ブログ男性不妊2024年11月9日
昨日に来店されたお客様。4歳のお子様と一緒にご来店されました。
現在は、2人目を希望。漢方を続けていらっしゃいます。
元々は、ご主人様の男性不妊。精液不液化症に関する漢方相談から始まりました。
以前、ご主人様が男性不妊の漢方相談で当店に通われており、その際に精液不液化症の問題が浮き彫りになりました。
精子検査は正常で、精子数も正常。しかし、通常であれば30分で溶ける精液が50分かかっていました。
そのため、病院の先生からは、精液の液化不全の可能性を指摘されたのです。
精液が粘り気が強く、ゼリー状で拡散されないという症状が見受けられました。
そのため、不液化対策の漢方を続けることにより、精子の質が改善されました。
タイミング療法から人工授精へとステップアップした後。2回目のフーナーテストで、精子が見つかる結果となりました。
1回目のフーナーテストでは精子が全く確認できず。非常にショックを受けたとのことですが、2回目では少し精子が見つかりました。
その間、養生をし、アルコールも控えるようにしました。
中医学では、精子周りのネバネバ状態は「腎虚(じんきょ)」と「湿熱(しつねつ)」「淤血(おけつ)」「毒虫(どくむし)」という状態と考えます(「毒虫」は、STD(性感染症)を指します)。
精子の周りがネバネバしている状態は、精子が自由に動けないことを意味し、これは「痰湿(たんしつ)」として捉えられます。
そのため、活血化瘀の漢方薬や、破血化瘀の水蛭製剤、さらには麦芽なども非常に効果的です。麦芽には、酵素が含まれており、精子の周りにある痰湿(たんしつ)を取り除く役割を果たします。
その後、途中でストレスが強くなる時期があり。ストレス緩和のための漢方薬も紹介しました。
4月に行った2回目の人工授精では結果が出ず。6月には3回目の人工授精も陰性でした。生理が来ることとなりました。
その生理は、なんと35日周期で、初日に今まで見たことのない大きな塊が出ました。500円玉よりも大きい塊でした。
その際、私は「もしかすると、妊娠していたかもしれませんね」とお伝えし、婦人科の先生からも同様のことを言われたそうです。
その後、毎日、夫婦で1時間歩き、2~3キロの減量に成功しました。
昨日お越しいただいたお客様は、「うちの子は12日早く出産したけれど、それでも3000グラムを超えていたので漢方のおかげだと思う」とおっしゃってくださいました。「赤ちゃんの髪の毛もフサフサだったし」と、嬉しいお言葉もいただきました。
今後とも、2人目の妊娠に向けて良い結果が続くよう、しっかりサポートしていきたいと思います。
ちなみに、うちの子も3歳で、育児に関する話や体力が必要なことなど、余談に花が咲いた漢方相談でした。
漢方薬剤師、認定不妊カウンセラー、日本不妊カウンセリング学会員、中医不妊症専門講座よりエキスパート認定 土屋幸太郎