「店頭で相談を受ける婦人病、漢方について医師から学ぶ」
6月26日(日)に仙台で、東京医科歯科大学の婦人科医で講師の
別府先生の特別講演「店頭で相談を受ける婦人病について」を聞きにいきました。
通常、お医者さんは忙しいのでなかなか講演できないのですが、
別府先生の忙しいスケジュールのなか、
前日は当直明けのところを仙台にお越し頂いての勉強会でした。
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別府先生の講演は以前にも東京勉強会で出席していますので、
今回もとても嬉しかったです。
久しぶりの講演でしたので、楽しみにしていたと同時に、
失礼ながら以前の東京での「西洋医学的にみた不妊症概論」の焼き直しではないかと推測していたのですが、
良い意味で期待を裏切られて素晴らしい勉強会になりました。
別府先生は、一番と最初に私のホームページをご覧になって、
私のところにメールを送ったことがきっかけで、
日本中医薬研究会でも講演したり、周期療法を実践指導されるなど、
ご活躍されています。
別府先生の講演会の模様は、何回かに分けて紹介したいと思います。
一番と最初に結論を申しますと、婦人科医の別府先生もおっしゃるには、
「周期療法は効くよ〜」と力説していましたので、
私もこれからももっと勉強して、当店のお客様のためにがんばろうと誓ったのでした。
「土屋薬局の周期療法水準もレベルが高い」のです。(言い切ります)
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そのような分けで、これから当店に相談していただくお客様には、
できたら基礎体温表を見せてほしいと思っている今日この頃です。
「基礎体温表でも、高温期の様子などは黄体ホルモンなどの状況など相関してますので、
参考になるんですよ」と別府先生もおっしゃっていましたので、
まずは周期療法の基本は、基礎体温表をきれいにしていくことを目標にします。
また当然ですが、漢方ですから、全体療法になりますので、
自覚症状の改善も大切です。
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よくある話ですが、一部のお店などで「誰でも同じ周期療法の処方」という世界がありますが(汗)、
当店ではそのようなことは一切ありません。
あくまでも、一人一人のお客様の体質と悩み次第ですから
どうぞ安心してご相談してください。
最後に、6月に万座に行ったときの模様でお別れしましょう。
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憧れの万座の豊国館に宿泊して、帰路につきます。
万座は山全体の空気がすがすがしくて、
「心と体の洗濯」になりました。
2005.07.08
店頭で相談を受ける婦人病について2
「店頭で相談を受ける婦人病について」の2回目です。
私のメモ帳から、復習をかねてランダム形式で書き写します。
(私のメモ帳の清書ですから、今回は分かりにくいかもしれませんので
意味不明のとこなどはごめんなさい。)
……
「婦人科医の別府先生の講演で私が勉強したこと」
LHサージ
36時間後に排卵する。
HCGをしてから1日半で排卵。
精子は3〜4日生きている。
注射をした日に性交渉をする。
HCGは妊娠していますよというサイン。
…
65日前から(3周期前)から卵胞が育ってきている。
生理の5日前から本格的に育ち始める。
卵胞が無い場合には、FSHも無効。
もっと前から治療する必要がある。
…
子宮頚管粘液はフタ。
雑菌が入らないようにする。
排卵が近づくと、おりもの(子宮頚管粘液)がのびる。
↑エストロゲンの力
精子が通りやすくなる。
排卵期以外は、子宮頚管粘液のフタで精子が通らない。
…
精子は4日まで元気だから妊娠できる。
卵子は24時間以内。
排卵2〜3日前から、排卵翌日までに妊娠可能。
…
婦人は胃の調整が重要。
周期療法は、よく効く。
基礎体温の上がりが悪い。
↓
黄体ホルモンが少ない。
…
特別な人は高温期が16〜17日間の人もいる。
高温期は36・7度ほしい。
36・7度を下回らないといい。
基礎体温は、36・7度がポイント。
…
卵胞はきちんと時間をかけて成熟したほうが良い。
早すぎること(卵胞の成熟が)は良くない。
…
基礎体温のガタガタ→高プロラクチン→肝欝気滞(かんうつきたい)
プロラクチンは、抗ストレスホルモン。
↓
ストレスがかかると数値が上がる。
…
無排卵→基礎体温は一層性。
理気活血(りきかっけつ)+補腎養血(ほじんようけつ)が効果的。
自力で排卵できるようになってきて、
毎月とはいわないが2〜3ヶ月間に1回の排卵に成功したことがある。
(注釈:周期療法だけで)
…
生理が5日間。
↓
生理が3日間より多ければ、4日目から卵胞期と考えても良い。
…
高温期は補陽(ほよう)の薬が良い。
不妊の人は腎虚(じんきょ)が多い。
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…
「周期─体質弁証法」
従来の弁証では、40〜50l有効。
周期療法+体質における弁証は、60〜70l有効。
「周期療法」だけでも良いが、一人一人の体質を加味することが大切。
…
卵胞ホルモン…体に水をためる。
OHSSもそういうこと。
(エストロゲンが2000〜3000にもなる)
中医弁証も方向性では似ている。
2回目はここで終わります。
6月にダムに沈む温泉の群馬県の「やんば」に行ったときの模様を紹介します。
「八ッ場ダム工事」が完了すると、町全体がダム湖になります。
夢か幻か。。
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湯井温泉では、工事が着々と進んでいました。
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川原湯温泉「聖天様の露天風呂」
初夏の緑がきれいです。
ここもダムに沈みます。
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川原湯共同浴場「笹湯」からの窓越しの眺めです。
2005.07.15
店頭で相談を受ける婦人病について3
「店頭で相談を受ける婦人病について3」
婦人科医 別府先生の仙台勉強会より。
今回も「店頭で相談を受ける婦人病について2」と同じように、
私のメモ帳からのランダム形式です。
つまりココログを通しての、自分のための清書です。
(意味不明のところは、ごめんなさい。
今回は用意されているプリントは無かったので、
自分が勉強していて大事だと思うところだけをメモしています)
…
周期療法のポイント
○基礎
養血調経…当帰を主成分にした漢方薬
○補腎活血(ほじんかっけつ)が周期療法のポイント
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補腎薬。
活血化淤(かっけつかお)は、各種弁証の上、処方。
…
不妊症の100lに淤血(おけつ)があった。
(注:淤血のことはホームページの「淤血度チェック」に詳しいです)
淤血を解消することは大切です。
…
生理前のイライラをとることも大切。
プロラクチン20くらいが、6に下がった。
(注:「嬉しい話(2)」にも当店のプロラクチンの経験が載っています。
60〜80くらいの人が3ヶ月間くらいで、プロラクチン12まで下がりました)
(注:イライラとはストレスなので、漢方では肝気鬱結(かんきうっけつ)と言って、
プロラクチンなどのストレスホルモンが上がりやすいので、
リラックスが大切です)
……
排卵期のときには、丹参製剤が良い。
……
生理のときには、血行を良くする漢方薬がよい。
……
いい卵ができれば、黄体が良くなる。
プラセンタ(当店ではオリヂンP)は、卵がよく育つ。
……
生理前のニキビは、周期療法で治ることが多い。
生理前のイライラや胸の張り、下腹部痛などのPMSの症状も
周期療法が効く。
……
安胎法(あんたいほう)
当帰を主成分にした漢方薬を中心に。
……
ハードルは高いが、40歳を過ぎても妊娠する可能性はある。
昔は避妊など普及していないときには、
45歳でも妊娠して出産している人がけっこういた。
ただし不妊治療を止めたくて、
婦人科医にそのことを言ってもらうことを待っている人もいる。
……
抗精子抗体
→体外受精が良い。
抗リン脂質抗体→小児用バファリン
以上です。
3回シリーズ終りです。
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7月3日撮影の只見川です。
霧が立ち込め、やや幻想的です。
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252号線から眺める只見川と只見線です。
ここは橋の上からの撮影になりますので、
近くに車を停めてから撮影しました。
(実は、プロらしき人が撮影していたので、
ここがポイントとのことでマネをしてみたのです)
