
「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でも妊娠できるの?」
そんな不安を抱える方へ。
本記事では、排卵障害やホルモンバランスの乱れを抱えながらも、漢方と西洋医学(体外受精)を併用して自然に近いかたちで妊娠・出産に至った実例を紹介します。
山形県東根市の土屋薬局では、婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)や五涼華(ごりょうか)などの漢方を活用し、血流・ホルモン・代謝を整える中医学的アプローチでの妊活サポートを行っています。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でお悩みの方、「人工授精や体外受精をしても結果が出ない…」と感じている方へ、希望をお届けできれば幸いです。🍒
令和7年6月13日(金)の午後、たいへん嬉しいご来店がありました。
お母様と娘様、そして生後1ヶ月の赤ちゃん――ご家族3人そろって、笑顔で土屋薬局にお越しいただきました。
赤ちゃんを大切そうに抱っこする姿を拝見し、胸が熱くなりました。
多嚢胞性卵巣の体質と妊活のスタート
ご来店くださった娘様は、**多嚢胞性卵巣(PCOS)**の傾向があり、排卵誘発剤のクロミッドでは卵胞が多く育ちすぎてしまうため、フェマーラ(レトロゾール)を使用されていました。
卵管造影検査では造影剤の広がりがやや悪く、漢方で血流と気の巡りを整えることを提案。レトロゾールは1錠では卵胞が育たず、2錠で育つように。
この時期には、「婦宝当帰膠」と「五涼華」の2種類の漢方を取り入れていただきました。
どちらも身体のめぐりを整え、赤ちゃんを迎え入れる準備をととのえるようなイメージで使っていきました。
一般的に**多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)**は、「痰湿」「瘀血」「腎虚」の3つのタイプが、それぞれの体質の中で複雑に入り混じって現れます。
そのため、まずはタイプを正確に見極めることがとても大切です。
たとえば──
- 初潮が遅かった(→腎虚タイプ)
- 生理がなかなか来ない、生理不順(→瘀血・痰湿タイプ)
- ニキビが多い、皮脂が多い(→男性ホルモン高値・インスリン抵抗性。「熱」のタイプ)

など、ひとりひとりの体質を細かく見ていくことで、「なぜ排卵がスムーズにいかないのか」「どこを整えれば妊娠しやすくなるのか」が見えてきます。
🌿
そして、漢方をうまく併用してコツコツ体質を整えていくと、自然に排卵が起こり、妊娠・出産されたお客様も多くいらっしゃいます。
今回のお客様の場合は、ニキビなどの「熱」の状態と、20代という**若さゆえのエネルギー(熱)**が重なっていました。
そのため、婦宝当帰膠で血を養いながら、余分な熱を冷ます**五涼華(ごりょうか)**を併用するかたちでバランスを整えていきました。
ホルモンの流れが安定し、体調も整い、自然に排卵が起こるリズムへと導かれていきました。
どうかあきらめないでくださいね。
お一人おひとりの体質に合わせたサポートを、土屋薬局で丁寧にご提案いたします🍒
排卵障害の改善と人工授精から体外受精へ
令和6年2月21日から、排卵誘発の注射(ゴナールF 50単位)を1週間行い、人工授精へ。
婦宝当帰膠を服用してからは、
- 「身体がポカポカしてきました」
- 「食欲もあります」
- 「通じも1日2回でとても調子が良いです」
というご感想もいただきました。
その後、3月・5月と人工授精を続け、6月に**体外受精(IVF)**へとステップアップ。アンタゴニスト法でのチャレンジとなりました。
AMH高値と多嚢胞性卵巣ならではの採卵数
AMH(抗ミュラー管ホルモン)の値は、昨年は4.0、今回の検査では7.0。
すでに10mmを超える卵胞が7個、小さな卵胞も多数あり、まさに**PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)**の特徴が見られました。
このタイミングで、体のバランスを整えるために、**シベリア霊芝(チャガ)**を併用していただくようご提案しました。
採卵では50個も卵が取れ、39個が受精。しかし卵巣が腫れ、約10cmに腫大したため、慎重に経過を見ながらの胚移植となりました。

胚移植、陽性反応、そして妊娠判定へ
8月20日、「来週、やっと移植になります」とご報告をいただき、9月12日には「血液検査で陽性反応が出ました!」と嬉しいお知らせが届きました。
妊娠判定後も婦宝当帰膠を継続服用され、体調を穏やかに保ちながら無事にご出産。
そして昨日、かわいい赤ちゃんを抱いて、当店にお越しいただいたのです。

お母様も土屋薬局のお客様でした
ご一緒に来られたお母様も、実は以前からの土屋薬局のお客様です。
突発性難聴を発症された際、ご相談にお越しいただき、2ヶ月後には聴力が改善し、回復された経緯がありました。
そんなご縁のある親子のお二人と、赤ちゃんの三世代でのご来店。
わいわいと楽しくお話しできた、心温まるひとときでした。
当店からはささやかですが出産お祝いのアルバムをプレゼントさせていただき、さらにはお客様家族からは出産のお礼のドーナツまでお土産に頂戴し、家族みんなで嬉しくいただきました。

多嚢胞性卵巣で悩んでいる方へ
多嚢胞性卵巣(PCOS)による排卵障害や不妊症でお悩みの方も多くいらっしゃいます。
今回のように、体の声をよく聴きながら、漢方や西洋医学のサポートを組み合わせていくことで、希望の光が見えてくることもあります。
「妊娠力を高めたい」「体調を整えながら治療を進めたい」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

おめでとうございます。そして、これからもご家族の皆さまの健康と幸せを心よりお祈り申し上げます。
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多嚢胞性卵巣の漢方相談が得意な山形県東根市の土屋薬局です。
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土屋薬局から妊活中のみなさまへ
当店では人工授精・体外受精と並行して、妊娠しやすい体づくりのための漢方相談を行っています。
また、独身のかたで将来への子宝、妊娠しやすい身体づくりの応援も行っております。
赤ちゃんアルバムやマスコットなど、心を込めたプレゼントもご用意しています。

店頭でお渡ししている吉祥・南京豆。妊娠・出産を願う中国のお守りで、豆のように子孫が増えることや、財産が増えることを意味しています。土屋薬局で子宝祈願としてお渡ししています。

吉祥・南京豆の物語:結婚を迎える男女のために、昔ながらの風習で手作りされる掛布団の縁には栗・棗・南京豆が縫い込まれます。特に南京豆は、実がたくさんなることから子沢山や男女の産み分けを願う祈りの意味があります。

妊娠されたお客様には、犬が安産なことを象徴する「犬のマスコット」を差し上げています。無事の出産を心から祈念申し上げます。
「妊娠おめでとうございます」昔から「さらし」の腹帯を五ヶ月目の戌(いぬ)の日に巻くという習慣がありますが、これは犬のお産が大変に軽いので、戌の日に帯を受けると(犬の安産にあやかれる)」という言い伝えになります。
お気軽にご相談ください。あなたとご家族の健康と妊活をずっと応援しています。
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