『土屋薬局 中国漢方通信 メールマガジン vol.41』


『中西医結合による「がん治療」』の巻中医学免疫システム「衛気(えき)」』の巻





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●● 土屋薬局 中国漢方通信 メールマガジン 
vol.41 2006・05・15   
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最新の中国漢方情報とスタッフの日常や近況を綴っております。



● 目次


1.「将来、私ががんになったら、どうしましょうかね。。」

2.〜〜なっちゃんのつぶやき〜 「別に来年でなくともイイのか・・・。」

3.ハッチ日記24 「って言うのは、ナシだからね!」  

4.『とってもためになる!中国漢方セミナー41』
★『中西医結合による「がん治療」』の巻★

5.編集後記 「悩ましい思い」


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●●  1.「将来、私ががんになったら、どうしましょうかね。。」
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今回の中国漢方セミナーは、「がん」がテーマです。

「がん」に対する薬局が店頭で
どのように対処するのかの方法です。


昔は、がんだと言えば「アガリスク」とかが人気がありました。

常々、販売する立場で言うと、個人的には、
たとえば補中益気湯(ほちゅうえっきとう)とか
六君子湯(りっくんしとう)とか十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)などの補剤(ほざい)とか、
冠元顆粒(かんげんかりゅう)みたいな淤血(おけつ)を解消するものとか、
スタンダートなものがいいんじゃないかな〜と思っていたのですが、今は諦めました。


がんになると、高い薬を希望する人達が多いのです。


私が一生懸命、スタンダートなものを説明するよりも、
多少高貴薬(こうきやく)と呼ばれる値段が高めのもののほうが、人気があります。


不思議なものです。


漢方が詳しいかたなら、私の今の話は分かってくれると思いますが、
がんには、「足りないところは補う」
「邪気(じゃき)で余っている毒みたいなものは追い出す」
「詰まっているところは、流していく」などと簡単に考えて対処できます。


将来、私ががんになったら、どうしましょうかね。。


<https://tutiya.cocolog-nifty.com/kanpotusin/2006/04/post_b8e7_4.html>
「中西医結合による腫瘍治療の実践」

こちらのコラムは、最近東京で勉強したことの感想です。

日中友好のテーマとなっておりますが、
よろしかったらご覧になってください(ペコリ)


(薬剤師、国際中医師 土屋幸太郎)



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●  2.〜〜なっちゃんのつぶやき〜「別に来年でなくともイイのか・・・」
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なっちゃんのつぶやき


目に青葉と申しますが、青葉若葉を渡る風も
すがすがしい季節となりました。

皆さん、ゴールデンウィークは楽しく過ごされましたか?



私は、プチ旅行をしたいと考えていたのですが、
日にちなどの問題があり、断念し、
結局、仙台にぶら〜っとドライブ(食事)
天童市の舞鶴山の桜(葉桜の一歩手前くらい)を見物
食事?お酒飲みだけとなってしまいました。


まぁ、楽しかったけど・・・。


来年の連休は、事前に計画を立てて、
プチ旅行を実行したい!!

美味しい物を食べて、きれいな景色を見て、ゆっくり温泉にでも・・・・。

んっ、別に来年でなくともイイのか・・・。

無事行けた暁には、皆様にご報告させて頂きます。



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●● 3.ハッチ日記24 「って言うのは、ナシだからね! 」  
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ハッチ日記 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  
   
   
ゴールデンウィーク中に、ハッチは初めて動物園に行ってきました。

 
一週間前から、動物園の本を見ながら予習(?!)をバッチリして、 
 (この本には、動物たちの写真はもちろん、
  動物たちの ”うんち” の写真も載っていたので、 
  ハッチは十分楽しめましたっ☆) 
ハッチは動物園への想いを膨らませ、 
お弁当を持って、はりきって、出発っ!

  
さすがは、ゴールデンウィークですねー。 


10時頃に着いたら、予想をはるかに超える混み具合。 

駐車場はすでに満車。

駐車場の空き待ちの車の列の長いこと、長いこと。 


多くの家庭が、車を父親に任せ、母親と子どもは車を降りて、 
歩いて一足先に動物園に向かう様子。。。  

そんな大混雑の中、やっとのおもいで車を止め、 
動物園に入ったら、ハッチから一言。 


 
「ねぇーー。すいぞくかんに いこうよぉぉぉーーー!!!」  


 
。。。。。。。はぁぁぁぁ〜???。。。。。。。  
  今、なんと、おっしゃいました??  

   す ・ い ・ ぞ ・ く ・ か ・ ん ??    
  
とほほ。。。ですよ。(涙) 



ハッチは 
「ねぇ、すいぞくかんに いこうよー。」  
と、何度も何度も言うんです。 


行く前に動物園と水族館のどちらに行きたいか聞いたら、 
「どうぶつえんっ!」 
って答えたのは、ハッチなのにな。。。  


でも、そこでそんなことを言っていても仕方ないから、 
「そうだね、水族館にも行きたいね。後で行こうねっ。」 
と言っても、 
「いやだぁぁぁぁーーー!! いま いくのぉぉぉぉぉーーー!!!」 
と、言い返してくる。 


ちょっと前までは、
「あとで○○しようね〜。」 で、落ち着いてくれたのに。。。  

(もう、ごまかしがきかなくなってしまったようです。。。 
 子どもの成長って、嬉しかったり、戸惑いだったり、
 の繰り返しのような気がします。) 


 
そんなこんなで、動物たちを見ながら、
なんとかハッチの気持ちを盛り上げつつ回りましたが 
いつまた 「すいぞくかんに いこーよぉぉぉーーー!」   
と言われるか、ハラハラ・ドキドキ。  


疲労度・大 でしたよ。。。

でも、それでも、お出かけは最高に楽しいっ!!!

 
 
よしっしゃー!今度は水族館に行こうーーー!

でもさハッチ、水族館に行って、 
「どうぶつえんに いこうよーー。」 
って言うのは、ナシだからね!  


  ハッチママでした☆


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●● 4.『とってもためになる!中国漢方セミナー41』
★『中西医結合による「がん治療」』の巻★
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中国漢方セミナーNO41


『中西医結合による「がん治療」』



現在、日本のがん患者は約50万人と言われていますが、
西洋医学が中心だった日本でも中医学と西洋医学を結合させた
「中西医結合」が注目されています。

化学治療による副作用を軽減し、免疫力を高める中医学は
がん治療でも効果を上げています。


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◇「中医学と西洋医学の利点を組み合わせた中西医結合療法」


日本におけるがん治療は、手術療法、化学療法、放射線治療などを行う
西洋医学が中心ですが、化学療法による副作用をはじめ、
正常な細胞を損傷したり、免疫力を低下させたりするリスクもあります。

また「不治(ふち)の病」というイメージが強いがんの場合、
精神的ストレスも大きく、こうしたストレスは治療の効果を妨げ、
がんの進行を深める原因にもなります。


検査数値を重視し、病気の部位を治療する西洋医学に対して、
病気を心と体全体のバランスからとらえる中医学では、
病気の部位を治すだけでなく、
精神も含めた全体の健康を保つための治療が行われます。


中医学は「病気を診るのではなく、人を見る」と言われますが、
がんの摘出手術は成功しても、全体としてはかえって不調になったということが
ないように、人間が本来持っている自然治癒力を引き出して免疫力を高め、
心と体の調和を図るのが中医学の特徴です。

中国では、こうした中医学の利点と西洋医学と治療技術を組み合わせた
「中西医結合」と呼ばれる治療法が行われています。


がん治療における中医学の主な役割には、


1、症状を改善し、治療効果を高めて生存期間を延長する

2、放射線治療や化学療法による副作用の軽減

3、手術の効果を高める

4、免疫力を調節する

5、骨髄の増血機能を促進する

6、がん細胞の増殖を抑制する

7、がんの予防

の七項目があります。


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◇「ストレスやダメージを軽減し、心と体をサポートする中医学」


■手術前


他の手術に比べて大手術になることが多いがんの手術は、
体力と気力が求められるため、体力と気力が求められるため、
患者の体質や心理状態に応じて、適切な中成薬が処方されます。


例えば、体力を補う場合は「十全大補丸(じゅうぜんだいほがん)」
や「星火健胃錠(せいかけんいじょう)」などを、
精神的ストレスを緩和する場合は、「シベリア人参茶」や
「星火逍遙丸(せいかしょうようがん)」、
「酸棗仁湯錠(さんそうにんとうじょう)」などが用いられます。



■手術後・回復期


手術後は患者のダメージが大きい時期です。

特に手術直後は食事制限もあるため、体力の回復が難しくなります。


この時期、中医学では体力を回復し、移転や再発の予防をしながら
手術後のがん治療を順調に行えるように、
低下している患者の正気(抵抗力)を調える療法を行います。


体力を回復するのによく用いられるのは、
「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」や「西洋人参(せいようにんじん)」、
「星火健胃錠(せいかけんいじょう)」などで、
血行を良くして痛みを緩和する場合は、「田七人参(でんしちにんじん)」や
「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」を
使用します。

また、自律神経を調節して精神を安定させるために
「星火逍遙丸(せいかしょうようがん)」や「シベリア人参茶」なども用いられます。



■化学療法における中医学


化学療法は、手術や放射線治療と違って全身治療のため、
体全体に不調が現れやすいのが特徴です。


食欲不振、疲れやすい、青白いなどの「血虚(けっきょ)」の症状がある場合は
「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」や「帰脾錠(きひじょう)」。


めまいや口の渇きなどの「気陰両虚(きいんりょうきょ)」の症状がある場合は、
「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」や「西洋人参(せいようにんじん)」。


痛みや顔の黒ずみなどの血行不良の「淤血(おけつ)」の症状ある場合は、
「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」や「田七人参(でんしちにんじん)」。


下痢や吐き気などの「脾気虚(ひききょ)」の症状がある場合は
「晶三仙(しょうさんせん)」や「星火健胃錠(せいかけんいじょう)」などを
用いて副作用を和らげ、化学治療の効果をサポートします。



■放射線療法と中医学


放射線治療は中医学的見地では、熱毒(ねつどく)の性質があるため、
気や体液を消耗させる他、淤血(おけつ)を招きます。


発熱や炎症などの熱毒の症状には「白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)」、
淤血には「冠元顆粒((かんげんかりゅう)」や「田七人参(でんしちにんじん)」、
口の渇きなどの「陰虚(いんきょ)」には、
「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」や
「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」などが用いられます。



■免疫療法と中医学


個々の症状と体質を見極め、自然治癒力を引き出して免疫力を高めることは、
中医学が最も得意とする分野ですが、転移や再発の防止、
そしてがん予防にも免疫力の向上は欠かせません。


免疫療法に用いられる代表的なものに、
「星火霊芝宝(せいかれいしほう)」、「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」
「補中益気丸(ほちゅうえっきがん)」などがあります。


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『がんと免疫(めんえき)』


◇「免疫(めんえき)とは」


免疫とは、自分自身のものか(自己)、
自分以外のものか(非自己=異物)を識別し、
体をいつも健康な状態に保とうとしている自己防衛力と自然治癒力のことです。


その役割はおもに次の2つです。



1、外部から細菌やウイルスなどが体に入ってきた時には、
免疫細胞がそれらの「異物」と戦い、体を健康な状態に戻そうとします。


2、がん細胞など体の内部で生じる“身内の反乱者”を常に監視し、
「異常」を見つけ出し、同時にそれらの動きを小さなうちに鎮圧して体の安定
(恒常性=ホメオスタシス)を維持します。


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◇「免疫機能は主に、免疫細胞とサイトカインによって実行されます」


体の健康を守っている免疫機構は非常に複雑なシステムですが、
実際に「前線」で働いているのはおもに
免疫細胞とサイトカインと呼ばれる活性物質です。


免疫細胞はおもに、骨髄の幹細胞から作られ、
血液を通して全身のすみずみまで行きわたっています。

免疫細胞は種類が多く、それぞれ役割を分担しながら共同で働いています。

その中でもがんと戦う上で特に重要なのが、
白血球に含まれている免疫細胞です。


一方、サイトカインは免疫細胞から分泌される活性物質で、
おもに2つの役割があります。


1つは、免疫細胞間の情報伝達をして互いの活性化をうながして
戦闘能力を高めることです。

もう1つは細菌、ウイルスやガン細胞などを直接攻撃することです。


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◇「ガンは免疫機構から逃れた“身内の反乱者”の集団です」


私たちの体は、約60兆個の細胞からなっているといわれています。
体の中では常にガン細胞の芽が生まれています。

ところが、マクロファージやナチュラルキラー細胞などの免疫細胞がつねに
警備を行っていて、ガン細胞を芽の段階で攻撃して殺しているのです。
だから、私たちはガンにならずにすんでいるのです。

体の免疫機能さえしっかりしていれば、ガン細胞が増えていくことは
ないといっても過言ではありません。


しかし、何らかの原因で免疫力が低下してくると、
ガン細胞の芽が成長し、次々と細胞分裂し、増え続け、
目には見えない「小さなガン」になります。


この段階で、免疫力を高めることができれば、ガン細胞を死滅させ、
ガンの進行を止めることができます。
同時にガンの転移を防ぐこともできます。


このようなことから、免疫力をつねに高い状態にしておくことは、
ガン予防の最良の対策であり、ガンの進行、再発、転移を防ぐためにも
必要不可欠なことなのです。


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◇「免疫がハイレベルで機能する条件」


免疫がハイレベルで機能するための条件としては次のようなものが必要です。



1、免疫細胞の十分な数

病院や健康診断で血液検査をして、
「白血球が少ない」と言われたことがありませんか?

それは免疫細胞(兵士)の数が不足していることを意味しています。

このような場合は当然戦う力が低下してしまいます。

強い免疫機能を保つためには、十分な免疫細胞の数が必要なのです。




2、活性化された免疫細胞

免疫細胞(兵士)の数がたとえ十分であっても、
「病弱、幼稚な者」ばかりでは戦力になりません。

例えば、白血病は幼稚な白血球が増えすぎて、
かえって免疫力を失ってしまった病気なのです。

免疫細胞が兵士として精力的に戦うには、
まずその前に強くたくましく、
活性化していかなければなりません。



3、良好な血液循環

免疫細胞の働きはチームワークなので、互いの情報交換のために
故障のない迅速な交信ネットワークが大事です。

このネットワークのメッセンジャー役が様々なサイトカインで、
そのルートはサラサラと流れている血液です。

ストレスや肥満症などは活性酸素を発生し、酸化物質を増やし、
血液の流れを悪くして、免疫細胞の働きを抑えてしまいます。



4、栄養、エネルギーの供給

免疫細胞を増やすためにも、サイトカインを作り出すためにも、
また免疫細胞がガン細胞と戦うためにも、十分な栄養とエネルギーが必要です。

ガン細胞は普通の細胞よりも大量に栄養を奪い取ってしまいますから、
体全体が弱くなって、免疫細胞もガン細胞との戦いに勝てず、
負けてしまいます。



5、良好な精神状態

免疫系は生体内で独立したシステムではなく、
自律神経系や内分泌(ホルモン)系などにも深く関係しています。

免疫系が機能するには心身ともに良好なコンディションが必要です。

「3分間笑えば、ナチュラルキラー細胞などの免疫細胞の働きが
何十倍も上がる」と言われています。

ガン患者に落語や漫才を聞かせて、
延命、治療効果を上げている病院もあります。


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『「正気(せいき)を補い、病邪(びょうじゃ)を取り除く」ことが
漢方治療 の原則です』


中国漢方の考え方では、人体を含めて宇宙は陰陽(いんよう)で構成され、
人体の構成成分である気(き)・血(けつ)・水(すい)のうち、
気は目に見えない機能・エネルギーであり陽(よう)ととらえ、
陽気(ようき)とも言います。


血(けつ)と水(すい)は物質であり、
陰(いん)ととらえ、陰液(いんえき)とも言います。

この陽気と陰液を合わせたものを正気(せいき)と言います。


この陽気と陰液は絶えず変化していますが、そのバランスが保たれ、
正気が充実しておれば、体の免疫機構は正常に働き、健康は維持できます。


しかし、何らかの原因で陰液と陽気のバランスが乱れると、
正気が不足し、病気の原因である病邪(びょうじゃ)との戦いに負け、
病気が 発生します。


その中間の状態が未病(みびょう)です。


病邪(びょうじゃ)には


1、外から侵入する外因である六淫(ろくいん)

2、体の中から発生する内因としての七情(しちじょう)

3、どちらともいえない不内外因として飲食の乱れ、過労と運動不足など

があり、中国漢方では病気の原因を大きく、この3つに分けて考えています。


風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、熱(ねつ)という
自然現象である六気(ろくき)が突然、あるいは激しく変化すると
発病の原因である外因として外邪となり、それぞれを風邪(ふうじゃ)、
寒邪(かんじゃ)、暑邪(しょじゃ)、湿邪(しつじゃ)、燥邪(そうじゃ)、
熱邪(ねつじゃ)と言い、六淫(ろくいん)と呼んでいます。


「喜(き)・怒(ど)・憂(ゆう)・思(し)・悲(ひ)・恐(おそれる)・ 驚(きょう)」の七つの感情が七情(しちじょう)です。


これらが内因(ないいん)です。


これらが過度に、あるいは長期間続くと病気の原因になるからです。

また、体の中にできた病理産物である、気滞(きたい)、痰湿(たんしつ)、
淤血(おけつ)なども内邪(ないじゃ)としてとらえています。


中国漢方では、この六淫(ろくいん)や七情(しちじょう)、
飲食の乱れ、過労や運動不足などで病気は発病するとし、
治療の原則は正気の不足を補い、
また外邪(がいじゃ)、内邪(ないじゃ)の病邪(びょうじゃ)を取り除くことです。


これを扶正去邪(ふせいきょじゃ)といいます。



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●● 5.編集後記  「悩ましい思い」
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最近、私を悩ませていることがあります。


その1)


昨年の秋に車を買い替えたのです。

ですから、まだ新車なんです。

先日、GW前に車のボンネットをよく見たら、
「キー」と悲鳴を上げた感じで、
いわゆる「10円玉攻撃」または「車のキーでの引っかき傷」があったのです。


ガ〜ン。


子供の頃には、
それは友達と「いい車を見つけたら、10円玉攻撃したりする奴がいるんだって」
と噂話をしていたものです。


ああ、30年後くらいに自分のそのような立場になったかと嘆きました。
(ちょっと大げさな表現)


どうやら東京に漢方の勉強会で1泊2日くらいで出張に行っている間に、
「さくらんぼ東根駅」に車ちゃんを置いているときに被害にあったようです。

犯人を憎む気持ちはまったく無いのですが、
これは困りました。


何故か?


それは、今後この車は駅とか長時間置くと
悪戯(イタズラ)される危険性が高いことが分かったからです。


これからは、さくらんぼ東根駅まで2キロの道を歩かなきゃ。。

なのために車を買ったか分からなくなりますが、
そういう現実です。

苦笑物です。

かえって不便な生活のようですが、仕方ありません。


保険屋さんには「ははは、幸太郎君の車は「648」だから
狙われやすいのよ」と専門用語を言われ、
(「648」とは車のグレードの話らしいです。一瞬、車のナンバーかと思った)、
ディーラーさんに修理を頼んで車を持っていってもらうときには、
「妬まれるですよね。当社のお客様も同じ被害に遭いまして…」
あげくの果てには「セカンドカーを購入して足代わりに使う方法もあります」とまたセールスされ汗をかき、
友人には「世の中には許せないことをする人がいるんですね!」
と私より憤慨してもらい、悲喜こもごもの今日この頃です。

あ、今日車が直ってくる予定です。



その2)


乗馬クラブの両立。


今月は、来週は「中医婦人科・不妊症専門講座」のスクーリングで、
土日は缶詰で日本橋で勉強会。

再来週の金曜日26日は、
虎ノ門のニッショーホールで「日本不妊カウンセリング学会」。

土日27.28日は、
「第18回不妊カウウンセラ−・体外受精コ−ディネ−タ−養成講座」

つまり金土日、缶詰で勉強します。


そしてこの原稿を書いている今日は、
13日(土)で勤務しております。

とすると今月の私の自由な時間は、
明日の14日(日)だけです。


乗馬もしたいところですが、
明日の天気予報では、東北中「傘マーク」なのに
なんと津軽は午前中「晴れマーク」ではないですか!

「津軽のりんごの花と岩木山」をこよなく愛する私にとっては、

「乗馬」と「津軽、岩木山、りんごの花、温泉」を
天秤にかけると、今は「津軽方面」に心が向かいます。


そう、人間は北を目指すのです。


ケビン・コスナーが、名作の「パーフェクトワールド」の中で、
子供を連れてクリント・イーストウッド警察署長軍団から
四面楚歌・包囲されながらも、北を、アラスカを目指したように、
私も津軽を目指して北を北上するのです。


乗馬は、生涯スポーツということで、
長い目で見ようと、前号の勢いは消え、
やはりいろいろと私の頭の中は悩ましい思いが駆け巡る今日この頃です。

(単にケビン・コスナーになりたいだけかも…)



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