〜20代男性のお客様のご相談事例〜
こんにちは、土屋薬局の土屋幸太郎です。本日は、当店にご相談いただいたお客様の漢方事例をご紹介します。
■ ご相談内容
20代の男性のお客様。「風邪がなかなか治らない」とのことで来店されました。抗生剤やPL顆粒、去痰薬(ムコダインなど)を服用しても、喉のつかえ感が取れず、夜も眠れないほどだったそうです。現在は風邪薬の服用をやめているものの、
・体は熱っぽい
・咳も続いている
・夜も眠れない
・布団から出ると体がだるい
という状態が続いていました。
舌の先が赤かったため、漢方では「表熱症(風熱症)」と考えました。
■ 当店からのご提案
・銀翹散(金羚感冒散または涼解楽)(風熱感冒に)
・衛益顆粒(体表のバリア強化に)
・酸棗仁湯(不眠・体力低下に)
この3種類をおすすめし、服用いただきました。
■ その後のご様子
本日、再びご来店された際には、「喉の違和感もなくなり、風邪もすっかり良くなりました。夜も眠れています。」とご報告をいただきました。本当に良かったです。
■ 漢方の考え方 〜風邪は“赤い風邪”と“青い風邪”〜
漢方では、風邪を大きく2つに分けて考えます。
- 赤い風邪(風熱)
→ のどの痛み、腫れ、発熱、炎症 - 青い風邪(風寒)
→ 背中がゾクゾク、悪寒、寒気、冷え
今回のお客様は、熱っぽさが目立つ “赤い風邪” でしたので、「辛涼解表(しんりょうげひょう)」=体を適度に冷ましながら発汗させ、風邪を追い出す漢方を選びました。
また、風邪をひきやすい・こじらせやすい方には、“衛益顆粒” などで“体のバリア”を整えることも大切です。
■ おわりに
風邪のたびに薬に頼るのではなく、体質に合わせた漢方で自然な改善を目指す
そんな方法にご興味がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。ご家庭でも風邪に負けない身体づくりをサポートいたします。
土屋薬局
薬剤師・不妊カウンセラー 土屋幸太郎

長引く風邪に、自然の力で整える。2025年7月21日宮城県川崎町
風邪の漢方養生、こちらの関連ブログも参考になりましたら、幸いです。