みんな卵のことばかり

体外受精の漢方サポート

2025年1月6日

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、新年最初の漢方相談会は1月4日から始まりました。この日は、ご主人様と一緒にご来店されたお客様がいらっしゃいました。現在、体外受精へのステップアップを検討されていますが、「経血量が多いこと」が大きな悩みとのことでした。

婦人科での検査では異常は見つかっていないそうですが、私は「子宮鏡検査」の重要性についてお話ししました。この検査では、子宮内膜ポリープや子宮内膜炎が見つかることがあり、それらが妊活に影響を及ぼす可能性があります。もし問題が見つかった場合は、抗生剤による治療が必要となるケースもあるため、移植前に一度検討していただくことをお勧めしています。

また、ご主人様には妊活において奥様を支える「主人力」の重要性をお伝えしました。たとえば、夫婦で一緒に不妊治療の病院へ通うことは非常に意義深いものです。一緒に車や電車、飛行機で通院し、待合室で過ごしたり、診察室に呼ばれる瞬間の緊張感を共有することは、夫婦二人三脚の妊活を後押しします。

一方で、不妊治療では「卵」に関する話題が中心になりがちです。採卵やホルモン値(AMHやFSH)、胚盤胞の数や凍結保存の状況など、「卵」に焦点が当たることが多いのが現状です。

昨年、YouTubeライブでご一緒した産婦人科医のかんな先生もおっしゃっていました。

「生殖医療の先生たちは本当に一生懸命だけれど、どうしても卵のことばかりに目が向いてしまう。もっと生活習慣や養生にも目を向けていくべきだ」という貴重なご意見をいただきました。

今年、令和7年度は「生活養生」を大切にし、日々の積み重ねから妊活をサポートしていきたいと思っています。

さて、経血量が多いことでお悩みの場合、まずは「睡眠の質と時間」を確認することが重要です。このお客様の場合、夜の就寝時間が午後11時半から深夜0時頃と遅くなりがちであることが分かりました。

「卵は夜に育つ」と言われており、妊活においては、午後11時前に就寝することが理想的です。そのため、まずは睡眠習慣を見直していただくことをお勧めしました。十分な睡眠が確保できれば、経血量にも良い変化が期待できるでしょう。

皆様はいかがでしょうか?この新年を機に、生活習慣を見直し、より健康的なリズムを整えていきませんか?

本年も皆様の妊活を心より応援しております。どうぞよろしくお願いいたします。

薬剤師・認定不妊カウンセラー
土屋幸太郎


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