多嚢胞性卵巣(PCOS)は、いい卵をたくさん持っていても、なかなか排卵しにくい体質。
漢方では「気血のめぐり」や「ホルモンの流れ」が滞っていると考えます。
焦らず、あたためながら整えてあげることで、卵はちゃんと自分のタイミングで出てくる——。
今回は、そんなお話を「東京駅の銀の鈴」にたとえてご紹介します。

銀の鈴——多嚢胞は“いい卵を持っているが出てこれない”
東京駅の「銀の鈴」は、昔から待ち合わせの定番の場所。
多嚢胞性卵巣の方の卵たちも、まるで“銀の鈴の前で待っている”ような存在です。
いい卵を持っていても、排卵の合図(ホルモンバランス)がうまく伝わらず、タイミングをつかめないだけ。
焦らず、あたためながら、体のめぐりを整えてあげると、卵はちゃんと“自分のタイミング”で出てきます。
神奈川から山形まで——遠方からのご来店
本日、神奈川から山形新幹線に乗って、山形県東根市の土屋薬局までご相談にお越しくださったお客様がいらっしゃいました。
午後1時に「さくらんぼ東根駅」に到着し、スタッフが駅までお迎え。
午後1時15分から2時30分過ぎまで、じっくりと漢方相談を行い、その後は再び駅までお見送りさせていただきました。
お客様は登録販売者の資格をお持ちで、漢方の勉強にも熱心な方。
「やはり奥が深くて難しいですね。でも先生と話して楽しかったし、勉強になって良かったです」
と笑顔でお話しくださいました。
「銀の鈴」トークで和やかなひととき
相談のあと、わたし(土屋幸太郎)が東京駅の「銀の鈴」の話をしたところ、
「えー、銀の鈴って知らないですけど。さすがに大丸は知ってますが😅」
とお客様。
まるでコメディーのようなやり取りに、場が一気に和みました。
遠方から足を運んでくださったことに、心から感謝申し上げます。

あたため、めぐらせ、整える——多嚢胞性卵巣の漢方的アプローチ
漢方では「多嚢胞性卵巣(PCOS)」を、単なる卵巣のトラブルではなく、**「気滞(気の巡りの停滞)」や「痰湿(余分な水分や老廃物)」**などの体質と関連づけて考えます。
🔸 ストレスで気の巡りが悪い方には「疏肝理気(そかんりき)」の漢方を。
🔸 冷えがある方には「温陽活血(おんようかっけつ)」の漢方を。
🔸 生理不順や排卵障害には「気血を補い、ホルモンを調える」養血調経の考えを。
あわてず、体をあたためながら整えていくことで、卵子は自然に目を覚まし、妊娠力も高まっていきます。

南京豆の縁起物と、感謝の気持ちを込めて
今回のお客様には、日本で唯一の「子宝の縁起物・南京豆」をお渡ししました。
「子孫や財産に豆のように恵まれますように」という願いが込められています。
今回の山形訪問が、人生のよい機会になれば嬉しいです。
なお、コロナ前は東京や関東からもたくさんのお客様にご来店いただきました。
今回の神奈川からのお客様は、私たち土屋薬局にとっても自信と元気を与えてくださる出来事でした。
ご来店、誠にありがとうございました。

🌿 まとめ
多嚢胞性卵巣の方は、「いい卵を持っている」のに「うまく出てこない」だけ。
焦らず、心と体を整えることで、ちゃんとその卵は動き出します。
銀の鈴のように、静かにその時を待ちながら、体のめぐりを整えていくことが、漢方の役割です。
多嚢胞性卵巣のコラムはこちらも参考になりましたら、幸いです。
銀の鈴シリーズでこちらもどうぞ!新作コラムです!
土屋薬局から妊活中のみなさまへ
当店では人工授精・体外受精と並行して、妊娠しやすい体づくりのための漢方相談を行っています。
また、独身のかたで将来への子宝、妊娠しやすい身体づくりの応援も行っております。
赤ちゃんアルバムやマスコットなど、心を込めたプレゼントもご用意しています。

店頭でお渡ししている吉祥・南京豆。妊娠・出産を願う中国のお守りで、豆のように子孫が増えることや、財産が増えることを意味しています。土屋薬局で子宝祈願としてお渡ししています。

吉祥・南京豆の物語:結婚を迎える男女のために、昔ながらの風習で手作りされる掛布団の縁には栗・棗・南京豆が縫い込まれます。特に南京豆は、実がたくさんなることから子沢山や男女の産み分けを願う祈りの意味があります。

妊娠されたお客様には、犬が安産なことを象徴する「犬のマスコット」を差し上げています。無事の出産を心から祈念申し上げます。
「妊娠おめでとうございます」昔から「さらし」の腹帯を五ヶ月目の戌(いぬ)の日に巻くという習慣がありますが、これは犬のお産が大変に軽いので、戌の日に帯を受けると(犬の安産にあやかれる)」という言い伝えになります。
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