風邪の漢方養生法。赤い風邪と青い風邪

風邪の漢方対策

2025年2月19日

おはようございます。土屋です。東京日本橋での中医学塾の同窓会に参加した後、疲れがでたせいか昨日の火曜日は風邪をひいてしまって、午前11時頃の出勤となりました。きっと3歳の息子をおんぶして長い事歩いたこと。東京駅の人混みにも疲れたことなど、また寒波の影響もあったことと思います。

そこで今朝、風邪をひいていたので昨日は午後7時半に寝床に入ったのですが、夢をみました。父親の夢です。7年前に亡くなった父親がまた夢に登場しました。妻と薬剤師会の先生が買い物に行って、なかなか買い物に行ったきり戻ってこなくて、伊香保温泉にあるような石畳の階段に座っていた私のところに、父親が現れました。横に座っていました。なにを会話したかは忘れましたが、いまだに父親が夢に出るんだなと思いました。相当ひどい風邪だったのかもしれません。夢現(ゆめうつつ)ですね。

さて、そのようなわけで今回は、2004年のブログ記事の「風邪の漢方養生法」を紹介させていただきます。

風邪(カゼ)の漢方養生法

こんばんわ。土屋です。昨日、台風23号が過ぎ去った日に無事に仙台での漢方講演会が終わりました。台風が直撃したら、講演会どころではなくなると心配したものの、多少の雨と強風はあったものの無事に開催されました。台風の影響で70名様のキャンセルはありましたが、合計532名もの来場者があり、熱気ムンムンの楽しい講演会となりました。

仙台電力ホールという街中のあるビルの7階が会場でした。
講師は、日本中医薬研究会が誇る名誉顧問であり、東京薬科大学講師の猪越恭也先生と国民的アイドルのアグネス・チャンさんです。一昨日の前夜には、猪越先生をお招きしての前夜祭で中華料理屋さんで懇親会を開き、翌朝は電力ホールに朝8時に集合です。

開場は午前12時半で、講演会は13時からですが、その間の準備で私たちスタッフは大忙しです。さて、当日の私の分担の仕事は、電力ホール1階での「7階までのエレベータ」までの案内役です。当日お見えしたお客様たちの中には、私を見かけた人もいるかもしれません。

「開場に向かう猪越先生を激写するの巻」

ちょうどお昼時のお客様エレベーターへの誘導係でしたので、オフィスの人たちのお昼休みにも重なり、人の多さに久しぶりに人込みに遭遇する私は少しフラフラしました。(笑)

さて、講演会の内容の一部を紹介しましょう。
今回は、猪越恭也先生の特別講演の巻です。
その中でも、私に印象に残った話として、「漢方の風邪の治し方」をみなさまに紹介させて頂きます。

風邪(カゼ)の漢方養生法

「漢方と食で丈夫で長生き」 

家庭中国漢方普及会 東京薬科大学講師 猪越恭也先生

現在の医療はとても発達していますが、抗生剤の乱用によるMRSAなどの耐性菌など、薬剤の過剰投与による問題もあります。そこで漢方薬による無理のない「風邪の治し方」が見直されてきています。漢方薬では、風邪には「葛根湯」がとても有名です。

葛根湯は、寒いカゼに使われます。ゾクゾクして、布団に入りたくなります。体を温めて、汗をかいて治すのが一番です。熱が出たとしても、1~2日目と時間が経過してから発熱するのが通常です。
日本では、葛根湯がよく使われますが、すべてのカゼに葛根湯でいいのでしょうか?

いや、違います。

のどが痛かったり、腫れたりする、また熱が急に出てくるカゼには葛根湯では無効になります。体を温めることは、逆にカゼの治し方の治療の妨げになってしまうからです。炎症を抑える漢方薬が必要になります。葛根湯が発明されてからの1500年後、つまり今から300年ほど前に開発された漢方薬があります。

日本では天津感冒片(涼解楽)として発売されていますが、銀翹散(ぎんぎょうさん)が代表する処方です。
「あ、のどが痛いな」「熱が急に出た」という熱のあるカゼには、天津感冒片を服用すればきれいに治ります。板藍根(ばんらんこん)という生薬も抗ウイルス作用があり、のどカゼの炎症に効き目がります。(日本では、板藍茶として発売されています)

このように、ゾクゾクする寒いカゼ―「青いカゼ」には、体を温める作用のある葛根湯を。咽喉が痛い熱があるカゼ―「赤いカゼ」には、炎症を抑え、のどの痛みや熱を和らげる天津感冒片を。上記のように使い分けていけば、抗生物質に頼らなくても風邪がきれいに治りますし、いざ抗生物質が必要なときに、初めて抗生物質がよく効くはずです。なお付け加えますと、葛根湯で汗が出すぎる人で、寝巻きを何枚も交換しなければならない場合には、桂枝湯のほうが効果的です。

「ひき始めの30分間」が勝負ですから、風邪をひいたなあと思ったらすぐに「赤い風邪」「青い風邪」を判断して風邪の予防をしていきましょう。などと、猪越先生は、実に持ち時間1時間のうちの30分間を費やして、風邪の治し方を講演されました。私にとりましても、復習にもなりましたし、もっと店頭でお客様に中国漢方の知恵を知って頂きたいと思いました。

くしくも、今日は山形市から「娘の漢方を、、」とのことで、ご夫妻が来店されました。アメリカに住んでいて、当ホームページの「土屋薬局 中国漢方通信」の「カゼ、早く治そう!」をご覧になって、「赤い風邪」と「青い風邪」を治したいとのことで、天津感冒片、葛根湯をご購入されました。


また、有難いことに普段からの「風邪の予防」をしたいとのことで、衛益顆粒も一緒に購入されました。今度、アメリカに持っていくそうです。アメリカでも、葛根湯や天津感冒片を服用されるとなると、嬉しいやらビックリするやらでしたし、海外からホームページをご覧になって頂く事自体も嬉しかったです。では、ここで猪越先生の講演会の感想を終わります。

2004年10月22日記 猪越先生も父と同じ年に亡くなっていますで、いろいろと感慨深いブログ更新でした。

こちらのブログも読んでいただけましたら望外の幸せです。