腰痛の漢方相談、生活養生法
腰痛の漢方相談で来店されたお客様の話です。
お客様は30代なのですが、話を伺いますと、
20代から「腰痛もち」だそうです。
いろいろな整形外科に行ったが良くならず、
今現在は鎮痛剤を服用しているそうです。
生活習慣を尋ねてみますと、
毎日ビール350mlの缶を2本飲んでいるそうです。
タバコも20本くらい。
仕事は屋外で重いものを持つことが多いそうです。
舌ベロは、 舌:暗(あん) 苔:白苔(はくたい)
です。
舌の色が暗い感じは、淤血(おけつ)の血行不良を暗示し、
舌の苔が白くて厚いのは、「寒湿(かんしつ)」を意味します。
つまりは、タバコや食事の影響→淤血(おけつ)
毎晩のビール→お腹に冷たい水分が溜まる→
「寒さ」と「湿気」の「寒湿(かんしつ)」が溜まる。
となり、お腹が冷える訳ですから、もちろん「腰痛」にもなりやすいのです。
「通じざればすなわち痛む」ですから、
経絡を通していけば、腰痛は改善します。
この場合には、痛みを引き起こす原因として、
淤血(おけつ)や寒湿(かんしつ)が絡んでいますので、
毎晩のビールを出来れば止める方向で、
タバコも止めれたら、止めることが「腰痛の解決」に近づいていきます。
毎日、軟便気味だそうですから、
体をスッキリさせるためにも、お酒を控えめにして、
漢方では「補腎薬(ほじんやく)」をお勧めしました。
年齢的にも、腎虚(じんきょ)という老化現象が進んでいる訳なので、
「腰は腎の府」ですから、「補腎(ほじん)」をして、
生活習慣にも気をつけて、お腹を冷やさないことが養生になります。
「腰は腹から治す」の世界観でしょうか。