜剥離(右目治療済、左目には症状は今のところ出ていません。)」
円錐角膜などどうしてできたかを漢方で解説するよりも、今の症状を軽減することなら可能です。
まず視力減退は虚証になります。
目の使い過ぎなど。
ストレスもあるので肝鬱気滞に相当します。
同時に目の炎症や頭痛などが起こりやすいことは、肝の陽気の上昇に、同時に淤血といって血行不良の症状もあります。
肝鬱気滞という気の流れの停滞
そして
淤血という血行不良
の気滞と淤血が実証で、この2つを同時に解消しながら杞菊地黄丸で肝腎を補うとだいぶより目が楽になっていくはずです。
枸杞子や抗菊花のお茶もよい。
円錐角膜だから、と難しく考えるよりも症状が無くなればいいでしょう。
目によい補肝腎の漢方薬に気滞血淤に疏肝理気、活血化淤を用いていきます。
淤血には冠元顆粒、気滞には、加味逍遥散が頭の症状、目や頭痛やストレスなどのイライラも解消していきます。
円錐角膜などの症状は変化なくても、辛い症状は楽になっていくはずです。
<2012年4月13日 早春の若木山を登ります>
この日は、前日に続いてパラノラマのような風景が広がり、月山から朝日連峰まで胸のすくような気持ちの良い眺めでした。
食後の咳、涙目、目のゴロゴロの漢方相談など
おはようございます。
庭の紫色の木蓮は今年も蕾が大きくなり、新緑の濃くなってきた緑のなかに紫色のアクセントをつけています。
昨日からだいぶ山形は寒くて、一枚多く羽織っています。
さて、先日のメルマガの編集後記、中医師の先生から勉強したことをアップしていましたので、貴重な情報なのでログしていきたいです。
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●● 5.編集後記 「食後の咳、涙目の漢方相談など」
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漢方相談で何か分からなくなったときには、中医師の専門の先生に指導を仰いでいます。
今日は、昨日の5月1日にお聞きしたことをまとめていきたいです。
「食後に咳がでるお客様がいらっしゃいます。
タンも絡んでひどくなってきています。
本人は医者嫌いで病院に行っていません。
タンの色はクリーム色か黄色で食後にだけ症状がでます。
胃のあたりに時々痛み、お酒が好き。体型は痩せ型です。」
ようびん先生から教わったこと
「辛い物、食べ過ぎなどが関係あるかも。
脾胃の関係
胃や食道なども関係するかも。
早く食べたり、刺激の強いものを食べる。
→粘膜を刺激しての咳
もし肺の場合には朝に咳がひどい。
食べ物を確認すること、1)食べ過ぎかどうか 2)辛い物、しょっぱいものを
食べているかどうかを聞いてください。
うすい味のうどんを食べて咳がでなければ食事の中身が関係している。
ただし、うどんに一味や七味などはかけないこと。
漢方は温胆湯や晶三仙が良いです。」
…
○目の症状について、ようびん先生にお聞きました。
目の症状に使う漢方薬、丹参、川弓
○目のゴロゴロの場合は、何かの物質があると考える。
淤血か痰湿があるかどうか→流れをスムーズにする
丹参製剤のほか、温胆湯もいいです。
○涙目の場合には弁証が必要
→風熱があるときには頂調顆粒
頭痛、痒み、紅いなど
年齢と体質によって違ってきます。
年よりは風があたると涙目。
疲れやすい、カゼひきやすい→衛気虚、バリアが足りない
バリアが緩くなって漏れる。
もし風邪があれば頂調顆粒
弁証が大事
杞菊地黄丸は潤い、明目作用
視力の改善や養うことに
涙を止める作用は弱い。
そして衛益顆粒。
体が冷えて、冷たい風で涙目の場合には牛車腎気丸が良い。
利尿によって余っている津液を出す。
衛益顆粒+牛車腎気丸(余っている津液を下から出す)
もし普段から乾燥している目だったら、杞菊地黄丸。
もし普段から目が赤い、頭痛、涙目→頂調顆粒+衛益顆粒
<2012年4月28日 若木山から満開の桜と月山、葉山展望>
<2012年4月28日 若木神社の桜満開です。いい季節です。>
まぶたがくっつく、ひっつく、痛みも感じる、ドライアイの漢方相談
おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
最近、ぐっと暑くなってきて昨日は28℃もあったそうです。
冬布団から夏布団に、そんな季節の移り変わりを感じています。
さて昨日は周軍先生にいろいろとお話をお聞きさせて頂きましたので、まとめておきます。
…
「まぶたがくっついて、ひっついて、目が開けられません。
痛みも感じたり、ひどい時には頭痛、吐き気でドライアイと診断されています」
40代の女性は目の乾燥があってもおかしくありません。
腎虚、自律神経不安定
虚証だけでなくてストレスもあります。
目の部位は「肝」になります。
そして痛みは虚証だけでなくて、肝火上炎、肝陽上亢もあります。
脳につながっている。
肩こり、頭痛→ストレス
寒よりは熱の影響
バランスの乱れ→頭痛、嘔吐など上に行っている
肝鬱化火…肝陽、肝陰が上に行っている。
杞菊地黄丸に理気活血の冠元顆粒を。
頭痛、耳鳴り→肝
平肝 重鎮安神薬(珍珠母など)→ミンハオで上にのぼった症状の改善に
肩こり、ストレスに、山梔子と牡丹皮が配合された逍遥散を少量
理気しながら活血する
平性かやや涼性のものを→上部の症状の改善に
山梔子と牡丹皮が配合された逍遥散は、肝と脾のバランスの改善に、吐き気、頭痛の改善できる
パソコン→電子波の影響
晴れた日には散歩をして気持ちを楽にする
仕事をバリバリ→脳→陰血↓→脳の陰血↓→体の上部に症状が現れる。
山梔子と牡丹皮が配合された逍遥散→当帰もあるしイライラもとれる。