今回は、突発性難聴や耳鳴りにお悩みだったお客様が、漢方薬の服用によって改善された事例を2例ご紹介いたします。
耳の症状にお困りの方、特に「耳鳴りが治らない」「突発性難聴と診断されたが改善しない」とお悩みの方の参考になれば幸いです。
【症例1】右耳の突発性難聴、1ヶ月の漢方服用で耳鳴りが消失
お一人目のお客様は、右耳の突発性難聴でご相談いただきました。
耳鼻科での治療とあわせて、当店では「補腎(ほじん)」を中心とした漢方薬をご提案しました。さらに、ビタミン剤やイチョウ葉エキスなども併用されていました。
特に、当店でご紹介している「不快な耳鳴りを何とかしたい!」というページでご紹介の漢方薬をおすすめし、約1ヶ月間服用されたところ、
「耳鳴りがなくなった」
とのご報告をいただきました。
今後は再発予防のために、耳の養生として引き続き補腎や耳鳴り対策の漢方薬を継続される予定です。
【症例2】左耳の突発性難聴、養血調経による体質改善で快方へ
二人目は、山形県内O市より来店された明るいご性格のお客様で、お子様が2人いらっしゃいます。
初めての漢方相談は昨年の9月22日で、7月中旬から左耳の突発性難聴と診断され、耳鼻科でレーザー治療などを受けていましたが、「完全には治らない」と言われていたそうです。
主な症状は:
- 朝に悪化する耳鳴り(静かな場所で特に気になる)
- 冷え性、寒がり
- 生理は順調
- 頭痛や肩こりあり
舌診では、舌にやや赤みがあり、中部に亀裂、苔は薄く白い状態でした。
以前、当店の漢方薬「鼻淵の漢方薬」をご利用いただいていたこともあり、再びご相談いただきました。
今回の漢方提案は、耳の症状であっても「補腎」ではなく「養血調経(ようけつちょうけい)」を中心にした血の巡りを整える処方にしました。
女性は生理・妊娠・出産・授乳などで血を消耗しやすいため、「血の道症(けつのみちしょう)」といわれる体調不良を起こしやすく、それが耳鳴りにも関係すると考えられるためです。
養血調経の効果
服用開始からわずか1週間で、
- 頭痛が軽減
- 耳の調子が改善傾向
その後も、10月、11月、12月と、養血調経の漢方薬と鼻淵の漢方薬を継続服用された結果、現在は耳鳴りの症状も大きく改善され、日常生活や仕事にも支障がなくなりました。
疲労が蓄積すると一時的に耳鳴りを感じることがあるそうですが、重症化せずに保たれています。
【まとめ】耳の不調と漢方の可能性について
突発性難聴や耳鳴りは、西洋医学だけでは改善が難しいこともあります。
そのようなケースでも、体質に合った漢方薬の服用により自然治癒力を引き出し、改善へ導く可能性があります。
特に女性の場合、「血(けつ)をもって本となす」という漢方の考え方に基づき、血の巡りやホルモンバランスを整えることで耳の症状にも良い影響を及ぼすことが期待されます。
耳の症状にお悩みの方、繰り返す突発性難聴や耳鳴りでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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2025年5月26日 夕方にマジックアワーがとても綺麗でした。