【40代・自然妊娠】体外受精後、治療を休んだ周期に妊娠・出産|子宮内膜症・子宮腺筋症・チョコレート嚢胞

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2026年7月22日

40代で体外受精後、治療を休んだ周期に自然妊娠・出産されたお客様のうれしいご報告

体外受精後、治療を休んだ周期に40代で自然妊娠・出産

こんにちは。

山形県東根市の土屋薬局、薬剤師・認定不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

2026年1月、以前InstagramのDMから妊活相談をいただいていたお客様より、無事に女の子をご出産されたとの、うれしいご報告をいただきました。

お客様が初めてご相談くださったのは2024年。当時41歳で、保育士をされていました。

子宮内膜症、子宮腺筋症、左右のチョコレート嚢胞、子宮筋腫があり、重い生理痛や経血量の多さにも長年悩んでいらっしゃいました。

子宮内膜症や子宮腺筋症がある方の妊活では、妊娠までの難しさに加えて、着床や妊娠継続についても不安を抱えることがあります。

お客様は人工授精や体外受精に取り組み、体外受精では初めて陽性反応が得られました。

しかし、hCGの数値が低く、妊娠継続が難しいという結果に。

その後、転院を考えて治療をお休みしていた周期に、自然妊娠されました。

妊娠経過も順調に進み、無事に女の子をご出産されました。

本当におめでとうございます。


41歳で初めて漢方相談|子宮内膜症・子宮腺筋症・チョコレート嚢胞

初回相談時のお客様は41歳。

2023年頃から不妊に悩み、人工授精を1回、体外受精を2回経験されていました。

内科では、甲状腺のお薬による治療も受けていました。

婦人科では、次のような所見がありました。

  • 子宮筋腫:1.5cmほどのものが2個
  • 右のチョコレート嚢胞:1.5cm
  • 左のチョコレート嚢胞:2cm
  • 子宮腺筋症:1cm
  • 子宮内膜の厚さは正常

月経周期は28日、月経期間は6日間。初潮は14歳でした。

排卵期のおりものは3日未満と少なめでした。

もともと重い生理痛に長年悩み、経血量も多い方でした。

体調面では、次のような症状がありました。

  • 寒がり、冷え性
  • 腰痛
  • 口の渇き
  • 便秘
  • 立ちくらみ
  • イライラ
  • 肩こり
  • 月経前後の頭痛
  • 強い月経痛
  • 経血量が多い
  • 月経血に塊がある
  • 月経前の下腹部痛
  • 月経前の乳房の張りと痛み

ご主人様は当時37歳でした。


子宮内膜症・子宮腺筋症・チョコレート嚢胞を抱えた妊活のつらさ

今回のお客様には、子宮内膜症、子宮腺筋症、左右のチョコレート嚢胞がありました。

この3つは名前が似ていますが、病変ができる場所や体への影響には、それぞれ違いがあります。

また、どれも月経痛や下腹部痛などの原因になるだけでなく、妊活にも影響する可能性のある病気です。

子宮内膜症とは

子宮内膜症は、本来は子宮の内側にある子宮内膜に似た組織が、子宮の外側にできる病気です。

病変は卵巣、卵管の周囲、腹膜、子宮と直腸の間など、骨盤内のさまざまな場所に生じます。

月経周期に合わせて病巣でも炎症や出血が起こるため、次のような症状につながることがあります。

  • 強い月経痛
  • 月経時以外の下腹部痛
  • 腰痛
  • 性交痛
  • 排便痛
  • 骨盤内の慢性的な痛み

子宮内膜症のつらさは、月経の数日間だけではありません。

病状が進むと、月経が終わっても下腹部や腰に重苦しさが残ったり、排便や性交の際に痛みを感じたりすることがあります。

また、骨盤内で炎症や癒着が起こると、卵巣や卵管の働きに影響することがあります。

卵管が通っていても、排卵された卵子を卵管に取り込む働きが妨げられたり、卵子と精子が出会いにくくなったりすることもあります。

そのため、子宮内膜症は痛みだけでなく、妊娠しにくさの原因の一つにもなります。

毎月の月経が来るたびに強い痛みを経験しながら、同時に妊活や不妊治療を続けることは、身体的にも精神的にも大きな負担になります。

子宮腺筋症とは

子宮腺筋症は、子宮内膜に似た組織が、子宮の筋肉の中に入り込む病気です。

子宮内膜症は子宮の外側などに病変ができますが、子宮腺筋症は子宮そのものの筋肉の中に病変ができます。

月経のたびに子宮の筋肉の中でも炎症や出血が起こるため、子宮の筋肉が厚くなり、子宮全体が腫れたり硬くなったりすることがあります。

主な症状としては、次のようなものがあります。

  • 年々強くなる月経痛
  • 経血量の増加
  • 大きな血の塊
  • 貧血
  • 月経時以外の下腹部痛
  • 腰痛
  • 骨盤周辺の重苦しさ

月経痛が強く、鎮痛薬を飲んでも仕事や家事がつらい。

経血量が多く、長時間の外出が不安になる。

大きな血の塊が出るたびに、身体の状態が心配になる。

子宮腺筋症がある方のなかには、このような悩みを長年抱えている方もいらっしゃいます。

子宮腺筋症がある方の妊活は、決して簡単ではありません。

子宮の筋肉や子宮内の環境に影響するため、着床のしにくさや流産、妊娠継続の難しさに関係する可能性が指摘されています。

私の漢方相談でも、38歳頃から、子宮腺筋症を抱えながら妊活や体外受精に取り組む方のご相談が増えてきます。

「妊娠できるだろうか」

「妊娠しても、無事に継続できるだろうか」

妊活中は、その両方に不安を抱えている方が少なくありません。

今回のお客様にも子宮腺筋症があり、体外受精で初めて陽性反応が出たものの、hCGが低く、妊娠継続が難しいという経験がありました。

その経過を考えると、治療を休んだ周期の自然妊娠が順調に継続し、無事に出産まで迎えられたことは、本当にうれしいご報告でした。

チョコレート嚢胞とは

チョコレート嚢胞は、子宮内膜症が卵巣にできたものです。

正式には「卵巣子宮内膜症性嚢胞」と呼ばれます。

卵巣の中で出血を繰り返し、古い血液がたまって嚢胞になります。

中にたまったものが溶けたチョコレートのように見えることから、チョコレート嚢胞と呼ばれています。

チョコレート嚢胞があると、次のような影響が生じることがあります。

  • 強い月経痛や下腹部痛
  • 卵巣周囲の炎症や癒着
  • 卵巣の働きへの影響
  • 卵子が育つ環境への影響
  • 卵巣予備能への影響

チョコレート嚢胞ができると、卵巣の周囲に炎症や癒着が起こり、卵巣と卵管の位置関係や働きに影響することがあります。

また、嚢胞そのものや周囲の炎症が、卵巣機能に影響する可能性もあります。

一方で、手術をすればすべて解決するとは限りません。

嚢胞を取り除く手術によって、正常な卵巣組織まで影響を受け、卵巣予備能が低下する可能性もあります。

そのため、年齢、嚢胞の大きさ、痛みの程度、AMH、今後の妊娠希望、不妊治療の予定などを確認しながら、治療方針を慎重に考える必要があります。

今回のお客様には、右の卵巣に1.5cm、左の卵巣に2cmのチョコレート嚢胞がありました。

さらに子宮腺筋症と子宮筋腫も重なり、重い生理痛や経血量の多さにも長年悩んでいらっしゃいました。

妊娠するまでの難しさだけでなく、毎月の痛みや不安を抱えながら、不妊治療を続けてきたという背景があります。


2024年10月から妊活のための漢方による体づくりを開始

2024年10月10日、これまでの治療経過や体質を詳しく伺い、複数の漢方をご紹介しました。

子宮内膜症や子宮腺筋症、チョコレート嚢胞といった病名だけを見るのではなく、月経の状態や冷え、痛み、胃腸の働き、疲れなども確認していきました。

漢方を始めてからは、

「体がポカポカする感じがあります」

「生理痛が軽くなってきました」

「なんとなくホルモンバランスが整ってきた感じがします」

という変化を感じていらっしゃいました。

このとき凍結胚が2個ありましたが、少しでも体調を整えてから移植に臨みたいとのお気持ちから、1周期見送ることになりました。

一方で、排卵時期になっても基礎体温が上がる感じがなく、

「無排卵月経だったのでしょうか」

と心配されることもありました。

40代の妊活では、少しの周期の変化にも不安を感じます。

特に体外受精を経験し、次の移植を予定しているときは、「時間を無駄にしたくない」という焦りも出てきます。

そのお気持ちを確認しながら、体調に合わせて漢方による体づくりを続けていきました。


生理が3週間遅れ、凍結胚移植を見送ることに

2024年12月8日、お客様から次のようなご連絡をいただきました。

こんばんは。夜分遅くに失礼します。

先周期はお休みをして、今周期に胚移植を予定していたのですが、生理が3週間遅れ、タイミングが合わず見送ることになりました。

先生からは、採卵もしているため遅れることもあると言われましたが、これほど遅れることは今までありませんでした。

生理が来る1週間ほど前から、胸が張って痛み、夕方になると倦怠感や微熱、イライラがあり、本当にしんどい日が続きました。

40歳を境に生理不順があり、少し更年期なのではないかと心配しています。

次周期、生理が来たら移植予定です。このまま今飲んでいる漢方を続けてよいでしょうか。

採卵やホルモン治療の影響などにより、月経周期が乱れることもあります。

また、40代になると月経周期や経血量、月経前後の体調が変化することもあります。

体外受精の予定があるなかで生理が3週間遅れれば、不安になるのは当然のことだと思います。

そのときの体調や治療経過を確認しながら、焦らずに体づくりを続けていくことが大切です。


2個の凍結胚を移植|血液検査と子宮内膜は良好

2025年1月9日、1月15日に2個の凍結胚を移植することが決まったとのご連絡がありました。

1月15日に2個の胚を移植することが決まりました。

リスクはあると言われましたが、チャレンジしたいと思います。

今日の診察では、血液検査の数値も良く、子宮内膜もしっかりあるとのことでした。

ただ、生理後から腰や下腹部の重たい感じが今も続いています。

先生に聞いたところ、子宮内膜症が少しずつ進行していると、生理以外でも痛くなることがあると言われ、少し心配しています。

またアドバイスをいただけたら幸いです。よろしくお願いします。

子宮内膜症や子宮腺筋症では、月経時だけでなく、月経が終わった後も下腹部痛や腰の重苦しさが続くことがあります。

血液検査や子宮内膜の状態が良いと聞いて安心する一方で、身体の痛みが続けば、移植を前に不安になることもあります。

私は翌日、

「2個の胚移植とのこと、良い結果につながりますよう心からお祈りしております。陽性反応が得られることを切に願っております」

とお返事しました。


体外受精で初めての陽性反応|しかしhCGが低く妊娠継続が困難に

2025年1月31日、移植後の判定結果についてご連絡がありました。

おはようございます。

昨日、15日に移植した後の判定日でした。

結果は陽性だったのですが、hCGの数値が低く、妊娠継続は難しいということでした。

初めての陽性でしたが、とても残念でした。

今回が保険適用で受けられる最後の治療でしたので、自然にタイミングを取りながら今後のことを考えたいと思います。

転院も考えています。漢方も続けてみたいです。

初めて得られた陽性反応だっただけに、ご本人の落胆はどれほど大きかったことかと思います。

体外受精を続け、保険適用で受けられる治療も最後となったなかでの、厳しい結果でした。

「陽性反応が出た」という喜びと、「妊娠継続は難しい」という悲しみが、短い期間のうちに訪れました。

子宮腺筋症を抱えている方は、妊娠できるかだけでなく、妊娠を継続できるかという不安も抱えています。

そのため、初めての陽性反応が継続につながらなかったときのつらさは、言葉だけでは表せないものだったと思います。

それでも、すぐに次の治療へ進むのではなく、自然にタイミングを取りながら、転院を含めて今後のことを考えることになりました。


体外受精後、治療を休んだ周期に自然妊娠

そして、2025年3月12日。

思いがけない、うれしいご連絡が届きました。

おはようございます。いつもお世話になっております。

実は、転院しようと考えて治療をお休みしていた先月、自然に妊娠することができました!

昨日、病院でも陽性をもらい、今5週3日です。

体外受精による移植後、妊娠継続が難しいという判定を受けた翌周期の自然妊娠でした。

子宮内膜症、子宮腺筋症、左右のチョコレート嚢胞があり、長年、重い生理痛や経血量の多さにも悩んできた方です。

人工授精や体外受精に取り組み、保険適用で受けられる治療も最後となったところでした。

転院を考え、いったん治療をお休みしていた周期での自然妊娠。

私もご連絡を読んで、本当に驚きました。

そして、心からうれしく思いました。

その後も妊娠経過は順調に進み、2026年1月、無事に女の子をご出産されたとの、うれしいご報告をいただきました。


40代の妊活で大切にした漢方による体づくり

今回のお客様には、甲状腺の治療に加えて、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、左右のチョコレート嚢胞がありました。

子宮内膜症による炎症や癒着、チョコレート嚢胞による卵巣への影響、子宮腺筋症による強い月経痛や過多月経など、いくつもの課題が重なっていました。

また、冷え、月経血の塊、腰痛、頭痛、肩こり、便秘、立ちくらみなど、体全体のバランスを考えるうえで大切なサインも複数みられました。

妊活では、ホルモン値、AMH、卵子の数や質、受精結果、胚盤胞の評価、子宮内膜の厚さなどが気になります。

もちろん、それらはとても大切です。

一方、漢方相談では病名や検査数値だけを見るのではなく、その方が毎月どのような痛みや不調に悩み、どのような状態で不妊治療を続けているのかも丁寧に確認します。

たとえば、次のような点です。

  • 冷えや血流の状態
  • 月経痛の強さ
  • 経血量や血の塊の有無
  • 月経前後の頭痛や下腹部痛
  • 胃腸の働き
  • 便通の状態
  • 疲労の蓄積
  • 睡眠や生活リズム
  • 不妊治療による心身の負担
  • ホルモン治療後の体調変化

今回は「妊娠すること」だけを急ぐのではなく、その後も健やかに過ごせるよう、体調の土台を整えていくことを大切にしました。

漢方を始めてから、

「体がポカポカする」

「生理痛が軽くなってきた」

という変化を感じられたことは、体づくりを続けていくうえでも良い兆しだったと思います。

ただし、妊娠は漢方だけによって得られるものではありません。

自然妊娠に至った理由を、特定の漢方や一つの取り組みだけに結びつけることもできません。

医療機関での検査や治療を大切にしながら、その方の体調に合わせて漢方を取り入れていくことが基本です。


子宮腺筋症の妊活では妊娠後の継続も大切

子宮腺筋症がある方からは、

「着床できますか?」

「流産しないで妊娠を継続できますか?」

というご相談をよくいただきます。

子宮腺筋症があるから妊娠できない、必ず流産するということではありません。

病変の場所や大きさ、子宮全体の状態、年齢、ほかの不妊因子などによって、妊娠への影響には個人差があります。

一方で、子宮腺筋症が着床や妊娠継続に影響する可能性は指摘されています。

そのため、妊娠判定が出たところをゴールにするのではなく、その後の経過を主治医に確認してもらうことが大切です。

今回のお客様は、体外受精で初めて陽性反応が得られたものの、妊娠継続が難しいという経験をしました。

その翌周期に自然妊娠し、今度は順調に妊娠が継続して、無事に出産を迎えられました。

子宮腺筋症を抱えて妊活している方にとって、今回の経過は大きな希望になるご報告だと思います。


体外受精後に40代で自然妊娠・出産した今回の経過

今回のお客様は41歳で、子宮内膜症、子宮腺筋症、左右のチョコレート嚢胞、子宮筋腫がありました。

重い生理痛や経血量の多さに長年悩みながら、人工授精や体外受精に取り組んでいらっしゃいました。

体外受精では初めて陽性反応が得られたものの、hCGが低く、妊娠継続が難しいという結果になりました。

それでも、転院を考えて治療をお休みしていた周期に自然妊娠。

その後は順調に妊娠が継続し、無事に女の子をご出産されました。

妊娠は漢方だけによって得られるものではなく、今回の自然妊娠についても、特定の取り組みによる結果と断定することはできません。

しかし、不妊治療を続けるなかで体調を整え、冷えや月経痛、経血量などの変化を丁寧に見ていくことは、妊活を支える取り組みの一つです。

治療が思うように進まないとき。

いったん治療をお休みすることになったとき。

月経が遅れ、予定していた移植が見送りになったとき。

その時間が、すべて無駄になるとは限りません。

子宮内膜症、子宮腺筋症、左右のチョレート嚢胞が重なり、重い生理痛や経血量の多さに長年悩んできたなかでの妊娠・出産でした。

特に子宮腺筋症がある方は、「妊娠できるか」という不安だけでなく、「妊娠を継続できるか」という不安も抱えています。

今回のご報告が、同じような病気を抱えながら、40代で妊活や不妊治療に取り組んでいる方にとって、小さな希望の光となりましたら幸いです。

ご出産、本当におめでとうございます。

お子様の健やかな成長と、ご家族皆様の末永いお幸せを心よりお祈り申し上げます。

薬剤師・認定不妊カウンセラー
土屋幸太郎
土屋薬局(山形県東根市)


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参考資料

※ご紹介した内容は一個人の経過であり、体質や治療経過、漢方による変化には個人差があります。同様の結果を保証するものではありません。
※子宮内膜症、子宮腺筋症、チョコレート嚢胞の症状や妊娠への影響にも個人差があります。
※医療機関での診断・治療を優先し、必要に応じて婦人科または生殖医療の主治医へご相談ください。
※プライバシーに配慮し、個人が特定されないよう内容の一部を調整しています。

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