02/05/26
桃の花
時:2002年4月21日午前6時50分撮影
場所:フルーツライン沿いの果樹園
盛岡で 楊暁波(よう・きょうは)先生の勉強会が3回行われました。
楊先生は、女性の中医師の先生で、当店では 月に一度指導して頂いています。
楊先生は、やさしい人柄もあり、人気があります。
通常は、仙台での勉強会なのですが、
今回の3回シリーズの「婦人病」についての勉強会だけ、
特別に 盛岡で開催されたのです。
先週の日曜日(5月19日)が最後でしたが、
一度も欠席することなく きちんと盛岡まで行きました。
私の住んでいるところから、盛岡まで出掛けるには、
@仙山線 山寺駅まで車で行き、電車に乗って仙台で乗り換え、
東北新幹線で盛岡まで行く方法。
A車でフルーツラインを通り、関山トンネルを越え、48号線を走り、
西道路から 「仙台宮城インターチェンジ」に入り、東北自動車道で盛岡を目指す方法。
一番と安全な方法は、@番の電車で行くことで これは確実でしょう。
A番の車で行く方法は、当初は 総移動時間が4時間くらいかかると思われたので、
心配だったのですが、「ドライブしてみたい!」気持ちから、
講演時間に間に合うように、早めに家を出ることにしました。
勉強会の場所は、ホテルエース盛岡という、盛岡市繁華街にあるビジネス・ホテル。
私は、プリメーラワゴンに載っています。
GPSナビが付いていますから、
「ホテルエース盛岡」の電話番号を登録すれば、
自動的に ナビゲーターが案内してくれるので、道に迷う心配はなかったのですが、
それでも無事に着くか心配でした。
勉強会の開始時間は、午前11時15分だったので、
4時間はかかるだろうと推測して、午前7時前に家を出発することにしました。
「夜更かし王」の私でも、勉強会へはきちんと行きたいですから、
早朝5時半には目を覚まして、朝風呂に入ったりして準備をします。
初めて盛岡に行ったときは、3月24日(日)。
久しぶりに、高速道路に乗ったので、
手に汗を握りながら、スマパンという解散してしまったバンドを聴きながら、
メランコリックな気持ちになりながら、無事に到着しました。
結局、自宅から盛岡までは、3時間で行け、午前10時には到着してしまいましたので、
岩手公園の周りなどをブラブラして、勉強会までの待ち時間を過ごしました。
帰りには、岩手大学沿いの道を通ったのですが、
そのときのコブシの花がきれいなこと。
北上川沿いの道もきれいですし、
盛岡は 空が晴ればれとしていて、気持ちの好い街でした。
先週、盛岡に行ったときには、
48号線沿いには、藤の花があちこちで見られ、
東北自動車道沿いにも たくさん素敵な藤の花が咲いていました。
この前、盛岡に行った時には、
もう当分来る機会はないだろうと思い、駅ビルに行って観光してきました。
「わんこそば」を周囲の視線を浴びながら、一人で食べ、
南部煎餅も大量にお土産として買ってきました。
さらば、盛岡。
いつか、そう、今度は遊びに行きたいです。
山並みの稜線を眺めながら、
桃畑を見ていると、
心が和みます。
桃源郷のように、
平和がこの世にくることを願います。
今回、ここで紹介している画像は、
盛岡の勉強会へ行く途中に、フルーツラインがあるのですが、
そこで撮影したものです。
土屋薬局からは、すぐに このフルーツラインに入ります。
気持ちの良い道でしょう。
今回は、午前7時の早朝の撮影ですから、
表現が難しいですが、
「世界の始まり」などを実感して頂ければ、嬉しいです。
都会の道路や、高速道路、国道、県道、市道など、
日本にはたくさんの道路があると思いますが、
私は フルーツラインを愛します。
桃やさくらんぼ、りんごなどの花が咲き乱れ、
まさに 桃源郷です。
私は、すべての果樹の花が好きですが、
とくに 桃の花に目を奪われてしまいます。
桃の花は、なんと美しいのでしょうか!
この世の芸術品であります。
さて、今回の漢方コラムは、去年に引き続き
「桃」を特集しますが、
その前に もう少しだけ付き合ってください。
さくらんぼの花を紹介します。
さくらんぼの花は、桜色ではありません。
白色なのです。
この木は、さくらんぼの木。
隣にある桜色の花が、桃です。
この前、うちの叔父さん(元麻薬Gメン)が
久しぶりに遊びにきました。
以前、山形に住んでいたのに、
「あの白い花が さくらんぼの花かい?」と言っていました。
さくらんぼは、「桜の木」から生るのではありません。
もし、そうだとしたら、考えてみてください。
あなたの町の桜の花が、
すべて 「さくらんぼ」になってしまうのですよ。
そんなこと、おかしいでしょう?
さくらんぼの花は、白いのです。
チェリー色では、ないのです。
この花が、さくらんぼの花です。
可憐ですね。
では、ここで 漢方コラムの本題に入りましょう。
漢方コラム第30話 「桃源郷」では、大塚敬節先生の「漢方と民間薬百科」より
「桃」を紹介しました。
今回の漢方コラム 第46話 「桃の里」では、
私の師匠 貝津好孝先生の名著 「日本の薬草」より、紹介していきましょう!
モモ〔桃〕 バラ科。
中国原産で、品種改良され栽培される落葉低木。
薬用部位
種子(桃仁 とうにん)、葉(桃葉 とうよう)、花(桃花 とうか)、成熟果実(桃子 とうし)。
種子は 成熟果実の中の核を割って 種子をとりだし 天日乾燥する。
葉は6〜7月に、花は4月の開花期の花を天日乾燥する。
成熟果実は 市販のものを使用する。
薬効
種子は生理痛、生理不順、便秘。
葉はあせも、湿疹。
花はむくみ、尿路結石、便秘。
果実は便秘、のどの渇き。
使用法
種子は 1日2〜5gを400tの水に入れ、
30分ほど煎じて3回に分けて服用する。
生理時に 青黒いかたまりがでる生理不順、生理痛によく、
生理の直前から初めにかけて刺すような痛みがあり、
かたまりがでると楽になるような人によい。
これは普段から あざができやすい人に
よく見られる。
また、ころころ便の便秘にもよい。
妊婦、貧血気味の人は服用しない。
貧血気味の人は ヨモギ3gを加えて服用すればよい。
あせもや湿疹には 葉50gを布袋に入れて浴湯料にする。
花は 1日2〜3gを400tの水に入れ、
30分ほど煎じ 3回に分けて服用する。
尿をだし、むくみや結石をとり除いてくれる。
また、腸にうるおいがなく
ころころした便の便秘を治してくれる。
妊婦は服用しない。
果実もまた、ころころ便の便秘によく、
のどの渇きを癒し、お腹を温めてくれる。
妊婦、胃腸に熱がある人は 多食しないこと。
仙台や盛岡、東京で私を見かけたら、
「桃の里」からやって来た人と言ってください。
フルーツラインは、いい道でしょう。
この道の向こうに、仙台や盛岡がある。