西洋医学の専門知識も備えた不妊カウンセラーが、お一人おひとりの体質や状況に合わせて丁寧にカウンセリングいたします。妊娠出産に向けて、まず大切なのは月経の調整。
3ヶ月を1クールとして対策を考え、焦らずじっくり、根気よく、妊娠しやすい身体づくりに取り組んでいきます。
下図のように不妊の原因はさまざまです。
男性不妊につきましては、男性ならではの視点でご相談にあたっております。何でも気兼ねなくおたずねください。
子どもを授かりたくてもなかなか叶わない─そんな気持ちが長引くにつれて、心身には大きな影響が表れます。もともとストレスを感じやすい方の場合も同じです。
ストレスなどによる情緒失調は、自律神経系の働きを含む「肝」を乱し、気血の流れも鬱滞しがちになるのです。また、原因不明の不妊・機能性不妊症・高プロラクチン血症などの方にも肝鬱タイプがよくみられます。
周囲からのプレッシャー、仕事と通院の両立、パートナーとの意見の相違など、ご自身以外の状況においても不妊にまつわるお悩みは多岐にわたります。時間の経過とともに肉体的・精神的・経済的な負担が大きくなる可能性も考えて、まずは日々のストレスケアを習慣づけることが大切です。
肝腎不足とは、自律神経系のほか血を蓄える働きのある「肝」と、生殖機能・ホルモン・免疫などに関わる「腎」の衰えが目立っている状態で、加齢や体質、夜型の生活などに影響されます。
このタイプで重要なのは、腎精と肝血を補うこと。毎月の月経で「血」を失い続けている女性にとって、「血の不足」を補うことは基本中の基本です。「精子・卵子・卵巣・子宮内膜の状態などに関わる「腎」の強化も必要です。
「血」と「腎」は陰陽の「陰」に分類されます。陰は潤いを表し、加齢とともに失いやすいものでもあります。陰の不足を補うことは、おりものの量や質の改善、子宮・卵巣の滋養にもつながり、ほてり・のぼせ・乾燥肌など、陰の不足で起こるお悩みに対しての対策やエイジングケアにもなります。
瘀血とは、血の流れが滞ることで全身に栄養が行き渡らなくなった状態で、痛みとなって身体に表れるのが大きな特徴です。
妊娠を希望する女性にとって、一番わかりやすい瘀血の目安は「月経痛がある」「経血に塊がある」ことです。
このタイプの方は骨盤内の血行不良を改善することが重要なポイントになります。また、子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜症・卵巣嚢腫・チョコレート嚢胞などの疾患をお持ちの方は、瘀血度が高いといえます。この場合は、より積極的に血流改善に取り組まれることをおすすめします。
瘀血の原因は、体質や生活状況、ストレスなど、多岐にわたります。じっくりお話を聞かせていただいたうえで、その方に合った改善方法を検討し、妊娠しやすい身体づくりを目指します。
食べ過ぎ、運動不足などにより脾胃の機能が低下すると痰湿が発生します。痰湿とは水分代謝の異常による「水の塊」のようなものです。痰湿には粘る性質があり、スムーズな気血の流れを阻害します。その結果、子宮や周囲の卵巣などの働きが阻害され、不妊の原因につながります。
痰湿は瘀血と同様に、卵巣嚢腫・子宮筋腫・子宮腺筋症・卵巣嚢腫などの重要な要因になり得ます。痰湿の傾向が見られたら、長期化しないように対処することが大切です。
このタイプの方は、排卵が上手くいかないときに瘀血と痰湿の両面を解消することをメインに漢方薬を選ぶと、良い効果が得られることが多いように感じます。全身が整うことで、むくみやだるさなど、体調不良の改善も期待できます。