39歳、子宮腺筋症と片側卵管閉塞から自然妊娠・出産へ|漢方相談の記録

不育症卵管トラブル妊娠・出産の喜び子宮腺筋症

2026年8月18日

39歳、子宮腺筋症と片側卵管閉塞から自然妊娠し、無事に出産された土屋薬局の漢方相談例

こんにちは。

山形県東根市・土屋薬局の薬剤師、認定不妊カウンセラー、国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。

今回は、子宮腺筋症と子宮筋腫、右側の卵管閉塞がありながら、39歳で自然妊娠され、その後無事に出産された山形市のお客様をご紹介します。

過去には初期流産と、妊娠23週での死産も経験されていました。

いくつもの不安を抱えながら、もう一度ご自身の身体と向き合い、妊娠・出産まで進まれたお客様です。


重度の子宮腺筋症と子宮筋腫、右卵管閉塞

初めて土屋薬局へご相談に来られたとき、お客様は39歳。まもなく40歳を迎えるころでした。

当時のおもな状況は、

・重度の子宮腺筋症
・子宮筋腫が4つあり、大きいものは約5センチ
・右側の卵管が入口付近で閉塞
・月経量が多い
・月経2~3日目の強い生理痛
・不正出血
・初期流産の経験
・妊娠23週での死産経験

というものでした。

人工授精にも2回挑戦されていました。

子宮腺筋症とは、本来は子宮の内側にある子宮内膜に似た組織が、子宮の筋肉の中に入り込んでいる状態です。

月経のたびに強い痛みや過多月経が起こりやすく、子宮が厚く、硬く、大きくなることもあります。

妊娠を希望される場合には、月経中のつらい症状を和らげながら、子宮内の環境や排卵、着床、妊娠後の経過も見据えて身体を整えていくことが大切です。


一度漢方を休み、改めて届いたご相談

子宮腺筋症の体調を整えるため、約1年間漢方を続けられましたが、その後はしばらくお休みされていました。

そして後日、お客様から再びメールをいただきました。

漢方をしばらく休んでしまいました。

このままでは生理痛も続き、子宮腺筋症のことを考えると、妊娠も難しいのではないかと悩んでいます。

経血もサラッとしているというより、ドロドロしているように感じます。もう一度、妊娠に向けて漢方でしっかり身体を整えていきたいです。

このころは、ラムゼイ・ハント症候群による顔面神経麻痺も経験され、点滴や投薬による治療を終えたばかりでした。

身体のこと、妊娠のこと。いろいろな不安を抱えながらも、「もう一度取り組みたい」と決心されたお気持ちが伝わってきました。


妊娠に向けた漢方相談を再開

メールをいただいた数日後、土屋薬局へご来店くださいました。

月経が始まって5日目のご相談でした。

今回の月経では大きな血の塊はなく、小さな塊が見られる程度。生理痛は初日に鎮痛薬を服用すると落ち着き、日常生活には大きな支障がないとのことでした。

「今度、もう一度人工授精に挑戦したい」

というご希望も伺いました。

過去に人工授精を2回受けていらっしゃったため、次の人工授精も視野に入れながら、身体を整えていくことになりました。


中医学では月経の状態からも体質を考えます

中医学では、強い生理痛、経血量の多さ、血の塊などが見られる場合、「瘀血(おけつ)」といって、血の巡りの滞りが関係していると考えることがあります。

一方で、妊娠を目指すためには、巡らせることだけに偏らず、身体を養い、月経周期や排卵期の状態を整えていくことも大切です。

今回の漢方相談では、

・子宮腺筋症と子宮筋腫
・月経周期と経血の状態
・生理痛や不正出血
・身体の冷えや血流
・右側の卵管閉塞
・これまでの妊娠経過
・今後の人工授精の予定

などを詳しく伺いました。

そのうえで、「温陽活血(おんようかっけつ)」を中心に考えました。

身体を内側から温めながら血流を整え、月経と排卵のリズムを支えることを目的に、3種類の漢方をご提案しました。


漢方相談を再開した周期に自然妊娠

漢方相談を再開してから約1か月半後、お客様が再び来店されました。

そこで、うれしいご報告をいただきました。

漢方相談を再開してから、自然妊娠しました!

人工授精に再び挑戦する予定でしたが、その前に自然妊娠されたのです。

子宮腺筋症、子宮筋腫、右側の卵管閉塞があり、過去には流産や死産も経験されていました。

それだけに、ご本人の喜びと同時に、妊娠後の不安も大きかったことと思います。

私も妊娠のご報告を伺い、本当にうれしく、胸がいっぱいになりました。


片側の卵管閉塞があっても自然妊娠へ

右側の卵管が閉塞していても、もう片方の卵管の状態が保たれ、排卵のタイミングなどが合うことで、自然妊娠につながる可能性があります。

このお客様も、片側の卵管閉塞がありながら自然妊娠されました。

卵管の状態は、閉塞している場所や程度、反対側の卵管の通過性などによって一人ひとり異なります。

婦人科で卵管や排卵の状態を確認してもらいながら、ご自身に合った妊活の方法を考えていくことが大切です。


妊娠後は、これまでの経験も踏まえて漢方を見直しました

妊娠後は、妊娠週数や体調に合わせて漢方の内容を見直しました。

過去に初期流産と妊娠23週での死産を経験されていたため、不安なお気持ちにも寄り添いながら、

・出血の有無
・お腹の張り
・冷えや疲れ
・食欲や睡眠
・婦人科での診察結果

などを確認していきました。

お客様はその後、妊娠期間を順調に進まれ、無事にお子さまを出産されました。

最初の漢方相談から妊娠、そして出産まで、いろいろなことがありました。

一度漢方をお休みした時期もありましたが、「もう一度、妊娠に向けて身体を整えたい」とご相談くださり、一歩ずつ進まれたことが出産のご報告につながりました。

本当によく頑張ってこられたと思います。

改めまして、ご妊娠、ご出産おめでとうございました。


子宮腺筋症がある方の妊活を一緒に考えます

子宮腺筋症があり、

「生理痛や出血がつらい」
「妊娠を希望しているけれど不安がある」
「人工授精や体外受精と漢方を併用したい」
「流産を経験し、次の妊娠に向けて身体を整えたい」

というご相談は少なくありません。

土屋薬局では、子宮腺筋症という病名だけで漢方を決めるのではなく、月経周期、経血の状態、生理痛、冷え、疲れ、睡眠、胃腸の状態、不妊治療の予定などを詳しく伺います。

婦人科での診察や不妊治療の方針を大切にしながら、漢方の視点から、今の身体に合った整え方を一緒に考えていきます。


全国から電話・メールでご相談いただけます

山形県内の方はもちろん、全国にお住まいの方から、お電話・メールによる妊活の漢方相談を承っています。

「遠方なので、どのように相談したらよいか分からない」

という方も、まずは子宝相談表から現在の状況をお知らせください。分かる範囲のご記入で大丈夫です。

子宮腺筋症、卵管閉塞、人工授精・体外受精、流産後の妊活など、これまでの治療経過や今のお気持ちも伺いながら、これからの進み方を一緒に考えていきましょう。


子宮腺筋症・片側卵管閉塞と妊活についてのQ&A

Q1.子宮腺筋症があっても自然妊娠できますか?

子宮腺筋症があっても、自然妊娠される方はいらっしゃいます。

子宮腺筋症の広がりや症状、年齢、卵巣機能、卵管の状態などは一人ひとり異なります。婦人科で現在の状態を確認しながら、月経痛や過多月経、冷え、疲れなども含めて身体を整えていくことが大切です。

今回のお客様も、子宮腺筋症と子宮筋腫がありながら、39歳で自然妊娠され、無事に出産されました。

Q2.片側の卵管が閉塞していても自然妊娠できますか?

片側の卵管が閉塞していても、もう片方の卵管が通っていれば、自然妊娠につながる可能性があります。

卵管が詰まっている場所や程度、反対側の卵管の状態、排卵している側なども関係します。卵管造影検査などの結果を確認しながら、婦人科の先生と今後の方針を相談していきましょう。

Q3.子宮腺筋症の妊活では、漢方でどのように身体を整えますか?

土屋薬局では、子宮腺筋症という診断名だけで漢方を決めず、生理痛、経血量、血の塊、不正出血、冷え、ほてり、疲れ、胃腸、睡眠などを詳しく伺います。

中医学では、血流を整える「活血」、身体を養う「補血」、妊活の基礎を支える「補腎」などを、その方の体質や月経周期に合わせて組み合わせていきます。

人工授精や体外受精を受けている方は、採卵や胚移植の予定、病院から処方されている薬も確認しながらご提案します。

Q4.流産や死産を経験した後も相談できますか?

はい。これまでの妊娠経過や検査結果、現在のお気持ちも含めてお話を伺います。

次の妊娠に向けた体調づくりから、妊娠後の体調管理まで、その時期に合わせて一緒に考えていきます。婦人科での診察を大切にしながら、冷え、疲れ、睡眠、胃腸の状態なども整えていきましょう。

Q5.遠方からでも妊活の漢方相談はできますか?

はい。土屋薬局では、全国から電話・メールによる漢方相談を承っています。

子宝相談表に、年齢、月経周期、診断名、これまでの治療、現在服用している薬やサプリメントなどを、分かる範囲でご記入ください。

婦人科の検査結果や基礎体温表がある方は、相談の際の参考にさせていただきます。


あわせて読みたい関連記事

今回の記事と同じように、子宮腺筋症や卵管閉塞、流産後の妊活に取り組まれた方の相談例です。

子宮腺筋症でも妊娠できる?|体外受精・AIHで授かった実例

41歳からの40代妊活|子宮腺筋症でも体外受精と漢方で妊娠・出産

二人目不妊|片側卵管閉塞から自然妊娠・出産された漢方相談

卵管狭窄・卵管閉塞でも自然妊娠|流産後の不育症と漢方相談

体外受精後、治療を休んだ周期に40代で自然妊娠・出産


この記事を書いた人

薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。

山形県東根市の土屋薬局で、妊活・不育症・更年期、痛み・しびれ、耳鳴り、胃腸の不調、疲れ、睡眠、お子さまの体調などの漢方相談を承っています。

私自身も10年間の不妊を経験し、52歳で父になりました。

その経験も生かしながら、「がんばらせない漢方」を大切に、お一人おひとりの体質やお気持ちに寄り添った相談を心がけています。

山形県内はもちろん、全国にお住まいの方からの電話・メール相談も承っています。相談表は、分かる範囲のご記入で大丈夫です。

▶ 一般のお悩みはこちら「漢方相談表」
https://tutiya-yakkyoku.jp/kanpou-form/

▶ 妊活・不育症はこちら「子宝相談表」
https://tutiya-yakkyoku.jp/kodakara-form/

漢方電話相談室:0237-48-2550

土屋薬局
山形県東根市神町中央1-10-7
営業時間:平日9時~19時/土曜日9時~18時