眠れぬ夜に、このコラムを。
01/10/8
当店のお客様で、娘さんが オランダ人と結婚している方がいます。
娘さんの住んでいるところは、オランダは アムステルダム。
アムステルダム。
なんと良い名前でしょうか。
先月、そのお客様は、娘と孫に会いに、オランダに出発しました。
天王補心丹(てんのうほしんたん)と杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)という中成薬を持って。
私の頭の中には、オランダと言えば、
「チューリップ、干拓地、木靴、風車、格闘技」
残念ながら、娘さんが住んでいるアムステルダムというところは、都会なので、
これらは 田舎に行かないと見れないそうです。
あ、そうそう、格闘技が凄い国だと 私は ずっと信じていましたが、
オランダで人気のあるスポーツは サッカーだそうです。
サッカーで有名な 小野選手も、オランダに行ってましたね。。
オランダに行く前に、私が
「オランダ人は、クラブの用心棒が 副業で格闘技をするので、凄いファイターが多いんですよ!」
と、言っていたので、オランダでは 娘さんとオランダ人のご主人様にも 真面目に尋ねたらしいです。
どうやら、私は プロレスと K1とプライドの影響が強すぎるらしい。。
昔、テレビの番組で、我ら 山形県民が誇る (スター)である キャイーンのウド鈴木さんが
相方の 天野ひろゆきさんと絡む番組がありました。(コンビだから、絡むのは当然か。。)
お互い、苦労して ヨーロッパの各地を巡り、ウド鈴木の目的地は オランダ。
天野ひろゆきさんは、ドイツ。
ウドちゃんは、キャラクター通りに なかなかドイツに行けません。
やはり、どこの世界でも ヒッチハイクは難しいものです。
天野ひろゆきさんは、先に ドイツとオランダの国境に着いています。
2〜3日間 ずっと ウドを待っているのですが、なかなか ウドは待ち合わせ地点に来ません。
あせる! 天野ひろゆき。
さて、ウド鈴木は 真面目に待っている 天野さんを知らずに、
とあるお家(うち)で 豪華な食事を食べたりして、歓迎を受け 歓んでいます。
間に合うのか? ウド鈴木。
結局、ウドがお世話になったお家(うち)は 金持ちでした。
自家用飛行機に乗せてもらい、空中から パラシュートで降りて
無事に オランダとドイツの国境地帯に到着です。
天野ひろゆきさんは、帽子をかぶっています。
「この帽子、どこのドイツんだ〜〜??」
二人が 喜び合って、ドイツとオランダの両国の国境地帯で ワーっと走りあいます。
お互い 駆け寄り、互いの無事を祝いながら、抱き合いながら、改めて コントを続けます。
ウド鈴木。
「オランダ〜〜〜」
と、天野の帽子を奪って、自分がかぶって 見事に 電波少年のエンディングとなりました。
キャイーンの二人は、これをやるために、オランダとドイツに行ったのでした。。
お客様が 天王補心丹(てんのうほしんたん)と杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)を持って、
漢方とは全く関係のない 遠い異国の地 オランダに行っていた頃、
ニューヨークでは 大変なことが起こっていました。
私は ちょうどその頃、涙を流しそうになりながら 毎晩、必死になって
国際中医師の試験勉強をしていたので、その事件を知ったのは 次の日の朝でした。
眠い目をこすりながら、どれ、小倉の顔でも見てやっか!と思い、
「トクダネ」を見ていたら、ジャンボ飛行機が ツインタワーに突っ込んでいく。
「朝から、なんでダイハードをやっているのだ。ブルースウイルスは、どこだ」
と、事情が分からず うろたえてしまいました。
オランダでも、オランダ語のテレビを見ながら、その模様を 娘さんとオランダ人のご主人様に
日本語に訳してもらって 事情を把握したそうです。
日本に つい先日 オランダから 帰国したのですが、知人や家族に
「よく無事で帰ってきたね!」と 歓ばれたそうです。
「帰りの飛行場とか、飛行機に乗るときは、警備が厳重で大変でなかったですか?」
「ううん。全然。アムステルダムは、厳しくなかったわよ」
「でも、オランダのアムステルダムは、日本赤軍とか居たところで、テロも起こりそうですよね」
「本当ね。テロは、怖いわよね」
ちなみに、日本からオランダに行くには、札幌の千歳空港にから 出発して、
北極の上を 飛んでいくのだそうです。
KLMという オランダを代表する飛行機です。
行きも、帰りも、飛行機の中は 日本人で いっぱいだったそうです。
「日本人が ほんとんどだからね、本当に 安心できたわ。日本人が多いと 心強いよね。」
分かります。その気持ち。
オランダでは、観光地では 日本人と分かると
「三本で千円。三本で千円!!」 と日本語を話す オランダ人が多かったそうです。
中国でも、日本人団体観光バスなどは そのような目に合います。
(北京便り 「なにもたさない、ないもひかない」というコラムに、
そのようなことをアップしていますので、お時間がありましたら ご覧になってください。)
兎(と)にも角にも、日本語とは 実は、世界でも通用する素晴らしい言葉だし、
日本は 不景気だと言われているが、日本人は やっぱりお金持ちです。
日本が景気が悪いのは、本当に 景気が悪くて お金が無いというよりも、
海外旅行や 国内旅行など、自己の体験や スキルアップのために 必要なお金は おしみなく使うように、
消費者の価値観と 企業の論理感が ずれているのが原因でしょう。
日本人の 「円」は、世界で信用のある通貨なのです。
オランダでも、中国と同じように 「円」が人気があって、「千円くれ〜」と言われるとのことです。
ひょっとして、オランダにも ブラックマーケットは、存在しているのでしょうか?
この漢方コラムの題名は 「オランダと天王補心丹」でした。。
そもそも、オランダに1ヶ月間、旅行に行っていたお客様は、「不眠20数年間」が主訴(しゅそ)です。
そこで、私は 「天王補心丹(てんのうほしんたん)」という、よく効く 中国の漢方薬を
以前から お勧めしていたのでした。
天王補心丹は、不眠や夢が多い、すっきりと眠った感じがしない、、などの症状を軽減していきます。
そもそも、中国漢方(中医学)では 不眠症のことを どのように認識しているのでしょうか?
中国漢方では、私たちの体の中で起こる生理現象を、五臓に帰納して考えていきます。
五臓とは、「うーん、ビールがうまい! 五臓六腑に染み渡る!」 と言われますように、
私たち 日本人には 身近なものですね。
西洋医学でも、心臓や腎臓、肝臓などと 同じ文字を使用していますが、
これは 本来は、東洋医学の言語なのです。
「ターヘルアナトミア」で有名な 杉原玄白などは、オランダの蘭学(らんがく)の人体解剖図や
自分で 解剖したりして、人体の臓器の知識を得ました。
そこで、オランダ語を 日本語に翻訳する必要が出てくるわけですが、
その臓器の名前に、東洋医学の言葉を そのまま借りてしまったのです。
ですから、私たち 中国漢方の専門家が 「肝臓」と言っている場合と、
西洋医学上の 「肝臓」は、同じようでいて、実は 指している意味が ぜんぜん違っていることがよくありますが、
それは 上記のような理由によるものです。
さて、天王補「心」丹(てんのうほしんたん)は、もう 懸命な読者の皆様はお分かりだと思います。
「心(しん)」に 効くのですね。
中国漢方(中医学)では、「心(しん)」の生理機能と 病理変化は、以下のように考えています。
@血脈をつかさどる(血液循環活動)
この生理機能が異常をきたすと、「心悸(動悸のこと)・不眠・健忘・多夢・胸内苦悶・胸痛・気短(息切れのこと)」 などの 病気が起こります。
A神明をつかさどる(精神・意識活動)
「心煩・不眠・健忘・多夢・意識不清・精神、意識障害」などが代表的な、病状です。
B舌に開竅(かいきょう)する
開竅(かいきょう)とは、「心(しん)」は 舌に穴を開くという意味で、
もっと簡単に説明しますと、口内炎などの病気は、「心(しん)」の病状が反映されているのです。
また、「舌は心の苗」という教えもあり、「舌」と「心(しん)」は、密接に関係があると認識しています。
病院に行っても、口内炎が治らない、治ったと思ったら また口内炎になってしまう、
などでお悩みの方は、この理論から 「心(しん)」を治療すると 効果が上がる場合があります。
このような口内炎のタイプは、「心熱(しんねつ)」「心火(しんか)」が上昇して、
人体の上部―舌や口腔に炎症を起こしているので、「心熱」「心火」を鎮める方法を用います。
今回、紹介していく 「天王補心丹」も、「心火(しんか)」を 冷ます働きがありますので、
口内炎などの口腔疾患に効果があるのですね。
「心(しん)」は、血脈をつかさどっています。
この「血(けつ)」は、心(しん)に宿っている 「神(しん)」に栄養を与えています。
ちなみに、この 「神(しん)」とは、英語での 「GOD(神様)」という意味では なくて、
あくまでも 「精神、意識活動」ですから、「Sprit」 または 「HEART」ということになります。
「MUSIC OF THE HEART」
オスカー女優の メリル・ストリープさんや子供たちの演技と、
実話を元にしたストーリーは 実に 素晴らしかったですね。
私も 「キラキラ星」を バイオリンで演奏してみたいものです。
さてさて、話が脱線してしまいますので、前に進めていきます。
「心(しん)」は、現在でいう 心臓の働きをしていますから、
体全身に 血液を循環させると同時に、西洋医学的には 「脳」や「中枢」の働きをも持っているわけです。
私たちの先人たちは、意識や精神を 「心(しん)」が持っていると考えていたのですね。
好きな人に合うと、なんで私は 胸がドキドキしてしまうのかしら?
僕は 緊張してしまうと、胸がドキドキ、もう爆発しそうです!
教えてあげましょう。
「心(しん)」が血脈や 神明(しんめい)をつかさどっているので、
君たちは 胸がドキドキしてしまうんだなあ。
ところで、「心(しん)」は、自然界の現象にたとえますと、中国漢方では 「火(ひ)」と認識しています。
「火(ひ)」が燃えるにも、材料が必要です。
それが、「血(けつ)」なんですね。
また、中国漢方には 「陰陽」で物事を考えますから、「火(ひ)」が 心(しん)にあるとしたら、
必ず 「陰水」―つまり 「陰液」が存在して、ラジエーターのように 「火(ひ)」が燃えすぎないように
セーブしています。
これは、腎臓から 心臓に送り出されている 「陰液」が、その役目を果たしているわけです。
もし、この 精神活動や意識の基礎的物質である 「血(けつ)」や 「陰液(いんえき)―水のようなもの」が、不足してしまったら、万が一 不足してしまったら、懸命な 土屋薬局 中国漢方通信の読者の皆様は、もうお分かりですね。
不眠になってしまいます。
この、なぜ「血(けつ)」や「陰液(いんえき)」が不足するかといえば、簡単に説明しますと、
老化やストレス、日頃の生活習慣のバランスの乱れ―「食事、運動、休養」の健康三大原則が バラバラになっているからなのですね。
「心(しん)」に宿っている 「神(しん)」に、「血(けつ)」や「陰液」の栄養が行き渡らないので、
きちんと眠ることができずに、毎晩 つらい思いをすることになります。
このことを、中国漢方(中医学)では、
「心不蔵神」 「神不守舎」 と言っています。
お父さん、毎日 お仕事ご苦労様です。
企業戦士は、今日も リストラの影に怯えながら、会社のために 家庭のために、働きます。
あー、今日も がんばった。
僕は クタクタだ〜。
やっとの思いで、家に帰ります。
パパ。GO HOME。
ところが。。
お父さんは、残念ながら、グータラ ママと結婚していました。
横になって、テレビを見て、晩御飯の準備をしていません。
お父さんは、バタンキュー。。
栄養失調で、もう駄目です。
可哀想な、パパ。。。
さて、このお父さんを、「神(しん)」に変えてみると、懸命な読者の皆様は もうお分かりだと思います。
「血(けつ)」や「陰液」が 心(しん)に何らかの原因で 不足してしまっているので、
「神(しん)」に栄養が行きません。
つまり、「心(しん)」の「血(けつ)や「陰液」が、「神(しん)」を養えないので、
「神(しん)」は 本来の機能を発揮できずに、不眠となってしまうのです。
これが、「心不蔵神」 「神不守舎」 と呼ばれている状態です。
このような、不眠を解消するには、天王補心丹の出番になりますが、
今回は とても文章が長くなってしまいましたので、次回に 「オランダと天王補心丹2」として
必ずや コラムを作成しますので、ご期待してください。
次号予告です。
これが、オランダに はるばる渡った
中国漢方を代表する 不眠の名方。
漢方の神様 「天王(てんのう)」が 枕もとに立ち
夢の中で 教えてくれた 伝説の漢方薬。
その名も。
天王補心丹
名前からして、効き目があると理解できる 漢方薬。
土屋薬局でも お客様には 評判の一品です。
体の 陰陽のリズム調整することにより、
睡眠剤に頼らない 自然な眠りを得ます。
土屋薬局では、こころと体のバランスを自然に整えます!
眠れないって、つらいですね。
漢方で、健康をつくりましょう!
不眠の相談のお問い合わせは、こちらまで。