不妊の漢方で妊娠・出産。山形仙台福島(米沢、酒田、鶴岡、天童)
不妊症で悩むあなたへ。
女性本来の力を引き出すお手伝いをします。
あなたの本来持っている妊娠力をあげるために…
土屋薬局では体質、症状にあわせて不妊症、子宝、未妊、妊活で悩むあなたに最良な漢方薬をお選び致します。
妊娠を目指すあなたのお役に立ちたいと心より願っています。
Tender Loving Care 優しく愛にあふれたケアを目指します。
不妊症の漢方相談なら何でもご相談ください。
「女性本来の力を引き出すお手伝いをします。あなたの妊娠力をあげるために… 」
不妊症で悩んでいるときに通院する病院、クリニックの産婦人科、不妊専門クリニックの選び方などで迷われたり、不信感を持ったり、転院したりと昔から不妊で悩む女性のかたは病院やクリニックを選ぶことに迷われることが少なくありません。
病院で体外受精ができるか卵管造影検査ができるかなどの産婦人科の病院のレベル。
それに不妊治療のお医者さんのレベルの違いもあることでしょう。
相性のよい先生、腕のよい先生に不妊というという悩みを打ち明けたいものです。
自分ひとりの問題ではなくて、両家の問題や夫婦間の問題、家族全体の悩みでもあります。
こんなことであなたはお困りでございませんか?
人工授精を何回やっても妊娠しない。
タイミング療法で何回やっても妊娠しない。
排卵誘発剤になかなか反応せずに排卵しない。
FSHが高くて、AMHが少なくて悩んでいる。
体外受精を複数回失敗している。
もうずっと不妊に悩んでいる。
これらのような不妊症の悩みの場合には「方程式」の最後
病院のレベル+お医者さんの腕+あなたの妊娠力
最後のところの「あなたの妊娠力」を上げてみることに、土屋薬局でお手伝いさせて頂けませんか?
「あなたの妊娠力」を上げるために、土屋薬局では体質、症状に合わせて、あなたに最良な「漢方薬」をお選び致します。
妊娠を目指すあなたのお役に立ちたいと心より願っています。
Tender Loving Care やさしく愛にあふれたケアを目指します。
ホルモンバランスを調える
質のよい卵をつくる
赤ちゃんを育てられる体力を養う
流産しにくい胎盤をつくる
精子の数を増やす、活発にする
生理、排卵のリズムを維持する
着床しやすい子宮内膜を準備する
食事のとり方
サプリメントへの助言
生活習慣へのアドバイス
体質にあった漢方薬を選んでホルモンバランスを整え
「元気な卵子」と「健康な子宮のベッド」を準備できる体に!!
妊娠(陽性反応)はゴールではありません。
「出産」「育児」という大仕事に立ち向かえる"体力”も同時に準備していきましょう…
※最近6ヶ月間の基礎体温表を持って、ご本人様がご来店ください。
もちろん夫婦でのご来店もお待ちしております。
※遠方の方は電話やメールでもご相談を受け付けております。
詳しくホームページをご覧ください。
<今週の漢方相談会のご案内>
電話で予約の空き時間や土屋幸太郎のスケジュールを確認してご来店ください。
道が分からない、バスや電車の公共乗り物での来店のかたはスタッフまでお問い合わせください。
遠方の方でも最初はきちんと来店して頂ければあとは責任持ってお電話やメールで必ずアフターフォロー、アフターケアばっちりしていますので初回は来店での漢方相談もご検討してみてくださいね。
中国漢方の痺証と中国漢方婦人科に詳しい薬剤師 土屋幸太郎 国際中医師)、不妊カウンセラー(NPO法人不妊カウンセリング学会認定)による親切な相談。じっくり話を聞いて一人一人の体質や年齢、症状に応じて相談しています。どうぞお気軽にお声をかけて下さい。
土屋幸太郎のプロフィールはこちらです。
速報! 2017年5月1日
イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコース修了証書を頂戴しました!
イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコース修了証書頂戴しました。
全国の漢方薬局のトップをきって一番最初に表彰されるという名誉でした。
ありがとうございます。
中医師の劉先生と陳先生から表彰されました。
イスクラ産業さんの直営店の漢方薬局でお客さまと漢方相談されたり、私達の日本中医薬研究会の会員をご指導くださる王先生と記念撮影です!
イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコース修了証書
株 土屋薬局 土屋幸太郎殿
あなたはイスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコースにおいて 10年以上の研究過程を修了されました。
ここに中医不妊症エキスパートとしての十分な知識を習得されたことを証します。
漢方メーカー、イスクラ産業さんからの中医不妊症の子宝相談の「お墨付き」です。
どうぞ安心してご相談してください。
今後とも中医学の自由でそして日本漢方にはない豊富な種類の補腎薬をお客さまたちにご紹介して、若返りと妊娠、出産のために店頭で漢方相談していきたいです。
月経周期療法を常日頃から研究、そして勉強、実践しています。
年代別、20代、30代前半、30代後半、40代前半と意識して漢方相談も対応可能です。
自然妊娠ご希望、病院でのタイミング治療のときに漢方の併用、人工授精、体外受精のときにも漢方での成功率を上げる漢方相談お引き受けします。
奥さまの他にも、ご主人様の男性不妊の漢方相談も可能です。
カウンセリングできます。
「赤ちゃんが欲しい。妊娠しやすい体づくりを応援 漢方薬局へ行ってみよう!」
元モーニング娘の保田圭さんの美人な表紙が目立ちます。
最先端治療の西洋医学、全身をととのえる東洋医学
「婦人科でのホルモン治療などは方法が確率されていて、どこでもだいたい同じ治療が受けられます。
しかし、それでは太刀打ちできないケースもあります。
そういう場合には、体全体を健康にして体質を改善する漢方のアプローチは有効だと思います。
漢方は西洋医学では届かない部分をカバーする力強い存在です。」
<体の状態がいいといい卵ができる!>
「妊活中は、とにかく『妊娠すること』ばかりに目が向きがちですが、まず全身の体調が良くなった先に『妊娠しやすい体』があります。」
「体の状態がいいと『いい卵』ができるので、体づくりは大事なことです。
体外受精でたくさんの卵をみていますが、健康状態がベストな患者さんの卵は、その形状はもちろん、受精や分割の状況もよく、「卵は正直だな」と感じています。」
…そのほか、先生方の座談会は産婦人科の先生方が
「受精しても分割が進まなかった患者さんがちゃんと卵が成長するように成るなど漢方薬での卵の状態がよくなることを実感しています。」
「男性の性欲減退にも漢方薬の力を期待!」
<妊活のために大事なことは>
「『体外受精をするからなんとかしてもらおう』という他力本願の考えではなく、『体外受精をするからこそ体の状態をよくしておく』ことが重要。治療効果を上げるためにも大切なことです」
などと素晴らしい記事だったのでこの場で紹介させて頂きました。
「赤ちゃんがほしい」さん。引用させて頂きました。ありがとうございます。
ベビ待ちさんの中医学入門 なかなか赤ちゃんを授からないと悩んでいる方、中医学による周期調節法(周期療法)や漢方を使って、不妊、体調不良の改善を目指しませんか。
「なかなか赤ちゃんが来なくて、もう、どうしていいのかわからない」
「私の友達でね、ずーっと不妊治療をしている人がいて、漢方薬局で相談しながら体外受精をしたら妊娠したんだって!」
「えー!! 何の漢方飲んだなの?」
「実は漢方って体質が大切なんだって。体質によって選ぶ漢方が違うそう」
「どこで相談やっているのかなあ」
「パンダマークの薬局で『周期調節法(周期療法)』による漢方相談したそうよ。」
「ちゃんと自分に合った漢方を選んで、不妊の知識も豊富で養生もアドバイスしてくれて、相談しているうちに、悩みも解消したそうよ。
今までいろいろ試して効かなかったからどうしようかな~と思ったけど、今回はよかったと言ってたよ」
「私も相談してみようかな」
パンダマークの漢方薬局とは→山形県東根市神町の土屋薬局です!
日本中医薬研究会会員です。→「土屋薬局 日本中医薬研究会」
日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー認定更新証
中国政府による認定の国際中医師の賞状です。
漢方相談のレベルが本場の中医師と同程度という証明です。
山形新聞で紹介された土屋薬局の記事、中国大使館から表彰を受けました。
「中医学」普及に尽力 東根・土屋薬局 大使館から表彰の山新の記事
<2015年7月30日 土屋薬局店内 漢方勉強会>
壁面には不妊症で悩んでいたお客さまが土屋薬局の子宝の漢方相談でめでたく妊娠、出産されたお礼にと寄贈された赤ちゃんの写真やお手紙がいっぱい。
明るい活気と希望に満ちた漢方相談薬局です。
「ご主人さま、ご実家のお母様と赤ちゃんと家族4人でのご来店でした。」
こちらのコラムもぜひご覧になってください。
こちらも2015年7月30日現在の土屋薬局の外観です。
連日の猛暑、旧国道13号線沿いに当店がございます。
地理的には村山市、河北町谷地、天童市、寒河江市、山形市、酒田市、鶴岡市、仙台市、宮城県、福島県から来店しやすいです。
…
<2013年11月4日 郡山市ビッグパレット 薬剤師 土屋幸太郎の漢方相談の風景>
土屋薬局 中国漢方通信/漢方専門の薬剤師、不妊カウンセラーが相談します。
漢方体験ドットコム…土屋薬局のお客様体験談です。ぜひご覧になってください。
<2015/09/30 送子観音菩薩像を漢方コーナーに移動しました。オーラがでています>
中国の民間の信仰では、送子観音菩薩は日本でいう「子授け観音」として大変に有名です。
中国で漢方の不妊治療の名医、老中医は「あの漢方の先生はまさに漢方の送子観音菩薩様です」とも言われたりしています。
当店も私も多くの人を苦しみから救う送子観音菩薩様のエピソードにあやかりながら、お客様たちと喜び、悲しみを共有していきたいです。
お隣の新潟県、福島県、秋田県、宮城県、仙台市などにお住いでご来店できる方はぜひ山形県東根市の土屋薬局まで漢方相談をお寄せくださいね。
<一人一人の体質の強弱は違いますので詳しくはご相談ください>
当店に来店されるかたは私、薬剤師、不妊カウンセリング学会カウンセラーの土屋幸太郎との雑談が面白いとか励みになる、というかたがほとんどですので、山形県内はもちろんこと、宮城県、仙台、福島のかた秋田のかたも含めまして天気が良ければぜひご来店のうえご相談してください。
顔色などとても大事な漢方相談の情報です。 お店は明るい雰囲気で暗くなく、居心地がいいです。
山形県県内、朝日町 飯豊町 大石田町 大江町 大蔵村 小国町 尾花沢市、金山町 上山市 河北町、川西町、寒河江市 酒田市 鮭川村 庄内町 白鷹町
新庄市、高畠町 鶴岡市 天童市 戸沢村 長井市 中山町 南陽市 西川町 東根市 舟形町 真室川町 三川町 村山市 最上町 山形市 山辺町 遊佐町
米沢市。
お隣の新潟県、福島県、秋田県、宮城県、仙台市などにお住いでご来店できる方はぜひ山形県東根市の土屋薬局まで漢方相談をお寄せください。
来店前には0237-47-0033で漢方薬相談のご予約をぜひ!
薬剤師、日本不妊カウンセリング学会員、認定不妊カウンセラー、中国政府から国際中医専門員A級ライセンス認定
土屋幸太郎の親切丁寧な漢方薬相談。
不妊漢方早わかり。子宝漢方のツボ。
体外受精や人工授精、タイミング療法の漢方併用。
子宮内膜症、子宮腺筋症、無排卵、早発閉経、
FSHが高く卵巣年齢に焦っている。
AMHが低いなど漢方相談お寄せくださいね。
薬剤師、不妊カウンセラーの親切な漢方相談。
体外受精や人工授精、タイミング療法など頑張っていても不妊症が続き、子宝に恵まれないカップルが数多くいらっしゃいます。
このページでは中医学、漢方での不妊体質改善法と理論根拠、そして妊娠、出産の嬉しい話の特集です。
子宮内膜症、子宮腺筋症、多嚢胞性卵巣症候群、無排卵、無月経、など妊活に役立つ漢方相談、ご相談ください。
山形県東根市神町 ㈱土屋薬局 薬剤師、日本不妊カウンセリング学会会員、認定不妊カウンセラー、国際中医師 土屋幸太郎
西洋医学から考える <もしかして不妊症!?>
晩婚化やライフスタイルの変化に伴って子供はほしいと思ったらすぐにできることではなくなってきています。
不妊とは結婚後避妊をしていないのに2年経過しても妊娠しないことを言います。
治療により半年から一年で妊娠する人もいますが、長期化するケースも多いです。
過去の厚生労働省の調査によると平均すると「4・6年」の長さになるそうです。
傍目からは健康に見れるのに子供を授からない、子供ができない。
心理的なプレッシャーも相当強くあります。
結婚した2人が不妊カップルになる確率は昔よりも高くなっています。
<不妊の原因その1 晩婚化>
不妊として考えられる要因の1つは晩婚化です。
女性の卵子は一般的には38歳を過ぎると数が減ったり状態が悪くなってきて妊娠率も低くなります。
出産を望む年齢が上がると不妊のリスクも上昇していきます。
30代になると子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫などの婦人科のトラブルも増えてきます。
とくに子宮内膜症は不妊症の大きな要因、原因となります。
晩婚化や出産年齢が上がるにつれて生理の経験年数が長くなることは子宮内膜症が増える原因と言われています。
<不妊の原因その2 仕事や人間関係のストレス>
ストレスにより男性がED(心因性のインポテンス)になって女性と性交できず妊娠のチャンスをもてないカップルも深刻な悩みです。
女性もストレスからホルモンバランスが崩れて不妊になることもあります。
<不妊の原因は男女半々です。夫婦で不妊症に取り組みます>
男性不妊の原因も女性と同じように多岐にわたります。
検査をしないとわかりませんし、昔に比べると環境ホルモンのせいか男性の精子も減ってきているという報告があります・
不妊症は夫婦2人で取り組む病気で、夫婦で力を合わせる必要があります。
<妊娠のプロセスと不妊の原因>
1)排卵。ホルモンの絶妙なバランスで卵子が成熟して卵巣から飛び出す
生理の終わり頃、脳の下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されます。
これによって卵巣の中にある原始卵胞の1個から数個が大きくなり始めます。
同時に、この卵胞からは卵胞ホルモンが分泌され、その作用で子宮内膜はだんだん厚くなっていきます。
受精卵が着床しやすくなるように準備が始まります。
生理が終わってから10日ほど経過すると脳下垂体から黄体化ホルモン(LH)が多量に分泌されます。
成熟卵胞が卵子を1個、外に出す排卵となります。
排卵された卵子はイソギンチャクのような形をした卵管采にキャッチされて卵管へ取り込まれます。
毎月、80%の人は左右にある卵巣から「左の卵巣」「右の卵巣」と交互に排卵されます。
残りの20%の人はいつも同じ側の卵巣から排卵します。
卵巣を片方摘出した場合には、残った卵巣から毎月排卵が起こります。
考えられる不妊原因
<排卵に関する不妊の原因。卵が育たない、排卵できない>
排卵障害 卵子が育たない、もしくは排卵できない場合です。
不妊症の約20%を占める大きな原因となります。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、高プロラクチン血症 脳や卵巣から出されるホルモンの異常が原因です。
子宮内膜症、クラミジアなどの性交感染症などの炎症により、卵巣の周りが癒着により成熟した卵子が卵巣から排出できなくなっていることもあります。
<卵管采が卵子を取り込めない>
ピックアップ障害 イソギンチャクのような形をした卵管采が先天的に異常だったり、つぼみのように塞がっていたり、別のところに開口部があり卵子を取り込めない場合です。
一般不妊治療では原因がわからず、体外受精(ART)や腹腔鏡検査などで初めて分かります。
一般不妊治療の原因の約10%に相当すると言われています。
2)受精 精子と卵子が卵管の中で出会う
性交、セックスにより射精が行われると精子は1分間に2~3ミリの速さで子宮から卵管へと進みます。
精子は1分間に2~3ミリの速さで子宮から卵管へと進んでいきます。
この前後に排卵が起こって卵管内に卵子が取り込まれ、卵管の先にある卵管膨大部で精子と出会い結合すれば受精が起こります。
ここまで到達するには精子にとって卵子とであう距離は、人が東京から名古屋まで泳いでいくのに相当する距離になります。
このとき卵子を見つけた精子は我れ先にと卵子のまわりを取り囲みます。
そのときに最初に卵子に飛び込んだ精子が卵子と結合して、ほかの精子はシャットアウトされます。
ちなみに卵子の寿命は24~36時間、精子の寿命は2日から数日です。
排卵の2~3日前から翌日くらいまでが受精可能な妊娠しやすい時期といえます。
<考えられる不妊原因>
<精子が子宮内に入れない>
排卵が近づくと子宮頸管からは頚管粘液が多量に分布されます。
精子が通りやすくなります。
この頚管粘液の分泌量が足りないと、精子が子宮頸管を通過できなくなります。
これを子宮頚管粘液の通過障害といい、卵胞ホルモンの分泌不足によって起こるほか、頸管にクラミジアなどの炎症やポリープがあっても起こります。
また夫婦で長い期間セックスしているとこの頚管粘液の中に精子に対する抗体ができてしまい、精子をブロックしてしまうことも。
抗精子抗体と呼ばれます。
<精子が卵管に入れない>
卵管が詰まっているために子宮に入った精子が卵子にたどり着けません。
これは卵管障害とよばれ、不妊症全体の三分の一を占めるほどの大きな原因となっています。
卵管が詰まる原因として多いのはクラミジアなどの性感染症による炎症と子宮内膜症による癒着です。
<セックスができない>
性行為障害といって女性、男性ともに起こります。
女性側は生まれつきに膣や外陰部にトラブルがあるケースと過去のつらい性体験や恐怖心からくる精神的なものがあります。
また子宮内膜症によって癒着があるためにセックス時に痛みが激しくてできないことも。
男性側はインポテンス、つまりED、勃起障害があります。
これは糖尿病や高血圧などからの身体的なものと心因性の場合もあります。
勃起はするものの膣内で射精できない射精障害も性行為障害に入ります。
<精子や卵子の状態が悪い>
精液のなかに精子がいない無精子症。
精子数が少ない乏精子症。
精子の動きが悪い精子無力症。
精子の奇形が多い精子奇形症。
精子の状態が悪いことで妊娠できなくなります。
これらを合わせて造精機能障害といい、ストレスや染色体異常、精巣から出る静脈の弁が壊れて精巣内に血液が逆流する精巣静脈瘤などによって起こります。
また女性の卵子が老化などによって状態が悪く受精できないことも。受精障害
3)着床 受精卵が子宮内膜にもぐり込み、妊娠が成立
受精卵は細胞分裂をしながら卵管を移動して受精後約4日で子宮に到着します。
そこでさらに分裂を繰り返したあと、子宮内膜にもぐり込み、受精後6~7日目に着床します。
これで妊娠が成立します。
この着床がしやすいように排卵したあとの卵胞が黄体に変わり、黄体ホルモンを分泌します。
この黄体ホルモンには卵胞ホルモンによって厚くなった子宮内膜ををふかふかに整える働きがあるのです。
また体温を上げる働きがあるために排卵後には基礎体温が上昇して高温期に入ります。
<考えられる不妊原因>
<中医学、中国漢方から不妊症を考える>
子供は家族の絆を強めます。
子宝という言葉ありますように、妊娠、出産で家族が増えると両家の喜び、周囲の空気もガラリと変わります。
「子供が欲しい」というお気持ちは健全なご夫妻、夫婦円満の家庭に世界共通の願いです。
近年、体外受精、顕微授精の進展で病院の不妊治療が進化していますが、それでも体外受精を何回やっても授からない、着床しない、受精しない、胚盤胞までいかない。子宮内膜が厚くならない。などのお悩み。
40歳前後の高齢での妊娠出産を望む方。
土屋薬局にはそのような切実なお悩みも数多く寄せられています。
または誘発剤に反応しない、無排卵、多嚢胞性卵巣症候群、生理不順でお悩みの方もいますし、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの悩みもあります。
西洋医学の病院の日進月歩の不妊治療と中国漢方(中医学)による子宝漢方を併用すれば、かなりの確率でよい成績、妊娠、出産に至ることは可能です。
結婚後、1~2年経過しても子供に恵まれない場合には原発性不妊症。
出産後2年経っても授からない場合には続発性不妊症と言います。
中国漢方では不妊症は「無子」「断子」とされています。
不妊症の原因に対して中国漢方では、個人の一人一人の体質、年齢、身長、体重や生活環境、職種、性格などすべての状況から、不妊の原因を求めて弁証論治。
つまり不妊の原因を中国漢方で独自に追求して、妊娠、出産を目指します。
女性の不妊症には、機能性不妊症(上述の原因不明不妊)、卵巣機能低下(FSHが高い、AMHの卵巣年齢が高い、早発閉経など)、高プロラクチン血症、子宮内膜症、子宮筋腫、多発性子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜ポリープ、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS),高プロラクチン血症、免疫失調、卵管水腫(卵管留水腫)、子宮腺筋症など含まれます。
中国漢方の弁証論治により、中国漢方での不妊体質改善はおすすめです。
「求子之道、首先調経」(子を求める道はまず月経を調整する)
「調経種子」(月経を調整して子種をまく)
女性不妊症には、まず月経の調整が大切です。
不妊症の改善、妊娠出産に向けてまずは、3ヶ月を1クール。
少なくとも3クール、約10ヶ月~1年位をかけて月経を調整していきます。
漢方の本場、中国の中医産婦人科でも「2年はかける」と中医師の先生に聞いたことがあります。
焦らずにじっくりと気長に漢方も根気よく、粘り強く服用していくことが大切です。
また不妊症の治療には男性の主人側も精子の問題、精力や夫婦生活なども大切です。
「男子は精を主となし、女子は血を主となす」
古代から不妊症は女性だけでなくて、男性の素因もあるとされています。
不妊症の中国漢方、子宝漢方での4つの分類わけ
1)肝欝不妊‥PMS(月経前緊張症)が強い、ため息、生理前の胸の張り、イライラ。主人にあたる。基礎体温はバラバラで安定しない。
ストレスなどの情緒失調により肝の疏泄作用が乱れます。
肝気鬱結となりため息が多くなりがちです。
気血(きけつ)の流れも悪くなりがちで妊娠しづらいです。
ストレス性の不妊です。
お友達が妊娠した、後輩が妊娠した、妹や姉が妊娠したなど周囲のプレッシャー、職場のストレス、家庭環境。
職場では不妊治療のために休みがとれない。
家庭では主人の理解が得られない。
精神的にまた経済的、肉体的な苦痛を取り除くことも大切です。
原因不明妊娠、機能性不妊症、高プロラクチン血症などが肝欝不妊に相当します。
<特徴>
○月経不順。生理の周期がバラバラになりやすい。基礎体温もストレスの影響で変動が激しくバラバラに、まるで犬の歯のようにギザギザした感じです。
生理周期は28日周期よりも早く来たり、遅く来たり一定していません。
○月経前に乳房が張って痛くなる、お腹が張って痛くなる、イライラしやすい。
肝臓の疏泄機能が低下して情緒不安定になる。
イライラしやすく、ため息も多くなりがち。
肝臓の経絡もつまりがちになるので生理前に症状がでやすいPMS(月経前緊張症)が強いタイプ。
生理前に主人にあたったり、主人と口喧嘩になったり。
子供にあったりと自分を責めてしまいます。
悩みが深く抑うつ状態、憂鬱な気分。
ストレス過多。肝気鬱結、通称は肝鬱(かんうつ)の不妊タイプ。
高プロラクチン血症や生理前のイライラ、胸の張り。
PMS(月経前緊張症など)
また体外受精や人工授精などの病院での不妊治療のストレス、憂鬱解消に。
夫婦間のストレス、イライラ
漢方薬の代表は 加味逍遥散。逍遥丸など。炒麦芽も。
2)肝腎不足タイプの不妊
中医学のバイブルの「黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)」より。
女子は7歳ににて、腎気(じんき)盛んなり、歯が生えかわり、毛髪が伸びる。
14歳になると天癸(てんき)至り(生殖機能の充実)、月経が始まり妊娠が可能になる。
21歳になると、腎気が充実し、智歯が生えそろう。
28歳になると、筋骨がたくましくなり、毛髪も最も長く、身体は盛壮となる。
35歳になると、陰陽の脉(みゃく)が衰え、顔に憔悴が表れ、脱毛が始まる。
42歳になると、三陽の脉が衰え、顔の憔悴は広がり、白髪が生え始める。
49歳になると、天癸竭し、閉経し、老衰し子供ができなくなる。
腎精を生殖をつかさどり、若さの源です。
肝は血海であり「肝臓は女子の先天」とも言われます。
「肝腎要」を補うことが大切です。
腎精と肝血(かんけつ)を補うことは子宮、卵巣を滋養して妊娠を可能にします。
不妊の漢方では補腎により腎精を補うこと、養血調経により肝血を補うことが必須、マストになります。
肝腎不足による不妊は3つのタイプがあります。
1)宮虚不妊
腎精と肝血の不足です。
子宮につながる衝脈と任脈も虚して子宮を養うことができずに不妊症となります。
このタイプの不妊症が1番多いと言われています。
補肝腎と精血を同時に補うことが大切です。
2)宮寒不妊
腎陽虚です。
陽気の不足により体や子宮を温めることができずに冷え性による不妊になりやすいです。
不妊を治療する漢方ではお腹や体を温めていきます。
3) 宮熱不妊
高齢の潤い不足、過剰な性生活、ストレス等により、また睡眠不足の傾向もあり、肝腎陰虚となります。
精血の不足により陰虚火旺となり、虚熱が子宮に及びます。
基礎体温が高めになりやすいです。
高齢不妊のようなエイジングの問題です。30歳以降は2~3パーセントずつ妊娠率が落ちてきますし、38歳という年齢からは急激に卵が減りやすくなってきます。
早発閉経のかたなどは、疏肝(そかん)のリラックス法に加えて補腎薬を併用するのは自然の理でございます。
腎は卵巣、卵、ホルモンのような生殖系と関係しますから、男性の場合には精子の問題につながります。
女性の場合は、FSHが高いとか、AMHが少ない。初潮年齢が遅めなどが腎虚の一つのサインです。
○陰虚タイプの不妊特徴
生理周期が28日よりも早まりやすい。
経血は粘っこい。
めまい、不眠、耳鳴り、足腰がだるい、ほてり、口渇。
舌ベロの色は赤くなる。苔は少ない。
漢方薬は、六味地黄丸、杞菊地黄丸、瀉火補腎丸、二至丹、麦味参顆粒、紅沙棘など
○陽虚タイプの不妊特徴
月経不順で28日周期よりも延長しやすい。
経血の質が薄い。
手足が冷たい、疲労倦怠、お腹が張る、下痢・軟便になりやすい。
むくみ、頻尿、足腰が冷える、足腰の痛み
舌ベロの色は淡い、苔は白い。
性生活も淡白になり、性欲の衰えもあります。
漢方薬は、参茸補血丸、参馬補腎丸、海馬補腎丸、至宝三鞭丸、八味地黄丸料など
<肝腎不足タイプの漢方相談例その1>
40歳前後の方のご懐妊
こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
昨日から断続的に雪が降り積もっている山形です。
暖冬と思いきや、今年は雪が多くて大変です。
さて昨日はお客様2人の方と今日の午前中は1人の方から嬉しいご懐妊の報告を頂きました。
昨日のお客様たちは、それぞれ40歳の方でして、1年間体外受精を頑張った方。
また自然妊娠された方ととても嬉しく思っています。
今日の午前中のお客様も含めて、流産防止をしたいとのことで安胎(あんたい)の漢方をお勧めしています。
40歳前後の方の漢方相談の場合には、当店では「補腎(ほじん)」に力を入れていて、精力増強、若返り、卵巣、卵胞の発育促進になるような方針です。
五臓の「腎(じん)」とは、「成長、発育、老化」に関係しているところですから、補腎をすれば、女性のライフサイクルの14歳:初潮、21歳、28歳から下り坂、35歳、42歳というそれぞれ7の倍数の変化による老化傾向の対策になります。
35歳から42歳前後の方の漢方相談は、他の漢方薬局さんでも増えているとのことですから、今後とも力を入れていきたいです。
○ほてり、発汗、イライラ…
こうした更年期の症状は、女性だけでなく男性にも現れるもの。
加齢と上手に付き合っていくためにも、「男性更年期」についてきちんと知っておきましょう。
気をつけたい「腎(じん)」の衰え
女性は7の倍数。男性は8の倍数。
中医学では、この節目で人の体質に変化が訪れると考えます。
老化が始まる年齢は、個人差もありますが女性が35歳、男性はよれよりも少し遅く40歳をを迎えるころ。
この時期から除々に体力や気力、性機能などが低下し、さまざまな不調が現れるようになります。
男性の場合、その後、40代後半になると排尿の機能が衰え、56歳前後からは老化が本格的に。
腰や膝の痛み、精力減退といった悩みが増え、また、定年を迎えるなど精神的にも不安な要素が加わり、不眠やうつなどの症状が現れることもあります。
このような不調には、加齢による「腎(じん)」の衰えが大きく影響しています。
腎は体の発育、生殖、老化に深く関わり、生命エネルギーの源「精」を貯える大切な臓器ですが、更年期に入るとその機能は自然と衰えます。
また、体内の臓器はそれぞれが協力し合って働くため、腎が弱くなると他の臓器にも影響し、体力や免疫力が落ちたり、性機能が衰えたりといった不調が現れるようになるのです。
特に男性の体は腎と深い関わりがあるため、腎の養生を考えることが大切。
また「気」「血(けつ)」の不足、ストレス、生活習慣の乱れなども更年期症状の原因となります。
まずは自分の体の変化を知り、それぞれに合った養生で更年期を快適に過ごしましょう。
肝腎不足タイプの不妊の漢方相談例 その2)
<卵子の質を上げる漢方相談>
卵子の質を上げる漢方薬…体外受精に再挑戦と思った矢先に自然妊娠!
今年43歳になる方です。
昨年、平成19年6月から、ずっと当店の漢方を根気よくお続けになっていました。
年齢的にギリギリだと思い、その年の4月から病院で不妊治療を始めています。
子宮卵管造影検査ではとくに問題はなく、5月にはすぐに人工授精をしました。
これも駄目だったので、すぐに体外受精にステップアップとなりました。
昨年の10月には、以下のようなメールを頂いております。
「質問ですが、私は10月で42歳。
あと1回ぐらい体外受精をしてみようかと思ってはいます。
私の通っている病院東京の新宿にあるKクリニックは不妊治療で有名で遠くから通う人も多く、1回の治療でほぼ半日かかってしまい、私にはそれがかなりストレスになっていて、次はいつ行こうか迷ってしまうのです。
高齢なので、本当は一日も早くいくべきなのですが、足がなかなか向きません。
体外受精をしている人はやはり漢方だけでは妊娠の可能性は少ないのでしょうか?
そちらのお客様でも体外受精の治療を休んでいるとき、漢方だけで妊娠された方はいらっしゃいますか?」
当店からは、原則として3種類の漢方をお勧めしていました。
○養血調経(ようけつちょうけい)を多めにタップリと
○動物生薬配合の最高級の補腎薬(ほじんやく)
○体外受精に優れた効き目の活血化淤(かっけつかお)薬
と中医学ならではの、野球にたとえると、ストレートに切れがあり、スピードが速い処方のお勧めです。
体外受精3ヶ月前からでも間に合う処方でした。
「卵子の質を上げる上げるお勧めの漢方を紹介してください」というリクエストもありましたが、まさにこの処方でした。
2回目の体外受精が残念な結果に終わり、体外受精はお金もかかるので、これで治療を止めようかとも思ったそうですが、あともう少しだけ頑張ることに決めたそうです。
その結果、今日の平成20年3月31日には、
「この度、なんと自然妊娠しました。
そろそろ体外受精に再挑戦と思った矢先で、本当にびっくりです。
5週目に入ったところで、このまま順調に育ってほしいです」
という嬉しいコメントを頂いております。
漢方薬は、同じものを引き続き服用してもらっています。
不妊カウンセラー養成講座では、聖路加の佐藤孝道先生からは、体外受精を待っている間の妊娠率が低いことを示唆するデータが発表されていますので、いかに難しいかが分かるのですが、この中医学の漢方の効き目が良かったんだなあと喜んでいるところです。
スタッフたちも、「良かったですね~」と喜んでおります。
切れの良い処方だったと思います。
このまま順調にいって頂きたいと切に願います。
<2008年3月27日 「春霞の月山」>
肝腎不足タイプの不妊 漢方相談例その3)
○卵子の若返りの漢方相談
AMHが0・1でも妊娠、出産!
「お母さんと来られる方はみな妊娠するジンクスがあるんです」AMH0・1でも妊娠出産できました!
「2度の流産を乗り越えて。お母様と一緒の子宝の漢方相談のご来店で嬉しい一声が励みになりました。」
<土屋薬局で子宝の不妊漢方を体験する前のお話です。どんな悩みがございましたか?>
38歳の女性のお客さまでした。最初はお母様とご一緒で、土屋薬局のある山形県東根市の隣町の宮城県仙台市とご来店でした。
平成26年9月4日が初めての漢方相談。流産をその前年の1月に6~7週目で出血があった。2回目はその年の7月。こちらも6~7週目での出血で化学流産でした。今回は、流産後の体調が悪くて生理が戻りません。
AMHは0・1で焦っています。
7月以降は1度、8月23日から薬(注射)で生理を起こしました。来店の時には月経周期13日目でした。
月経周期はいつもは26日と短めのタイプです。
昨年の年末から月経周期が短くなってきたそうです。ため息やイライラ、子供にあたったりしてしまって。。朝に起きるときにも朝から不安感が強いです。
続きは→「お母さんと来られる方はみな妊娠するジンクスがあるんです」AMH0・1でも妊娠出産できました!
FSH高い、AMH少ない漢方対策 こちらのコラムも参考になれば嬉しいです。
早発閉経、卵巣機能不全に
3)淤血(おけつ)タイプの不妊
寒邪の侵入、肝気鬱結、陰血の不足やストレス等により淤血が生成されます。
淤血は骨盤内の血行不良となります。
衝脈と任脈の流れも悪くなり授かりにくいです。
正式には血淤(けつお)で全身の血行不良の状態です。40歳以降で血圧も高めで血行不良のような場合には不妊治療も難しいケースがあります。
血流改善の活血化淤(かっけつかお)も一つの不妊を解消する漢方の方法です。
卵巣嚢腫や子宮内膜症、チョコレート嚢腫、子宮腺筋症なども淤血(おけつ)と認識することが一般的です。
淤血という文字は血淤とどう違うのかと言いますと、淤血(おけつ)=局所、血淤(けつお)=全身という感覚です。
卵巣嚢腫はですから局部なので淤血、血圧が高いことは血淤。
子宮筋腫は淤血、腺筋症の子宮の腫れも淤血。
生理痛、経血の塊なども淤血の範疇です。
淤血とは、血液がドロドロしていて血行が不良になっているイメージです。血液サラサラという今ではちょっと使い古された感じの語句が似合う生薬をメインに使っていきます。
<淤血のタイプの不妊の特徴>
月経不順、月経痛(生理痛)、血塊が多い
子宮筋腫、子宮内膜症など
舌ベロは暗い、おはん、おてんがある。
<淤血タイプの不妊の漢方薬、漢方サプリ>
冠元顆粒、桂枝茯苓丸、温経湯、血府逐瘀湯、当帰芍薬散、婦宝当帰膠、弓帰調血飲第一加減、爽月宝、水快宝など
4)痰湿(たんしつ)タイプの不妊
肥満による不妊。
排卵しにくい婦人病、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など。
食べ過ぎ、運動不足などにより脾胃の機能が低下すると痰湿が発生します。
痰湿はネバネバします。
子宮や周囲の卵巣などの組織も塞ぐので気血の流れも悪くなり不妊症になります。
血と水は、血管の中にあれば血(けつ)。血管の外では津液(水)です。似たようなものですが、痰湿とは水分代謝の異常による「水の塊」のようなものです。
実はこの痰湿(たんしつ)もガンや卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣嚢腫などに淤血と並んで重要なファクターになります。邪気(じゃき)になります。
不内外因(ふないがいいん)とも言って、肥満にも痰湿は関係するし、PCOSの多嚢胞性卵巣症候群にも淤血と一緒に痰湿が絡んでいて、卵巣の中に小さな卵がいっぱい。という状態も痰湿になります。
排卵を目指すときには化痰、活血化淤で淤血と痰湿の両面を解消することがメインになります。
ニキビにも生理前のニキビなどは痰湿と考えますし、淤血が絡んでいる場合もあります。
<痰湿タイプの不妊の特徴>
肥満。
生理がなかなか来ない、稀発月経
おりもの(帯下)が多い
手足が重くなりやすい
浮腫みやすい
めまい
舌ベロはボテッとばん大、苔は白じ
<痰湿タイプの漢方薬、漢方サプリ>
防已黄耆湯、チャガ(シベリア霊芝)、三爽茶
痰湿タイプの不妊の漢方薬の相談例
○平成20年5月23日
こんにちは。漢方薬を服用してから約6週間たちました。
結果のご報告ですが、2週間程前から赤ニキビがあまりできなくなり、出来たとしても小さく治りやすくなりました。
友人からも肌が綺麗になったと言われました。
ビタミン剤の服用や外用薬をつけてもどうしてもできてしまいましたが、あまりの変わりようにただ驚いています。
本当にびっくりしてしまったのですが、おととい今年に入って始めて排卵がありました。
誘発剤でも排卵しなかったのに、今回は誘発剤も服用せず、漢方のみでした。
基礎体温も全体的に上がってきて、排卵後の体温の上がり方も今までより 早く上昇してます。
…
今年の平成20年4月11日からご相談されたお客様の経過が良いので、ご本人様の許可を得て紹介させて頂きました。
PCOSによる「無排卵」と「にきび」とのことで、漢方で両方に効き目があって良かったなあと思っております。
中医学的には、PCOSとニキビは、痰湿(たんしつ)という邪気(じゃき)が体や卵巣に存在していると考えていますので、去痰(きょたん)の漢方を使えば、デトックス効果があって、お肌がきれいになって、「排卵力」も良くなるのです。
Hさまは、初潮以来ずっと生理不順だったとのことですから、今後とも生理周期が安定していき、その結果、自然にご懐妊されたら嬉しいです。
<2008年5月29日 雨降りの我が家の庭 「あやめ」>
以下、山形県東根市神町の土屋薬局での実際の不妊症の漢方相談のご紹介です。
妊娠、出産おめでとうございます!
すべて前述の上記のタイプ別に漢方相談しています。
お客様に喜ばれる漢方相談していきたいです。
<2016年3月23日 土屋薬局店内>
今日は午前中に嬉しいお客さまのご来店がありました。
娘の出産のお礼にとのことでした。
自宅から神町郵便局に用を足すついでの土屋薬局へのご来店です。
とても可愛らしい赤ちゃんです。お客さま 「〇〇ちゃん、漢方の先生のお陰なんだよ。ありがとね、やっと先生にお会いできたね」
ご主人に似て目がくりくりしているそうです。主人も娘にめろめろだそうです。関東のご実家でも大喜びだそうです。
このお客さまと漢方相談していたときには、「便秘があれば開気丸」と決めていました。
当時、中医学、中国漢方の婦人科で柴松岩先生の考え方に凝っていました。
「二陽の病」で婦人科を考えていきます。
二陽(によう)とは大腸経と陽明胃経の2つです。
つまり、食欲とお通じのことで慢性的な便秘があれば、乾燥して熱がこもり、それが生じて不妊の原因になる。
という深淵な理論です。(私が説明すると簡単そうになりますが。。)
そこで開気丸でお通じが良くなってスッキリして、同時に婦宝当帰膠や冠元顆粒などもお勧めしていました。
基礎体温が綺麗に2層になって、その後に補腎精の漢方も追加させて頂きました
その後、トータル3~4ヶ月ぐらいで漢方で妊娠、出産という素晴らしい漢方体験でございました。
最近はあまり開気丸に手がなかなか届きにくいのですが、これを機に必要なお客さまには再度お勧めしていこうかなとも思います。
昨日の午前中にも赤ちゃん連れで喜んで来店されたお客様がいらっしゃいましたし、商売抜きで嬉しい話です。
うちのような小さな薬局はなにかと暇なときが多いですから、なにかの途中に思い出して来店してもらえれば幸せです。
(お客さまには了解をもらったうえでコラムを書いています。赤ちゃんもニコニコ、お母さんとなったお客さまもニコニコでした。こちらもニコニコでした)