『土屋薬局 中国漢方通信 メールマガジン vol.21』
〜★『元気な夏を過ごす“夏バテ”予防』の巻★ 気陰両虚と冷房病〜
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●● 1.編集長コラム ようこそ「ブナを追う旅」へ
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昨日、嬉しいメールがありました。
山形新聞で格調高いコラムで私が愛読していた、
「ブナを追う旅」の永幡嘉之さんからメールを頂いたのです。
「ココログ版土屋薬局 中国漢方通信」での「ブナを追う旅」
記事の紹介ありがとうございました…
という内容でしたが、嬉しくてたまりませんでした。
永幡さんは今後とも、山形新聞で山野草、昆虫なども含めた
記事を書かれていくそうで、
今後とも応援していきたいと思っています。
私自身も、奥入瀬のブナの原始林を早朝の人気の
いないときに歩いていたときに、
自分がやわらかい木漏れ日ややさしい空気の中に
包まれていたことを実感しましたので、
みなさまも機会がありましたら、
お近くのブナの森へお出掛けになりますと、
きっと充実感を味わえると思います。
https://tutiya.cocolog-nifty.com/kanpotusin/2005/06/post_8e16_1.html
「奥入瀬(ブナの朽木)」
https://tutiya.cocolog-nifty.com/kanpotusin/2005/06/post_0bfb_8.html
「十和田湖から奥入瀬へ」
https://tutiya.cocolog-nifty.com/kanpotusin/2005/06/post_ab05_10.html
「ブナの新緑」
https://tutiya.cocolog-nifty.com/kanpotusin/2005/06/post_e1ad_3.html
「八甲田のブナ林」
ブナシリーズを紹介させて頂きまして、
今回の編集長コラムを終わります。
これからは、海や山に行くステキな季節ですね!
(編集長 土屋幸太郎)
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● 2.〜〜なっちゃんのつぶやき〜 『夏休みの思い出』の巻
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なっちゃんのつぶやき
夏休みも間近となりました。
皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。
今回は、『夏休みの思い出』の巻
夏休みといえば、皆さんは何を連想しますか?
私は、やっぱり多量の宿題、なかでも、自由研究_(._.)_
どこかに遊びに行った思い出より何より、この自由研究を想い出すのです。
小学4年か5年(記憶が定かではありませんが)、
キュウリの自由研究をしました。
夏休み当日から、毎日毎日、同じキュウリをメジャーで測り、記録し、折り紙で、
その寸法通りに切り抜き、大判用紙に貼り付けていったのです。
当時、我が家では、家庭菜園でトマト、キュウリ、ナスを作っていました。
なぜ、トマトやナスでなく、キュウリを選んだのかは、不明です。
たったそれだけのことなのですが、毎日、測ることが苦痛で、
母に叱られ叱られ、最後には泣き泣き、折り紙を切り抜いていた記憶があります。
その結果、生徒全員の前で発表!!ジャンジャカジャ−ン♪
泣く泣く研究?!した甲斐がありました。
そんな私の思い出があるものですから、子供達にも何か、
後々記憶に残るようなものをと、毎年、提案しては却下され、
簡単にできることを、
どこかから聞いてきて、済ませていたようです。
我が息子、娘に思い出は?と聞いたら、何と答えるのでしょう??
どこか特別遊びに連れて行ったこともないし・・・・。
エッ!今から行けば?
「一人で行ってきて」と言われるでしょう。
母としては、出来れば、どんな些細なことでもいいから、
思い出の中に私の存在があれば、幸せかな・・・・。
私の思い出には、母に叱られて恐くて・・・。
しっかり残っているでしょう?????
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●● 3.「ハッチ日記 5」 にゃんにゃんーーー!
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ハッチ日記 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ぼーとカレンダーを見ていたある夜、
もう1年の半分が過ぎていたことに気が付きました。
月日が過ぎるのは早いものです。。。
ハッチが 覚えたての
♪ おしょうがつ の唄をうたうのを聞きながら、
まだまだ先の唄なのになぁ〜
なんて思っていたけど、案外、あっっっっとゆう間かもしれませんねー。
++++++++++
ハッチ。とうとうこんな事を言いました。
(塀の上にいた猫に向かって)
「にゃんにゃんーーー! おちゃ のんだよーーー!(叫)」
おおぉ〜!!!
ちゃんと文章になっている!
すごーい!
と、またまた感動してしまいました。
でも、話しかけられた猫ちゃんは無反応。。。
(当然ですが。。。)
せめて、「にゃ〜」とか言ってくれたらなー。
なんて思った、2歳2ヶ月10日の出来事でした。
++++++++++
最近のハッチは「どーもっ」「いーえっ」がお気に入り。
私がハッチに「ありがとう」と言うと、
笑顔で「どーもっ」や「いーえっ」と返してくる。
しかも、膝をちょっと曲げたポーズで。(本人はお辞儀のつもり)
先日、病院に行った時のこと。
診察が終わり先生に
私が 「ありがとうございました」と言ったところ、
ハッチが笑顔で 「いーえっ」 と!!
えっ?!
と驚いたのは、もちろん先生の方。
私は笑いをこらえて「すみません。。。」と言うのが精一杯。
ハッチーー。
それは先生の台詞。
あなたが診察してもらったのだから、
「ありがとうございました」と言うんだよ。
でも、先生も笑っていたことだし、今回は まっいいかぁー。
次回は「ありがとうございました」と言えるといいねー。
思い出すとやっぱり笑ってしまう、ハッチママでした☆
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●● 4.『とってもためになる!中国漢方セミナー21』
★『元気な夏を過ごす“夏バテ”予防』の巻★
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中国漢方セミナー NO21
『元気な夏を過ごす“夏バテ”予防』の巻
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暑い季節になると、食欲不振やむくみ、だるさなどに悩まされる人が
多いのではないでしょうか?
体調だけでなく、紫外線による肌荒れなど美容にもダメージの多い夏は、
一年の中でも健康管理が大切な季節です。
中医学でしっかり養生しましょう。
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☆夏は「暑邪(しょじゃ)と湿邪(しつじゃ)と寒邪(かんじゃ)」で、
最も体力を消耗しやすい季節
季節の変化に応じて体のリズムを調和させることが、
中医学(中国漢方)の養生法の基本ですが、
一年の中でも最も体力を消耗して体調を崩しやすい夏は、
日頃の摂生が大切になる季節です。
他の季節と同じように生活していても、夏場の方が疲れやすいのは、
夏特有の暑邪(暑さ)と湿邪(湿度)が原因です。
また、近年の冷房設備などの住環境の変化によって、
本来暑い夏には関係なかったはずの寒邪(寒さ)にも
注意が必要になってきました。
冷房設備によって過ごしやすくなったのは確かですが、便利になった反面、
必要以上に体を冷やしすぎたりして、健康に悪い影響を与え、
現代病ともいえる「冷房病」を引き起こしています。
また、夏バテによる体力の消耗や体調不良は、涼しくなった秋頃まで続いたり、
夏の疲れがさまざまな症状で現れることも多いので、
しっかり予防することが大切です。
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☆体質で変わる二つのタイプ
「気陰両虚(きいんりょうきょ)」と「冷房病」
夏バテも体質によって、大きく二つのタイプに分かれますから、
自分がどのタイプか把握することが大切です。
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◆気陰両虚タイプ
○原因と対策
もともと「脾(ひ)」(胃腸などの消火器系)が弱く、
体力がない虚弱体質タイプに多いのが特徴です。
体力がない人ほど汗を多くかきやすく、体に必要な水分が排出され、
同時にエネルギーも消耗することになります。
俗に言う夏負け、夏枯れタイプです。
○症状
多量の発汗、疲労倦怠感、無気力感、食欲不振、口が渇く、息切れ、
尿の量が少ないなど。
また、体内の水分が減少するため、脱水状態になりやすく、
その結果血液が濃くなってドロドロの状態になるため、血栓ができやすく、
狭心症や心筋梗塞などの原因になることもあります。
○処方
このタイプの人は、汗によって失われた水分と「気」を補うことがポイントです。
体液を増やす「麦門冬(ばくもんどう)をはじめ、毛穴を引きしめて、
汗と「気」がもれるのを防ぐ収斂作用のある五味子、
「気」を補う人参が配合された「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」
がいいでしょう。
また胃腸が弱く、特に倦怠感や食欲不振などの症状がある人は、
胃腸の働きを補う「補中益気丸(ほちゅうえっきがん)」を併用すると
いいでしょう。
https://tutiya.la.coocan.jp/kanpotusin15.htm
「夏を乗り切る血液サラサラ健康法」
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◆冷房病タイプ
○原因と体質
冷たいものを摂り過ぎたり、長時間冷房の冷気にさらしたりして、
体を冷やすことが原因です。
日本の夏は高温多湿が特徴ですが、
体が冷えると皮膚の毛穴が閉じて発汗しにくく、
気陰両虚タイプとは逆に、体内に余分な水分(湿)がたまりやすくなります。
その結果、湿に弱い「脾(ひ)胃腸」の機能を低下させ、
体調を崩すことになります。
○症状
下痢、下腹部や手足の冷え、倦怠感、夏風邪、水太り、むくみなど。
○処方
このタイプの人は、体内にたまった余分な水分を取り除く働きのある
「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」が一般的。
https://tutiya.la.coocan.jp/kanpotusin31.htm
「梅雨時の養生法」
また、食欲不振などの症状を伴う人には、
胃腸を丈夫にする「星火健胃顆粒(せいかけんいかりゅう)」がいいでしょう。
https://tutiya.la.coocan.jp/kanpotusin39.htm
「過敏性腸症候群の漢方薬」
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☆「食事・睡眠・運動」で、夏の暑さに負けない養生法を
夏バテによるさまざまな症状も、ふだんの生活で軽減したり、
予防することができます。
元気に楽しい夏を過ごす為にも、生活習慣の改善をしたいものです。
まず、体力を消耗しやすい夏は特に、充分な睡眠が必要です。
睡眠不足が続くと、昼間に消耗したエネルギーを回復することができなくなり、
夏バテの症状を悪化させる結果になります。
また、暑さを嫌って一日中冷房のきいた部屋にいると、体を冷やすだけでなく、
水分代謝が低下しますから、体力を消耗しない程度に、ウォーキングや散歩など、
適度な運動をするように心がけましょう。
ただし、帽子をかぶるなど、紫外線対策も万全に。
レストランや電車、オフィスなど、
冷房が強すぎても自分で温度の調整ができない場所では、
上着やひざかけ、スカーフなどを持参して、
なるべく体を冷やさないようにすることが大切です。
食事で気をつけたいのが、冷たい食べ物の摂り過ぎ。
ビールや清涼飲料水、刺身や生野菜といった食べ物の摂り過ぎは、
体を必要以上に冷やして、お腹を壊したり、下痢や夏風邪の原因になります。
暑い⇒冷たい物の摂り過ぎ・冷房⇒水分代謝・体の冷え
⇒新陳代謝と消化機能低下⇒栄養不足・体力消耗⇒夏バテ
といった、悪循環を断ち切ることが大切です。
寒い場所にいる時は、なるべく温かい飲み物をとるようにしましょう。
ティータイムには、消化の働きをよくする「晶三仙(しょうさんせん)」、
気や体液を補う「香西洋参(しゃんせいようじん)」、
ハトムギ茶がおすすめです。
むくみなど水分代謝の悪い人は、利尿効果のあるトマトやキュウリ、
スイカなどの夏野菜が最適です。
食欲不振には、食欲増進や代謝を高めるショウガやネギ類などの薬味を
上手に取り入れるようにしましょう。
https://tutiya.la.coocan.jp/kanpotusin5.htm
「夏バテ、夏の疲れを解消しましょう!」
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『植物生薬』 【麦門冬(ばくもんどう)】のお話
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中医学の原本ともいえる「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」にも
掲載されている「麦門冬」は、
日本にも古くから生息する馴染み深い植物生薬です。
中医学では、乾燥した体を潤して「気(き)」を補う生薬として、
空咳や声がれ、夏バテの諸症状、口の渇きなどに用いられています。
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☆蛇の髭と呼ばれる「麦門冬」、オモチャにも使われて種子
6月から7月にかけて、穂状の小さな薄い紫色の花をつける麦門冬。
細長い緑の葉が密集しているのが特徴ですが、この葉の形状から
日本では、蛇の髭(ジャノヒゲ)と呼ばれています。
麦門冬は、緑の少ない冬の時期でも青々と茂っていることから、
中国では、「麦のような葉を持ち、冬でも長生する植物」として、
麦門冬と命名されたと言われています。
麦門冬は、地下に細長い根を出して繁殖する常緑の多年草ですが、
この根の部分のところどころに、
まるで、蛇が卵を飲み込んだような紡錘形の肥大した部分があります。
生薬として用いられるのは、この栄養分を蓄えた貯蔵根で、
7月から8月頃に根を掘り出して、乾燥させたものが使われます。
また、コバルトブルーの美しい実をつけますが、
これは熟す過程で果皮が脱落し、
種子が露出したまま成熟したものです。
この熟した種子は弾力性に富み、庭石など硬い所に落とすと、
ゴムマリのように良く弾むことから、
昔は子どもたちのオモチャに使われていました。
日本にも自生している麦門冬は、
以前は河内長野周辺で薬用として栽培されていたようですが、
現在の主な産地は中国で、川麦冬(四川省産)や
抗麦冬(浙江省産)といった名称で日本にも輸入されています。
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☆長寿を保つ元気の源、津液と陰を補う生薬
中医学では、健康の源は「気(き)・血(けつ)・水(すい)」の
調和にあると考えられています。
「気」は、体のさまざまな機能を働かせるエネルギーで、
「血」は、全身の組織に栄養を運ぶ血液、
そして「水」は、すべての臓器や組織、器官に潤いを与える体液を指します。
体液の中でも、血液中の液体部分や胃液、腸液、組織液など
栄養分が含まれた体液を「津液(しんえき)」と呼びます。
この「気・血・水」のバランスが、
気候の変化や食生活の不摂生などで崩れると
病気になるというのが、中医学の考え方です。
麦門冬は、健康に欠かせない栄養分である津液と、
体の各機能を動かす気を補う生薬として知られています。
健康で生き生きとした状態を「活力がみなぎる」と表現しますが、
この「みなぎる」→「漲る(水+張)」という感じが表しているように、
「水分が満ち足りている、わきおこる」意味から成り立っています。
体内の水分が暑さや乾燥などで減少すると、脱水・脱力状態になり、
さまざまな症状が現れます。
肌の潤いがなくなって肌がかさついたり、
血液が濃くなって血栓ができやすくなったり、
肺や心臓、胃腸などの機能が低下して、食欲不振や消化不良、
空咳、息切れなどを起こしたりします。
例えば、麦門冬が配合された代表的な中成薬に、夏バテなどに使われる
「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」がありますが、
これは暑さによって失われた津液と気を補い、
潤いと活力を取り戻す生薬として処方されています。
「麦味参顆粒」は、中国では「生脈散(しょうみゃくさん)」と呼ばれ、
「心肺保養」つまり、心臓と肺の機能を高める生薬として知られてきました。
不整脈や喘息、動悸、息切れなど心肺機能が弱い人に効果的と言われ、
毛沢東の危篤時にも用いられたと言われています。
https://tutiya.la.coocan.jp/kanpotusin15.htm
「夏を乗り切る血液サラサラ健康法」
https://tutiya.la.coocan.jp/kanpotusin5.htm
「夏バテ、夏の疲れを解消しましょう!」
他に麦門冬が配合された中成薬には、のどの乾きや疲労倦怠感、
夜間多尿などに用いられる「八仙丸(はっせんがん)」、
動悸や息切れ、不眠や不安感などに処方される
「潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)」などがあります。
※中国漢方には症状によって、この他にも様々な処薬があります。
詳しくは、当店へご相談下さい。
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