お肌のトラブル解消!漢方相談室

アトピー、シミ、ニキビ、にきび、湿疹の漢方、漢方薬

山形県東根市神町中央通り 鞄y屋薬局 薬剤師・国際中医専門員A級 土屋幸太郎


“土屋薬局 中国漢方通信”では、
皮膚病や お肌の美容に関して、
全国の皆様から 様々な健康相談が寄せられています。

今回は、投稿された相談に対する回答を紹介します。





最近、シミが増えて気になります


最近、シミが増えて気になっています。

もともと 色白で出来やすいのかもしれませんが、
頬のまわり、こめかみなど、顔の端?(髪の生え際に近いところ)にできます。

まぁ、顔は紫外線の影響かもしれませんが、
体の紫外線に当たらないところにも出来るので、気になっています。

よく、代謝が悪かったり、内臓が悪いと シミが出来やすいといいますが、どうなのでしょうか?





回答:「皮膚は内臓の鏡」です。ガラスを磨くように体の中から美しさを!


シミが出来るのは、皮膚の生まれ変わりの速度と 関係しています。
代謝が悪くて、新しい皮膚が作られる速度が遅いと、シミが出来やすいのです。


漢方的には、気血(きけつ)の不足が多いようです。

婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)は、気血(きけつ)を補うのに とても良い漢方薬です。

女性は、生涯の間に “生理・妊娠・出産・授乳”と血液を消耗しますので、
慢性的に 血(けつ)の不足となりやすいのです。

血(けつ)は、私たちの体に、“栄養と潤い”を与えています。

ですから、血(けつ)の不足―血虚(けっきょ)では、
“お肌がカサカサと乾燥したり、 化粧のりが悪い、顔色が悪い、髪の毛が抜ける、白髪、爪が割れる、シミ、シワ”などの お肌のトラブルが起こりやすくなります。


「女性は 血(けつ)をもって、本となす」という 中国漢方の鉄則があります。

婦宝当帰膠は、血液を養い、血行を改善して、
女性の肌を 体の内面から 美しく磨いていきます。


また、血液ドロドロ・ネバネバによる血行不良―淤血(おけつ)でも シミが出来ます。

この場合は、冠元顆粒(かんげんかりゅう)などの、血液をサラサラに浄化する漢方薬を使います。

私たちは、血液からの酸素と栄養により 命を養っています。

ところが、日頃の生活習慣の乱れ“ストレス、過労、睡眠不足、朝食抜き、食事の不摂生、夜遅い食事、運動不足、過度の飲酒、喫煙” 
また、体の老化により、血液は ドロドロ・ネバネバに汚れ、血行不良が生じます。


淤血(おけつ)は、“高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満”などの 「死の四重奏」の原因になるばかりでなく、お肌にも 血液の酸素と栄養が行き届かないので、お肌が くすんで汚くなっていきます。

よく タバコを吸う女性のお肌は、汚いですし、顔色が悪いと言われますね。

中国漢方では 喫煙によって、淤血(おけつ)が生じているからだと認識します。

血液をサラサラにして、きれいな血液が 体全身を巡れば、
お肌の状態が改善され、シミが解消していきます。


さらに、シミは 「肝斑(かんはん)」と書くように、五臓の 「肝臓」とも深い関係にあります。

漢方的には、肝(かん)は 血(けつ)を貯蔵し、体全身の気の流れを調節しています。

ストレスなどは 肝(かん)に影響を与えて、気の流れを悪くし、シミを増やしてしまいます。

このような場合は、星火逍遥丸(せいかしょうようがん)を使います。


過労やストレス過剰な方、また更年期障害などに悩んでいる方のシミは、
気の流れが悪い―気滞(きたい)、気鬱(きうつ)が原因となります。

星火逍遥丸で体全身の気の巡りを良くしていけば、
お肌がきれいになると同時に、心の悩みも飛んでいきます。


「皮膚は内臓の鏡」と言うように、内臓と深い関係があるのです。

皮膚をきれいにしようと思ったら、外からのお手入れだけでなく、
体の中から調整する事も大切です。

ガラスをみがく時は、中と外、両方みがく必要がありますね。

皮膚も同じです。





息子のアトピーについて


10歳の息子のアトピーについて 教えてください。

幼い時から アトピー体質で、肘や膝に湿疹があったのですが、
ひどいときには ステロイドを 1回塗れば、何とか治まっていました。

ところが今は、胸から太ももの付け根にかけて 湿疹が広がり、痒みも相当強いようで、
かきむしる為、赤く、ひどい状態になっています。

皮膚科に行っても ステロイドを処方されるだけですから、
根本的な 体質の改善によって 治してあげたいので、
どのようにすればよいのか お教えください。

なお、息子はやや太り気味で、お腹のとおりがよい子です。





回答:

胃腸が弱いと老廃物が溜まり、免疫力や抵抗力が低下し、アトピーが悪化します



最近はアトピーのお子さんが大分多く、このような相談をよく受けます。

アトピーは 免疫とも密接な関係があり、やはり体質的な改善が重要になってきます。

実際に 皮膚の状態を診たり、詳しい状況を お伺いしないと 的確な判断は しにくいのですが、
ジクジクした状態なら 潟火利湿顆粒や黄連解毒湯(おうれんげどくとう)などが よく使用されます。


(漢方コラム「夏に多い湿疹」 「夏に多い湿疹2」を参考にしてくださいね。(^^))


根本的な治療は、体質改善が主な治療方法となります。

太り気味で、お腹の通りがよいとのことですが、これは下痢しやすいということでしょうか?


太っている人は 胃腸が丈夫だと思っている人が多いようですが、
じつは 胃腸が弱っていて 老廃物が排泄できずに、太っていることもあります。

胃腸が弱いと、基本的に 必要な栄養物質の吸収がうまくいかず、
免疫力や抵抗力が 低下することもあります。

胃腸が弱ければ、アトピーの体質改善になりませんので、
胃腸強化法としては、星火健胃錠(せいかけんいじょう)や
補中益気丸(ほちゅうえっきがん)を お勧めします。


人間の体を 木にたとえますと、“胃腸(消化器官)”は 「畑」に相当します。

リンゴの木や、サクランボの木が 立派に育つには、「畑」が若々しく、
栄養が豊富でなければいけません。

しかし、どんな立派な肥料を与えても、「畑」が腐って しかも「根ぐされ」を起こしていたら
どうでしょうか?

せっかくの栄養が 無駄になってしまいますね。

あなたのお子さんも、同じことです。

いくら病院で 最新の良いお薬を処方されたとしても、
がんばってアレルギーに気を使い おいしい料理をつくっても、
「畑」が弱って 「根ぐされ」を起こしている リンゴの木やサクランボの木と同じように、
せっかくの良いお薬や 栄養が吸収されませんから、体全身が弱っていってしまいます。

ですから 可愛い我が子を丈夫にするには、胃腸を丈夫にする必要があります。

半年間以上は 根気よく 漢方薬を服用を続けさせるとよいでしょう。


漢方薬で体質を改善するには、根気が必要です。

胃腸が丈夫になれば、体全身も元気になり、病気に負けない 「基礎体力」がついていきます。

「基礎体力」とは、「免疫力」と言ってもよいでしょう。

アトピーが改善していくともに、風邪を引きにくくなったり、
1年中 抗生物質を服用している 虚弱な体が 見違えるようになっていきます。

お子さんには、好き嫌いはありませんか?

子供は ジュースやアイスクリームが好きですが、
これらの甘いものは アトピーにはよくありません。

「甘いもの」は、体の中に 「湿」を助長させ、やがては 「湿熱(しつねつ)」となり、
アトピーを始めとする 皮膚病の治りを妨げます。

ハンバーグなどの 油っぽいファーストフードも考え物です。

お子さんのことですから、なかなか難しいかとは思いますが、
できるだけ 日本の伝統的な食べもの(和食)の方が アトピーには良いようです。

日本人の体には、「和食」が合っているのです。

ステロイドや抗アレルギー剤などの 「対症療法」と
漢方薬による 「根本療法」を うまく併用することが、アトピー治療のポイントになります。


肥満、痩せ、ダイエットの悩みは「脾」の改善からアトピー性皮膚炎改善のヒントにも」
も参考にしてください。





シミ、シワなどお肌の老化、ニキビ、吹き出物、アトピーなど気になる悩みは多いようです。

土屋薬局では、北京中医医院皮膚科外来での研修など
研鑽を積んでいます。

どうぞお気軽にご相談ください。



お肌のトラブル解消!

中国漢方は、体の内面から、皮膚病の原因を考えます。

「皮膚は、内臓の鏡」です。

漢方相談は、
漢方相談室のフォームファックス(0237−49−1651)
お電話(0237−47−0033、0237−48−2550)で。



お肌に強い味方! 山形の土屋薬局

サクランボで有名な東根市で、営業していますので、
畑(胃腸)を丈夫にする漢方相談は 得意です。