夏バテによる さまざまな症状も、ふだんの生活で軽減したり、予防することができます。
元気に楽しい夏を過ごすために、今の時期から 疲れを残さないよう心掛けるにはどうすればいいのかを、中医学の漢方スペシャリスト、土屋薬局(東根市神町)の土屋幸太郎先生に お話を伺いました。


◎体がだるくて…夏バテかしら?(28才・OL)
夏は自然の陽気が 盛んになる季節。
いつもと同じように生活していても、夏が疲れやすいのは、暑さ(暑邪)、湿度(湿邪)、冷房などの寒さ(寒邪)が原因になります。
中医学では、人体は 「気(活動エネルギー)」「血(栄養分を与える血液)」「陰(潤いを与える体液)」の三つの要素で 構成されていると考えています。
高温多湿の山形の夏は、これらの邪気が人体に及ぼす影響により、一年の中では 最も 「気・血・陰」のバランスを崩しやすい季節といえます。
さらに屋外の暑さと 室内の冷房による冷えを繰り返しますと自律神経が乱れていきます。
これらの生活リズムの乱れにより、夏負けや夏バテの体調不良、ひいては病気の原因となってしまいます。
暑い夏を元気に乗り切る方法、季節の変わり目に体調を崩さない健康な体をつくる方法を考えていきましょう。


◎汗かき・冷房の弊害
汗かきさんには 辛い夏。
人間は暑さに対応するため、皮膚を開いて汗を流し クーラーのような仕組み(散熱機能)を働かせて、体温を調整します。
中医学では 汗(陰液)が流れるとともに、気が消耗すると認識しています。
具体的には “だるい、疲れやすい、息切れ、口渇” など夏バテの症状で、元気と潤いが不足しているとして 「気陰両虚」と呼びます。
冷たい飲食物の摂取過剰も、胃腸機能の低下を招き 食欲不振や下痢・軟便を引き起こし、気・血・陰のバランスが崩れてしまいます。
室内の冷房による冷えは、血管が収縮し血液循環が悪くなりますし、屋外で汗をかくことでも 血液の水分が奪われ、血液がドロドロになり「淤血(おけつ)」が引き起こされます。
血液がドロドロに濃縮されるわけですから、脳卒中や心筋梗塞、また子宮内膜症、子宮筋腫、生理痛や生理不順、不妊症などの婦人病にもかかりやすくなります。


◎めざせサラサラ血液とバリア強化
夏負けや夏ばてによる体の乱れ、自律神経の異常を改善するには、中医学では 益気養陰(えっきよういん)法を用います。
益気養陰法とは、文字通りに体の「元気」を補い「潤い」を増して、血液の水かさを豊かにしていく方法です。
例を示しますと、「麦味参(ばくみさん)顆粒」という中成薬や 「西洋人参茶」というハーブティーが有名で、夏の元気を取り戻します。
麦味参顆粒の原典名は 「生脈散(しょうみゃくさん)」です。
生脈散と言われるように、麦味参顆粒は 心臓のポンプ作用を増強し、体の細胞に 元気と潤いを与えます。

夏の疲れたあなたに強い味方―麦味参顆粒60包



夏の干上がったカラダに、元気と潤いを与える麦味参顆粒です。
ポカリスエットととも、一緒に服用しますと、「麦味参ポカリ」になり、より効果的。
甘酸っぱい味で、疲労回復、滋養強壮にも最高です。
慢性疾患の体力回復にも応用されています。
中国漢方の1番バッター イチローです。


◎西洋人参茶は 性質が涼性です。
のぼせや火照りをとりながら、穏やかに気を補い 体をパワーアップさせます。
一般に有名な 養命酒などに使われる朝鮮人参は、体がのぼせたり、血圧が高い傾向の人は、服用できませんが、西洋人参は 「クール人参」ですから、頭を冴え渡せ、
体の疲れを解消していくのです。
麦味参顆粒、西洋人参茶ともに、どちらもサッパリして飲みやすくなっています。
西洋人参茶で、くつろぎのティータイムに心も体も潤いを与えられることでしょう。
中国漢方通信 「夏を乗り切る血液サラサラ健康法」
中国漢方通信 「夏バテ・夏の疲れを解消しましょう!」
もお時間がありましたら、参照してください。


◎冷房病の改善には 「衛益顆粒」を服用する
夏の屋外の暑さや室内の冷房から体を守るために、皮膚や粘膜のバリヤー機能を上げて、免疫力を上げることが大切です。
衛益顆粒は、「玉屏風散(ぎょくびょうぶさん)」が原典名です。
中医学では、一番有名な漢方薬で、日本には10年間の臨床実験の結果、新製品として今年の5月に輸入許可を受けました。
「王様」や「玉(ぎょく)」の周りを、屏風(びょうぶ)を立てて、夏の暑さ、冷房、風邪や湿気、ストレスなどあらゆる病気の原因から 体を守っていきます。
中医学では、「気(き)」は、体全身の周りを巡り体を防衛していると考えています。
「衛気(えき)」と呼ばれますが、この「衛気(バリア力)」が足りなければ、夏負け、夏ばてになりやすく、また大汗をかきやすいなどの発汗に関するトラブルにも見舞われます。
そのほか、「衛気(バリア力)」が弱い症状としては、“口内炎、口角炎などの唇の症状やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、ぜんそく、気管支炎”などの「肺」の症状や、“花粉症、風邪をひきやすい、疲れやすい、息切れ、寒がり・冷え性、季節の変化に弱い”などの症状が現れます。
衛益顆粒は、バリア力(衛気)をアップしますので、これらの気になる症状の改善には、とても有効です。
衛益顆粒は肺を丈夫にしながら、胃腸の機能も上げていきますので、免疫力も元通りに改善します。
湯飲み茶碗にお湯を入れて、バリア力(衛気)をアップするお茶として服用します。
飲みやすい味ですから、お子様からお年寄りの皆様まで服用できます。
中国漢方のお話(6) 「先手必勝!花粉症。花粉症は予防が一番」 でも解説していますので、お時間の余裕があるときに、参考にしてください。


◎夏の養生法
ふだんの生活で気をつけることは、体を冷やさないこと。
冷房の強いところは、上着を1枚持っていくとよいですね。
夏にしっかり健康対策をしておかないと、これから寒くなる時期に向けて風邪や肺などの呼吸系疾患、ひどい生理痛などに悩まされかねません。
毎日を元気に過ごすためにも、夏の今から 秋に向かって健康対策に気をつけて頂きたいです。


土屋薬局にご相談を
最後になりますが、漢方では 体質により「証」を分けて、一人一人に合った漢方薬をお勧めしてまいります。
男性女性、年齢、居住地、職種などによっても、「弁証論治」は変わっていきますので、医師、薬剤師など漢方を得意とし勉強している先生に詳しく ご相談されることをお勧めします。
当店の漢方薬、健康食品は、日本の医薬品製造管理基準と同等の中国の製薬工場で製造され、厚生労働省から日本で輸入販売許可を得ているものや食品衛生法の基準に基づいて製造されたものですから、安心してご相談ください。


「よく効く漢方薬は、伝統と信用の土屋薬局で!」
山形のおいしいさくらんぼや、りんご、桃は、東京や大阪の三越や高島屋、大丸などに並びます。
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これと同じように、「漢方の本場」中国で吟味された最高の生薬、最高の漢方薬は、中国政府の正式な認可を得て、日本では厚生労働省の許可基準をクリアして、日本輸入されています。


土屋薬局は、季節に応じた漢方薬の便利な利用法を提案しています。
ご相談は、漢方相談室のフォーム、
または ファックス(0237−49−1651)、
お電話(0237−48−2550、0237−47−0033)でお願いします。

