先週に親子3人連れが来店されました。
ご主人側に問題があり、奥様は健康そのもので、検査も問題なかったという男性不妊の漢方相談でした。
初めての相談のときは、
精液量 2・5ml (正常:2・0ml以上 WHOによる)
精子濃度 2000万/ml (正常:2000万以上)
運動率 1・3% (正常:50%以上)
でした。
運動率が悪く、精子数が少ないことが悩みです。
ふだんは2000万くらいの精子数です。
結婚して4年目ですので、そろそろ子供も欲しいです。
ご主人様の体型は、痩せ型で舌は赤く、痩せた舌で亀裂があり、
苔は生えていません。
血圧も高めで、降圧剤も服用しているとのことでした。
当店からは、「400倍もの自分より大きいものをあげる力持ちの精子が元気になる漢方」と「鹿茸や海馬などが配合された漢方薬」をお勧めしました。
その後、体調をみながらお勧めしていきましたが、検査の結果が良くなってきて、精子数は2000万から、5800万まで上がりました!
運動率も50%になり、私どもも喜びました。
その後、数回の人工授精をされたのですが、結局、ICSI(顕微授精)で授かったそうです。
久しぶりにお客様に対面したので嬉しく思った話でした。
さて、最後に以前に私が男性不妊に対して勉強したメモ帳を紹介します。
(私のメモですので、読みにくいところはご勘弁してください)
…
男性不妊
不妊の原因の40%は男性にある。
男性不妊の原因
WHOの正常(精子)
量:2・0ml以上
数:2000万/ml
☆運動率:50% ←一番と大事な数字
奇形率:5%未満
器質性
精索静脈瘤→淤血(おけつ)と考える→淤血の原因も考える。
内分泌、染色体→異常があると流産してしまう→体外受精など。
効能的…疲れるとダメ。
性欲低下…
1)C型肝炎、肝機能障害→脾胃を強くする。「見肝の病、当先実脾」
(著者注:肝臓の病を見たら、まずは脾(胃腸)を治したほうがいいですよ)
健康の基本は、胃腸ですから、
まずは「あせらない」でじっくりと漢方で胃腸を丈夫にすれば、
肝機能も良くなっていきます。
2)飲食、酒→湿邪、脂膏(しこう)→コレステロール、尿酸
→毒を出して体をスッキリさせる漢方薬
苔があるときは、勝湿顆粒が良い。
便の状態も大事。
湿邪(しつじゃ)が体にあるときには、便がベトっとついたりする。
便の状態も詳しく問診する。
つまりお酒の飲みすぎですと、湿熱(しつねつ)という邪気が下半身に溜まって、
陰部の痒みやEDなど下半身の機能が錆びてくるのです。
この場合には、従来の「補腎剤」という滋養強壮作用を服用しても、
あまり効き目が上がらずに、逆に「あまり良くない結果」になることもあります。
錆び付いた下半身や精子の働きや数を良くするには、
体をサッパリとさせる必要があります。
もちろん、食事などの養生法も大切です。
肥厚甘味(ひこうかんみ)などのアブラっぽいものなどは控えていきます。
「夏に多い湿疹」と「夏に多い湿疹2」も参考にしてください。
3)ストレス→「ストレスを緩和する漢方薬」+「補腎をする漢方薬」→効き目が良い。
仕事に行く前に、お腹が張ったり、下痢をするタイプ。
「ストレスと中国漢方の話」も参考にしてください。
私たち男性は、プレッシャーに弱いんです。(苦笑)
仕事の帰りが遅かったり、職場や家庭、友人関係などのストレスがありますと、
なかなかつらい状況になってきます。
その場合も「急がば廻れ」で「ストレスを和らげるような漢方薬」を
「補腎剤」に併用すると効果的なんです。
4)疲労→補腎をする漢方薬+健脾をする漢方薬
腰痛があるときなど、補腎をする漢方薬が良い。
「腰痛」とは腎虚(じんきょ)というか漢方の証で老化現象の一種ですから、精子も弱りやすいのです。
また、髪の毛が薄くなるとか剥げるなども、「腎虚」の一種ですから、「髪の毛の相談」と「精子の相談」は漢方では一緒になりますね。
補腎(ほじん)といって、漢方での腎臓を強化すれば、腰痛も精子も良くなります。
相談するときには「腰痛」も、男性では一つの目安になります。
また疲労が溜まりやすい人は、胃腸が弱い場合も多いですので、その場合には胃腸を強化することも大切なんです。
ただ、補腎剤ばかりですと、逆に胃がもたれて逆効果になる場合もあります。
精子は3回検査することが一般的ですが、男性機能の漢方対策も詳しくは当店までご相談してください。
では、最後に「カメラが帰ってきた話と嬉しい話」でも少し紹介していますが、福島県会津地方の柳津のお寺を紹介してお別れします。さようなら。
福満虚空蔵尊 圓蔵寺の境内です。
牛を撫でると、いいことがあります。
2005年11月7日の撮影です。
会津の歴史のあるお寺は素晴らしいです。