『土屋薬局　中国漢方通信　メールマガジン　ｖｏｌ．３２』


〜『体を潤し、美容にも関係の深い「津液（しんえき）」』の巻 〜

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最新の中国漢方情報とスタッフの日常や近況を綴っております。



●　目次

１．「新年明けましておめでとうございます」

２．〜〜なっちゃんのつぶやき〜　『人生とは、タイミング』

３．ハッチ日記 １５…「この一年、家族が皆健康で過ごせますように」

４．『とってもためになる！中国漢方セミナー３２』
★『生命活動の源、“気”を高める』の巻★

５．編集後記　「ウエーブミュージックシステムを購入しました」

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●●　 １．「新年明けましておめでとうございます」
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新年明けましておめでとうございます。

旧年中はメールマガジンをご愛読頂きまして、
ありがとうございました。

本年も、ますます素晴らしいものにしようと
がんばっている所存であります。

どうぞ本年もよろしくお願い致します。



なお、今回の中国漢方セミナーは、
「生命活動の源、“気”を高めるの巻」です。


お元気ですか？

好いお天気ですね？

あの人とは気があわない。

やる気ないんじゃないの？

日本代表に精気が戻ってきました。


などなど、「気」のつく言葉は多いものです。

アニマル浜口さんなどは、
最近は「笑いだ〜　わはは、わはは、わ、は、は」と
変なことをしておりますが（笑）、
あの「きょうこ、気合だ〜」の「気の一種」ですね。

正式に分類すると「気の推動（すいどう）作用」かもしれません。


そういうわけで、なかなか「気」を巡る話も面白いですので、
読者の皆様に参考になれば幸いです。

本年もどうぞよろしくお願い致します。


（薬剤師、国際中医師　土屋幸太郎）



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●　　２．〜〜なっちゃんのつぶやき〜　『人生とは、タイミング』
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なっちゃんのつぶやき
 
新年明けましておめでとうございます。
皆様は、どのように年末年始を過ごされましたでしょうか。
 
本年も、平安なひととせでありますようにお祈り申し上げます。
 
さて、恒例の今年の目標！！というか、信念は、
『人生とは、タイミング』
 
人との出会いもタイミングですし、
チャンスを活かすことが出来るのもタイミング
 
タイミングを見逃すことなく、前向きに前向きに！！
 
運のない人というのは、
このタイミングをうまく活かせないからだと思うのです。
（今までの私もそうだったのかもしれない）
 
今年は私にとって、今まで、
ちょっと大変だなーと感じていたことから開放されるであろう年。
 
これを機会に、私らしく生きて、
良いタイミングをつかむつもりです。
 
これから寒さが一層厳しくなります。
皆様、どうぞお身体ご自愛下さいませ。


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●●　３．ハッチ日記１５　「この一年、家族が皆健康で過ごせますように」
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆　ハッチ日記　☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 
２００６年　あけましておめでとうございます。　
今年も　「ハッチ日記」　をどうぞよろしくお願いします。　
 
 
実は昨年の暮れに重大発見があったのです！　

ハッチの下の奥歯が生えていました！！

しかも左右２本とも！！

毎日私が仕上げ磨きをしていたのに、すっかり生えるまで、
まったく気が付かずにいたのです。。。

（マヌケな話です。トホホ・・・。）　

母子手帳には歯が生えた日付を記入できる欄があるのですが、
生え始めが解らないので、なんと書いたらいいものやら。。。


今となっては想像で記入するしかありませんよねー。
（ごめんよーー、ハッチ。）
 
私の２００５年はこんなマヌケな状況で終わりました。


さてさて、今年の２００６年はどんな年になりますか。　
 
・今年こそ、入院しませんように。（ハッチは４回も入院経験があります。）

・「おむつ」から「ぱんつ」になりますように。

・「だーめーーー」「いやだーーー」が減りますように。

・夜は早く寝ますように。

などなど、今年の抱負（？）はたくさんありますが、
やっぱり、ハッチさんと仲良く笑顔で過ごせることが一番！

 
この一年、家族が皆健康で過ごせますように。

ハッチママでした☆
 

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●●　４．『とってもためになる！中国漢方セミナー３２』
★『生命活動の源、“気”を高める』の巻★
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とってもためになる中国漢方セミナーＮＯ３２
 
『生命活動の源、“気”を高める』の巻
 

「元気」「気力」「気合」など、日本でもよく耳にする“気”。

中医学では、“気”は、生命を維持するための基本要素の
一つとして考えられています。
 
今回は、病気の性質や健康状態を調べる時にも
利用されている“気”について、ご紹介します。


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◆生命を維持する基本要素「気、血、津液、精」
 

中医学では、人間の生命活動を支えているのは、
「気（き）」と「血（けつ）」と「津液（しんえき）」と「精（せい）」の
四つの基本的要素であると考えています。
 
「気」には、様々な意味が含まれていますが、
主に体の機能や働きを意味します。
 
「血（けつ）」は、狭義には血液を意味することもありますが、
主に肉体そのものや、器質を表します。

例えば、胃そのものは血（器質）であり、
胃の働きの一つである消化作用は、気（機能）であると言えます。
 

「津液（しんえき）」は、
人体の約70％を占めている水分（体液）を示しています。

この水分が体を循環して生命を支え、
体に潤いを与えて健康を維持しています。
 

「精（せい）」は、エネルギー源のことで、二種類の精があるとされています。
 

一つは、両親から子供へと受継がれたエネルギー源である「先天の精」で、
もう一つは生まれた後に食物などから吸収した栄養素のエネルギーのことで、
これを「後天の気」と呼んでいます。
 
前回説明した中国の自然哲学の「陰陽説」によると
気は陽にあたり、血と津液、精は陰に属しています。


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◆五つの作用を持っている“気”
気の衰えや滞りが病気の原因に

 
では、さまざまな機能を持つ「気」には、どんな働きがあるのでしょうか。
 
中医学では、「気」には大きく分類してみると
「推動（すいどう）」、「温煦（おんく）」、「防御（ぼうぎょ）」、
「固摂（こせつ）」、「気化（きか）」の五つの作用があると言われています。
 


●「気」の五つの作用
 

・推動作用

新陳代謝などの生理作用を促進する働きを持ち、
成長・発育の促進や血液の循環の推動、
各臓器の働きの促進などの機能があります。
 

・温煦（おんく）作用

体や内臓を温めて、それぞれの機能を活発にさせ、
体温を正常に維持する働きがあります。

 
・防御作用

外邪（外界にある病因となるウイルスや細菌、
または気象の変化による気温差などの影響）の侵入を防いだり、
侵入したウイルスや細菌などと闘って体外に追い出す免疫の働きを持っています。
 

・固摂作用

血液や汗、便、尿などを必要以上に体外に出さないための
統制作用をコントロールしています。

 
・気化作用

飲食物から、気血津液を生成したりする作用とか、
腎臓から水分代謝と尿への排泄などの働きを指します。

 
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日本にも「病は気から」ということわざがあるように、
精神的な面だけでなく、体の働きを促進する「気」の作用が
衰えたり、損なわれたりすると、病に至るさまざまな症状が現れてきます。

 
「気」の働きが損なわれた状態には、「気虚（ききょ）」、「気鬱（きうつ）」
・気滞（きたい）」、「気逆（きぎゃく）」の三つのタイプがあります。


●気の働きが損なわれた状態

 
○気虚（ききょ）

これは気の働きが不足した状態のことで、
先に述べた五つの作用が低下することによって、次のような症状が現れます。
 


・「心気虚（しんききょ）」

循環器系の機能低下による動悸や息切れなど。

 
・「肺気虚（はいききょ）」

呼吸器系や抵抗力の機能低下による風邪や発汗、血色不良など。
 

・「脾気虚（ひききょ）」

消火器系の機能低下による食欲不振、消化吸収不良、下痢、膨満感など。

 
・「腎気虚（じんききょ）」

精力減退や老化現象を伴うことによる腰痛など。


 
○気鬱（きうつ）・気滞（きたい）

精神的なストレスや不規則な生活、食習慣などが原因になって、
気が鬱積して停滞した状態を指します。

典型的な症状に「肝気鬱結（かんきうっけつ）」があります。

 
・「肝気鬱結（かんきうっけつ）」

精神的ストレスによる緊張や情緒不安定、喉のつまり感（梅核気）、
生理不順、乳房の張りや痛み、膨満感、ガスがたまりやすい、
下痢や便秘を繰り返すなどの症状があげられます。


 
○気逆（きぎゃく）

気の働きが逆行した状態のことで、例えば食物が胃から
小腸へ送られる通常の作用が阻害されて逆行すると、
食物が胃につかえてゲップや嘔吐、シャックリ、食欲不振、
胃痛などの症状が現れます。


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◆気の機能を高める“陳皮（ちんぴ）”

 
これまで見てきたような症状に思い当たる人がいたら、
気の作用を高め、去痰、鎮咳、発汗、健胃剤としても効果のある陳皮
（熟成した柑橘類の皮を乾燥させたもの）や枳殻（きこく）を
上手に取り入れましょう。
 

これらはとものミカンの仲間です。

ミカンの皮は七味唐辛子の中にも入っています。

日本でも古くから胃腸薬として利用されています。
 

最近流行しているアロマテラピーでも、
柑橘類はストレスを取り除き気分を落ち着かせる働きがあるとされ、
広く利用されています。
 
陳皮は欧州ミカンの皮で、「陳（ちん）」には古いという意味があります。

褐色になるまで寝かせた陳皮は、香りもよく、治療効果が優れていることから
こう名づけられました。

 
陳皮の主な働きは「理気健脾（りきけんぴ）」で、ス
トレスのため胃腸の気の流れが悪くなり、これによって生じた、
食欲不振、腹部の膨満感、むかつき、嘔吐、下痢などの症状を治療します。
 
陳皮には補気（ほき）の働きはないが、胃腸の働きを活発にして、
栄養分の吸収を高めることができるから、
エネルギーを補う党参（とうじん）や白朮（びゃくじゅつ）などの
補気薬と併用することがよくあります。

 
この他、水分代謝を促進する働きもあることから、
カゼで痰がつまり胸苦しいなどの症状があるときにも応用することができます。
 
枳殻はダイダイ・タチバナなどの実で、
未成熟のうちに採集したものを枳実（きじつ）、
成熟させたものを枳殻（きこく）といいます。
 
陳皮に似た働きがありますが、その効果は陳皮よりも強く、
腹が張って痛む、腸の動きが悪く下痢、あるいは便秘する、
スッキリ排便できずに残便感がある、
ゲップやガスが多いなどの症状がある場合に使用します。
 
しかし作用が強いので虚弱体質の方は長時間・多量に使用してはいけません。
 
この他、産後の子宮脱、慢性の下痢に伴う脱肛、胃下垂などの内臓下垂などにも、
多量の補気薬に少量加えることにより、
気の流れを促進させて、治療効果を高めることができます。


※中国漢方には症状によって、この他にも様々な処薬があります。
詳しくは、当店へご相談下さい。



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●●　５．編集後記　「ウエーブミュージックシステムを購入しました」
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長年憧れていた、ＢＯＳＥの「ウェーブミュージックシステム」を購入しました。

よくある「自分へのクリスマスプレゼント」としてですが、
届いたときは嬉しかったですね。

早速、部屋に飾って聴いているのですが、
なかなか素晴らしいです。

小さいラジカセのようですが、
音の広がりや音域が深いです。


クラッシクでは、カルロス・クライバー指揮の
ベートーベンの第五番、第七番を聴きましたが、
冒頭の運命の音楽の「ダダダーン」が
軽やかに鳴りました。

第七番のリズミカルな音楽も快調でした。


うーん、素晴らしい。


昨日は朝から、アイルランドいや、
世界の歌姫のビョークのデビューアルバムを
久しぶりに聞きました。（その名も「デビュー」ですが）


ウエーブミュージックシステムがまた軽やかに
ビョークの歌声を奏でます。

ポップスや声楽にも、向いているようです。


そういえば、ＮＨＫ／ＦＭでドイツのドレスデンの交響楽団が、
私の愛するバルトークの「中国の不思議な役人」を
重厚で奇妙な世界に演奏し、また
フィンランドの魂のシベリウスの交響曲第二番を、
これまた「うーん、こんな解釈のシベリウスは凄い」という
音楽を奏でているのも「ウエーブミュージックシステム」で聴きました。


今まで２万円くらいのラジカセで聴いていることが多かっただけに、
音楽の音が良い生活は素晴らしいと思っている今日この頃です。


なお、さらに絶好調になった私は、
学生時代に購入したＢＯＳＥの名機「１０１」というスピーカーを、
最近増設した本棚の上において、お洒落なお店で音楽が
上から鳴っているような世界にしました。

急に「ＢＯＳＥ」に目覚めてしまいました。


今年も良い音楽を聴いていきたいと思っています。

皆様は、どのような音楽が好きですか？

 
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