第17回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座に参加して
05/10/10
「 第17回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座に参加して」
2005年10月8〜9日と東京虎ノ門のニッショーホールで、
日本不妊カウンセリング主催、日本生殖医療研究運営の
第17回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座に参加してきました。
日本中医薬研究会で、不妊症専門講座など今まで勉強してきましたが、
もっと自分自身の学術レベル、スキルを上げることと、
薬剤師の資格を活かし不妊に悩む方々へのヘルスケアプロヘッショナルになるために
不妊カウンセラー、体外受コーディネーターの資格を得る決意をもったからです。
東大附属病院や北里大学、
聖路加国際病院などの婦人科の先生たちの講演などを聴講して、
最近の体外受精や世界の不妊症治療の実態など
さまざまな、そして有意義な勉強となりました。
会場には北海道から鹿児島まで全国の婦人科医や
生命医療に関わる看護士、助産士、臨床検査技師、
保健士、エンブリオロジストなどさまざまな人たちがいました。
不妊症で悩んだ、また悩んでいる患者さん代表の
NPO法人のかたからも講演がありました。
私たちの会は各領域の専門家が手を携えて、
不妊に悩むかたをサポートするのが趣旨であります。
薬剤師として、薬剤師以外の勉強会にはあまり出席したことは無かったので、
とても緊張しましたが、実際にはこの不妊をサポートする会は
医師を始めとして病院の方々など「アットホーム」で熱意にあふれていました。
(そのことは、講演が終わったあとの懇親会でよく分かりました。
病院の先生たちも明るくて、ユニークでした)
昨日の今日で興奮さめやらぬうちにこの文章を作成していますが、
私なりに嬉しかったことは、会場の講演内容はほとんど理解できました。
(つまり、婦人科や不妊クリニックの今現在の医療の実情もよく分かるということです)
婦人科の先生たちの講義にもしっかりと話の内容は把握しましたので、
当店での相談でも今後活かしていけると思います。
狭い薬局の世界だけではなくて、フィールドがより広がったような気がします。
最後に私が勉強した内容です。
○生殖医療の基礎知識 「不妊カップルに伝えたい新しい医療情報」
…荒木重雄先生(日本生殖医療研究協会会長)
○不妊当事者からのメッセージ体験談 NPO法人 Fine
○不妊カウンセリングに求められているもの
心理カウンセラー 赤城恵子先生
○ピアカウンセリングの実際 東京都不妊ホットライン
○ART─その到達点 高度生殖医療技術研究所
荒木康久先生
○「分かりやすい説明」の技術
企業コンサルタント、コミュニケーション研究会 藤沢晃治先生
○一般不妊治療の基礎知識─疾患ごとにエビデンスを学ぶ
─子宮内膜症、子宮腺筋症、多膿疱性卵巣症候群
聖路加国際病院 女性総合診療所・生殖医療センター所長 佐藤孝道先生
○NICUにおける多胎児と低出産体重児のケア・家族看護の実際
北里大学病院 看護係長 渡辺順子先生
○着床障害をめぐって 斗南病院 生殖内分泌科 東口篤司先生
○妊孕性を失う危機に直面した患者への支援
東京大学附属病院女性診療科 藤原敏博先生
この会は、本当に温かい雰囲気で
患者代表のNPO法人の方々も感激されていたようです。
最新の医療技術の発展とともに人間としての「こころ」も大切であると、
医療関係者とNPO法人の方々の言葉から実感しております。
今後とも「土屋薬局 中国漢方通信」をよろしくお願い致します。
2005年10月10日 薬剤師、国際中医師 土屋幸太郎