産後の鼻水・目のかゆみ・喘息のような症状と、生理前の扁桃腺の腫れ|PCOSと漢方相談

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)産後ケア症状・お悩み別(目・耳・鼻・のど・舌)

2026年7月31日

昨日、若い女性のお客様がご来店されました。

産後から、鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、そして喘息のような症状にお悩みとのことでした。

さらに、生理の1週間ほど前になると扁桃腺が腫れ、生理中もその腫れが続くそうです。

現在は、

  • デザレックス
  • エピナスチン点眼液
  • フルメトロン点眼液
  • ブデホル吸入剤
  • フルチカゾン

などを使用されています。

ところが、アレルギー検査では特に原因となるものが見つからなかったそうです。


生理周期とともに変化する症状

今回のお話を伺いながら、以前ご相談いただいた、子宮内膜症のお客様のことを思い出しました。

その方は、生理期間中になると、胸をアイスピックで刺されたような激痛に襲われていました。

子宮内膜症が胸部に及んでいる可能性を指摘され、最終的にはディナゲストで症状を抑え、事なきを得ました。

以前、産婦人科医の葉月かんな先生からも、子宮内膜症が骨盤内だけでなく、まれに身体の上部にまで影響するケースがあると伺ったことがあります。

もちろん、今回のお客様の症状が子宮内膜症によるものだと申し上げているわけではありません。

ただ、生理前から生理中にかけて、扁桃腺の腫れや呼吸器の症状が繰り返されることから、「生理周期との関係」も丁寧に見ていく必要があると感じました。


PCOSと診断されながら自然妊娠・出産

お客様には、お子様が一人いらっしゃいます。

以前、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と診断され、出血しやすい体質だったことから、妊娠を半ばあきらめていたそうです。

ところが、その後、自然に授かり、無事に出産されました。

妊娠中も出血が続き、大変な思いをされたそうです。

母乳育児はすでに終わり、生理も再開していますが、産後も卵巣が3~4センチ前後に腫れているとのことでした。

卵巣の腫れについては、婦人科で経過を確認していただくことも大切です。そのうえで、漢方では全身の体質を見ながら整えていきます。


舌診から考えた「実証」タイプ

舌を拝見すると、舌には厚みがあり、やや大きめでした。

舌の先は尖って赤くなっています。これを中医学では「尖紅(せんこう)」と呼びます。

全体として、体力が比較的しっかりしていて、身体の中に熱や炎症がこもりやすい「実証」の傾向があるとお見受けしました。

かゆみやアレルギー症状、アトピーなどが現れやすい方にも見られる舌の状態です。

20代のPCOSの方にも、このような「実証タイプ」をしばしばお見受けします。

実証とは、簡単にいえば、身体がしっかりしていて、明らかな虚弱傾向が少ないタイプです。

身体を補うことだけでなく、こもった熱や炎症、余分なものを外へ出していく考え方が必要になります。


以前にも似た体質のお客様が

以前、当店で子宝漢方相談をされたお客様にも、同じような実証タイプの方がいらっしゃいました。

その方は漢方相談を続けながら、二人のお子様を自然妊娠し、無事に出産されました。

下のお子様は、わが家の息子と同じ年齢です。現在も家族ぐるみで親しくお付き合いさせていただいています。

こうしたご縁が長く続いていることも、町の漢方薬局として本当にありがたいことです。

「扶正去邪」の考え方で

今回のお客様には、「清熱解毒」を基本とした漢方をご紹介しました。

より正確にいえば、「扶正去邪(ふせいきょじゃ)」という考え方です。

「扶正」とは、身体の正気を助け、抵抗力を整えること。

「去邪」とは、身体にとって好ましくない炎症や熱などを取り除いていくことです。

身体を守る力を支えながら、

  • 鼻水や鼻の炎症
  • 目のかゆみ
  • 扁桃腺の腫れ
  • 喘息のような呼吸器症状
  • 卵巣の腫れやPCOSに関係する体質

などを、別々のものとしてではなく、身体全体を見ながら整えていく方針です。

お客様にとって、よい結果につながっていけばいいなあと期待しております。

明日から8月です。

まだまだ暑さが続きますので、皆さまもどうぞご自愛くださいませ。

お元気で!

我が家の紫陽花、キレイに咲いています。

令和8年7月31日 まだまだ我が家では紫陽花が色鮮やかに咲いています。

サルスベリの花です。

今年も百日紅も咲く季節になりました。

産後のアレルギー症状とPCOSの漢方相談について紹介するサルスベリのアイキャッチ画像