こんにちは。山形県東根市の土屋薬局、薬剤師の土屋幸太郎です。

令和7年6月13日(金)の午後、たいへん嬉しいご来店がありました。
お母様と娘様、そして生後1ヶ月の赤ちゃん――ご家族3人そろって、笑顔で土屋薬局にお越しいただきました。
赤ちゃんを大切そうに抱っこする姿を拝見し、胸が熱くなりました。
多嚢胞性卵巣の体質と妊活のスタート
ご来店くださった娘様は、**多嚢胞性卵巣(PCOS)**の傾向があり、排卵誘発剤のクロミッドでは卵胞が多く育ちすぎてしまうため、フェマーラ(レトロゾール)を使用されていました。
卵管造影検査では造影剤の広がりがやや悪く、漢方で血流と気の巡りを整えることを提案。レトロゾールは1錠では卵胞が育たず、2錠で育つように。
この時期に、漢方として「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」と「五涼華(ごりょうか)」の2種類をおすすめしました。どちらも身体を整え、着床しやすい状態へと導くことを目的としています。
排卵障害の改善と人工授精から体外受精へ
令和6年2月21日から、排卵誘発の注射(ゴナールF 50単位)を1週間行い、人工授精へ。
婦宝当帰膠を服用してからは、
- 「身体がポカポカしてきました」
- 「食欲もあります」
- 「通じも1日2回でとても調子が良いです」
というご感想もいただきました。
その後、3月・5月と人工授精を続け、6月に**体外受精(IVF)**へとステップアップ。アンタゴニスト法でのチャレンジとなりました。
AMH高値と多嚢胞性卵巣ならではの採卵数
AMH(抗ミュラー管ホルモン)の値は、昨年は4.0、今回の検査では7.0。
すでに10mmを超える卵胞が7個、小さな卵胞も多数あり、まさに**PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)**の特徴が見られました。
このタイミングで、体のバランスを整えるために、**シベリア霊芝(チャガ)**を併用していただくようご提案しました。
採卵では50個も卵が取れ、39個が受精。しかし卵巣が腫れ、約10cmに腫大したため、慎重に経過を見ながらの胚移植となりました。
胚移植、陽性反応、そして妊娠判定へ
8月20日、「来週、やっと移植になります」とご報告をいただき、
9月12日には「血液検査で陽性反応が出ました!」と嬉しいお知らせが届きました。
妊娠判定後も婦宝当帰膠を継続服用され、体調を穏やかに保ちながら無事にご出産。
そして昨日、かわいい赤ちゃんを抱いて、当店にお越しいただいたのです。
お母様も土屋薬局のお客様でした
ご一緒に来られたお母様も、実は以前からの土屋薬局のお客様です。
突発性難聴を発症された際、ご相談にお越しいただき、2ヶ月後には聴力が改善し、回復された経緯がありました。
そんなご縁のある親子のお二人と、赤ちゃんの三世代でのご来店。
わいわいと楽しくお話しできた、心温まるひとときでした。
当店からはささやかですが出産お祝いのアルバムをプレゼントさせていただき、
さらにはドーナツまでお土産に頂戴し、家族みんなで嬉しくいただきました。
多嚢胞性卵巣で悩んでいる方へ
多嚢胞性卵巣(PCOS)による排卵障害や不妊症でお悩みの方も多くいらっしゃいます。
今回のように、体の声をよく聴きながら、漢方や西洋医学のサポートを組み合わせていくことで、希望の光が見えてくることもあります。
「妊娠力を高めたい」「体調を整えながら治療を進めたい」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
おめでとうございます。そして、これからもご家族の皆さまの健康と幸せを心よりお祈り申し上げます。
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