FSH103、早発閉経と診断されてもあきらめなかった|漢方で妊娠・出産できた実例

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2025年7月11日

FSHが非常に高く卵巣機能が著しく低下した早発閉経に近い状態でも、漢方薬による体質改善で胚盤胞の獲得、体外受精による妊娠・出産に成功した実例をご紹介します。FSH103という高値からスタートし、ホルモン療法や体外受精の困難を乗り越えながら、漢方による養血調経や補腎益精などの調整で卵胞の成長を促進。

漢方の併用で無排卵状態が改善され、最終的に妊娠判定陽性、正常な出産まで至った体験談は、同じような卵巣機能低下や不妊に悩む方の大きな希望となるでしょう。

おはようございます。
薬剤師、認定不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

成人式の日は、晴れ渡るスカイブルーの空のもと、たくさんの笑顔と共に新しい門出をお祝いしましたが、その翌日は一転して曇り空となり、少し肌寒さも感じる山形の朝からお届けいたします。

さて、本日は当店で長く漢方相談を続けてこられたお客様の貴重な実例を、心温まる「虹の架け橋」として皆さまにご紹介したいと思います。

今回ご紹介させていただくのは、FSH(卵胞刺激ホルモン)の数値が非常に高く、卵巣機能が著しく低下している状態、いわゆる卵巣機能不全や早発閉経に近い診断を受けていらっしゃったSさま(当時35歳)の体験談です。

ご本人様より掲載のご許可をいただき、実際の経過やご感想をなるべく詳細に記録しております。

■お客様のご状況(2008年5月20日当時)

SさまはSさまは東京都内の婦人科クリニックにて診療を受けておられ、ホルモン療法としてプラノバール、プレマリン、セロフェンなど複数の薬剤を併用されていました。

しかしながら、FSHの数値は当初より非常に高く、最悪の時には103という極めて高い数値に達していました。これは卵巣の機能が低下し、卵胞が成熟しにくい状況を示しています。

生理周期は不安定で、通常23〜33日の周期であったものの、65日まで伸びることもありました。初潮は12歳とごく一般的でしたが、生理痛はほとんどなく、一方で冷え性、片頭痛、肩こり、首のこりなどの症状もお持ちでした。

2005年には子宮筋腫の手術歴もあり、漢方薬としては当帰芍薬散や温経湯を服用されたことがあったものの、残念ながら大きな改善には至っていませんでした。

■長期にわたるFSHなどのホルモン数値の変動と治療経過


年月 FSH LH E2(エストラジオール) 備考
2005年8月 20.29 9.12 47 –
2006年6月 51 10.11 60 –
2006年7月 8.45 24.82 65 プラノバール服用後
2006年10月 11.52 3.91 34.56 –
2007年7月 22.58 4.56 37.99 –
2007年12月 103 – – プレマリン+デュファストン服用中
2008年1月 17 – – 残留卵胞あり
2008年1月下旬 45 – 69 プラノバール服用後
2008年2月 64 – 51 –
2008年5月6日 28 – 67 –

これらの数値からも、FSHの激しい変動や高値が続いていることがわかります。

■体外受精の試み(2007年)

・9月:右卵巣で採卵、変性卵1個のみ
・10月:右卵巣で未熟卵1個、小さくて破棄1個
・11月:左卵巣で成熟卵1個採卵、グレード2で移植

採卵や移植の度に様々な困難がありましたが、あきらめずに治療を続けてこられました。

■当店の漢方提案

Sさまの体質と症状を詳細に伺い、主に以下の漢方薬を調合し体質改善を図りました。

養血調経(血を養い、月経を整える)

補腎益精(腎の機能を補い、生命力を高める)

丹参製剤(血流改善、活血)

活血製剤(血の巡りを良くし滞りを取り除く)

補気健脾(気を補い、脾胃を健康に保つ)

また、ストレスの軽減や睡眠の質向上を目的に、時期に応じて漢方の組み合わせや量を細かく調整し、精神的なサポートも大切にいたしました。

■お客様からいただいたメール全文(原文まま掲載)

土屋先生
こんにちは。
いつもお世話になっておりますm(__)m

本日レディスクリニックへ行ってきましてE2が344まで上がり、卵胞の大きさは右側が15.5ミリ、左側には小さな卵胞があります。
明後日午前中に右側の卵胞を採卵することになりました。
今日が周期14日目で、採卵は周期16日目です。

漢方薬を飲んでいるおかげで毎回卵胞が育ち排卵しています。
土屋薬局さんの漢方を飲む前は無排卵の月が多かっただけに漢方が効いているようです。

今回は体外受精周期なので目に見えて卵胞の成長を確認できており、一つでも大きく育っているので安心しています。

2008年10月27日
初めて胚盤胞まで行き、凍結できました。
夢のようでした。
漢方を服用して排卵できるようになったのは本当に嬉しいです。

2008年11月10日
FSH15、E2 250となり、移植の準備が整いました。
来週20日に移植を予定しています。
胚盤胞はAランクグレード3で妊娠率は70%です。
子宮内膜を厚くして妊娠率を上げる漢方(安胎法)も取り入れています。

2008年11月19日
受精卵を戻す準備をしています。
10日目で卵胞が5ミリと小さく発育が遅いため経過観察中です。
スプレキュアを使って排卵させ、凍結融解胚を戻します。

2008年11月25日
明後日戻す予定です。
黄体ホルモン製剤を膣剤で補っています。

2008年11月27日
P4が13になりました。
移植後はデュファストンと膣剤を継続しています。
121時間で胚盤胞になりました。
子宮内膜は8ミリ、P4は13で胚はAランクでした。
12月4日が判定日です。

2008年12月4日
陽性反応がありました!
HCGは103で100超えれば問題ありません。
今回はFSH44でしたが胚盤胞まで育ちました。
漢方を服用してから順調に改善しています。

2008年12月14日
昨日胎嚢が確認できました。5.7ミリで正常な大きさです。
漢方服用後は調子が非常に良くなりました。
主人もとても喜んでいます。
漢方を続けていると安心感があります。

2008年12月28日
先生、本当にありがとうございましたm(__)m
ここまで来られたのは土屋薬局の漢方薬と先生の的確なアドバイスのおかげです。
漢方薬の効き目は本当にすごいと感じています。
まだ不安な日々は続きますが、これからもご指導をよろしくお願いします。
入院中は漢方を飲めませんでしたが、退院後また服用すれば大丈夫ですよね?
また来年もよろしくお願いします。
先生にとって良い年になりますように。良いお年をお迎えください。

2009年7月29日
こんばんは。夜分遅くにすみません。
お返事が遅れて申し訳ありません。
お祝いメールとアルバムをありがとうございました。とても嬉しかったです。
退院後、赤ちゃんの写真をアルバムに飾りたいと思います。
毎日忙しく寝られず悪戦苦闘しています。
母乳をあげていますが赤ちゃんがすぐ寝てしまい、一回の授乳時間が1~2時間かかります。

母乳は消化が早いので1時間経つとお腹が空いてしまい、授乳・おむつ替え・搾乳などでほとんど寝られていません。
眠れる時間が少しでもあれば30分でも横になっています。

そんな日々ですが、赤ちゃんが横にいるだけで感謝し、幸せな毎日を送っています。
赤ちゃんの顔を見るたびに「うちに生まれてきてくれてありがとう」と思います。
こんな幸せを感じられるのは土屋薬局のおかげです。

初診時はFSHが103もあったのに先生に励まされ、漢方の力を信じて一緒に頑張りました。
半年間の漢方服用の結果、妊娠できて、今は我が子を抱けています
本当にありがとうございました。
赤ちゃんの髪もフサフサで量も多いです。
ココログの件も大丈夫です。皆さんのお役に立てれば嬉しいです。
また赤ちゃんの写真も送りますね。

■その後のご様子と年賀状

2010年のお正月には、5ヶ月の赤ちゃんのくりくりした瞳とフサフサの髪の写真を年賀状でいただき、大変嬉しく感激いたしました。

そして2021年7月7日七夕の日には、8歳になった娘様のディズニーランドでシンデレラ姫の衣装を着られた写真の年賀状をいただき、あらためてこの漢方相談の価値と早発閉経からの妊娠出産の感動を深く実感しております。

■おわりに

このように、FSHが非常に高く、卵巣機能低下という非常に厳しい状況でも、漢方で体質を整え、根本から改善を図ることで胚盤胞まで成長し、無事妊娠・出産に至ったケースがございます。

これから妊活に励まれる多くの方々にとって、少しでも励みや希望となれば幸いです。

今後も一人でも多くの方が幸せな赤ちゃんを抱けるよう、漢方の力を最大限に活用したサポートを続けてまいります。

薬剤師・国際中医専門員A級・認定不妊カウンセラー
土屋幸太郎

お客様からの年賀状 「こんなに我が子が大きくなりました(8才)」

FSHが高い方、早発閉経と診断された方に。妊娠までの道のりはこちらの体験談でご覧いただけます。

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