ヘバーデン結節の漢方相談の話です
ヘバーデン結節にお悩みだった50代の女性のお客様がいらっしゃいました。お魚屋さんで働いており、仕事で水を扱う機会が多い方でした。
相談内容
ヘバーデン結節になってから3~4年が経過しており、リウマチの検査はすべて問題がないと確認済みでした。症状としては、両方の指の第一関節が腫れており、特に寒い季節になると症状が悪化しやすいと感じていらっしゃいました。
物をつかむ際に痛みを感じることがあり、朝には手が思うように動かずつらいと話していました。また、レントゲンでは異常が見られなかったものの、日常生活に支障が出ていました。
体調のその他の特徴
- 食欲やお通じは良好。
- 足腰に問題はなく、冷えもあまり感じないとのこと。
ヘバーデン結節とは
ヘバーデン結節は、40代以降の女性に多く見られる疾患です。症状としては、指の第一関節(DIP関節)が赤く腫れたり、曲がったりすることがあります。場合によっては、母指にも見られることがある疾患です。
- 指の動きが悪くなる。
- 痛みにより握力が低下する。
- 場合によっては水ぶくれのような状態(ミューカスシスト)が発生する。
原因と病態
明確な原因は不明ですが、第一関節に発生する変形性関節症の一種と考えられています。
漢方治療の経過
最初の漢方相談
お客様には、5つの生薬を含む漢方薬と水蛭製剤を提案しました。
数カ月後の経過
- 痛みが和らぎ、物を持つことができるようになりました。
- 特に仕事中の不便さが軽減し、サクランボの収穫作業にも問題なく取り組めたとのことです。
- 指の腫れはまだ残っているものの、以前のように痛みで困ることはなくなりました。
さらにその後の経過
- 指の動きが改善し、腫れがありながらも曲げられるように。
- 痛みがなく、日常生活に支障がなくなりました。
- 漢方薬の服用回数を1日3回から2回に減らし、症状の安定を維持しています。
最後に
ヘバーデン結節の症状に悩む方は少なくありませんが、漢方治療を継続することで改善が期待できます。日々の生活が楽になり、お客様にも笑顔が戻ったことは私たちにとっても嬉しい出来事でした。
おこまりのかた、土屋薬局までご相談お寄せ下さい。