良好胚でも妊娠しない理由|基礎体温の改善と生理前の茶おりが消えて着床した例【体外受精×漢方】

体外受精(IVF)妊娠・出産の喜び着床障害

2026年3月23日

良好胚でも妊娠しないケースで、基礎体温の高温期が短く生理前に低下する様子と、茶おりの変化、体質改善により妊娠に至った女性のイメージ

基礎体温と生理前の変化は、大切なヒントになります

良好胚なのに妊娠しない…そんな方へ。

■ 良好胚でも妊娠しない方へ

体外受精で「良好胚」を移植しても、なかなか妊娠に至らない。

このようなご相談は少なくありません。

実際には

・胚の問題ではない
・体側(子宮内環境・ホルモン・免疫)の問題

であることも多くあります。

今回は

👉 基礎体温の変化
👉 生理前の茶おり

に注目して体質改善を行い、着床に至った症例をご紹介します。

※妊活中は、こうした不調が重なりやすいですね


■ 初回のご相談(令和4年6月4日)

これまで天王補心丹や柴胡加竜骨牡蠣湯などの漢方を試したことがあり、クヨクヨしやすくストレスをためやすいとのことでした。1年のうち365日のように嫌な夢を見ることがあり、寝言や暴言、仕事の夢などもありました。

足の裏のほてり、肩こりあり。食欲は正常、大便も正常です。初潮は12歳、月経周期は27日、月経期間は6日間。生理痛は初日にあり、排卵痛もキュッと痛くなることがあります。耳鳴りも週に数回のペースでありました。

この当時は基礎体温の記録はお休み中でしたが、2層に分かれており、高温期はゆっくり上がって12日間ほどと、やや弱い印象でした。


■ 初回の漢方処方

初回の漢方は婦宝当帰膠とミンハオ。

婦宝当帰膠は生理のリズムを整え、ミンハオは重鎮安神として頭のモヤモヤをすっきりさせる目的です。


■ 経過①(7月〜9月)

7月2日 嫌な夢は減ってきた。
7月30日 仕事が忙しく、夢は鮮明に覚えている。気持ちの面は大きな変化なし。

生理開始の2〜3日前に茶おりあり。高温期は12日間。

そこで婦宝当帰膠に加え、心脾顆粒と二至丹へ変更。

8月27日 ミンハオよりも良い感じ。嫌な夢が減り、体調もだいぶ良い。生理前の体調不良が減少。高温期の体温も安定してきた。生理の1〜2日前に基礎体温が下がる。

9月24日 29日周期が3回ほど続く。基礎体温は高温期が14日間持続。これまでは12日間だった。排卵日のおりものが少ないのが気になる。心脾顆粒で嫌な夢はほぼなくなった。


■ 経過②(10月〜12月)

10月22日 生理前に腰痛や足のだるさあり。生理前がつらい。不正出血が毎周期あり。周期は27〜28日。基礎体温は高温期がスムーズに上がらない。

婦宝当帰膠は一旦中止し、心脾顆粒と参馬補腎丸へ変更。

11月21日 不正出血はやや減少。検査で抗核抗体80倍。抗精子抗体は陰性。プロテインS活性が低く、血栓ができやすい状態。

12月17日 生理3日前から軽い不正出血。生理痛はほとんどなく経血量は若い頃に近い。冬になると不安感が強くなる。イライラより不安が主体。


■ 経過③(令和5年)

1月14日 睡眠は良好。生理痛は軽い。抗核抗体とプロテインSが気になる。

ヒューナーテストでは精子1匹。

2月11日 胚盤胞移植を希望。舌は花剥苔でまだら。

→イスクラ健脾散・シベリア霊芝・心脾顆粒へ変更(腸と免疫の調整)

4月 感染症罹患も漢方は継続。凍結卵4BB。

9月 舌の状態が改善。移植へ向け準備。水快宝も併用開始。

※妊活中の方の体調相談でもよく見られる症状です

体質によっては
👉 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)やホルモンバランスの影響も関係します

🔗 PCOSと妊娠について詳しくはこちら


■ 移植と検査(令和6年)

1月 内膜調整し移植準備
→1月30日 陰性

その後
・子宮鏡検査
・TRIO検査
・TH1/TH2検査

着床の窓が12時間ずれていることが判明。

その後も複数回移植するも陰性。


■ 再挑戦と転機

採卵を再度実施。胚盤胞獲得。

4月 初めてHCG陽性(15)
→その後陰性

しかし「着床した」という大きな前進。


■ 体質の変化

ご主人も漢方開始(海精宝)

心脾顆粒 → 参茸補血丸へ変更

その後
・舌の状態改善
・体力向上
・睡眠改善

そして

👉 生理前の不正出血・茶おりが消失
👉 基礎体温の高温期が安定

これは明らかに

👉 妊娠力が整ってきたサイン


■ 結果

8月 陽性(HCG62)
その後順調に経過

ご出産予定へ🍒


■ 高温期の変化が重要なポイント

今回の症例で重要だったのは

👉 高温期の変化です

・初期:高温期 約12日
・改善後:高温期 約14日+安定

この変化は

👉 黄体機能の改善
👉 着床環境の安定

を示唆します。


■ 生理前の茶おりは要注意サイン

生理前の茶おりは

👉 黄体機能の弱さ
👉 子宮内環境の不安定さ

を示すことがあります。

今回のケースでも

👉 茶おりが続いていた状態 → 完全に消失

ここが

👉 大きな転機

でした。


体外受精の胚盤胞と基礎体温、漢方による体質改善のイメージ。良好胚でも妊娠しないケースで、基礎体温の安定や生理前の茶おり改善が着床につながることを示したビジュアル

良好胚でもうまくいかないとき、体のリズムを整えることで変化が出てくることがあります。

基礎体温の安定や、生理前の茶おりの変化は、小さなサインですが、とても大切なポイントです。

ひとつひとつ整えていくことで、着床しやすい状態へと近づいていきます🍒

■ 良好胚でも妊娠しない理由

体外受精で

・4AA
・4BB

などの良好胚でも妊娠しない場合

👉 問題は「胚」ではなく

👉 着床する側(体)

であることが多いです。

このようなお悩みは
👉 着床障害や子宮内膜の状態とも関係することがあります

🔗 着床障害についてはこちら

🔗 子宮内膜症と妊娠の関係についてはこちら


■ 漢方でできること

漢方では

・血流改善
・ホルモンバランス調整
・免疫バランス調整
・ストレス緩和

などを通して

👉 着床しやすい体づくり

をサポートします。


■ 最終結果

・茶おり消失
・基礎体温改善
・体調改善

そして

👉 陽性判定(HCG62)

その後も経過順調でまもなくご出産の日をむかえます。


今回のようなケースは

👉 体質を整えることで結果が変わる可能性があります

他の症例も参考にしてみてください

🔗 妊娠報告・症例一覧はこちら

■ まとめ

今回のように

👉 生理前の変化が整うこと

これは

👉 「妊娠力が整ってきたサイン」と考えられます


🍒土屋薬局の子宝相談について

私自身も42歳で結婚し、10年間の不妊を経験しました。

当事者としての経験と中医婦人科の知識をもとに、妊活相談を行っています。

👉 私自身の妊活ストーリーはこちら


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※基礎体温表や舌の写真があると体質判断の参考になります(なくても大丈夫です)