産後から続く鼻水やくしゃみ、目のかゆみ。出産後にこうした症状が現れ、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、産後のアレルギーのような症状に加え、生理前から生理中にかけて繰り返す扁桃腺の腫れについて、ご相談いただいたお客様のお話です。
病院でのお薬も使用されており、当店では症状の経過や生理周期、全身の体調を伺いながら、漢方をご提案しました。その後にいただいたご報告も、記事の後半でご紹介しています。
昨日、若い女性のお客様がご来店されました。
産後から、鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、そして喘息のような症状にお悩みとのことでした。
さらに、生理の1週間ほど前になると扁桃腺が腫れ、生理中もその腫れが続くそうです。
現在は、
- デザレックス
- エピナスチン点眼液
- フルメトロン点眼液
- ブデホル吸入剤
- フルチカゾン
などを使用されています。
ところが、アレルギー検査では特に原因となるものが見つからなかったそうです。
生理周期とともに変化する症状
今回のお話を伺いながら、以前ご相談いただいた、子宮内膜症のお客様のことを思い出しました。
その方は、生理期間中になると、胸をアイスピックで刺されたような激痛に襲われていました。
子宮内膜症が胸部に及んでいる可能性を指摘され、最終的にはディナゲストで症状を抑え、事なきを得ました。
以前、産婦人科医の葉月かんな先生からも、子宮内膜症が骨盤内だけでなく、まれに身体の上部にまで影響するケースがあると伺ったことがあります。
もちろん、今回のお客様の症状が子宮内膜症によるものだと申し上げているわけではありません。
ただ、生理前から生理中にかけて、扁桃腺の腫れや呼吸器の症状が繰り返されることから、「生理周期との関係」も丁寧に見ていく必要があると感じました。
PCOSと診断されながら自然妊娠・出産
お客様には、お子様が一人いらっしゃいます。
以前、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と診断され、出血しやすい体質だったことから、妊娠を半ばあきらめていたそうです。
ところが、その後、自然に授かり、無事に出産されました。
妊娠中も出血が続き、大変な思いをされたそうです。
母乳育児はすでに終わり、生理も再開していますが、産後も卵巣が3~4センチ前後に腫れているとのことでした。
卵巣の腫れについては、婦人科で経過を確認していただくことも大切です。そのうえで、漢方では全身の体質を見ながら整えていきます。
舌診から考えた「実証」タイプ
舌を拝見すると、舌には厚みがあり、やや大きめでした。
舌の先は尖って赤くなっています。これを中医学では「尖紅(せんこう)」と呼びます。
全体として、体力が比較的しっかりしていて、身体の中に熱や炎症がこもりやすい「実証」の傾向があるとお見受けしました。
かゆみやアレルギー症状、アトピーなどが現れやすい方にも見られる舌の状態です。
20代のPCOSの方にも、このような「実証タイプ」をしばしばお見受けします。
実証とは、簡単にいえば、身体がしっかりしていて、明らかな虚弱傾向が少ないタイプです。
身体を補うことだけでなく、こもった熱や炎症、余分なものを外へ出していく考え方が必要になります。
以前にも似た体質のお客様が
以前、当店で子宝漢方相談をされたお客様にも、同じような実証タイプの方がいらっしゃいました。
その方は漢方相談を続けながら、二人のお子様を自然妊娠し、無事に出産されました。
下のお子様は、わが家の息子と同じ年齢です。現在も家族ぐるみで親しくお付き合いさせていただいています。
こうしたご縁が長く続いていることも、町の漢方薬局として本当にありがたいことです。
「扶正去邪」の考え方で
今回のお客様には、「清熱解毒」を基本とした漢方をご紹介しました。
より正確にいえば、「扶正去邪(ふせいきょじゃ)」という考え方です。
「扶正」とは、身体の正気を助け、抵抗力を整えること。
「去邪」とは、身体にとって好ましくない炎症や熱などを取り除いていくことです。
身体を守る力を支えながら、
- 鼻水や鼻の炎症
- 目のかゆみ
- 扁桃腺の腫れ
- 喘息のような呼吸器症状
- 卵巣の腫れやPCOSに関係する体質
などを、別々のものとしてではなく、身体全体を見ながら整えていく方針です。
お客様にとって、よい結果につながっていけばいいなあと期待しております。
明日から8月です。
まだまだ暑さが続きますので、皆さまもどうぞご自愛くださいませ。
お元気で!

令和8年7月31日 まだまだ我が家では紫陽花が色鮮やかに咲いています。

今年も百日紅も咲く季節になりました。

2026年8月8日追記|鼻水・くしゃみ・目のかゆみの経過
寒気が落ち着き、体温も上がってきたとのことです。全体的に症状が落ち着き、目のかゆみやくしゃみも気にならなくなったそうです。鼻水は、漢方を飲み始めて2日目に落ち着いたとお話しくださいました。
2026年10月1日追記|9月中旬からの風邪と扁桃腺の腫れ
「昨日、風邪がやっと治りました」とご報告をいただきました。
9月中旬から体調を崩し、扁桃腺が大きく腫れ、胃もたれもあったとのこと。土曜日には39.5℃まで熱が上がったそうですが、今はようやく落ち着いたとお話しくださいました。
漢方は、引き続き「清熱解毒」を基本とした同じものをご利用されています。
この記事を書いた人
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。
私たちの詳しい経歴は、土屋薬局スタッフ紹介をご覧ください。
42歳で結婚し、52歳で父親になるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。中医学・中医不妊症を約30年学び、妊活、不妊治療、子宮内膜症、子宮腺筋症、PCOS、40代妊活などの漢方相談に携わっています。

神町小学校、東根一中、山形南高校を経て、東京の品川区の星薬科大学を卒業後、東京大学医学部附属病院薬剤部での勤務や、中医学を学ぶイスクラ高円寺中医学研修塾を経て、現在は山形県東根市神町の土屋薬局で漢方相談に携わっています。
山形県は、東北地方に存在し、冬は雪が降り寒く、夏は蒸し暑いという厳しい自然風土があります。農作業に従事している人が多いので、「痛み、しびれ」を訴える人が多いのが実情です。そのような地域のニーズに応じて、土屋薬局では「痛み、しびれ」の漢方相談を得意としています。
2人目のお子様が授からない、流産を繰り返すなどの不妊のお悩み、不育症、体外受精でなかなか授からない、多嚢胞性卵巣症候群、排卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)、高プロラクチン血症によるホルモンバランスの乱れなど、さまざまなご相談を承っています。
そのほか、にきび、アトピー、湿疹、肌荒れ、掌蹠膿疱症、乾燥肌、喘息、精神疲労、抑うつ感、漢方ダイエット、耳鳴り、耳のつまり、聴力低下、メニエル、めまい、ストレス、不眠、高血圧、高血糖、糖尿病、痛風、高脂血症、腎臓病、肝臓病、がん、冷え、生理痛、男女更年期障害、免疫力の低下、起立性調節障害、発達障害などのご相談もお気軽にどうぞ。
私自身も夫婦で10年間の不妊を経験し、52歳で父になりました。その経験と、約30年にわたる中医学の学び、認定不妊カウンセラーとしての知識を生かしながら、妊活中の方のお気持ちに寄り添う相談を大切にしています。
土屋薬局の妊活漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」を二つの柱としています。私たち夫婦自身の10年間の不妊経験も含め、相談に対する思いをこちらの記事で詳しくご紹介しています。
▶ 中医不妊症を学び続けて約30年|土屋薬局の妊活漢方相談を支える2つの柱
妊活相談を支える二つの専門性
土屋薬局の妊活・子宝漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」の二つを大きな柱としています。私たち夫婦自身が10年間の不妊を経験したからこそ、専門的な知識だけでなく、妊活中の不安や迷いにも寄り添う相談を大切にしています。
①中医不妊症を学び続けて約30年

2017年、イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコースを修了しました。
私は、中医学と中医不妊症について約30年にわたり学びを続けてきました。
その学びの一つとして、漢方メーカーのイスクラ産業が主催する「イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコース」において、10年以上にわたる研究課程を修了しています。
修了証書には、「中医不妊症エキスパートとしての十分な知識を習得したことを証します」と記されています。
長年積み重ねてきた中医学の知識と、土屋薬局での漢方相談の経験を生かし、現在も妊活中の方や不妊治療に取り組んでいる方のご相談に携わっています。
妊活の漢方相談では、月経周期に合わせて身体の状態を考える「月経周期療法」について継続して学び、日々の相談に取り入れています。
ご相談は、年代や治療の段階に応じて承っています。
- 20代・30代・40代の妊活
- 自然妊娠を希望されている方
- 病院でタイミング療法を受けている方
- 人工授精(AIH)に取り組んでいる方
- 体外受精・顕微授精(IVF・ICSI)に取り組んでいる方
- 採卵や胚移植に向けて身体を整えたい方
- 流産を繰り返す不育症にお悩みの方
- 二人目をご希望の方
- ご主人さまの男性不妊について相談したい方
中医学には、その方の年齢や体質、月経周期、不妊治療の経過などに応じて考える、さまざまな漢方があります。
「まだ治療を始めたばかり」「病院での治療と漢方を併用してよいか分からない」「夫婦で一緒に相談したい」といった段階でも大丈夫です。
これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望も確認しながら、その方に合った方法を一緒に考えていきます。
②認定不妊カウンセラーとして

日本不妊カウンセリング学会認定の不妊カウンセラーとして、妊活・不妊治療中の方のご相談に携わっています。
不妊治療に関する医学的な知識を学ぶだけでなく、治療中に生じる不安や迷い、ご夫婦のお気持ちにも寄り添うことを大切にしています。私自身も、結婚してから子どもを授かるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。そして52歳で、ようやく父になることができました。
不妊治療は「終わりの見えないマラソン」にたとえられることがあります。
期待して、結果を待ち、喜んだり、落ち込んだり、不安になったりする。その繰り返しは、気持ちのジェットコースターのようでもあります。周囲からの何気ない言葉に傷ついたり、ほかの人と自分の人生を比べてしまったりすることもあります。私たち夫婦も、同じような経験をしてきました。
だからこそ、土屋薬局の妊活相談では、検査の数値や治療の予定だけでなく、これまで歩んできた経過や現在のお気持ちも丁寧に伺うことを大切にしています。
中医学を約30年学び続けてきた専門知識、認定不妊カウンセラーとしての学び、そして私たち夫婦自身の10年間の不妊経験。この三つを生かしながら、お一人おひとりの妊活を応援しています。

子宝相談をご利用くださったお客様が、赤ちゃんと一緒にご来店くださいました。健やかなご成長を、一緒に喜ばせていただきました。令和8年10月17日
これまでに、妊娠・出産に関する1,028件の嬉しいご報告をいただきました。
中国漢方では、目の前の症状だけでなく、その方の体質や心身全体の状態を見ながら、身体が本来持っている力を支えていくことを大切にします。
病名だけで判断せず、月経の状態、冷え、胃腸、睡眠、疲れ、ストレス、これまでの治療経過などを確認しながら、その方に合った漢方を一緒に考えていきます。
ご本人だけでなく、ご夫婦での相談や、ご主人さまの男性不妊についてのご相談も承っています。
無理に漢方をおすすめすることはありません。ご予算やご希望を伺いながら、ご紹介した漢方の中から、取り入れたいものをご自身で自由に選んでいただけます。相談したからといって、必ず購入する必要もありません。
「まずは話だけ聞いてみたい」「病院の治療と漢方を一緒に続けられるか相談したい」「今の身体の状態について確認してみたい」という方も、どうぞ安心して土屋薬局の子宝漢方相談をご利用ください。
病名だけで判断せず、これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望に合わせて一緒に考えていきます。ご本人だけでなく、ご夫婦やお子さま、ご両親など、ご家族全体の健康についてもお気軽にご相談ください。
お客様の立場に立った親切で丁寧な漢方相談を心がけ、東北に根を張る薬局として、土屋薬局は従業員一同、もちの木のように粘り強く努力してまいります。

2026年7月18日 土屋薬局にて
薬剤師の妻と息子です。夫婦で土屋薬局に立ちながら、子育てにも奮闘しています。家族で過ごす時間も、日々の相談に向き合う大切な力になっています😊
女性薬剤師へのご相談も承っています
土屋薬局には、女性薬剤師の土屋幸もおります。男性薬剤師・女性薬剤師から、ご希望の相談担当者をお選びいただけます。
女性同士の目線で不妊治療について相談したい方や、月経、排卵、おりものなど、男性には話しにくいと感じることがある方も、安心してお声がけください。
漢方相談は無料です
当店では、妊活の漢方として婦宝当帰膠をご紹介することが多く、300ml入り1本・約1か月分の目安で6,490円です。
症状や年齢、治療状況に応じて、併用する漢方もご案内しますが、ご予算やご希望に合わせて自由にお選びいただけます。ご相談後に購入を見送っていただいても大丈夫です。
山形県内はもちろん、県外にお住まいの方からの電話・メール相談も承っています。相談表は、分かる範囲でご記入いただければ大丈夫です。
漢方相談は、山形県東根市神町の土屋薬局へお気軽にお問い合わせください。
土屋薬局は、あなたの人生を応援します!
▶ 一般のお悩みはこちら「漢方相談表」
土屋薬局の漢方相談コーナーには、中国の子授け観音「送子観音菩薩像」が皆さまを見守っています。
▶ 妊活・不育症はこちら「子宝相談表」
漢方電話相談室:0237-48-2550
土屋薬局
山形県東根市神町中央1-10-7
営業時間:平日9時~19時/土曜日9時~18時