先日、なんと同じ日にお二人続けて、痛風発作の新規の漢方相談がありました。
不思議と重なることってありますね。実はこれまで痛風の急性期のご相談はあまり経験がなかったのですが、今回のケースは非常に印象的でしたのでご紹介します。
35歳の男性のお客様。製造業で毎日立ち仕事とのこと。
数日前から右足首に激しい痛みがあり、足を引きずってのご来店でした。
すでに病院で「痛風」と診断され、鎮痛剤も処方されているとのことですが、立ち仕事ゆえに痛みがなかなか引かず、とてもお困りの様子でした。
症状のポイントは「急性」「熱」「実証」
患部は赤く腫れ上がり、熱を持っている状態。尿酸値は8.5、血圧は正常。
痛みは足の底(足裏)に移動してきているというのも気になるポイントでした。
体質的には、比較的若くて体力があるタイプ。鼻の症状もひどく、黄色い鼻水が出ているとのことで、辛夷清肺湯も試していただいています。
このような症状から、
- 急性の熱性の痛み(=熱証の痺証)ととらえ、
- 活血化瘀(血の巡りをよくする)+清熱涼血(熱を冷ます)の方向で処方
させていただきました。
まさかの「その日から効いた」実感!
本日、そのお客様が再びご来店。
「飲んだ日から効きました!昨夜漢方が切れてしまって不安になって…」とのこと。
実はお店のスタッフとも話していたのですが、
「あの方、足を引きずっていましたよね」
「えっ、それだけの漢方で効いたんですか?すごいなぁ」と驚きの声。
そして今日は…
なんと「サクサク」と歩いていました!
若い方は効き目も早い?
漢方はじっくり効くというイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、
症状と体質がピタッと合えば、こんなにも早く変化を感じていただけることがあります。
もちろん、体質や症状によって効き方には個人差がありますが、
今回のように、**「急性」「熱性」「若年層」**の場合は、しっかりポイントを押さえることで著効を得られる可能性が高まります。
お困りの症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
漢方にはまだまだ、あなたの体を助ける力が眠っています。
