(日本たんぽぽ)

01/6/10


01年5月27日17時11分撮影
場所:新潟市の素敵なお店
西山さん、ご結婚おめでとうございます。
ハーレーダビッドソンのエンジンの
ウエディングケーキは かっこいいです。


5月26日(土)。

私は 福島市にいた。


中学校〜高校と同級生だった親友が ついに結婚したのです。

彼は、小学校の時は、「神童」と呼ばれた 頭の良い奴で、
中学校時代は、バスケ部でがんばり、
その後 何故か?
高校では、私の一学年下の後輩となってしまった。

福島大学をイーペーコー崩れのような形で、7年間!修行を積み、
麻雀とパチンコの修行に励みつつも、
無事に大手の本屋さんに就職しました。

彼は、元々 ロックが好きだったから、その業界の「ニューメディア」部門で 頭角を現し、今や 店長。

会社の明日を担う人材です。

花嫁は、同じ会社の同僚で、彼女も ロックが好き。


結婚式のオープニング曲は、OASIS(オアシス)で 颯爽と二人で登場。

壇上では、おいしそうに タバコを吹かし、ビールをグイグイ飲みます。

「つらい時も、悲しい時も、二人で支えあって生きていきます」と誓い、
THE STONE ROSES(ザ・ストーン・ローゼズ)の名曲 「ELEPHANT STONE」で消えていきました。


「ELEPHANT STONE」 BY THE STONE ROSES (1992 SILVERTONE RECORDS LTD)

BURST INTO HEAVEN          
KISS IN THE COTTON CLOUDS
ARTIC SHEETS AND FILEDS OF WHEAT
I CANT STOP COMING DOWN
YOUR SHRUNKEN HEAD
LOOKING DOWN ON ME ABOVE
SEND ME HOME LIKE AN ELEPHANT STONE
TO SMASH MY DREAM OF LOVE

DREMING TILL THE SUN GOES DOWN 
AND NIGHT TURNS INTO DAY
ROOMS ARE EMPTY IVE GOT PLENTY
YOU COULD MOVE IN RIGHT AWAY

SEEMS LIKE THERS A HOLE IN MY DREAMS
IN MY DREAMS IN MY DREAMS

天国へまっしぐら
綿雲の中でキッス
はるか下方は絵みたい それに麦畑
だけど どうしても落ちていく
妙にしぼんだ君の顔が
僕を上から見降ろしている
ゴロッと大きな隕石でも運ぶみたいに連れて帰って
僕の恋の夢を粉々にしてくれよ

陽が落ちてから
夜がまた朝になるまでの夢
空いている部屋はいっぱいあるよ
今すぐにでも 越しておいでよ

僕の中にはぽっかり穴があいてるみたい
僕の夢の中には 僕の夢の中には……
(対訳 山下えりかさん)

州ちゃん、結婚おめでとう!
末永くお幸せに。





5月27日(日)。

私は、新潟市にいた。


日本中医薬研究会の私の同僚の西山さんが、素敵な彼を見つけて結婚しました。

彼は、ハーレーダビッドソンのチームの仲間です。

一年間、愛を育て、今日 この日となったのです。


二人は、お店に ハーレーダビッドソンをブンブンいわせながら、入場し、
ハーレー仲間に祝福され、ハーレーに載って 颯爽と消えていきました。

ハーレーは、かっこいいです。

西山さん、結婚おめでとう!
末永くお幸せに。





私は、車のことは よく分からない人間なのですが、
プリメーラーワゴンの新車に乗っています。

ある日、土屋薬局の顧客である
山形県の日産総グループの社長様が来店され、

「今度の新車は、プリメーラーワゴン!6月まで、購入してね。担当セールスに言っておくから」

という訳で、左手で、GPSナビやオーディオ、空調などを
パソコンを操作するようにして、乗っています。

GPSナビは、さすがに素晴らしく
方向音痴の私でも、東根から山形の友人の家へ。

山形市から、福島市のホテルへ。

福島市のホテルからは、仲間たちと離れ、みんなに
「幸太郎〜大丈夫か〜」と心配されながらも、
一発で 迷いもせず 新潟市のホテルへ到着できました。

おんなの人の素敵な声が、
「あと500mで分岐点です。あと300m。ここを左に曲がり、しばらく道なりに進みます」
と、案内してくれます。





関川村の荒川沿いにあるスポーツ公園の近くでは、
「日本タンポポ」が咲き誇っています。
写真では分かりにくいけど、
花の下のガクは、ぜんぶ上を向いています。
01年5月28日11時10分撮影。



5月28日(月)。

ナビを自宅にセットし、どこを走っているか あまり土地感がなかったのですが、
新潟市を無事に抜け、7号線を走り、途中で羽越本線を左に見ながら、
「ああ、日本中医薬研究会の全国大会へ行った時のことを思い出すなあ。田んぼがきれいだなあ」
と感慨に耽(ふけ)り、113号線に入りました。


ここは、新潟県関川村。

隣は、山形県の小国町


荒川という 眺めのよい川を左手に見ながら 走っていると、
「スポーツ公園」と 天然温泉「ゆーむ」 という建物を発見し、休憩しました。


衝動的に 関川村「ゆーむ」のお風呂に入ろうとしましたが、
スーツを着ていましたし、まだ昼前だったので また次回ということで涙をのみました。

それなら 飯を食べよう!と思い、
レストランに入ろうとしたら、月曜日は休館でした。

ならば、少し 散策することにして、
荒川沿いの堤防に上がります。


空は青空。


遠くには 山並みが美しく稜線をたたえ、
たんぽぽさんが土手で そよ風に揺られながら 咲き並んでいました。


「たんぽぽって綺麗だなあ」とシミジミしていたら、
びっくりしました。

たんぽぽの花の付け根の下のガクで、「セイヨウタンポポ」と「日本タンポポ」を見分けるのですが、
そこに咲いていた たんぽぽさん達は、ぜーんぶ 花の下のガクが上を向いていました。



「日本タンポポ」です。


「セイヨウタンポポ」は、「ガクは下を向いています」

「日本タンポポ」は、「ガクは上を向いています」

「私は、この前 やっと日本タンポポを見つけ、感動しました。
今や、日本古来の タンポポは、西洋種に押され、貴重なものになりつつあるのです」


と、神町小学校の朝の総会で、
生駒校長先生が言っていたものです。


恥ずかしながら、生まれて初めて 「日本たんぽぽ」を見ました。


山形県は、「セイヨウタンポポ」ばっかりですから。。




日本タンポポさんたちは、大きく背を伸ばして
太陽を吸収して、空に飛んでいきます。
01年5月28日11時13分撮影


それから、私は 話には聞いていましたが、
生まれて初めて 山形県小国町を通り、そこで山菜ウドンを食べ
満足しながら 帰路を飛ばしていました。


「きれいな風景だなあ。素晴らしいなあ。
トラックの運転手さん達が羨ましいなあ。いつも こんな素敵な道を走るなんて」


5月の太陽が、顔や腕に眩しい。

山々の緑も、いっそう映える。


小国を通過し、飯豊町に入ろうとした瞬間、
左手に またまた びっくりするものを見つけました。

当然、プリメーラワゴンを急停車して、道端に寄せます。



え!って感じですよね。
何だと思いますか?
ピンポンパンの「ムック」じゃないですよ。

5月28日12時26分撮影
場所:113号線を小国を抜けたあたり




どうです。
オリンパス C―700ウルトラズームの威力。
10倍ズームは、凄いです。
こんな橋の上からも、楽々と撮影できます(^^ゞ。



なんと モミの木にグルグルと 「藤」が巻いていたのです。

これは、凄いものだと思います。

野性で、しかも 生命力の強い 「藤」は、なかなか見れないものです。


ゴールデンウイーク中に、私の師匠である 「親方」と、
中山町の「みちのくプロレス」を観戦してきました。

帰りは天童市で焼肉を昼間から食べて、まったりとしていたのですが、
中山町体育館からの帰り道で、きれいな軒先の藤を見たので、
親方に、


「親方、藤って綺麗ですね」

と言うと、

「んだ、だけど、藤はツタ巻いて、他の植物を殺してしまうのよ。
ほれで、うちの家のも やれたっけもんな」

「だから、藤って、藤棚を置いて、育てるんっすね」



東京では、亀戸天満宮あたりの藤が、きれいだったのを覚えてます。





全長、30〜50mはあると推定される
モミの木に 藤がグルグルと巻いています。

まるで、おとぎの国に来たかのようです。
宮崎さんのアニメの世界が ここにあった!

ちなみに、この写真は
裏側(山側)に廻って撮影しています。



撮影している場所の近くは、橋のそばですが、
トラックがビュンビュン通ります。

プリメーラワゴンを停車させているところは、
いつの間にか トラックが数台止まっていました。

お昼休みですね。




自然って 不思議。

この画像では、ちょっと分かりにくいですが、
今度は 木ではなくて、人工の木材を合わせた柱に
藤が グルグルとモミの木から 移動しています!!

左の画像では、モミの木から 藤が忍び寄っているのが分かります。

ああ、藤よ。
君は、なにか支えがないと生きていけないんだね。


さて、土屋薬局 中国漢方通信。

今回は、「タンポポ」「藤」の二つの薬効を解説する 豪華二本立てです。

日本漢方の大家 大塚敬節先生の「漢方と民間薬百科」(昭和41年発行 主婦の友社)より、
ご紹介していきましょう!





01年5月6日撮影
山形空港の近くの原っぱです。
これは、「西洋タンポポ」ですが、
小さい頃は タンポポの綿毛が耳に入ると
耳が聞こえなくなると 真剣に信じて 怖がっていました。
すると、ともだちが 耳元で フーっと吹付けてくるんですよね。


タンポポ (キク科)


別名 蒲公英(ほこうえい) チチグサ

▲タンポポ類を、グジナ、クジナ(会津 長野) デデココ(青森) デデッポッポ(岩手) ピピグサ(青森 秋田)


薬用部位 葉 茎 根(花の咲かない前の根を掘り、日光に当てて干してから用いる)


薬効 胃病 便秘 肝炎 浮腫(むくみ) 乳汁不足 とげのたったとき はれもの いぼ


使用法


1 胃病

根にも葉にも健胃の効があるので、便秘の傾向のある消化不良に、
根は 15g、葉は 30gを一日量として、せんじて飲む。


2 便秘

大便の出をよくする効があるので、根または茎をせんじて飲む。

下剤ほどの効はないので、痔核(いぼ痔)などで、大便が固くて排便時に痛む程度のとき、用いるとよい。


3 肝炎

肝炎や、黄疸(おうだん)のあるものに、根または葉をせんじて飲む。


4 浮腫

根、または葉をせんじて飲むと、尿の出をよくし、浮腫を去る効がある。

葉をサラダにしたり、ゴマあえにしあたりして 食べてもよい。


5 乳汁不足

産後、乳汁の出の少ない人は、葉をおひたしにして、七日以上つづけて食べるとよい。

または、根をせんじて飲んでもよい。


6 とげのたったとき

とげのたったときには、根または茎を折ると白い汁が出るから、それをぬるとよい。


7 はれもの

乳房のはれたものや、せつ(ねぶと)、疔(ちょう)などに、根をせんじて飲むとともに、
根、茎、葉ともに すりつぶして患部にはる。


8 いぼ

根、茎、葉などから出る白い汁をぬりつける。



がんこな浮腫がなおった話

十年余り前に、ドイツの医学博士 シュミット氏が、東洋医学の研究のため日本に来ていたとき、
私に こんな話をした。

ドイツに、どんな治療をしてもなおらず、原因も病名もわからぬ慢性浮腫の患者があり、
この患者が、偶然にも タンポポの葉のサラダを食べたところ、
浮腫が きれいさっぱりとれたという。

このタンポポは 西洋タンポポであるが、
このごろ日本にも、西洋タンポポの野生が、たくさん見られるようになった。


西洋タンポポは、花のガクが、外側に半分そり返って たれ下がる形になるが、
日本のものは そのようなことはなく、ガクがしっかり花についている。

また、西洋タンポポは大型になる傾向がある。



胆汁を吐く病気のなおった話

長塩容伸(ながしおやすのぶ)君の母堂は、若いころ胆汁を吐いて苦しむくせがあったが、
タンポポの葉を常食にしてから、すっかり なおってしまった。


私の庭には、タンポポがたくさん はえている。


私は この花を愛し、この葉を食べる。


タンポポの葉は、再生力が強く、生きる力が旺盛なので、
これに あやかりたいと、ゴマあえにしたり、ゴマ油でいためたり、みそ汁の中に入れたりする。

また、ゆでて食べてもおいしい。



藤は、落葉つる植物です。
花は 5〜6月に咲き、茎(くき)は 20〜30mも長く伸びます。
花には 甘いかおり。

山藤は、「右巻き」 に巻きついて成長します。
ちなみに、アサガオ(漢方コラム「あさがお」を参照) も、つる植物ですが、
アサガオは 「左巻き」に巻きつきます。


自然って不思議。


フジ 藤 (マメ科)


薬用部位 根 こぶ


薬効 胃病 婦人病 利尿(尿の出をよくする) しゃっくり(吃逆)


使用法


1 胃病

古木に生ずる こぶ10〜20gを一日量として、せんじて飲むと胃病によい。

胃がんに きくという人もある。


2 婦人病

根 10〜20gほどを、せんじて飲む。

3 利尿

根 10〜20gを せんじて飲む。


4 しゃっくり

しゃっくりが とまらないとき、根 10〜20gを せんじて飲む。






パラサイトという言葉を、
最近 新聞などのメディアで 見たり、聞いたりします。

パラサイトとは、「寄生」という意味だそうですが、
それから 「パラサイト シングル」などという
造語も生まれています。

おまけに、「パラサイト」という次の言葉には、
「フリーター」 定職を持たない若者たち!
などと 関連付けれれます。

私は、独身です。

親とは違う家に住んでいますが、
ご飯は 一緒に食べます。

そうすると 私も 「パラサイト」になるのでしょうか?

昔は、
「土屋君、親のすねは死んでからもかじれ!」
と言われたものですが。。





みんな好きで、フリーターやパラサイトと言われるようなことを
やっている訳では ないと思うんだけどなあ。

この藤のように
寄りかかれるようなものがあると
いいんだけどなあ。

とにかく、日本たんぽぽ のように
真っ直ぐ きちんと地面に立って生きていこう。