
こんにちは。
山形県東根市の土屋薬局、薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。
「片方の卵管が詰まっていると言われました。自然妊娠は難しいのでしょうか」
「FTや体外受精へ進んだほうがよいのでしょうか」
「できることなら、もう少し自然妊娠を目指してみたいです」
片側の卵管閉塞を指摘され、このような不安を抱えている方もいらっしゃると思います。
今回は、片側卵管閉塞があり、二人目不妊で土屋薬局へご相談いただいた東根市のお客様が、漢方で体調を整えながら自然妊娠し、その後、無事に出産された経過をご紹介します。
※過去の漢方相談記録をもとに、個人が特定されないよう一部を調整しています。本記事は一人のお客様の経過であり、同様の結果を保証するものではありません。
片側卵管閉塞でも自然妊娠できますか?
片側の卵管が閉塞していても、もう一方の卵管が通っており、排卵や精子などの条件が整えば、自然妊娠の可能性は残されています。
ただし、妊娠の可能性は卵管の状態だけで決まるものではありません。
- もう一方の卵管の通過性
- 卵管周囲の癒着や卵管水腫の有無
- 排卵や卵巣機能
- 年齢や妊活期間
- 子宮内膜症などの婦人科疾患
- ご主人の精液所見
などを総合的に確認することが大切です。
病院では、状態に応じてタイミング法、人工授精、卵管鏡下卵管形成術(FT)、体外受精などが検討されます。
土屋薬局では自然妊娠だけにこだわるようおすすめすることはありません。病院での検査や治療方針を大切にしながら、今できる体調づくりを一緒に考えます。
片側卵管閉塞と二人目不妊のご相談
今回ご紹介するのは、山形県東根市にお住まいで、二人目のお子さまを希望されていたお客様です。
片側の卵管が閉塞していると診断され、
「二人目を希望しているけれど、なかなか授からない」
「片方の卵管が詰まっていても、自然妊娠できるのだろうか」
という不安を抱えていらっしゃいました。
上のお子さまも、よくお母さまと一緒に来店してくれました。カブトムシなどに夢中になる、素直で優しいお子さまで、お会いすることを私も毎回楽しみにしていました。
ご家族で通ってくださった、思い出深い漢方相談です。
基礎体温は全体的に高めでした
基礎体温表を拝見すると、低温期が36.6℃前後、高温期が37℃前後と、全体的に高めでした。
妊活では体温の数字だけでなく、
- 低温期が安定しているか
- 排卵期に滑らかに体温が上がっているか
- 高温期が安定して続いているか
- 基礎体温が大きくギザギザしていないか
など、月経周期全体の流れを確認します。
このお客様についても、毎日の数字を気にしすぎず、月経や体調全体を見ながら整えていくことを大切にしました。
中医学では「気・血・腎」を考えました
中医学では、卵管閉塞という病名だけで漢方薬を決めるわけではありません。
月経、基礎体温、冷え、痛み、睡眠、胃腸、舌、脈などを確認し、その方の体質を考えます。
今回の相談では、
- 女性の体を支える「血」を養う
- 生殖の土台となる「腎」を補う
- 気血の巡りを整える
- 高めだった低温期を落ち着かせる
という方針で漢方をご提案しました。
当時の記録では、婦宝当帰膠、補腎薬、芎帰調血飲第一加減、水蛭を用いた製剤などを、その時々の体調に合わせて使用しています。低温期には、体を潤して余分な熱を落ち着かせる「補陰」という考え方も取り入れました。
※掲載している漢方薬は、このお客様の体質に合わせてご提案したものです。同じ病名でも適する漢方薬は異なります。
約1年4か月後に自然妊娠
漢方相談を始めてから約1年4か月後、ご来店の際に、
「妊娠7週になりました」
という嬉しいご報告をいただきました。
片側の卵管が閉塞しているなかでの自然妊娠でした。
妊娠後は、それまでの漢方から妊娠中の体調を支える「安胎法」へ切り替え、経過を見守りました。
その後、無事にご出産され、ご家族の大きな喜びとなりました。私にとっても、長く心に残っている嬉しいご報告です。
漢方で卵管の詰まりを直接治すわけではありません
今回のお客様は、片側卵管閉塞があるなかで自然妊娠・出産されました。
しかし、漢方薬を服用すれば、物理的に閉塞した卵管が必ず通るという意味ではありません。
卵管の状態については、病院での卵管造影検査などによる確認が必要です。FTや体外受精などの治療が適している場合もあります。
漢方相談では、病院での検査や治療を大切にしながら、
- 月経周期や基礎体温
- 冷えや月経痛
- 経血の状態
- 睡眠やストレス
- 疲れや胃腸の調子
などを確認し、妊娠に向けた体調づくりをお手伝いします。
土屋薬局の相談で一緒に確認すること
卵管閉塞や卵管狭窄でご相談いただく際には、可能であれば次の資料や情報をお知らせください。
- 卵管造影検査の結果
- 卵管閉塞や卵管水腫の診断
- 年齢、AMH、FSHなどの検査値
- 基礎体温表
- 子宮内膜症やクラミジア感染症などの既往
- ご主人の精液検査
- タイミング法、人工授精、体外受精などの治療歴
- 今後希望されている治療方針
これらを確認しながら、自然妊娠を目指すのか、FTや体外受精と併用して体を整えるのか、その方の状況やご希望に合わせて一緒に考えます。
卵管閉塞や卵管のつまりでお悩みの方へ
片側卵管閉塞と言われ、
「自然妊娠は難しいのだろうか」
「FTや体外受精へ進むべきだろうか」
「病院の治療を受けながら、自分でも何かできることはないだろうか」
と悩んでいる方もいらっしゃると思います。
まずは、病院で現在の卵管や排卵、精子などの状態を確認することが大切です。
そのうえで、月経や基礎体温、冷え、痛み、睡眠、胃腸などを見直し、妊娠に向けて体調を整えたい方は、どうぞ土屋薬局へご相談ください。
無理に漢方薬をおすすめすることはありません。
検査結果やこれまでの治療経過、ご夫婦のご希望を伺いながら、今できることを一緒に考えていきます。
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この記事を書いた人
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。
山形県東根市の土屋薬局で、自然妊娠、人工授精、体外受精、不育症、卵管閉塞、子宮内膜症、卵巣機能低下などの妊活漢方相談を行っています。












