令和7年5月16日。
赤ちゃんを連れて土屋薬局にお越しいただいたお客様。生後3ヶ月のお子さまを胸に抱きながらのご来店でした。
ふわっとしたぬくもり、小さな命の重み。
思わず忘れかけていた赤ちゃんの匂いや軽さを思い出し、心が一瞬で穏やかになりました。
赤ちゃんというのは、ただそこに存在するだけで、まわりを幸せにしてしまう不思議な力を持っていますね。「赤ちゃんセラピー」とはまさにこのこと。
ご相談のはじまりは「人工授精7回目」のタイミングで
こちらのお客様が初めて当店にいらしたのは、令和6年3月26日のこと。子宮内膜症があり、卵巣にはチョコレート嚢胞が5〜6センチ。高校時代から生理痛がつらく、大学生のころはピルを服用されていました。
結婚まではディナゲスト(ジェノゲスト)で症状を抑えていましたが、妊活にあたって服用を中止。
その後、不妊治療専門のクリニックに通われ、すでに人工授精は7回目。
ご来店いただいたのはちょうどデイ10(生理10日目)で、卵胞のサイズは13ミリ。
「そろそろ人工授精のタイミング」という絶妙な時期でした。
中医学の視点から考えた漢方での妊娠体質づくり
西洋医学の治療に加え、東洋医学の視点で妊娠しやすい体づくりをサポートできないか。
そう考え、ご夫婦でのご相談がスタートしました。
中医学では、子宮内膜症やチョコレート嚢胞は「瘀血(おけつ)」と考えられ、通常は「活血化瘀(かっけつかお)」という血行を促進する方法をとります。
しかし今回は「人工授精のタイミングに入っていること」「生理痛がつらかったこと」などから、
- 養血調経(ようけつちょうけい):血を補ってホルモンバランスを整える
- 清熱解毒(せいねつげどく):炎症を鎮めて子宮環境を整える
という2つの方法を組み合わせた漢方を提案しました。
ご主人にも「腎精」を補う補腎薬と、精子の質向上をサポートする魚鰾(ぎょひょう)製剤をご提案し、ご夫婦で一緒に漢方に取り組んでいただきました。
8回目、陰性。そしてラストチャンスの9回目…
4月30日の人工授精8回目では、残念ながら陰性。
そして、5月28日。
「今回がラストの人工授精」と決め、クリニックでは体外受精の準備も始まっていました。
担当医師からは「あなたがこの病院で最初の体外受精になるかも」と言われたそうです。
しかし——
6月18日、お客様がふらりと薬局を訪れた瞬間。
私の中に直感的な感動が走りました。
「できたんです…! 陽性反応、出ました!」
人工授精9回目でのご懐妊。
ご本人もご主人も、まさかの結果に驚かれていました。
妊娠中も、出産後も。漢方はずっと寄り添い続けます
その後、妊娠期間中も漢方を継続して服用され、令和7年2月に無事ご出産。
産後のご来店では、赤ちゃんとご一緒に穏やかな表情でお越しくださり、
「やっぱり、漢方も効果があったと思います」と優しく微笑んでくださいました。
人工授精9回目というレジェンド級の妊娠。
でもその裏には、ご夫婦で一緒に妊娠体質をつくっていく努力と、東洋医学の知恵を信じてくださった日々がありました。
今回のように、「子宮内膜症」「チョコレート嚢胞」「ディナゲスト服用歴」がある方でも、
適切な漢方で体質を整えることで、自然妊娠や人工授精での妊娠に近づくことは十分可能です。
土屋薬局から、妊活中のみなさまへ
当店では、人工授精や体外受精と並行して、妊娠しやすい体づくりのための漢方相談を行っております。
- 子宮内膜症やチョコレート嚢胞がある方
- なかなか着床しないとお悩みの方
- ご夫婦で妊活に向き合いたい方
- 体外受精の前に体質を整えたい方
どうぞお気軽にご相談ください。
おめでとうございます。そして、これからもずっと応援しています
今回のご出産を記念して、土屋薬局からは赤ちゃんアルバムと犬のマスコットをプレゼントさせていただきました。
赤ちゃんの笑顔とお客様の幸せな表情を見ることができて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
このたびは、心よりおめでとうございました。
そして、これからの育児とご家族の健康を心より応援しております。
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おめでとうございます!【漢方で妊娠体質づくり】子宮内膜症・チョコレート嚢胞があっても人工授精でご出産されたお客様のご来店
