第18回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座に参加して(1)
木曜日の夜から、昨日の日曜日まで東京虎ノ門でずっと勉強していました。
今日は帰ってきて、また日常業務に戻っています。
時間が落ち着いてくれば、詳しく内容をアップしていきたいと思います。
今回、思ったのは荒木重雄先生を始めとする、
「NPO法人不妊カウンセラー学会」の先生たちのハートフルな愛情とやさしさでした。
私が一番と感銘を受けたのは、5人のお子さんの里親になっている方の講演でした。
会場もすすり泣く声があったのですが、私も泣いてしまいました。
最先端の医療でも、「気持ち」が大切。
そう思った3日間でした。
今後とも真摯な気持ちでやって行きたいです。
「人類5万年の歴史」から「聖書」そして、
最先端の「杯移植」「名古屋市立大学の着床前診断の話」
「帝京大学の男性不妊の話」など、婦人科のお医者さんたちが勉強することと
同じ内容を学習してきました。
いい機会に恵まれました。
今後とも学習した内容を生かして、
さらに私も不妊カウンセラーの資格を得るべく
努力と勉強をしていきたいです。
(不妊専門病院や県などの公的な不妊相談の電話相談、
メール相談などの実例など、
北海道から鹿児島まで全国の病院の方々が参加している学会ですので、
この情報は価値があるのです。
看護師さんなどが不妊カウンセラーになっている場合があるそうですが、
忙しくて話を聞けないことも多いそうですので、
私のような店頭薬剤師が最新の情報を持っていることは
みなさまにも今後還元できると思います。
私は全部一番前の席で「かぶりつき」で聴講してきました。)
最後にホームページにアップした参加する前の文章を
「保存」させて頂きまして終わりたいと思います。
勉強会と学会のお知らせ…06/05/24
「5月20日、21日(土日)は
「中医婦人科・不妊症専門講座」のスクーリングの模様は、
こちらにアップさせて頂きました。
基礎体温表の読み方と多嚢胞(PCO)など集中的に勉強してきました。
「続きを読む
"中医婦人科スクーリングに行ってきました。"」06/05/22
今週の金曜日26日は、東京 虎ノ門のニッショーホールで「日本不妊カウンセリング学会」。
土日27.28日は、引き続き虎ノ門ニッショーホールで
「第18回不妊カウウンセラ−・体外受精コ−ディネ−タ−養成講座」 です。
最新の体外受精など不妊に関する情報を勉強してきます。
「日本不妊カウンセリング学会」は、不妊専門クリニックの医師や看護士さん、
培養士さんなどが主体ですので正しい情報と知識が得られます。
今後「不妊カウンセラー」の資格を取得するためにも必要ですし、
薬局の店頭においてもお客様に「正しい情報」を提供することは大切なことです。
なお私が不在でもスタッフが応対させて頂きますので、安心してご相談してください。
スタッフで相談が難しい場合には、来週以降の返答となりご迷惑をおかけしますが、
今後とも「土屋薬局 中国漢方通信」をよろしくお願い致します。06/05/24
薬剤師、日本不妊カウンセリング学会会員、国際中医専門員A級 土屋幸太郎」
<新緑の岩木山 2006年5月16日撮影>
日本不妊カウンセリング学会 第5回総会・学術会
<2006年5月26日 虎ノ門 ニッショーホール>
最初の日は、日本不妊カウンセリング学会でした。
一般演題は、AグループとBグループに分かれたのですが、
私は5階でのBグループを選択しました。
その日の私が参加した内容の紹介です。
…
「情報提供」
B−01 集団説明会に関するアンケート調査からの考察
内田クリニック
B−02 不妊に対する意識調査−公開講座のアンケートより−
愛知県健康福祉部児童福祉家庭課
B−03 45歳以上の不妊治療の現状とカウンセリング
聖路加国際病院生殖医療センター
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「不妊相談」
B−04 行政の不妊相談に求められること
長野県不妊専門相談センター
B−05 過去六年間の不妊電話相談の分析
さちレディースクリニック
B−06 不妊治療中の女性が医療者に聞けなかったこと
滋賀医科大学附属病院
B−07 高橋ウィメンズクリニックによる不妊メール相談
高橋ウィメンズクリニック 高橋敬一先生
B−08 不妊専門相談センターにおける電話相談とメール相談の相違点の検討
岡山県不妊専門相談センター
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「症例から考える」
B−09 子宮内膜不良でカウンセリングに苦慮した症例
市川婦人科クリニック
B−10 習慣性流産と第XV因子について
五輪橋産科婦人科小児科病院
B−11 白血球病寛解誘導治療のため採卵を試みた一症例
B−12 習慣性流産における妊娠、分娩に至るまでのサポート継続の重要性を感じた一症例
真島クリニック
B−13 自己決定の難治症例から
はるねクリニック銀座 中村はるね先生
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○特別講演
「生殖医療の過去から未来─その倫理的問題」
津田塾大学学芸学部国際関係学科 金城清子先生
○シンポジウム(1)
「社会へのアプローチ〜公開講座に学ぶ」
1)「不妊を考える討論会」を開催しての経験から
佐久本哲郎先生 (豊見城中央病院)
2)公開討論会を企画して
徐 東舜先生(徐クリニック)
3)公開講座に参加して思うこと─受療者として・不妊カウンセラーとして
4)公開講座の有用性─参加者の声から学ぶもの─
5)福岡開催と各地コメンテーターを経験して
福田貴美子先生(倉本ウイメンズクリニック)
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○シンポジウム(2)
「不妊治療から育児期までの心理とサポート」
1)不妊治療後に子育てする母親の心理
2)不妊治療を受けた患者の、治療、妊娠、出産、育児期における不安について〜アンケートの調査結果から〜
3)体外受精を受け双胎で出産された方の振り返り
〜事例を通して看護者のかかわりを検討する〜
4)体外受精児虐待の2例
私の感想
○さまざまな医療者の方たちが、
不妊サポートをしていることが良く分かった。
…
○さまざまなカウンセリング事例を聞いて、
個人の悩み方やサポートの仕方あることを知った。
…
○生殖医療の倫理面について
○妊娠がゴールではなく、その後の育児、つまりライフサポートの必要性
…
○アンケートの「治療がうまくいかないことへの失望感」「経済的負担」「薬の副作用に伴う悩み」
「妊婦・子連れへの嫉妬」「主治医や医療機関に関して(不満)」「周囲の無理解さ」
「配偶者に対する罪悪感」「自分は男、女として失格ではないかと思ってしまう」など、
心理的な負担への気持ちを理解できた。
○聖路加病院では、ARTの平均年齢が39歳を越えたと聞き、
治療が高齢になってきていることを知った。
…
○病院への質問では「治療の進めかた」「受診のタイミング」「治療内容の確認、補足」
「使用薬、サプリメントについて」「基礎体温表のこと」などがメールで質問が多いことが分かった。
…
○子宮内膜が6ミリから、なかなか厚くならいことへの対応の苦慮が分かった。
…
○習慣性流産の患者さんへの病院の対応の苦慮が分かった。
医師の「基本的には患者さんと一緒に学んでいく姿勢」と発言されたことに、大いに感銘を受けた。
…
○治療の止め時などにも、苦慮されていることが分かった。
以上です。
盛り沢山の内容でした。
店頭へのお客様には、早速勉強したことを話したり、紹介している毎日です。
…
おまけです。
その日、いっぱい勉強した私は「知恵熱」が出そうになったので、
宿泊先の愛宕東急インから大好きな東京タワーに向かって歩いていきました。
パンフレットには「徒歩20分」と書いていましたが、
私は約10分くらいで着いたように思います。
そこは学会とは離れて、日常の風景が広がっていて
多少の違和感とギャップを感じながら、
「あ〜あれが六本木ヒルズだ」などと思いながら、
再びホテルに歩いて帰りました。
今後とも勉強したこと、刺激を受けたことを整頓して、
私自身の人生のためにもモチベーションを高めて
薬剤師として仕事をしていきたいと思いました。
どうもご拝読ありがとうございました。(まだこのシリーズは、続く予定です)