こんにちは、土屋薬局の薬剤師、認定不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今日は、30代のお客様からの嬉しいご報告とともに、子宮内膜症の最新の治療法、そして漢方の考え方についてご紹介します。
◆ 嬉しいご報告
昨年からご相談いただいていた30代のお客様。
当初は、生理痛がとても強く、病院での検査を受けたところ、「子宮内膜症」と「卵巣チョコレート嚢胞」と診断されました。
実は、別の産婦人科では「異常なし」と言われていたのですが、強い痛みが続いたため、再検査により子宮内膜症とチョコレート嚢胞が発見されました。
その後、子宮内膜症とチョコレート嚢胞の体質に合わせた漢方薬(活血化瘀)を月経周期に合わせて処方。とくに「月経期」に、不要な血液や内膜をスムーズに排出することを意識した処方で、子宮内膜症の辛かった生理痛がだいぶ軽くなったそうです。
また、「冷え性だった手足がポカポカしてきた」とのことで、私たちもとても嬉しく思っています。
◆ 子宮内膜症とは?簡単にご説明します
子宮内膜症は、本来子宮内にあるはずの子宮内膜に似た組織が、子宮以外の場所(卵巣・腹膜など)にできてしまう病気です。通常の生理のように排出されないため、体内で出血・炎症を繰り返すことになります。中でも、卵巣に内膜組織ができると、チョコレート嚢胞(古い血液がたまった嚢胞)と呼ばれ、不妊の原因や痛みの大きな原因にもなります。
◆ 子宮内膜症と不妊の関係
子宮内膜症は、以下のような理由で不妊の原因になることがあります。
- 卵巣・卵管の癒着や機能低下
- 排卵障害(卵胞の発育不良、黄体化未破裂卵胞など)
- 高プロラクチン血症や黄体機能不全
- 腹腔内のマクロファージ活性化、サイトカインの増加など
- 自己免疫異常、抗子宮内膜抗体
◆ 西洋医学における最新の子宮内膜症治療(2025年時点)
子宮内膜症の治療は、「妊娠の希望の有無」「年齢」「症状の重さ」などに応じて、以下のように進められます。
【1】薬物療法(第一選択)
▼ 低用量ピル(LEP)
・生理をコントロールし、出血や痛みを軽減
・再発予防としても有効
▼ ディナゲスト(ジエノゲスト)
・黄体ホルモンで内膜の増殖を抑える
・副作用が少なく長期服用可能
▼ GnRHアゴニスト(スプレキュア、リュープリンなど)
・強力な偽閉経療法だが、更年期様の副作用に注意が必要
▼ GnRHアンタゴニスト(レルミナなど)
・2020年代以降に登場した新薬
・即効性があり副作用も比較的少ない
【2】手術療法(腹腔鏡手術)
- チョコレート嚢胞や癒着の切除
- 術後の再発を防ぐために、術後のLEPやディナゲスト服用が推奨される
【3】生殖補助医療(ART)
- 妊娠を希望するが自然妊娠が難しい場合
- タイミング法、人工授精(AIH)、体外受精(IVF)などのステップアップも検討される
【4】補助療法
- 鎮痛薬(NSAIDs)などで痛みをコントロール
- 栄養・生活習慣の見直しも症状緩和に役立つ
◆ 子宮内膜症の再発予防と「うまく付き合う」時代へ
現在は、子宮内膜症を「治す」ではなく、「うまく付き合っていく」治療が中心です。
再発しやすい疾患だからこそ、自分の体を知り、必要なケアを続けていくことが大切です。
◆ 土屋薬局の子宮内膜症の漢方的アプローチ
当店では、お客様の体質と症状に合わせて、次のような視点から漢方をご提案しています。
- 血流改善(活血化淤)
- 冷えの改善
- 子宮・卵巣の機能の底上げ
- 月経周期療法によるバランス調整
- 西洋薬の副作用サポート
漢方は、子宮内膜症の西洋医学の治療と併用可能で相乗効果も期待できます。
◆ まとめ
子宮内膜症は、月経痛の背景にあることが多い疾患です。
漢方では、血の巡りを整え、内膜の排出を助け、体全体の調子を底上げすることが可能です。
「なんとなく不調だけど原因がはっきりしない」
「ホルモン剤はつらいけれど何か対策したい」
そんな方は、ぜひ一度、土屋薬局へご相談ください。あなたにぴったりの方法を一緒に探していきましょう。

令和7年6月6日(金)
おはようございます。我が家では薔薇の花が綺麗に咲いています。くるりを思い出します。昨夜は栃木県の中山先生とインスタライブ「睡眠と妊活」について大変に勉強になりました。夫婦への丁寧なアドバイスを心がけていきたいです。では本日もよろしくお願いします。
子宮内膜症と漢方の関連コラムです。
この記事を書いた人
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。
私たちの詳しい経歴は、土屋薬局スタッフ紹介をご覧ください。
42歳で結婚し、52歳で父親になるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。中医学・中医不妊症を約30年学び、妊活、不妊治療、子宮内膜症、子宮腺筋症、PCOS、40代妊活などの漢方相談に携わっています。

神町小学校、東根一中、山形南高校を経て、東京の品川区の星薬科大学を卒業後、東京大学医学部附属病院薬剤部での勤務や、中医学を学ぶイスクラ高円寺中医学研修塾を経て、現在は山形県東根市神町の土屋薬局で漢方相談に携わっています。
山形県は、東北地方に存在し、冬は雪が降り寒く、夏は蒸し暑いという厳しい自然風土があります。農作業に従事している人が多いので、「痛み、しびれ」を訴える人が多いのが実情です。そのような地域のニーズに応じて、土屋薬局では「痛み、しびれ」の漢方相談を得意としています。
2人目のお子様が授からない、流産を繰り返すなどの不妊のお悩み、不育症、体外受精でなかなか授からない、多嚢胞性卵巣症候群、排卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)、高プロラクチン血症によるホルモンバランスの乱れなど、さまざまなご相談を承っています。
そのほか、にきび、アトピー、湿疹、肌荒れ、掌蹠膿疱症、乾燥肌、喘息、精神疲労、抑うつ感、漢方ダイエット、耳鳴り、耳のつまり、聴力低下、メニエル、めまい、ストレス、不眠、高血圧、高血糖、糖尿病、痛風、高脂血症、腎臓病、肝臓病、がん、冷え、生理痛、男女更年期障害、免疫力の低下、起立性調節障害、発達障害などのご相談もお気軽にどうぞ。
私自身も夫婦で10年間の不妊を経験し、52歳で父になりました。その経験と、約30年にわたる中医学の学び、認定不妊カウンセラーとしての知識を生かしながら、妊活中の方のお気持ちに寄り添う相談を大切にしています。
土屋薬局の妊活漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」を二つの柱としています。私たち夫婦自身の10年間の不妊経験も含め、相談に対する思いをこちらの記事で詳しくご紹介しています。
▶ 中医不妊症を学び続けて約30年|土屋薬局の妊活漢方相談を支える2つの柱
妊活相談を支える二つの専門性
土屋薬局の妊活・子宝漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」の二つを大きな柱としています。私たち夫婦自身が10年間の不妊を経験したからこそ、専門的な知識だけでなく、妊活中の不安や迷いにも寄り添う相談を大切にしています。
①中医不妊症を学び続けて約30年

2017年、イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコースを修了しました。
私は、中医学と中医不妊症について約30年にわたり学びを続けてきました。
その学びの一つとして、漢方メーカーのイスクラ産業が主催する「イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコース」において、10年以上にわたる研究課程を修了しています。
修了証書には、「中医不妊症エキスパートとしての十分な知識を習得したことを証します」と記されています。
長年積み重ねてきた中医学の知識と、土屋薬局での漢方相談の経験を生かし、現在も妊活中の方や不妊治療に取り組んでいる方のご相談に携わっています。
妊活の漢方相談では、月経周期に合わせて身体の状態を考える「月経周期療法」について継続して学び、日々の相談に取り入れています。
ご相談は、年代や治療の段階に応じて承っています。
- 20代・30代・40代の妊活
- 自然妊娠を希望されている方
- 病院でタイミング療法を受けている方
- 人工授精(AIH)に取り組んでいる方
- 体外受精・顕微授精(IVF・ICSI)に取り組んでいる方
- 採卵や胚移植に向けて身体を整えたい方
- 流産を繰り返す不育症にお悩みの方
- 二人目をご希望の方
- ご主人さまの男性不妊について相談したい方
中医学には、その方の年齢や体質、月経周期、不妊治療の経過などに応じて考える、さまざまな漢方があります。
「まだ治療を始めたばかり」「病院での治療と漢方を併用してよいか分からない」「夫婦で一緒に相談したい」といった段階でも大丈夫です。
これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望も確認しながら、その方に合った方法を一緒に考えていきます。
②認定不妊カウンセラーとして

日本不妊カウンセリング学会認定の不妊カウンセラーとして、妊活・不妊治療中の方のご相談に携わっています。
不妊治療に関する医学的な知識を学ぶだけでなく、治療中に生じる不安や迷い、ご夫婦のお気持ちにも寄り添うことを大切にしています。私自身も、結婚してから子どもを授かるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。そして52歳で、ようやく父になることができました。
不妊治療は「終わりの見えないマラソン」にたとえられることがあります。
期待して、結果を待ち、喜んだり、落ち込んだり、不安になったりする。その繰り返しは、気持ちのジェットコースターのようでもあります。周囲からの何気ない言葉に傷ついたり、ほかの人と自分の人生を比べてしまったりすることもあります。私たち夫婦も、同じような経験をしてきました。
だからこそ、土屋薬局の妊活相談では、検査の数値や治療の予定だけでなく、これまで歩んできた経過や現在のお気持ちも丁寧に伺うことを大切にしています。
中医学を約30年学び続けてきた専門知識、認定不妊カウンセラーとしての学び、そして私たち夫婦自身の10年間の不妊経験。この三つを生かしながら、お一人おひとりの妊活を応援しています。
これまでに、妊娠・出産に関する1,028件の嬉しいご報告をいただきました。
中国漢方では、目の前の症状だけでなく、その方の体質や心身全体の状態を見ながら、身体が本来持っている力を支えていくことを大切にします。
病名だけで判断せず、月経の状態、冷え、胃腸、睡眠、疲れ、ストレス、これまでの治療経過などを確認しながら、その方に合った漢方を一緒に考えていきます。
ご本人だけでなく、ご夫婦での相談や、ご主人さまの男性不妊についてのご相談も承っています。
無理に漢方をおすすめすることはありません。ご予算やご希望を伺いながら、ご紹介した漢方の中から、取り入れたいものをご自身で自由に選んでいただけます。相談したからといって、必ず購入する必要もありません。
「まずは話だけ聞いてみたい」「病院の治療と漢方を一緒に続けられるか相談したい」「今の身体の状態について確認してみたい」という方も、どうぞ安心して土屋薬局の子宝漢方相談をご利用ください。
病名だけで判断せず、これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望に合わせて一緒に考えていきます。ご本人だけでなく、ご夫婦やお子さま、ご両親など、ご家族全体の健康についてもお気軽にご相談ください。
お客様の立場に立った親切で丁寧な漢方相談を心がけ、東北に根を張る薬局として、土屋薬局は従業員一同、もちの木のように粘り強く努力してまいります。

2026年7月18日 土屋薬局にて
薬剤師の妻と息子です。夫婦で土屋薬局に立ちながら、子育てにも奮闘しています。家族で過ごす時間も、日々の相談に向き合う大切な力になっています😊
女性薬剤師へのご相談も承っています
土屋薬局には、女性薬剤師の土屋幸もおります。男性薬剤師・女性薬剤師から、ご希望の相談担当者をお選びいただけます。
女性同士の目線で不妊治療について相談したい方や、月経、排卵、おりものなど、男性には話しにくいと感じることがある方も、安心してお声がけください。
漢方相談は無料です
当店では、妊活の漢方として婦宝当帰膠をご紹介することが多く、300ml入り1本・約1か月分の目安で6,490円です。
症状や年齢、治療状況に応じて、併用する漢方もご案内しますが、ご予算やご希望に合わせて自由にお選びいただけます。ご相談後に購入を見送っていただいても大丈夫です。
山形県内はもちろん、県外にお住まいの方からの電話・メール相談も承っています。相談表は、分かる範囲でご記入いただければ大丈夫です。
漢方相談は、山形県東根市神町の土屋薬局へお気軽にお問い合わせください。
土屋薬局は、あなたの人生を応援します!
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土屋薬局の漢方相談コーナーには、中国の子授け観音「送子観音菩薩像」が皆さまを見守っています。
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漢方電話相談室:0237-48-2550
土屋薬局
山形県東根市神町中央1-10-7
営業時間:平日9時~19時/土曜日9時~18時