独歩丸講演会


山形県東根市神町中央通り 土屋薬局 薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー 土屋幸太郎


さる平成20年5月25日に、山形市にて、南東北中医薬研究会移動定例会で「独歩丸について」の講演会で、
講師を務めました。ココログに記載したものから転用して、ホームページを作成しています。

多くの痛みやしびれに悩む方への参考になれば嬉しく思います。


膝の痛み絶対解消辞典」や「痛み、しびれを楽にしよう第2話」なども参考になれば幸いです。





2008.05.23

独歩丸の講演会をします。

こんにちわ、薬剤師の土屋です。

5月25日(日)に、久しぶりに講演会をすることになりました。

南東北中医薬研究会5月移動定例会にお呼びの声がかかり、
「独歩丸について」を講演します。

そのような訳でして、この2週間は、空いた時間を見つけては、
コツコツと痛み、しびれの漢方相談「痺証(ひしょう)」について勉強してきました。

今でこそ、このようにブログやホームページがあって、
全国に情報を発信できる時代ですが、私がお店に帰ってきた当時は、
ホームーページも出始めの頃で、まだ薬局のホームページ自体も
珍しかったと思います。

1990年代後半は、土屋薬局は大きく脱皮しようとしている時代で、
「痛み、しびれ」の相談をメイン・テーマとして相談に掲げていました。

そのようなときに、独歩丸(どっぽがん)の取材を健康雑誌「健康」から受けまして、
膝の痛み絶対解消辞典」として取り上げられました。

今から、もう10年も前の刊行ですが、今でも時々、
お電話での問い合わせがあるくらい、当時は物凄く反響がありました。

お客様と「痛み、しびれ」の相談を通して、
私たちも勉強させて頂いたし、より実践力が身についていったと思っております。

今週、日曜日の講演会は「独歩丸について」が私に与えられたテーマで、
90分の時間です。

果たして、久しぶりに人前で話すので、話が続くかどうか、
脱線しないかどうか、他の薬局の先生方に役立つ話ができるかどうか、
不安が尽きないところですが、頑張りたいと思います。

昨日も、山形テルサで経営の勉強に行っていたのですが、
行き帰りの電車の中や、ちょとした空き時間で独歩丸の資料に
目を通してきました。

今日の嬉しいお電話を紹介しましょう。


64歳、女性のかた。

148センチ、57キログラム。

腰痛と膝痛があり、先月の4月7日から相談を受けている。

独歩丸を服用した。

その後、3日後には調子が良くなった。

今日のお電話では、引き続き膝の調子が良くなっているそうです。

ただし、起床時に腰と膝が痛みやすい。

フィットネスクラブで有酸素運動と筋トレを続けています。

電話相談の良いところは、声でお客様の性格や心理状態が分かることで、
とても元気な声でハキハキとしていまして、私も嬉しく思ったところです。


漢方では、「腎は精をつかさどる」と言いまして、「元気の源」だと考えています。

疲れやすい、なかなか疲労が抜けないという時には、
腎虚(じんきょ)である可能性が高いのです。

また「腰は腎の府」といって、腰が重だるい、腰痛になりやすいときも、
「腎虚(じんきょ)」と考えます。

もう一つ挙げれば、「腎は精を蔵し、骨をつかさどる」とも言いまして、
骨や関節が痛い、たとえば椎間板ヘルニアのようなときも、
腎虚(じんきょ)が関連しています。

膝は、おもに腎(じん)や肝(かん)が関係していますが、
こちらも補腎が有効です。

体の若返りを果たして、腰膝の痛みを軽減して、
同時に体を丈夫にすること。

また痛みやしびれは、往々にして、冬の寒さや、
これからの季節の湿気などに影響を受けやすいですが、
これらを前者は「風寒(ふうかん)」、後者を「風湿(ふうしつ)」と呼び、
邪気(じゃき)を追い払えば、痛みやしびれも楽になりやすいのです。

これは「通じざれば、すなわち痛む」と言いますが、
独歩丸には、これらの去邪(きょじゃ)の働きもあるのです。

つまり、風寒や風湿などの痛みやしびれを引き起こす邪気を追い払えば、
私たちの体の中の気血(きけつ)の巡りはスムーズになり、
痛みやしびれが和らぎやすいのです。

補腎作用もあって、自然に足腰や膝も丈夫になってきますので、
願ったり叶ったりの処方だと思います。

中医学の治療の原則には、「治病求本(ちびょうきゅうほん)」「扶正去邪(ふせいきょじゃ)」とあります。

この大原則を、漢方1つの方剤で体言しているのが、独歩丸に他なりません。

さあ、今週は講演頑張ります!

みなさまもどうぞ元気にお過ごししてください。

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<2008年5月23日 我が家の庭では、クレマチス(鉄線)が花盛り>






2008.05.26

独歩丸について講演してきました。

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<2008年5月25日 山形市ホテルサンルート 著者講演会「独歩丸について」>

久々に、講演会の講師を勤めました。

今回は、南東北中医薬研究会、宮城県、福島県、山形県の
3県合同の移動定例会で、普段は仙台で行っている研修会が、
山形市で開催され、私に白羽の矢が立ちまして、
先生方にお話をさせて頂くこととなりました。

90分の時間をどのように話そうかと大変に緊張しましたが、
神様のご加護もありまして、無事に話し通すことができましたし、
質疑応答の時間20分も入れて、時間きっかりに終了できました。


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過去に、群馬県、埼玉県、大阪、名古屋と講演に呼ばれましたが、
今回の先生方は12〜13名と少人数ながら、フレンドリーで
暖かい雰囲気で、うなづいて笑顔で聞いてくれる先生方が多くて、
とても話しやすかったです。

普段、居眠りしがちな私も、自分の講演で、もし会場が爆睡の雰囲気でしたら
苦笑ものなのですが、笑いあり、え〜!という声ありの、
先生方の貴重な時間を無駄にしないような話は出来たのではないかと
自負しております。

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終わった後の評判も「面白かった」「良かった」とのお褒めの言葉を頂きまして、
これもイスクラ産業の担当のKさんと一緒に構想を練ったお陰と
深く感謝しております。

中医師の張立也先生(中国の美人な先生です)からも、
「幸太郎先生の独歩丸に対する熱い気持ちが伝わってきました!」
と講演終了後にお褒めの言葉を頂きましたので、
大役を果たせた気持ちでいっぱいです。

話の内容は、独歩丸(どっぽがん)の効き目、魅力について、
たっぷりと語るというテーマで、「痺証(ひしょう)」という、
痛み、しびれについてお話をさせて頂きました。

腰痛、膝痛、肩の痛み、リウマチなど、さまざまに応用が効く
漢方薬ですので、今後とも、婦人病とともに、「痛み、しびれ」の相談
悩めるお客様のために役立てていきたいです。

どうしても、整形外科では鎮痛剤の治療しかありませんので、
体にも胃腸にもやさしい漢方で、体調を良くしながら、
痛み、しびれを和らげていくことは、世間のニーズにも合うのでは!
と自分で講演をしていての感想です。

何より、薬のプロの薬剤師の私でさえ、「鎮痛剤の常用は恐ろしい」と
思っているくらいですので、痛み、しびれの患者さん達の、
鎮痛剤の常用が多いことに、とても驚きます。

また、ちょっと街を歩いただけで、マッサージ、整体、鍼灸、整形外科、
ペインクリニックなど看板が乱立し、「痛み、しびれ」を職業としているところが
多いことに気がつき、そして驚きます。

実に多くの方が「痛み、しびれ」で悩んでいます。

私たち、中医学を実践するものは、
「通じざれば、すなわち痛む」「栄えざれば、すなわち痛む」で
気血(きけつ)を通す、経絡を通すことにより、
「痛み、しびれ」の緩和に役立ててれば、
また体にやさしい医療の担い手になれば、
と理想を描いています。

これからの高齢化社会において、
「いつまでも独りで立って、歩いていける」ことの素晴らしさ、
あちこち自分の興味があるところに旅行に行ったり、
展覧会やコンサートに行ったり、美味しいものを食べに行けることも、
すべて「足腰が丈夫で、自分の足で歩ける」ことが大切です。

独歩丸(どっぽがん)は、「独りでも歩ける」漢方薬ですから、
補腎薬(ほじんやく)として、足腰強化に今後とも無くてはならない、
永遠の漢方薬になると思います。

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12/11/01

追記です。

現在、独歩丸は独歩顆粒として新たに発売されています。