漢方で改善する突発性難聴と耳鳴り

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2025年3月12日

耳鳴りが改善して明るい表情で耳に手を添える若い女性を描いた、水彩画風のやさしいイラスト。背景は柔らかい黄色と緑のグラデーションで、聞こえがスッキリ改善したイメージを表現。耳鳴り・突発性難聴の改善や漢方ケアの記事向けの明るいビジュアル。

最近、耳鳴りや耳の詰まり、突発性難聴のご相談がとても増えています。

先月も、突発性難聴のお客様から、「漢方薬を飲んだら調子が良くなりました」という嬉しいご報告をいただき、土屋薬局🍒のスタッフ一同、とても励まされました。

その方は「火を消してサッパリ湿度解消の漢方薬」を服用され、飲むと心がスーッと楽になり、耳の症状も落ち着いてきたとのことでした。


漢方でみる耳鳴り・突発性難聴の原因を説明した水彩画風のインフォグラフィック。『ストレス → 肝(かん)の不調 → 気の滞り(肝気鬱結)』という流れを、肝のイラストと耳に手を当てる女性のイラストでわかりやすく解説している。耳鳴りや突発性難聴がストレスと肝の働きの乱れで悪化することを表した図。

■ 漢方でみる耳鳴り・突発性難聴の原因

耳に関する不調は、中国漢方では

ストレス → 肝(かん)の不調 → 気の滞り(肝気鬱結)

という流れで悪化すると考えます。

● 肝は「気」の巡りをコントロールする要の臓

ストレス・緊張・心配ごとが続くと、肝の働きが乱れ、肝気(かんき)が詰まり、気が全身に巡らなくなります。

この状態が「肝気鬱結(かんきうっけつ)」です。

女性の PMSのイライラ・胸の張り、ストレスによる胃痛、片頭痛、卵巣の張りなども、肝の経絡が関係しています。


■ 肝気が長く滞ると「肝火(かんか)」が発生

特に突発性難聴のケースでは、長期間のストレスで滞った「気」が、ある日突然“火”となり、

🔥 肝火上炎(かんかじょうえん)

という炎症状態を引き起こします。

その結果、

  • 急な耳鳴り
  • 耳の詰まり
  • 突発性の聴力低下
  • 乳汁ホルモン(プロラクチン)の上昇
    などが生じることがあります。

漢方では、突発性難聴を「突然なる病気」とは捉えず、日々のストレスの積み重ねで起こるものとして考えます。


■ 役立つ漢方薬

① 火を鎮めて余分な湿を取り除く漢方薬

ストレスで熱がこもるタイプや、イライラしやすい体質に最適。
肝火上炎の状態を鎮め、耳鳴り・耳の炎症を落ち着かせます。

② 当帰などを含むシロップタイプの補血・活血漢方薬

女性の耳鳴りに多い**「血の道症」**(血の不足や滞り)に対応。
血流を整えることで、耳鳴りや難聴の改善が期待できます。

さらに専門的に言うと、

  • 当帰シロップは肝の「血」を補い肝をやわらげる
  • 火を消す漢方は肝火を鎮める
    この二つの組み合わせで、耳鳴り・突発性難聴の両面にアプローチできます。

■ 日常でできる耳鳴りケア(養生法)

耳鳴りの改善には、漢方薬と合わせて生活養生も欠かせません。

  • ストレス管理: 深呼吸、散歩、趣味の時間を意識的に。
  • 刺激物を控える: コーヒー・アルコール・辛いものは悪化要因。
  • 十分な睡眠: 肝の回復には夜の休息が必要です。
  • 体を温める食事: 胃腸を整えることで気血の巡りも改善。

■ 最後に

突発性難聴や耳鳴りは、ストレスや体質の影響を強く受ける不調です。
漢方では、耳だけでなく 「からだ全体の巡りやバランス」 を整えることで改善をめざします。

難しい内容もありましたが、少しでも参考になりましたら幸いです。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽に土屋薬局🍒へご相談ください。


元のリライトするまえのブログも掲載させていただきます。

最近、耳鳴りの漢方相談を受ける機会が多くなっています。

先月には、突発性難聴のお客様、「漢方薬で調子が良くなった」という嬉しいお便りがありまして、私たち土屋薬局のスタッフ一同もとても喜んでいたところです。

コメントでは「火を消してサッパリ湿度解消の漢方薬」を服用すると気持ちがスーっと楽になって、耳の状態もいいそうなのです。

性格的には、几帳面とかストレスに弱かったり、またはイライラしやすいなどの気が詰まりやすい傾向があるようなタイプのかたには「火を消してサッパリ湿度解消の漢方薬」が向いているようです。

中国漢方では、ストレスなどのイライラや悩み事は、五臓の「肝」に影響を与えるとしています。

五臓の「肝」には、「肝気(かんき)」という全身の「気」の流れを統率している「大元(おおもと)」がいます。普段から朗らかに過ごしていればいいのですが、家庭のことや会社でのことなどなど、さまざまなストレスを抱えていますと、「肝気」が詰まってきます。だんだんと次第に、「肝気(かんき)」が全身を流れなくなってきます。

肝臓の経絡は、片頭痛の頭の片側や生理前の胸の張りや高プロラクチンなどの「胸」のあたり、またストレス性のお腹の痛み、卵巣嚢腫などのお腹の片側など、わりと「Hなライン」を通っています。「肝気(かんき)」が詰まれば、それらの肝臓の経絡に影響を与えるのは「必然」と言っていいかもしれません。

よく女性の人のPMSで、イライラや胸の張りなどのトラブルがあることをお聞きしますが、それは「肝気」の詰まりなのです。「肝気」+「詰まり」=「肝気鬱結(かんきうっけつ)」または「肝気鬱滞(かんきうったい)」です。

さて、突発性難聴のお客様の場合には、「肝気鬱結」よりも更に更に、長期間「気」が詰まってしまいますと、「気」とは不思議なもので、突然に「火」となって炎症を起こしてしまいます。
これが、「肝火上炎(かんかじょうえん)」です。

プロラクチンが高くなることもあります。耳鳴りもひどくなってきます。
ある日、突然に耳に難聴や耳鳴りが起こる「突発性難聴」も、中国漢方では、いきなりその病気になったのではなくて、今までの「ストレス性の積み重ね」によっても生じていると認識しています。

「火を消してサッパリ湿度解消の漢方薬」は、「肝火上炎」を解消する結果、耳鳴りの軽減に役立ちます。女性のかたの場合には、耳鳴りの原因としてもう一つとしましては、いわゆる「血の道症」が関連していることもありますので「当帰などの配合シロップ漢方薬」などを併用することも素晴らしいです。「当帰など配合シロップ漢方薬」も、補血活血することにより、からだ全身から耳鳴りや難聴の軽減に役立ちます。

さらに、詳しくというか、マニアックな漢方解説をすれば「当帰など配合シロップ漢方薬」は「肝血(かんけつ)」という、「肝」の「陰血」を補い「肝」を和らげるので「火を消してサッパリ湿度解消の漢方薬」の「肝火」を鎮める働きとともに、「肝」を調節して耳鳴りや突発性難聴を軽減していると言えます。

耳鳴りや突発性難聴の養生法としましては、ふだんから努めてリラックスしてイライラしないことなども大切ですし、食事でも辛いもの、たとえばコーヒーやお酒などの刺激物も控えます。睡眠も十分にとることも、大切になります。ちょっと難しい話でしたが、参考になりましたら、幸いです。

「『漢方で改善する突発性難聴と耳鳴り』というタイトル文字が中央に配置されたアイキャッチ画像。背景には漢方薬局のイメージや東洋医学を象徴する落ち着いたデザインが施され、耳鳴り・突発性難聴を漢方でケアする記事内容を示す視覚的な構図。

こちらの突発性難聴のブログも参考になりましたら、幸いです。


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