子宮腺筋症や子宮内膜症、さらには40代での妊活に悩む方々の相談が増えています。本日は、体外受精や漢方を取り入れた妊活で妊娠力を高め、見事に妊娠・出産された成功例をご紹介します。補腎や安胎といった漢方の知恵がどのように役立ったのか、妊娠初期の不正出血や風邪対策を含めたサポート内容も解説します。
12月28日の漢方相談会は嬉しいことが3つありました。
①
子宮腺筋症からの妊娠報告!漢方で支えた妊活成功例」子宮腺筋症と漢方の関係。妊娠に向けた体質改善のアプローチ
①一つは、軽い子宮腺筋症があって、生理痛のときにはロキソニンで抑えていたお客様の妊娠報告。今度はうまくいってもらいたいです。
ご主人様も嬉しい顔色でしたので、油断なく過ごしていただきたいです。出産するまで、まずは妊娠がスタートラインです。
今回、最後の保険適応となる体外受精の移植で「起床時にお腹と腰が痛くなる」ことを参考に「脾腎を補う補腎薬」もお勧めしていたことが良かったのかもしれません。
お腹と腰が痛くなることは、腎虚(じんきょ)と脾虚(ひきょ)があります。
妊娠中の腰の痛みにも、効き目があったことを過去に体験していますし、昔は仙台からも「同じ会社の先輩が土屋薬局のこの漢方のんで妊娠出産したから」と購入に来店されたお客様もいらっしゃたものです。
流産をされた経験がある方にも「妊娠中に出血ありましたか?」とか「妊娠中に腰痛ありましたか?」などとお聞きして、漢方を選ぶときに使うこともあります。
この漢方はベクトルが↑↑なので、着床を目指すときには良いものです。
今日は妊娠初期の不正出血があるそうですから、「心脾の病は二陽に発する」理論の漢方薬もご紹介させていただきました。
次回からの経過、わたしもドキドキと緊張しながら期待しています。
②「妊活におすすめの漢方:妊娠力を引き出す自然なサポート」 妊活に効果的な漢方とは? 漢方が妊娠力アップにどのように寄与するのか
②午前中のお客様、妊娠力を上げる漢方養生のセミナーに夫婦で参加されたお客様、本当にその後、めでたく妊娠されて経過も順調です。来年の初夏の季節ごろに出産予定です。
今日のご相談は「妊娠中の風邪」です。
婦人科では先生に耳鼻科や内科に行ってくださいといわれ、耳鼻科にいったら耳鼻科でも漢方に詳しくないから、、と言われ、それなら土屋先生だ!とのことで、妊娠中の風邪の漢方薬相談も兼ねてのご来店でした。
信頼関係があるので相談はやりやすかったのですが、衛気を強くする漢方薬の処方も今までの漢方に追加でお勧めし、薄い鼻水対策してと、今後のコロナやインフルエンザ予防なども兼ねていくことにしました。
今後とも順調であってほしいです。
③「子宮内膜症と妊娠:漢方で体質改善を目指す」子宮内膜症の影響と漢方の効果。漢方を使った妊娠成功例
子宮内膜症でチョコレート嚢胞9センチで手術されたお客様。その後、令和4年から相談されていました。治療の過程で子宮筋腫も手術され、漢方は養血調経、補腎陰精のもの、活血化瘀で血流改善するもので体質改善。結局、4分割の新鮮胚移植でめでたく妊娠、出産。
今日、赤ちゃんを抱っこされてきましたが、ハイハイとつかまり立ちもできるようになって、歯も4本生えられていました。
お客様も今年の春の出産以降、「土屋薬局さんにはお世話になったので、ぜひ子供を連れて来たい来たい」と思っていたそうです。
非常におめでたいお話しでした。
そういえば、皆様40代です。
当店では40代を中心に子宝相談をしているわけではないのですが、結果的に40代での嬉しいお話が続いていて嬉しく感じた一日でした。
みなさま、今後とも順調でありますように。
「12月29日追記」
「腰は腎の府」と呼ばれ、特に起床時に腰が痛くなる方は「腎虚型腰痛」のことが多いので、補腎(ほじん)をしていきます。また妊娠、流産しにくく「安胎(あんたい)」のためにも補腎したほうがいいのです。
ひらたく、ざっくり言えば、補腎とは「妊娠力*」を上げるようなものになります。とくに子宮腺筋症などあれば、体質的には陽虚(ようきょ)と言って冷えの体質がありますから、補腎陽の漢方が向いていますね。