薬局で聞いた、ブラックサンタの話

薬局の日常

2025年12月30日

今日、馴染みのお客様がご来店されました。

この方のことを思い返すと、最初に妊活のご相談を受けたのは、もう何年も前のことになります。

当時は多嚢胞性卵巣 と言われ、卵巣ドリリング手術を勧められていましたが、どうしても手術には抵抗があり、

「できれば、まずは体を整えるところから始めたい」

そうお話しされ、漢方と食事の見直しから体づくりをスタートされました。

すぐに結果が出たわけではありません。
日々の生活を少しずつ整えながら、コツコツと体づくりを続けていく時間がありました。

そして結果的に、自然妊娠・自然出産

あの頃の妊活の時間が、いまの暮らしにつながっていることを、こうして再会すると実感します。

そんなお客様が、今日は2番目のお子さんと一緒にいらしていました。

薬局で親子が並び、子どもとの会話が始まる穏やかな場面を描いたイラスト

帰り際、ふと私が

「サンタさん、来た?」

と聞くと、返ってきた一言が、

「ブラックサンタは来なかったよ」

……思わず、薬局で大笑いしてしまいました😄🍒

妊活のご相談は、結果が出るまでの時間も、その後の人生も、長い道のりです。

だからこそ、こうして何年も経ったあとに、何気ない日常の会話を交わせること。

それが、この仕事を続けていて本当にうれしい瞬間なのだと、あらためて感じた一日でした。

薬局で子どもとの何気ない会話に思わず笑顔になる、あたたかな日常の一場面を描いたイラスト

薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医師
土屋幸太郎