〜男女の更年期と神経症をテーマに、包海燕先生の講義より〜

📅 学びの記録から
更年期の不調に悩む方は年々増えています。
今から20年以上前、宮城県松島で行われた南東北中医薬研究会で、
中医師・包海燕先生による講演「男女の更年期と神経症」を聴講しました。
その内容は今も変わらぬ中医学の本質を教えてくれるものでした。
🍒 更年期とは?ホルモンと心身の関係
日本人女性の平均的な閉経年齢は約50歳。
「更年期」とはその前後10年間(45~55歳頃)を指します。
この時期、卵巣機能が低下してエストロゲン分泌が減少し、
自律神経のバランスが乱れやすくなります。
ホルモンの流れを整理すると、次のようになります。
- 視床下部:GnRH(性腺刺激放出ホルモン)を分泌
- 脳下垂体:FSH・LH(卵胞刺激・黄体化ホルモン)を分泌
- 卵巣:エストロゲン・プロゲステロンを分泌
- 子宮:内膜の増殖・剥離を調整
これらのホルモンはお互いに影響し合い、フィードバックによって女性の身体と心のリズムを保っています。

2005年7月24日(日)宮城県松島海岸のホテル松島大観荘
包海燕先生の中医学講義より。
「腎のエネルギーが女性の一生を支えています」という言葉が印象的でした。
🍒 中医学から見る更年期の不調
包海燕先生は講義の中で、
「女性の一生は“腎”のエネルギーとともにある」
と語られました。
- 小児期:腎のエネルギーが育つ時期
- 思春期:腎気が満ちて月経が始まる
- 成熟期:腎精が充実し、妊娠・出産が可能に
- 更年期:腎精が徐々に減少していく
つまり、更年期とは「腎(生命エネルギー)」の衰えが始まる時期。
そのため、身体と心の両面で変化が現れます。
主な症状
- のぼせ・ほてり・多汗
- めまい・耳鳴り・しびれ
- 動悸・不眠・イライラ
- 食欲不振・便秘・腹部の張り
- 性交痛・ED(男性更年期)
中医学的には、「腎陰虚(じんいんきょ)」「肝鬱気滞(かんうつきたい)」「心脾両虚(しんぴりょうきょ)」など、体質によって症状の現れ方が異なります。
🍒 更年期と自律神経の関係
包先生の言葉が印象に残っています。
「低温期は感情が安定しやすく、高温期はイライラしやすい。
これは女性ホルモンが自律神経に影響しているからです。」
つまり、ホルモンの波は心の波でもあります。
中医学では「気・血・水」の流れを整え、
心身を穏やかに保つことが大切と考えます。

🍒 蔵王で見た“蓮”のように
講義の前日、私は蔵王高原に宿泊しました。
その朝に見た蓮の花の光景が忘れられません。
泥の中でも美しく咲く蓮のように、不調の中にも心の静けさを見出し、再び輝ける——
それが中医学の目指す“調和”なのだと感じました。


🍒 土屋薬局からのメッセージ
更年期は“病気”ではなく、人生の自然な節目です。
しかし、のぼせ・不眠・耳鳴り・イライラなど、生活の質を下げてしまう不調に悩む方も少なくありません。
土屋薬局では、女性も男性も、体質や心の状態に寄り添った中医学的漢方相談を行っています。
🌿 女性の更年期ケア
婦宝当帰膠・心脾顆粒・冠元顆粒 など
🌿 男性の更年期ケア
参茸補血丸・海馬補腎丸 など
体の内側から「気・血・水」の流れを整え、毎日を穏やかに過ごせるようお手伝いしています。
🍒 ご相談はこちら
📄 漢方相談表(体質改善・更年期ケア)
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